Large thumb shutterstock 425865490

ポーランドの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

今回ご紹介するのは、ポーランドの民族衣装。ポーランドの男性と女性の伝統衣装には可愛らしいデザインのものがたくさんあり、実は日本人にも馴染みやすいのが多いのです!そんなポーランドの民族衣装や着用シーンを、一緒にチェックしていきましょう!

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



ポーランドってどんな国・地域・地方?

ポーランドは東欧諸国の共和国

ポーランドは中央ヨーロッパに位置し、東欧諸国の共和国として知られています。北はバルト海、東はウクライナ、南はチェコ、そして西はドイツに囲まれています。またポーランドの首都はワルシャワ。東京とワルシャワは8,500kmほど離れ、飛行時間は11時間ほどあることから、日本から離れた国であることが伺えます。

そんなポーランドは暗い歴史を背負ってきた国でもあります。第二次世界大戦ではドイツとソビエト連邦から侵略され、一度ポーランドは消えます。さらにポーランドにはナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所があり、悲しい歴史が繰り広げられました。現在ここは世界遺産となり、世界中から多くの人々が訪れています。

物価が安く旅行しやすいとじわじわ人気上昇中!

暗い歴史があることから、ポーランドになんとなく悲しいイメージが浮かんでしまう方も多いはず。ですが実は今ポーランドは、旅先としてじわじわ人気が上昇している国でもあるのです!というのはポーランドでは東ヨーロッパらしい美しい景色が見れるのはもちろん、その物価の安さから旅先として選ばれていると考えられます。

例えばポーランドでは地方にもよりますが、ビール500mlが約80円、水1,5Lが約30〜100円、ジュース1Lが約100円、パンが約10〜30円、外食費は約500〜800円、ホテルも安いところを探せば1,000円で泊まれるところもあります。ポーランドは物価が非常に安いので、観光客から人気があります!

POINT

ポーランドの通貨はズウォティ!

ポーランドでは、ズウォティという通貨が使われています。ポーランドは中央ヨーロッパに位置していることから、他ヨーロッパ圏と同じくユーロを使っていると勘違いしやすいですよね!ちなみに2018年11月現在、1ズウォティは約30円です。

地方による民族衣装や伝統衣装が異なるポーランド

ポーランドは現在16県に分かれ、地方ごとにそれぞれ個性があるのが特徴です。これはポーランドが歴史的にも多くの民族が暮らし、またヨーロッパ諸国と隣接していることから、各地方がその影響を受けているからだと考えられます。今回ご紹介する民族衣装や伝統衣装のデザインも、各地方ごとに異なるのがポイントです。

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装3選!


ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装①マゾフシェ地方の衣装

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、マゾフシェ地方の衣装です。マゾフシェ地方は、首都ワルシャワあたりの地域のことを指します。ポーランドの伝統衣装といえばこのマゾフシェ地方のウォヴィッチにある衣装を思い浮かべる人が多いといわれているくらい、ポーランドではポピュラーな民族衣装なのです!

このポーランドの女性用の民族衣装は、チロリアン刺繍が縫われているのがポイント。ブラウスの袖や腕部分、スカートの裾部分など、至るところに刺繍がほどこされています!この刺繍を見て、日本にも売られている古着を連想された方もいるのでは?どこかレトロなそのデザインは、現代の美的センスにも通用しそうですよね!

マゾフシェ地方の女性の民族衣装は緑が基本!

遠く離れた日本人女性の心も奪う、ポーランドのマゾフシェ地方の民族衣装。刺繍のほか女性のエプロンは、緑を基調とした模様になっているのも特徴です。緑を基調にピンクや青、ゴールドなど、さまざまな色がライン状に入った美しいデザインになっています。派手過ず素朴な感じなのも、またポーランドらしく魅力的ですよね。

さらにポーランドのウォヴィッチの民族衣装には、チロリアンテープやクロシェットレースがあしらわれ、女性が好きなものがいっぱい詰まった伝統衣装だといえるでしょう!またウォヴィッチのポーランド人女性はアクセサリーにもこだわりがあるようで、民族衣装を着るときは、赤い丸玉のネックレスをする人が多いようです。

