茶をしばくの意味とは?方言の語源や使われている地域・使い方も
更新:2019.06.21
茶をしばくという表現は、大阪や京都などの方言である関西弁から広まったと言われていますが、正確な意味はわからないという方は少なくありません。この記事では、茶をしばくの意味とは何かといった基本的な内容から、茶をしばくの語源、由来などを詳しくお伝えします。
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茶をしばくの意味とは?どこの地域で使われている方言?
茶をしばくの意味とは「お茶を飲みに行く」
茶をしばくの意味とは「お茶を飲みに行く」ということです。「しばく」という言葉には暴力をふるうといった意味合いがあるので勘違いしやすいのですが、この場合の「しばく」には暴力といった意味合いは含まれません。
なぜ茶をしばくという方言がお茶を飲みに行くという意味するのかについては、語源・由来を知ることで理解することができるので、後述の「茶をしばくの語源・由来は「しばく」のもう1つの意味にある」の項目で詳しくお伝えします。
茶をしばくは大阪や京都などの方言である関西弁の表現
茶をしばくという言葉は、大阪や京都などの方言である関西弁の表現と言われています。大阪や京都などの関西人の中でも、茶をしばくという表現は、特に若い人たちの間で使われることが多い言い回しであると言われています。
ちなみに以下の記事では、関西人の彼氏との付き合い方について詳しくまとめた記事ですので、ぜひ参考になさってください。関西人の性格の特徴や、関西人の彼氏のおもしろいあるある話、関西人の彼氏と付き合って面倒だと感じたことなど、関西人の彼氏との付き合い方に関する情報をたくさんお届けしています。
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茶をしばくの語源・由来は?
茶をしばくの語源・由来は「しばく」のもう1つの意味にある
茶をしばくの語源・由来は「しばく」のもう1つの意味にあると言われています。「しばく」という言葉の意味は、「叩く」や「殴る」、「ぶつ」といった意味合いの言葉なのですが、その一方で「~へ行く」という意味を持つ言葉であると言われており、茶をしばくの語源・由来であると考えられています。
「しばく」という言葉には「冗談交じりに叩く」といったニュアンスが含まれることが多いと言われています。そのため、「あいつはまたしょうもないこと言ってんのか。一回しばきにいったらなあかんな」などと笑い話として話されることがあります。
こういった使い方がされることから、「しばく」という言葉には「~に行く」という意味を含むようになったと言われており、この「しばく」の持つもう1つの意味合いが「お茶をしに行く」という意味になった語源・由来でもあると考えられています。
茶をしばくが全国に広まったきっかけはお笑い芸人の活躍に由来する
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茶をしばくが全国に広まったきっかけは、お笑い芸人の活躍に由来があると言われています。茶をしばくという方言は、大阪や京都などの若い人たちに使われることが多い表現ですが、関西出身の上方芸人がテレビなどで活躍したことが、全国的に広まった由来であると言われています。
ちなみに、「上方芸人」とは、大阪や京都で主な活動をしているお笑い芸人のことを意味します。近年は大阪や京都出身の上方芸人が全国区のテレビ番組に出演する機会が多くなってきたことから、関西弁が全国的に使われるようになったケースは珍しくありません。
「えげつない」という言葉も、関西弁がもとになっており、大阪や京都などの関西出身のお笑い芸人が全国区のテレビ放送などで方言を頻繁に使ったことが一般的になった由来と言われています。以下の記事では、そんな「えげつない」について詳しくお伝えしているので、ぜひ合わせてご覧ください。
茶をしばくの使い方5選
茶をしばくの使い方①買い物に疲れたから茶をしばきに行こか
茶をしばくの使い方の1番目は、「買い物に疲れたから茶をしばきに行こか」という表現です。「買い物に疲れたから、どこかの喫茶店にでも入って休憩しよう」といった意味合いになります。この使い方は「茶をしばく」の中でも、非常にスタンダードな使用例です。
この話し方のポイントは、「しばく」の部分を「しばきに」という形に変えているところと、「行こうか」という部分を「行こか」という言い方に変えているところにあります。この部分を正しく言い換えることができなければ、非常に違和感のある話し方になり、エセ関西弁と言われてしまう恐れがあります。
