
メロウの意味とは?音楽など使われる場面とmellowの類語も
更新:2019.06.21
みなさんは「メロウ(mellow)」という言葉をご存知でしょうか?最近「メロウな音楽」「メローなワイン」と聞くことが増えてきましたが、うまく使いこなせるととてもカッコ良い言葉です。今回は、そんなメロウの意味や使う場面をご紹介します。ぜひ意味や使い方を知って、言語表現を豊かにしましょう!
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メロウ(mellow)の意味とは?
メロウ(mellow)の意味とは|丸みのある様子

メロウ(mellow)は、人や物に丸みがある様子を意味する言葉です。例えば果物が時間を経て丸みが出たのであれば「熟して甘い」「熟して柔らかい」、チーズやワインでなどの熟成させた物には「コクのある」「よく寝かせた」などの意味を含みます。
また人であれば円熟している様子を表し、「丸くなった」「物腰柔らかくなった」という意味になります。これは若い頃にハツラツとしていた人が年老いて柔らかくなったことを表す時に使いますが、「温厚な」という意味も含んでいるので単に「温厚な人」だと言いたい時にも使えます。
他にも「果物やチーズが時間を経て丸くなる」という意味に近い意味で、建物や石などが柔らかい様子を表す時にも用いられます。長い時間をかけて丸くなる様子を表した言葉で、「馴染んでいる」「年季が入っている」という意味合いになります。
メロウ(mellow)の意味とは|丸みのある様子
- 柔らかみがあって丸い状態
- より丸くなった状態
- 成長・熟成・時を経て丸い状態
メロウ(mellow)の意味とは|mellowとmerrowは異なる

日本語のメロウには英語の「mellow」と「merrow」がありますが、「merrow」にはアイルランド民話に登場する伝説上の生き物「人魚」という意味があります。英語でもあまり使われない言葉なので、日本語で「メロウ」という時には「mellow」だと思って間違いありません。
また日本語で「メロウ」と書かれることが多いですが、「メロー」でも間違っていません。正しい英語の発音は「メロウ」に近いですが日本人には「メロー」の方が言いやすいので、お好きな方で構いません。
メロウ(mellow)が使われる場面は?
メロウ(mellow)が使われる場面|①食べ物のメロウ

メロウ(mellow)が使われる場面1つ目は、食べ物のメロウです。基本的に食べ物はそのまま置いておくと、だんだんと古くなっていきます。しかし古くなっていくにつれて腐ってマズくなるものと、置いておくことでうま味が増すものとの2種類があります。
食べ物のメロウは後者のうま味が増すものに使われる言葉で、製造工程に熟成期間があるチーズやブランデー、自然に成熟するフルーツや穀物などに使われる言葉です。フルーツの場合熟していると言っても決して腐りかけというわけではなく、ちょうど完熟して食べ頃であるという時に使われます。
またチーズやブランデーなどの成熟期間がある食べ物の場合、食べ頃というよりもコクがあって美味しいと言いたい時に使われます。
食べ物のメロウ(mellow)使い方の例
メロウフレーバー(mellow flavor) | まろやかな味 |
メロウアロマ(mellow aroma) | 芳香な香り |
メロウピーチ(mellow peach) | 熟した甘い桃 |
食べ物のメロウ(mellow)を使った例文
- 何よりもメロウフルーツが好きです。
- このチーズ、さっきのよりもメロウだね。
- This wine has a rich and mellow taste.(このワインには芳香な風味とコクがあります。)
メロウ(mellow)が使われる場面|②ファッションのメロウ

メロウ(mellow)が使われる場面2つ目は、ファッションのメロウです。ファッションに使われるメロウには、「ガーリーで甘い」という意味を含んでいます。胸元にフリルがついているようないかにも女の子というコーデに使われることが多く、さっぱりとした甘さを表しています。
そのためメロウカラーの服と言えば甘いピンク色やチョコレート色というよりも、ピーチやロイヤルブルーなどの原色にグレーを混ぜたような色味を指します。くすんだような色合いですが落ち着いた雰囲気を出しながらも甘さを表現することができるので、メロウカラーは甘コーデには欠かせない色となっています。
ファッションのメロウ(mellow)使い方の例
メロウレッド(mellow red) | 落ち着いた赤色 |
メロウニット(mellow knit) | 首元がひらひらした形になっているニット |
ファッションのメロウ(mellow)を使った例文
- 今年の秋冬コーデは、メロウカラーが流行りです。
- 裾メロウレギンスを履くと、冬でもおしゃれできます。
- Today's points of style are these mellow items.(今日のコーデのポイントは甘いアイテムです。)
メロウ(mellow)が使われる場面|③ヒップホップ音楽のメロウ