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装②ルブリン地方の衣装

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、ルブリン地方の衣装です。この地方はポーランドの東南地域にあり、自然が多いエリアとして有名です。ルブリン地方の衣装も可愛らしく、何と言ってもそのふんわりしたスカートがポイントです!このスカートは、できるだけふっくらさせるのが良しとされているようです。

さらに注目したいのが、スカートの上にかかるおしゃれなエプロン。このエプロンは横縞に赤や緑、黒や黄色といったカラフルな色が配色され、とてもおしゃれなデザインになっています。色のバリエーションも豊富で、赤系のほか青系や紫系などあります。マゾフシェ地方はもちろん、ルブリン地方のエプロンも素敵ですよね。

POINT

ルブリン地方とクラクフ地方の女性の民族衣装は一緒!

ポーランドは地方により民族衣装が異なりますが、同じ民族衣装のところもあります。例えばルブリン地方とクラクフ地方の女性の民族衣装は、同じものが使われているようです!


ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装③ポドハーレ地方の衣装

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、ポドハーレ地方の衣装です。ポドハーレ地方はポーランドの南に位置する地域で、豊かな自然に囲まれています。日本ではあまり馴染みがありませんが、リゾート地として知られているようですよ!

このポドハーレ地方の衣装は、同じポーランドでありながら、これまでご紹介したマゾフシェ地方やルブリン地方の衣装とはまた違った魅力があります。写真にあるように白いブラウスにアレンジが加えられているのが、ポドハーレ地方の民族衣装の特徴です。このデザインも、現代に通用しそうなデザインですよね!

さらに胴体部分のボディスのデザインも個性的で、リボン部分が長いのもポドハーレ地方の民族衣装のポイントです。また他ポーランド地方の伝統衣装と同じく、ボディスにあしらわれた刺繍も大胆で華やか!個性的なボディスと花柄スカートの相性もよく、女性なら「一度でいいから着てみたい!」という気持ちになりますよね。

ポーランドの男性用の民族衣装・伝統衣装2選!

ポーランドの男性用の民族衣装・伝統衣装①マゾフシェ地方の衣装

ポーランドの男性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、女性と同じくマゾフシェ地方の衣装です。マゾフシェ地方の女性の衣装は縦縞のエプロンが特徴でしたが、男性の場合は縦縞のズボンがポイントです!さらに腰にも、ズボンと同じ柄のものが縛られています。マゾフシェ地方の民族衣装は、男性も可愛らしいデザインですよね!

さらにマゾフシェ地方の男性の民族衣装を着用する際は、黒いフェルトの帽子を被ります。写真にもあるように、男性の帽子にも美しい色とりどりの花の刺繍があしらわれています。中には帽子に、ポイントとなる花飾りをつけている男性も…!こちらの刺繍が素敵な帽子は男性用であるもの、女性でも被ってみたくなりますよね。

ポーランドの男性用の民族衣装・伝統衣装②クラクフ地方の衣装

ポーランドの男性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、クラクフ地方の衣装です。クラクフ地方はポーランドの南部にあり、チェコとの国境に接しています。そんなクラクフ地方の男性用の民族衣装は、ポーランドの中でもとてもきらびやかだと有名なのです!写真を見ても、非常にカラフルな民族衣装であることが伺えます。


クラクフ地方では、男性は白いシャツに青の長いコートのような民族衣装を着ます。色鮮やかな青が、とても印象に残りますよね!さらに写真のように、黄色のぼんぼりがあしらわれているものもあります。また男性はこの伝統衣装にプラスして、革製のブーツを履きます。これは寒さの厳しい、ポーランドならではですよね!

クラクフ地方ではマギェルキと呼ばれる帽子も被る!

