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チベットの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2019.06.21

チベットの民族衣装があることをご存知ですか?地方によってさまざまといわれていますが、チベットの伝統衣装はとても華やかで印象的です。男性も女性もアクセサリーをつけて装飾をします。今回はチベットの民族衣装についてまとめてみます!

チベットってどんな国・地域・地方?

チベットは中国も南西部にある民族地方自治区

チベットは中国の南西部にあるチベット人が主に暮らしている民族自治区です。「チベット問題」で耳にしたことがある人は多いと思います。「チベット問題」という言葉だけを知っているという人も多いこととかつては独立国だったことから、「チベットは国である」という認識を持っている人も少なくはないようですね。

数年前に話題になった「チベット問題」とは、チベットに住んでいるチベット人やその他の人々が中国と対立して起きた問題です。チベット自治区が独立したいこととそれを認めない中国の間に確執があったとされます。チベットはもともと独立していた国だったのですが、第二次世界大戦後、中国が侵略したことがことの発端です。

いまだに対立しているとされ、なかなか解決の糸を見つけられないとされています。さまざまな問題を抱えてはいますが、チベットの街並みはとても美しく風情があり、民族衣装もこれまでの生活スタイルを大切にしながら今風にされているものもあります。日本からチベット文化を感じる機会があまりありませんのでご紹介します。

チベット人はチベット仏教の教えを大切にしている

チベット人は主にチベット自治区に多く暮らしているとされています。そして、このチベット自治区の他にもネパールやブータン、インドにも住んでいるのでこれらの国々全体でおよそ600万人ほどが暮らしているとされます。人口自体はそんなに多くはないですが、広い地域に分散しているので比較的多様な民族として有名です。

日本と同じように仏教を信仰している人が多いといわれていますが、ほとんどはチベット仏教です。チベットに行くとそれぞれの家の前で五色の旗を見かけることがあるのですが、これは「タルチョー」といわれる祈祷の旗で、色に意味があります。青と白と赤と緑と黄がそれぞれに天と風と火と水と地を表してるといわれています。

チベット人は基本的には一夫一妻制で日本と同じです。しかし、地域によっては一妻多夫制や一夫多妻制の地域もあるようです。これには理由があり、貧富の差が大きい地域では女性が1人で生活することができない場合が多く、複数の男性で1人の女性を支えたり、1人の男性が複数の女性の面倒を見たりすることがあるようです。

チベットの民族衣装・伝統衣装について!

チベットの民族衣装は男女兼用

チベットでは毛沢東が活躍した1949年から1978年に民族衣装を着ることが義務とされていました。その頃から民族衣装や伝統衣装を身につけることが普通になったとされます。最近では一般的な服を身につけている人も多くいますが、日常的に民族衣装を見にまとっている人もいるようです。日本でいう着物のようですね。

チベット人の民族衣装はチュバと言われる着物のようなものが一般的です。夏用のチュバは絹で作られていたり、麻や綿で作られていたりすることが多いです。特に綿で作られたものはチベットの高くに位置する地域で重宝され、夏の照りつける太陽の日差しから肌を守ってくれる上に長袖でも比較的涼しいため人気が高いようです。

冬物のチュバはウールで作られていることが多く、裏地には子羊から刈られた毛などを活用して寒さ対策をしているようです。また高いところに位置している地域が多いため一日の中でも寒暖差が激しいことから、気温の変化に対応できる構造になってるものが多いです。寒暖差に備えて何枚も重ね着をする場合もあります。

チベットの女性用の民族衣装・伝統衣装について

チベットの民族衣装は基本的に男女兼用ですが、女性の場合はチュバの下にオンジュといわれる色が鮮やかなブラウスを着ているのが一般的です。チュバそのものには袖がないものから、長袖まで種類も豊富で、中には片方の袖だけがないものや袖が広がっているものなどもあり、生活スタイルに合わせて着分けることができます。

また、女性の民族衣装の場合、未婚女性と既婚女性を見分けるために着用するものが分けられており、既婚女性はチュバの上から前掛けを身につけます。この前掛けも色が鮮やかで美しいものばかりです。日本の女性が着物の袖を振袖から留袖にして使い分けるように、チベットでも前掛けをすることで使い分けているのですね。