メロウ(mellow)が使われる場面3つ目は、ヒップホップ音楽のメロウです。音楽においてメロウと言えばスローテンポな曲を指し、「落ち着いた」「ゆったりとした」という意味で使われます。ジャンルにはクラシックやジャズ、ヒーリングがありますが、ノリが良いことで知られるヒップホップで頻繁に使われています。
ヒップホップ音楽と言えば社会を風刺したメッセージを軽快なラップに乗せて歌われることが多いですが、中には静かで柔らかい曲調のメロウラップもあります。メロウラップの曲にはThe Dreamの『My Love』やJamie Foxxの『DJ Play A Love Song』などがあります。
音楽のメロウ(mellow)の使い方の例
メロウ音楽(mellow music) | ゆったりとした音楽 |
メロウボイス(mellow voice) | 甘い声 |
音楽のメロウ(mellow)の使った例文
- 甘くてうっとりするメロウ系音楽が好きです。
- 最近話題の音楽はメロウなヒップホップ!
- Singers should have a rich and mellow voice.(歌手は豊かで甘い声であるべきです。)
メロウ(mellow)が使われる場面|④空間や状況を表すメロウ

メロウ(mellow)が使われる場面4つ目は、空間や状況を表すメロウです。メロウは丸みのある様子を表しているので、空間や状況が落ち着いて丸い時にも使うことができます。主に柔らかい光の朝方や柔らかい空気の夕方、ゆったりと過ごしている雰囲気などを指します。
空間や状況を表すメロウ(mellow)の使い方の例
メロウイブニング(mellow evening) | 穏やかな晩 |
メロウライト(mellow light) | 柔らかい光 |
空間や状況を表すメロウ(mellow)を使った例文
- 今晩はメロウだね。
- メロウで幻想的です。
- I like the mellow light from the fireplace.(私は暖炉の柔らかい光が好きです。)
メロウ(mellow)が使われる場面|⑤性格を表すメロウ

メロウ(mellow)が使われる場面5つ目は、性格を表すメロウです。性格を表すときに使用するメロウに、「大らかな」「落ち着いた」という意味を含みます。この性格のメロウは元からゆったりとした性格の人にも年を取って丸くなった人にも使われる言葉で、会話の流れや一緒に使う言葉で意味が変わります。
また性格だけでなく、メロウを使って現在の気分を表すこともできます。気分を表すメロウの時には「ゆったりする」「ほんわかした」という意味があり、日本語ではあまり使われませんが英語で使われる時に「ほろ酔い気分」という意味合いにもなります。
性格を表すメロウ(mellow)の使い方の例
mellow in old age | 年を取って丸くなる |
mellow with age | 年と共に円熟する |
性格を表すメロウ(mellow)を使った例文
- 彼っていつも落ち着いていてメロウよね。
- 私の姪は年の割にメロウです。
- I feel mellow by drinking mellow wine.(成熟したワインを飲んだのでほろ酔い気分です。)
メロウ(mellow)の類語は?
メロウ(mellow)の類語|①「大人な」

メロウ(mellow)の類語1つ目は、「大人な」です。ご紹介した通りメロウ(mellow)は色々な場面で使われる言葉ですが、共通していることは丸みがあることです。中でも「時間を経て丸みを帯びた」という意味合いが強いので、成長した=「大人な」ということから「大人な」を類義語として挙げることができます。
ただし異なるポイントとして、「メロウなワイン」を「大人なワイン」というとクセがあるようなイメージを持たせてしまいます。とにかく成熟して丸いという時には、メロウがうまく使えるようになると良いでしょう。ちなみに英語で「大人な」は「mature」(マチュア)ですが、メロウ同様に成熟という意味が強いです。
メロウ(mellow)の類語|②「スムースな」

メロウ(mellow)の類語2つ目は「スムースな」です。メロウには「丸くて柔らかい」「なめらか」という意味があるので、「smooth」を使っても表すことができます。スムースは味にのみ使われるイメージですが「洗練された」「人当たりの良い」という意味があるので、どんな場面でも置き換えることができます。
ただし異なるポイントとして、スムースの方がメロウよりも軽い印象を与えてしまいます。音楽や食べ物などが「味わい深い」ということを表したいのであれば、スムースではなくメロウを使う方が良いでしょう。
メロウ(mellow)の類語|③「リッチな」

メロウ(mellow)の類語3つ目は、「リッチな」です。日本語でリッチと言うと「お金持ち」を指すことがほとんどですが、英語の「rich」には「芳香な」「豊かな」という意味もあります。味はもちろん声や土地、色などにも使うことができるので、メロウのように万能な言葉だと言っても良いでしょう。
メロウを正しく使って言葉表現を豊かにしよう!
いかがでしたか?最近よく聞くメロウ(mellow)ですが、色々な場面で使うことができることを分かって頂けたのではないでしょうか。メロウは人の感覚を表す言葉なので、使う場面に正解はありません。ぜひ色んな場面でメロウを使えるようにして、言葉表現をより豊かにしてください!
またここに、「感傷に浸る」と「黄色い声」の意味や使い方についての記事を載せておきます。これらも「メロウ」同様で使えるとカッコ良い言葉なので、ぜひこれらの記事を参考にして使いこなせるようになってください!
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