また、クラクフ地方ではマギェルキという、子ヒツジの毛皮でできた帽子を被ります。写真のように大きな羽根が付いていますが、これはくじゃくの羽根だそうです!伝統衣装はどの国でも女性ばかりが注目されがちですが、クラクフ地方の男性衣装はこのように華やかなので、ポーランドでも注目を集めているのがポイントです。

ではなぜクラクフ地方の男性の民族衣装がきらびやかなのかというと、これはポーランドの首都がかつてクラクフにあったからだといわれています。現在ポーランドの首都はワルシャワですが、17世紀はじめの首都はクラクフでした。それゆえクラクフは歴史ある都市として知られ、今も多くの由緒ある建造物が残されています。

また、ここまで読んで「他ヨーロッパの民族衣装や伝統衣装を知りたい!」という気持ちになった方も、いるのではないでしょうか?こちらの記事には、ポーランドと近いロシアの民族衣装がまとめられています。ポーランドと近い国ではありますが、伝統衣装には違いがあるようです!こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン①結婚式

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの1つ目は、結婚式です。日本でも結婚式にタキシードやウェディングドレスを着る人もいますが、伝統衣装である着物を着る人もまだまだたくさんいますよね!日本とポーランドは遠い国であり文化も違いがありますが、結婚式に民族衣装を着るという考えは同じのようです。

また、ポーランド中央部の結婚式ではオチェピニという儀式があり、ここで女性は大きな花束が頭の上に飾られた、とても個性的なベールを被ります。この大きなベールは、結婚式を和装で行う際に使われる大きな綿帽子を連想させます。どの国の結婚式にもそれぞれ違った習慣があるのは、とても興味深いですよね!

ちなみにポーランドの結婚式は日本と違い、なんとダンスパーティーを開催するものがほとんどだそうです!音楽が流れる会場で、老若男女関係なく踊るのがポーランド流です。しかしながらドイツやフランスの結婚式でもダンスパーティーは行われるようなので、これはポーランドだけなくヨーロッパ全体にいえることでしょう!

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン②カトリックの聖体節

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの2つ目は、カトリックの聖体節です。このカトリックの聖体節は、5月にある祝日のことです。先ほどご紹介した民族衣装で有名なマゾフシェ地方のウォヴィッチでは、カトリックの聖体節に男性も女性も民族衣装を着てパレードを行います。

旧市街を民族衣装を着た人が歩くなんて、想像しただけでワクワクしてしまいますよね!このイベントはポーランド内でも人気で、この日は多くのポーランド人が集まりパレードを楽しむようです。さらに他地方の民族衣装を着たポーランド人もパレードに参加するので、1日で多くの伝統衣装が見れるイベントになっています。

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装の見所

女性の可愛らしい髪型や花飾り

ポーランドの女性用の民族衣装・伝統衣装の見所として、女性の可愛らしい髪型や花飾りが挙げられます。SNSでポーランドの民族衣装をチェックしてみると、さまざまな髪型にアレンジしてる女性がいますが、中でも三つ編みをしている女性が多いように見受けます。可愛らしい民族衣装と三つ編みの組み合わせは相性抜群です!

さらにポーランドの民族衣装をまとった女性は、バンダナやベール、そして花飾りでアクセントをつけている人もいます。特に花飾りは美人なポーランド女性にとてもお似合いで、同じ女性でも思わず見惚れてしまう美しさなのです!

可愛らしい花のパターン

これまでお伝えしたように、ポーランドは男性も女性も、花のモチーフを使った民族衣装が多いということが伺えます。民族衣装によってその花のパターンは変わってくるため、どんな柄があるのか観察してみるのも、楽しみ方のひとつかもしれません!

また、民族衣装のあまりの可愛さに、「ポーランドってどんな国なのかもっと深く知りたくなった!」という方もいるはず。そんな方に読んでいただきたいのが、こちらのポーランドの観光名所についてまとめられた記事です。観光地を知ることで歴史を知り、よりポーランドを間近に感じることができるでしょう!

ポーランドの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

ポーランドの民族衣装や伝統衣装は花柄やチロリアンテープ、クロシェットレースなど、とても可愛らしいデザインであることが分かりました!そんなポーランドの民族衣装は、可愛いもの好きの日本人にも馴染みやすいといえます。そう考えるとポーランドは遠い国でありながら、ぐっと近い国にも感じますよね!

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。