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ベトナムの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

ベトナムの民族衣装にはどんなものがあるのでしょうか。男性と女性の伝統衣装についてご説明します。東京からでも飛行機で5時間ほどでアクセスできるベトナムは、フォーをはじめとしたベトナム料理やお買い物が楽しめる魅力的な国です。ベトナムの民族衣装に詳しくなると、ベトナムの新しい魅力が発見できると思いますよ。

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ベトナムってどんな国・地域・地方?

ベトナムの首都と有名な地方都市

ベトナムの首都は北部のハノイで、他に東洋のプチパリと呼ばれる美しい街並みのホーチミンやビーチリゾートのダナンが有名です。ベトナムは南北に細長いS字をしていて、山脈やたくさんの川の影響もあり地方によって気候や景色が変わります。中国、ラオス、カンボジアと接しています。日本に比べて日差しが強いです。

ベトナムの特徴

ベトナムは多民族国家で民族によって独自の言葉を話したりもしますが、一般的にはベトナム語が用いられます。ベトナム料理は米食文化ですが、フォーに代表されるように麺類もよく食べられます。コーヒーの生産国としてはブラジルに次いで第2位で、コンデンスミルクを加えて飲むベトナムコーヒーが有名です。

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装4選!

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装①花モン族

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、花モン族です。花モン族の多くはは中国国境の町ラオカイから、車で3時間ほどの距離にあるバクハという土地に住んでいます。モン族は白モンや黒モンなどだいたい5つのグループの分かれていますが、花モン族はベトナムのモン族の中でも一番カラフルな民族衣装です。

赤とピンクを基調とした衣装は、幸運の色として好まれています。この地方の女性は特に観光客への客寄せで着ているのではなく、普段着としてこの民族衣装を着ています。花モン族という名前の通り、花が咲いているかのように華やかな伝統衣装です。独特な模様や刺繍にビーズを施した民族衣装は人により微妙に違いがあります。

花モン族の民族衣装の刺繍やアップリケの図柄は、草木など自然をモチーフ化したものが多いそうです。ベトナムの山の中で自然とともに暮らしてきた花モン族ならではですね。ストライプのグラデーションは棚田のイメージだそうです。

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装②赤ザオ族

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、赤ザオ族です。赤ザオ族は細かく分類すると11グループのも分けられるベトナムの少数民族で、ラオスとの国境付近や内陸部、北部沿岸地域に住んでいます。ベトナム語も話されますが、家族間ではザオ語でコミュニケーションをとり、婚姻も民族間で行われます。


赤ザオ族の女性の民族衣装の一番の特徴はその赤い色です。頭の上にかぶる赤い座布団のような布は、赤い布を7、8枚重ねたものです。そこに更に房や鈴、コインなどが散りばめている為に重いものではなんと9kgほどあるそうです。最近では簡易型として1枚の赤い布を巻いているだけの人も多いそうです。

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装③アオザイ

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、アオザイです。ベトナムには各地方にたくさんの民族が共存していますが、その80%を占めるキン族の伝統衣装がアオザイです。アオザイはベトナムの北部地方の発音で、南部地方ではアオヤイと発音されるそうです。日本の着物のように正装にも用いられます。

ベトナムの民族衣装であるアオザイの特徴と由来ですが、その形によく表れています。アオザイという言葉のアオは上着を意味し、ザイは長いという意味があるそうです。その名の通り足首まである長い上衣で、ぴったりした作りですが腰骨までの深いスリットのおかげで歩きやすく、下には長いすっきりとしたパンツを合わせます。

もともとチャイナドレスを起源としているため、襟元はチャイナカラーと呼ばれる立て襟のものが一般的ですが、今では襟のないものもあります。薄い絹や麻で作られているため、長袖でも涼しく感じられます。時代や地方によってシルエットが変わり、今の体のラインを強調するような伝統衣装は1930年頃からだそうです。

ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装④アオババ

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Aobaba

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ベトナムの女性用の民族衣装・伝統衣装の4つ目は、アオババです。ベトナムのメコンデルタ地方から南東部にかけての衣装です。ババというのは数字の3のことで、3枚の布で作ったという意味と、既婚女性に対する継承に由来した名前だそうです。ウエストを絞ったりせず上衣の長さも短めで、アオザイとは似ていません。

ベトナムの男性用の民族衣装・伝統衣装2選!