関西人は関西弁に敏感な人が多いので、関西出身ではない人が無理をして関西弁を使おうとすると、違和感を覚えたり、突っ込まずにはいられないという人が多い傾向があるので注意が必要と言われています。
茶をしばくの使い方②用事も終わったから茶でもしばくか
茶をしばくの使い方の2番目は、「用事も終わったから茶でもしばくか」という表現です。「用事が終わったけど、まだ時間に余裕があるから、どこかでお茶でもしようか」といった意味合いになります。
この話し方のポイントは、相手に提案する際の言い換えにあります。標準語だと「しばこうか」と言うところを「しばくか」という形に変えているところが関西弁の特徴的な部分になるので注意が必要です。
また、この言い方をする際には「茶」の部分を「ちゃー」や「ちゃあ」といったように伸ばすことが関西弁のニュアンスを引き出すコツになっています。関西弁で「茶」という時には、標準語で言う時よりも語尾を伸ばす傾向がありますが、必ず伸ばすとは限りませんので、関西弁の感覚をつかむことが大切であると言われています。
茶をしばくの使い方③また今度茶でもしばきに行こうや
茶をしばくの使い方の3番目は、「また今度、茶でもしばきに行こうや」といった表現です。この言い回しには「今は忙しくて時間がないけど、今後ゆっくりお茶でもしに行こうよ」といった意味合いがあります。
こういった話し方がされる際には、相手と仲良くしたい場合に使われることが多いので、親しげな雰囲気を出すことがポイントであると言われています。
また、この言い方をする際にも「茶」の部分を「ちゃー」や「ちゃあ」といったように伸ばすことが、自然な関西弁を表現する際のポイントとなっています。文字通りに「ちゃでも」と伸ばさないで使ってしまうと、相手にかなりの違和感を与えてしまうので、関西人にとってはツッコまずにはいられない状況になってしまいます。
茶をしばくの使い方④茶なんかしばいてる暇ないで
茶をしばくの使い方の4番目は、「茶なんかしばいてる暇ないで」といった表現です。こういった言い方をする際には、かなり急いでいる状況であることが多く、「ゆっくりお茶を飲みながら休憩している時間はない」といった意味合いがあります。
そのため、相手のペースに合わせて素早く行動しないと、「そやから時間がないゆうてるやろ!」と怒鳴られてしまうケースも少なくありません。関西人には気が短い人も少なくないと言われているので注意する必要があります。ちなみに、この言い方をする際にも「茶」の部分を「ちゃー」や「ちゃあ」といったように伸ばします。
関西人の中にはせっかちな人が多いと言われ、のんびりしていると知らない間に反感を抱かれていることも少なくありません。以下の記事では、そんなのんびりした人やとろいと言われてしまう人の特徴や改善方法について詳しくお伝えしています。とろいと言われる人に向いている仕事も紹介しているので、合わせてご覧ください。
茶をしばくの使い方⑤すぐに行くから茶でもしばいといて
茶をしばくの使い方の5番目は、「すぐに行くから茶でもしばいといて」といった表現です。この使い方は、待ち合わせの時間に遅れている場合に使われることが多い表現です。
こういった話し方をする場合、「すぐに行く」と言っていますが、「お茶でもしておいて」といった内容を話していることから、数分では到着しないことがわかります。
中には時間にルーズな人も多く、1時間近く遅れてくるケースもあることから、その人の性格や普段の言動を参考にして、どの程度遅れそうかといったところを想定するケースが多くあります。
茶をしばくを効果的に使って関西人と仲良くなりましょう
茶をしばくという表現は、大阪や京都などの若い世代に多く使われている方言ですが、関西出身のお笑い芸人が全国放送のテレビ番組で活躍する機会が増えたことなどから、全国的に広まりつつある言葉遣いです。
こういった言葉遣いは関西人のように話そうとすると、癪に障るという関西人が多い一方で、冗談交じりに「下手だけど、自分にも関西弁を使わせてよ」といった雰囲気で話すと好感度を上げやすいと言われていますので、茶をしばくといった関西弁を上手く使って関西人との距離を縮めましょう。
最後に、女子は必見の大阪の方言を詳しく解説した記事を紹介します。関西弁のおもしろい表現は可愛い方言などについて、大阪出身者が詳しくまとめた記事ですので、ぜひ合わせてご覧ください。関西弁の特徴や、関西弁のかわいい表現のランキング、頻出純のランキングなどをお伝えしております。
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