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ミャンマーの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

今回はカラフルで可愛いと話題になっている、ミャンマーの民族衣装・伝統衣装についてご紹介します。ミャンマーの民族衣装・伝統衣装は腰巻スカートのようなもので、女性用はもちろん男性用のものもあります。ミャンマー文化を知りたい方は、要チェックです!

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ミャンマーってどんな国・地域・地方?

ミャンマーは東南アジアのインドシナ半島西部にある国

そもそもミャンマーはどこにあるのかというと、東南アジアのインドシナ半島の西部に位置しています。ミャンマーの近隣には、北側に中国が、東側にタイとラオスが、西側にインドやブータンがあります。また南側にベンガル湾やアンダマン海という海もあり、シーズン中は多くの観光客が集まっています。

そんなミャンマーの気候は、1年中ずっと暑いのが特徴です。日本のように四季は無く、特に4〜5月にかけて非常に暑くなります。また例えばヤンゴンという街では、冬でも最高気温が30度を超えるときもあります。さらに6〜10月の間は雨季に入り、ムシムシした天候が長く続きます。

このように日本とは天候が全く違うミャンマーですが、この暑くムシムシした天候を考えると、後ほどご紹介する民族衣装や伝統衣装の素材やデザインはとても理にかなっているといえるでしょう!

POINT

日本との時差&飛行所要時間

ちなみに日本との時差は、-2時間半。ミャンマーの方が遅れています。飛行時間は直行便だと8時間程度、乗り継ぎだと10時間程度かかります。ミャンマーへ行くのに8時間〜10時間かかるので、同じアジア圏なのに少し遠い国だと感じてしまった方もいるかもしれません!

各地方には135ものさまざまな民族が暮らしている

ミャンマーには大きく分けて8つの部族、全体で135もの民族が暮らしています。ミャンマーの人口は約5100万人で、その内ビルマ族が約70%ともっとも多く、次にシャン族が9%、カレン族が8%、カチン族が7%、ラカイン族が4%…と続きます。これだけでも、多くの民族が暮らしているのが伝わってきますよね!

また、民族ごとに、それぞれ異なった民族衣装や伝統衣装があります。例えばミャンマーのナガ族の男性は祭りの際、羽や貝、さらに魚の骨でできた帽子を身につけます。このように民族によっても民族衣装や伝統衣装が違ってくるのは、非常に興味深いことですよね!

ミャンマーの女性用の民族衣装・伝統衣装について!

ミャンマーの女性用の民族衣装・伝統衣装はロンジー(タメイン)


ミャンマーの女性用の民族衣装・伝統衣装として、ロンジーと呼ばれるスカートが挙げられます。女性が着用するロンジーはタイメン、男性が着用するロンジーはパソーと呼ばれます。写真のように、とてもカラフルで華やかなのが特徴です。種類もさまざまなので、女性なら一度は挑戦したくなってしまいますよね!

このロンジーは腰巻きスカートのようなもの。ロンジーの長さはおおよそ90cm×180cmで筒状の形になっています。ロンジーの履き方ですが、布の筒の中に入り、余った布を腰にぐるぐる巻いていけば完成。民族衣装や伝統衣装と聞くと着物のように着るのが難しいイメージがありますが、とても簡単に履けるのです!

こちらの記事にロンジーの履き方が詳しく書かれているので、「これからミャンマーに旅行する!」という方は、ぜひ事前にチェックしてみてくださいね。ミャンマーに行って、民族衣装・伝統衣装であるロンジーを楽しんじゃいましょう!

ミャンマーの民族衣装ロンジーを着る方法

民族衣装・伝統衣装のロンジーは暑い気候にもぴったり!

ロンジーは種類にもよりますが、一般的に素材は木綿が使われています。そのため暑い日にも風通しが良く、とても快適に過ごせるといえるでしょう。ミャンマーは1年中暑い国として知られていますが、ロンジーはそんなミャンマーの気候に合った民族衣装・伝統衣装であることが伺えます。

また、ロンジーは足にゆとりがあり広げやすいデザインなので、山道にあるパゴダという仏塔へ向かうとき、家であぐらをかいてくつろぐときなど、ミャンマーの生活習慣にも適した民族衣装・伝統衣装なのです。さらにミャンマーには服を着たまま水浴びをする習慣があり、薄手のロンジーはそんな習慣にも適しているといえます。

さらに裾をひょいとたくし上げれば、道が水浸しのときやトイレの床が汚れているときも、ロンジーを汚してしまうといった心配をする必要はありません。「旅行中せっかく綺麗なロンジーを買ったのに、汚してしまったらどうしよう…」といった心配もご無用です!