女性用の民族衣装は国によって、個性がありそれぞれ美しいですよね!海外の人からすると、日本の着物もとても美しいようです。他の国の民族衣装も綺麗なものが多いので、こちらの記事も参考にしてくださいね。

チベットの男性用の民族衣装・伝統衣装について

チベットの民族衣装は男女ともにほとんど差がありません。そのため男性用といった衣装がないのですが、冬になると男女兼用の帽子を着用するようになり、この帽子は比較的男性が仕事の時に着用するようです。中には絹で縁を装飾されているものもあります。地域によって装飾がさまざまであり、地域の特徴が出て面白いですね。

また、カム地方の男性は特徴があり、頭の飾りとお守りを身につけること、チベット刀を持っていることが必須のようでこの点は少し差があるように思えます。チベット刀はとても作りが細かく、芸術品とも言われるほどです。そのため、おみやげやプレゼントとしてかなり人気が高く、安いものから高いものまでさまざまです。

チベットの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

チベットの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン①冠婚葬祭

現代のチベット人の多くは洋服を着ている人たちがほとんどです。Tシャツとハーフパンツなどが多いようで、日本人とそれほど差がないようですね。中国文化の影響もあってか、昔に比べるとかなり現代的な洋服が多いように感じます。

また、チベットの民族衣装であるチュバを着用するのは、主に結婚式やお祭りなどの催事ごととお正月などの特別な行事に着用するようです。これといった決まりがなく、イベントごとで着用するというのは日本の着物と同じような感じですね。正装といったニュアンスで着られることが多いようです。

その他にも週の中や月の中で決まった日には、伝統衣装であるチュバを着てお祈りに行くなどの風習がある地域もあったり、一定の場所に出かける際には必ずチュバを着用するなどの決まりがある地域もあったりするので冠婚葬祭と催事ごとにはチュバを着用して行くという認識で良さそうですね。

チベットの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン②普段着

冠婚葬祭がメインとして着られる民族衣装ですが、地方によっては普段着として日常的に着用している人々もたくさんいます。農作業がメインの地方や地理が高い地方の人々は寒暖の差が激しいことや作業のしやすい服装を好むため、シャツやハーフパンツなどの洋服よりも、チュバの方が勝手がいい場合も多いため好まれます。

また、貧富の差が大きい地域もあるため普通の洋服は手に入らないという地域もまだまだ点在し、チベット人全ての人が平等に洋服を選べないという現状もあります。しかし、そんな地域でもそれぞれの装飾品や華やかなブラウスなどで装飾をしているため、チベットの人々は本当におしゃれな人が多いです。

チベット人は装飾好き

男女ともにアクセサリーを身につける

チベットの民族衣装は華やかなものが多く、男性、女性ともに装飾品が好きです。その背景としては、遊牧民族として暮らしてきたため、移動をすることが多く、移動する際に身の安全を守るため、さらに自分の財産を身につけて移動するには手に持って歩くよりも装飾品にしておいたほうがいいという生活の背景があります。

装飾品にはサンゴや真珠、金や銀などの他に、トルコ石や琥珀などが好まれるためとても華やかなものが多いです。特に女性の民族衣装は、頭飾りがとても華やかで印象的なのですが、子供の手を引いたり、物を持って移動する際に装飾品の多くを頭に乗せていた方がいいということから装飾品が頭に集中していると言われています。

伝統衣装着用時の髪型

女性が伝統衣装を身につけるときは、一般的に三つ編みです。放牧がメインとなる地域女性は100本ほどの細い三つ編みにして、装飾品を飾りやすくしているのです。また、農業がメインとなる地域の女性はひとつ結び、もしくはふたつ結びで三つ編みをしています。ひとつなら未婚女性、ふたつなら既婚女性と分けてあります。

男性の場合、現代では短髪が多く、それほど決まりはないようです。昔は男性も三つ編みにしており、三つ編みにして一本にした髪の毛を頭に巻き着付けて頭飾りでとめたり、装飾品をたくさんつけたりしていたそうです。頭に乗せる装飾品も重いので、年齢を重ねた女性は装飾品を乗せていた部分だけ髪が薄くなる人もいます。

髪型や装飾品が多いチベットに比べると、日本の着物の髪型には特に決まりがないので、アレンジなどにも困りますよね。着物のときの髪型についてはこちらの記事で紹介されているので、参考にしてみてください!