ベトナムの男性用の民族衣装・伝統衣装①ジェチェン族

ベトナムの男性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、ジェチェン族です。ジェチェン族はベトナム中部高原地帯テイグエン地方の少数民族です。農閑期になると機織り機で布を織り、その布から伝統衣装を作ります。伝統衣装の目立つ所にある横縞の刺繍が一番の特徴です。

ジェチェン族の男性は、髪が短く、よく頭が小さい布で覆われます。また、簡単な入れ墨をした男性もいます。男性の伝統衣装は丈は長く幅が狭い藍色の腰巻布を身につけています。涼しい季節には、模様がついた大きなスカーフを肩にかけることが一般的で、ネックレスを身につけることもあります。

ベトナムの男性用の民族衣装・伝統衣装②ムオン族


ベトナムの男性用の民族衣装・伝統衣装は、ムオン族です。ムオン族はベトナムの少数民族の中で3番目に多い人口100万人ほどで、ベトナム北部の山岳地帯に住んでいます。ムオン族の男性は前身頃にボタンで留めたスリットのあるシャツと、ワイドチューブのパンツを着用していて腰をベルトで縛ります。

ムオン族の衣装についた模様はだいたい40種類あり、人気があるのは竜の模様です。正月や祝日などに男性は紫か黄色いのシルクのシャツや黒いコートを着用し、パープルの頭巾を頭に巻きます。

ベトナムの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

ベトナムの民族衣装・伝統衣装の着用シーン①冠婚葬祭などの特別な日

ベトナムの民族衣装・伝統衣装の着用シーンの1つ目は、冠婚葬祭などの特別な日です。民族によっても違いはありますが、お祝い事などで着ることが多いです。一番有名な民族衣装の1つのアオザイを男性が着るのは、現在は結婚式で新郎が着るか伝統音楽の奏者が着る時がほとんどだそうです。

男性と違い女性は、航空会社の制服に用いられたり、高校生の制服に真っ白なアオザイを使用していたりします。ベトナムの街中で見かける民族衣装のアオザイは、やはり女性が着用していることがほとんどですね。

ベトナムの民族衣装・伝統衣装の着用シーン②地方の民族では日常着

ベトナムの民族衣装・伝統衣装の着用シーンの2つ目は、地方の民族での日常着です。ベトナムは約54もの民族から成り立っており、少数民族では日常的に民族衣装を着ている地域もあります。このような伝統衣装や文化を伝えていくためにも、祝祭日などの特別な日ではなくても日常的に民族衣装を着ています。

例えばパテン族の女性は、結婚する前に自分で民族衣装を作る習慣があります。男性が結婚相手を探すときには、女性が着ている衣装からその人の器用さや勤勉さを判断するそうです。

ベトナムの伝統衣装を着たり買ったりするには

ベトナムの伝統衣装は一般的に男性も女性もオーダーメード


ベトナムの伝統衣装であるアオザイは、一般的に男性も女性もオーダーメードが基本です。体にぴったりした衣服であるため、その人にあった細かい採寸が必要になります。オーダーメードだからこそ、アオザイは着た人の姿を引き立たせてくれるんですね。自分にあったアオザイは見た目だけでなく着心地もいいそうです。

ベトナムの伝統衣装をオーダーメードできる場所

ベトナムの伝統衣装をオーダーメードできる場所はたくさんあります。せっかくベトナムに行ったのなら気に入ったアオザイを作ってみてはいかがでしょうか。ただ、好きな生地を選んで採寸をしてもらって縫製をお願いして取りに行く、など工程が多いので安心して作ってもらうには日本語が通じるお店を探すといいでしょう。

値段は観光客向けだと現地の人より高くはなってしまうそうですが、1枚6000円ほどを目安に考えておけば大丈夫でしょう。ですが、生地に絹を使うかポリエステルにするか、刺繍が入ったものやビーズが縫われたものにするかなどでも大きく値段が変わります。たくさんの種類があると迷ってしまいますね。