女性必見!民族衣装・伝統衣装のロンジーのおしゃれポイント

仏教徒が全体の約90%と多いミャンマーは、肌を過度に出すことは良くないことと考えている人が多いようです。そのため民族衣装・伝統衣装であるロンジーもスカートではあるもの、裾の長さはくるぶしくらいの長さで、足がすっぽり隠れるデザインになっています。

また、ミャンマーの女性は、ロンジーを履く際裾の長さにこだわる人が多いとのこと。最近は長めの裾が主流のようですが、裾の長さを短く調整することで、個性を出しおしゃれを楽しむ女性もいます。しかしながら肌の露出を良く思わないミャンマーでは、ロンジーの裾が短いと家族から注意されることもあるようです!


ミャンマーの男性用の民族衣装・伝統衣装について!

ミャンマーの男性用の民族衣装・伝統衣装はロンジー(パソー)

先ほどもお伝えしたように、ミャンマーの民族衣装・伝統衣装であるロンジーは男性も着用します。女性の場合はタメインですが、男性の場合はパソーと呼びます。日本では男性がスカートを履く習慣がないので、びっくりしてしまいますよね!ですが動きやすいロンジーは、男性にも非常に快適に過ごしやすい服装だといえます。

さらにロンジーは女性好みのカラフルな色合いのほか、男性にも履きやすい黒や茶色、グレー、ネイビー、カーキ…といった落ち着いたカラーもあります。そのため男性にも、お気に入りのロンジーが見つかるといっていいでしょう!このように男女ともに楽しめるのが、民族衣装・伝統衣装であるロンジーの魅力だといえそうです。

また、男性用のロンジーの履き方ですが、基本は女性用とあまり変わりません。まずスカートの筒部分に足を通し、手で両端の布を広げます。次に女性の場合はサイドで結びつけますが、男性の場合は真ん中で結びつけるのが一般的です。このように男性・女性で履き方が若干異なるので、ご注意くださいね!

POINT

男性がスカートを履く民族衣装・伝統衣装はたくさんある!

ロンジーだけでなく、男性がスカートを履く民族衣装・伝統衣装として、スコットランドのキルトやインドのルンギーやドウティというものが挙げられます。日本にはこのように男性がスカートを履く伝統衣装がないので、こういったところで文化の違いを感じられるのは、とてもおもしろいですよね!

ロンジーは属しているグループや職種によって色が変わる

多くのミャンマー人が愛用しているロンジーは、実は属しているグループや職種によって色が変わってきます。例えば学校の教師と学生であれば緑、看護師であれば赤または茶色、技術系の大学生なら青、信仰生活に入っている老婦人なら茶色というように色で区分けされています。

さらに女学生の場合は、上下セットのロンジーが義務付けられているところも。これは日本でも制服があり、看護師の色は白、警察官は紺と、色分けされているのと同じ感覚なのかもしれないですね!ミャンマーに現地入りしたら、ミャンマー人が着ているロンジーの色チェックをしてみるのも、楽しみのひとつだといえるでしょう。

気になるロンジーの価格は現地では500円から700円程


さて気になるロンジーのお値段は、お店や地方により異なりますが、だいたい500円〜700円ほどで売られています。伝統衣装・民族衣装がこのようなリーズナブルなお値段で買えるのは、ショッピング好き女子としてはかなり魅力的ですよね!

また、日本では3,000円〜4,000円で売られているため、現地ミャンマーで買った方が大変お得だといえるでしょう!デザインが豊富なロンジー。どれにしようか迷ってしまいそうですが、日本で買うよりお得なので、旅行の際にまとめて買っておきたいところです!

ですがミャンマーに行った日本人の口コミを見てみると、お店によっては言葉巧みに高いロンジーを買わせようとしたり、高額な値段を言ってきたりする店員もいるようです。中には安値にしてもらうのに交渉が必要になってくるお店もあるよう。ミャンマーではぼったくり店員に気をつけながら、ロンジー選びを楽しみましょう!

ミャンマーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

ミャンマーの民族衣装・伝統衣装は普段着としても着られている

ミャンマーの民族衣装・伝統衣装であるロンジーは、実は普段着としても着られているのです。ロンジーはミャンマーの生活スタイルに合った服装なので、老若男女問わず今も多くのミャンマー人が愛用しています。現在日本では着物を普段着として着ている人は大変少ないので、こういったところからも文化の違いを感じますよね。

また、ミャンマーでは無地はもちろん縦縞模様やチェック柄、幾何学模様や花柄など、実にさまざまなデザインのロンジーを見ることができます。日本の伝統衣装である着物のように、ロンジーにもさまざまなデザインがあります。さらにロンジーにはトレンドもあり、最近はチェックやファスナーのついたロンジーもあるようです!

このチェックやファスナーのついたロンジーは、ずり落ちを防いでくれるため、ロンジーをはじめて履くという方にもぴったりといえるのではないでしょうか?ミャンマーに着いたら、現地の女性はどんなロンジーを履いているのか、どんなデザインがトレンドなのか、チェックしてみるのも楽しいかもしれません!

部屋着やパジャマとして、リラックスしたいときにも!

現在も多くのミャンマー人が愛用しているロンジーですが、やはり時代が進みにつれ、若い世代の人は着なくなってきているという傾向もあるようです。郊外ではそうではないもの、特に都市部ではその傾向が強く、都会で働く若者は日本人と同じように洋服を好んで着ているそうです。

しかし外では洋服を好むもの、家の中ではロンジーでリラックスしたいというミャンマー人も多いようです。足元がゆったりしたロンジーは、デニムジーンズやチノパン、タイトスカートにはないリラックス感を楽しめます。そのため部屋着やパジャマとして、民族衣装・伝統衣装であるロンジーを愛用するミャンマー人がいます。

「ミャンマーでロンジーを買ったはいいもの、日本でどう使ったらいいのだろう?」とお悩みの方もいるかもしれません。日本でロンジーを履くのは、勇気がいりますよね。ですがミャンマー人と同じように、部屋着やパジャマとして使ってみることをおすすめします。あまりの心地よさに、いつもよりよく眠れるかもしれませんよ!

結婚式など特別なイベントにも使えるロンジー

普段着やパジャマとして使われているロンジーですが、結婚式など特別なイベントのときにも着用しているミャンマー人もいます。ただし普段使いの木綿のロンジーでなく、式典やイベント用の絹織のロンジーが着用されるようです。

結婚式やイベントでは、男女ともに絹のロンジーを着用します。またミャンマーでは男性の場合上着はタイポン・エンジー、帽子はガウンバウン、女性の場合はレースのヴェールを羽織るのが正装とされています。

また、「ミャンマー以外のアジア圏の伝統衣装や民族衣装を知りたい」という方に、読んでいただきたい記事がこちら。この記事にはミャンマーから飛行機で2時間ほど行けるベトナムの伝統衣装や民族衣装がまとめられています。同じアジア圏でも違いがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

ミャンマーの民族衣装・伝統衣装のロンジーはカラフルな腰巻スカート

ミャンマーの民族衣装・伝統衣装のロンジーは花柄やチェック柄などデザインに富み、カラフルでおしゃれな腰巻スカートです。スカートと聞くと女性だけのものというイメージが強いですが、ロンジーは男性も着れるのがポイントです。民族衣装でありながら普段着やパジャマとして着用している人がいるのも、着物との違いです。

さらにロンジーは現地で買った方が、日本で買うよりも大変お得に買えるのがポイント。ぼったくりなどに気をつけながら、ロンジー選びを楽しむのもミャンマー旅行の醍醐味だといえるでしょう!ミャンマーを訪れる際は、ぜひお気に入りのロンジーを見つけてくださいね。

ちなみにこれからミャンマーに旅行に行く方に読んでいただきたいのが、こちらの記事です。ここには強い日差しから肌を守ってくれる、おすすめの日焼け止めが紹介されています!ミャンマーは日本より紫外線が強いため、こちらの記事を参考にして現地でも日焼け対策をしっかり行ってくださいね。

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