チベットの民族衣装を着て回りたいチベットの名所

チベットの民族衣装を着て回りたいチベットの名所①ポタラ宮

チベット自治区の都心部はラサであるとされています。そこにある観光名所はどこも有名で、誰もが一度は行って見たいと憧れてしまう場所ばかりです。その中でも有名な名所をいくつかご紹介しますので民族衣装を着て観光して見てほしいと思います。

一つ目が「ポタラ宮」です。「ポタラ」の意味は「観音菩薩が住んでいる場所」です。観音様の生まれ変わりとされているダライラマの宮として建てられました。周辺は文化や宗教の中心とされ、特に栄えてきたといわれています。周辺を歩いている人々もチベットの民族衣装を身につけている人々がいて美しい光景です。

ラサはとても高いところに位置しており、富士山の頂上よりも高い場所に存在します。富士山の頂上で生活すると考えただけでも想像がつかないですね。「ポタラ宮」の内部は伝統的なランプだけで灯してある場所も多く、壁画や仏像が並んでいる姿が照らされてなんとも神秘的な風景です。

チベットの民族衣装を着て回りたいチベットの名所②トゥルナン寺

ポタラ宮と同じくらい有名な場所がトゥルナン寺です。本堂はジョガンと呼ばれているようです。トゥルナン寺は中国では大昭寺という名前で呼ばれていて、いくつかの名前をもつ古くから愛されるお寺です。神聖な場所なため、伝統衣装を身にまとって観光している方も多く見受けられます。

トゥルナン寺は実はポタラ宮よりも歴史がとても古く、7世紀頃に建てられたといわれています。チベット仏教徒の中では最も神聖な場所といわれるお寺です。外観は金箔などとても豪華なため、観光スポットとして人気が高いです。また中に祀られている仏像も日本とは違いがあります。

本堂の他にチベット仏教徒が祈りを捧げる神聖な場所もあります。そこにはお経を唱えている人たちや「マニ車」を回している人たちがいます。「マニ車」とは回すことでお経を唱えたことと同じ効果が得られるといわれる仏具のことです。

チベットの民族衣装を着て回りたいチベットの名所③セラ寺

ポタラ宮とトゥルナン寺に続き、有名なお寺が「セラ寺」です。チベット仏教のお坊さんたちがここで修行をします。お寺のつくりも美しく、夜景が美しいということで観光名所として特集が組まれていることもしばしばあります。また伝統衣装が映える場所として撮影にもいいですね。

また、お寺の中ではお坊さんたちが修行をしているわけですが、修行の内容も日本とは少し違い、ふたり一組で問題を出し合ったりしています。あまり見慣れない光景なので、観光客は驚いた表情で見ている人もいるようです。

チベットの民族衣装を着て回りたいチベットの名所④バルコル

トゥルナン寺の周りには巡礼者が歩くことのできる参道があります。これをバルコルといいます。トゥルナン寺で礼拝をする前にバルコルを回ってお寺に向かうというが決まりです。参道を歩くときに聖なるものに対して右肩を向けることがチベット仏教徒の決まりなので参道では常に一方通行なのです。

バルコルには下町の商店街のようにお店が並んでいますが、おみやげ屋さんも数はかなり多いです。信者は「五体投地」と呼ばれる礼拝法で祈りを捧げながら参道を進みます。「五体投地」とは両手と両膝や頭を地面に着けて全身を使って祈る方法で、仏教では最高の礼法であるとされます。また、伝統衣装をたくさん見られます。

チベットの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

チベットの民族衣装や伝統衣装はなかなか目にする機会がないかもしれません。しかし、チベットの文化を知れば知るほど、そんなに縁遠いものではないと感じました。日本で着てみる機会は少ないですが、現地ではいろんなところで着て楽しめるようです。

装飾品や宝石、鮮やかなブラウスなどはキラキラしたものが好きな女性にとっては魅力的ですよね。また、アジアの骨董品や装飾品などが好きな方のもオススメです。チベットの民族衣装や伝統衣装を見につけて観光名所を回るのもワクワクしますね。

チベットだけではなかなかスポットが当たりにくいものですが、中国旅行として視野を広げて見てはいかがでしょうか。遠いところだと思っていたチベットも実は案外身近に感じられますよ!

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