デザインも長袖なのか半袖にするのか、襟をつけるかなど決めることが多いので、事前にイメージを考えておくとスムーズに注文ができるかもしれません。女性だと注文から2日や3日で完成するそうなので、ベトナムについてすぐに注文すれば短い滞在でも素敵なアオザイを作ることができるでしょう。男性は1週間ほど必要です。

ベトナムの伝統衣装はオーダーメード以外でも着たり買ったりできる

ベトナムの伝統衣装であるアオザイは、オーダーメード以外でも着たり買ったりできます。お土産などに頼まれたり、買って帰りたい人には採寸の必要のない既製品を売っているお店を探してみましょう。ただ、既製品を買えるお店は少ないので事前によく調べた方がいいかもしれません。

買うほどではないけど、せっかくだから着てみたいという人はレンタルショップがおすすめです。レンタルしたものを着て観光ができるサービスや、日本人向けの写真撮影付きのサービスもたくさんあります。1000円から2000円ほどでアオザイを試すことができます。そこで気に入ったら購入するというのもいいでしょう。

ベトナムの物価や通貨に関してもっと知りたいという人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。日本と感覚が違うので、事前に知識を入れておくのは大切です。知らない間に多くのお金を余分に払ってしまったり、不用意に値切ってトラブルになってしまうなんてことを避けましょう。

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所①ホアンキエム湖

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所の1つ目は、ホアンキエム湖です。ベトナムの首都であるハノイの中心地にあってアクセスも抜群です。湖の周りには太極拳やジョギングをしている人、ダンスをしている人など市民の憩いの場になっています。見晴らしもとてもよく、ライトアップされた姿もとても美しいです。

塔や神社、橋などの建造物が色々あり、湖の周囲も1.8kmと散歩にもちょうど良い大きさです。すぐ近くにはタンロン水上人形劇場という有名な劇場があるので、そこへ行く前の時間つぶしとしてふらりと訪れてみるのもいいですね。地元の人に混ざることで、ローカルな生活が垣間見える素敵なひと時が過ごせると思います。

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所②ランタン祭り

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所の2つ目は、ホイアンのランタン祭りです。幻想的なランタンの写真をみたことがある人は多いのではないでしょうか。ユネスコの世界文化遺産にも登録された古都ホイアンは古い街並みがとても魅力的ですが、毎月の旧暦14日にはランタン祭りが行われます。

旧市街にある古い家屋の軒先に吊るされた色とりどりのランタンは、幻想的な雰囲気を漂わせます。手漕ぎのボートに乗れたり、灯籠流しが行われていたりと、思わず写真に撮りたくなってしまう風景に多く出会えるでしょう。アオザイをきて訪れたら、背景にマッチして素敵な写真がたくさん撮れること間違いなしです。

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所③アオザイ博物館

ベトナムの民族衣装を着て周りたいベトナムの名所の3つ目は、ホーチミンにあるアオザイ博物館です。アオザイの魅力にふれ、もっと知りたいと思ったらぜひ訪れてもらいたい場所です。2014年にできたこちらの博物館は、有名なアオザイデザイナーが私有地の庭園内にオープンしました。博物館自体も素敵な作りです。

アオザイだけに注目した博物館は今までになかったそうです。アオザイの歴史についてだけでなく、著名人が着用したものやデザインしたものも展示されていたりと見所がたくさんあります。英語になりますが、アオザイを着たガイドさんに案内もしてもらえるそうです。17世紀から現代に到るまでの様々なアオザイを見られます。

ベトナムの観光名所についてもっと知りたいという人は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。グルメにお買い物に異国情緒溢れる雰囲気、と魅力たっぷりなベトナムの魅力をさらに知ることができますよ。

ベトナム民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

ベトナムの民族衣装・伝統衣装を気軽に楽しみましょう。多民族国家であるベトナムの民族衣装や伝統衣装を知ることは、ベトナムの文化を知ることに繋がります。地方によって実に様々な民族衣装があって面白いですね。ベトナム旅行に訪れた際には気軽に伝統衣装を楽しんで、素敵な思い出を作ってくださいね!

女性を美しく見せてくれる民族衣装であるアオザイですが、美人な人が着ればその魅力はさらに倍増しますね。ベトナム美人ってどんな感じか興味を持った人はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。ベトナム美人を知ることで、アオザイを着るときに魅力をあげる参考になりますよ。

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