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羽ペンの作り方!必要な素材や自作の手順&おすすめのインク5選も

更新:2019.06.21

ペンの中で、最も魅力的な見た目だといっても過言ではない羽ペン。飾っておくだけでもかわいいのですが、実は簡単に自作可能なのです。手作りすれば羽の素材やインクなど、好きなところにこだわることができます。作り方をお伝えしますので、ファンタジー世界の憧れのグッズの一つである羽ペンを自分の物にしてみませんか。

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簡単な羽ペンの作り方

簡単な自作の羽ペンの作り方①|使用する羽の素材を決める

簡単な羽ペンの作り方その1は、使用する羽を決めることです。見た目重視の羽ペンですので、作り方の中で羽の選定が一番大事だったりします。手作りの羽ペンで必要な素材は羽だけです。

特に鳥の種類は限定しません。サイズの目安ですが、手首から中指の先くらいまでの大きさの羽を探してください。素材としては風切羽と言う鳥の翼についている羽が柄も特徴的で大きいため、おすすめです。

羽はお店やネットで購入することができます。お店で購入できる羽は、色が鮮やかだったりグラデーションになっていたりと華やかです。あるいは、自然豊かな所へ旅行などで行けばそこで綺麗な羽を拾うことがあるかもしれません。その羽で手作りすれば、より一層特別なものになります。

簡単な自作の羽ペンの作り方②|羽の軸先を切る

簡単な羽ペンの作り方②は、羽の軸先を切ることです。軸先というのは毛が生えていなくて固い、ペン先になる部分です。ここがまっすぐになるようにハサミでカットします。見た目のバランスや、持つ部分の余裕も考えながらカットしましょう。基本的には5mmから1cmもきれば十分です。

持つ部分の余裕を考えるのはひとえに書きやすくするためです。羽ペンの使い方や書き方は万年筆と似ているので、以下の記事を参考にしてみてください。


簡単な自作の羽ペンの作り方③|カッターで軸先に切り込みを入れる

簡単な羽ペンの作り方③は、カッターで軸先に切り込みを入れることです。先端から大体1cmから1.5cm位の切り込みをカッターでまっすぐ入れてください。コントロールできそうだったら、切り込みの深さは均等にしてください。

羽ペンはボトルタイプのインクに浸して使用します。この切り込み部分に浸透したインクが羽ペンを紙にあてるとおりてくるので、文字が書けるようになります。単純ですが、書き心地に影響するポイントです。

簡単な自作の羽ペンの作り方④|カッターで軸先をペン先の形に整える

簡単な羽ペンの作り方④は、カッターで軸先をペン先の形に整えることです。羽ペンの作り方の中で唯一難しい手順があるとしたらこの部分です。手順③で切り込みを入れた部分を裏返して、軸先に向かって細くなるように整えます。

整えるときはカッターを使って、少しずつそいでいくと失敗が少なくなります。そぐときは素材の軸先の右側を一度そいだら次は左側と、交互に行うことで綺麗なアシンメトリーにしやがりやすくなります。


素材の羽にもよりますが、ペン先をこの時細くすればするほど、文字も細くて小さい文字が書けるようになります。または、ある程度太くしておいて、大きくて勢いのある文字が書けるようにしておくのもまた粋なものです。好みのサイズのペン先が出来たら、自作の羽ペンはこれで完成です!

自作の羽ペンにおすすめしたいインク5選

手作りの羽ペンにおすすめのインク①ペリカン|エーデルシュタイン

おすすめのインク1つめはペリカンの「エーデルシュタイン」シリーズのインクです。このインクは滑らかな書き心地が特徴で、手作りの羽ペンでも滑らかさは変わりません。ペリカンはもともと絵の具とインクの工場だったため、インクの世界的メーカーとして知られています。

エーデルシュタイン(Edelstein)とはドイツ語で宝石を意味していて、インクそれぞれに宝石の色の名前が付けられている高級インクです。ロマンチックな羽ペンにピッタリです。色は限定色を合わせて15種類。

インクの発色がかなり明るく、はっきりしたカラーが多いです。濃淡というよりもクリアな色で、紙に書いても目を引くインクです。希望小売価格は50mlビン2,700円となっています。

手作おすすめのインク②セーラー万年筆|SHIKIORI四季織十六夜の夢


おすすめのインク2つめはセーラー万年筆のSHIKIORI四季織十六夜の夢です。セーラー万年筆の創業は広島県からはじまり、1911年から100年以上筆記具に向き合ってきた企業です。

四季織というシリーズは、日本の季節を筆記具にというコンセプトの元展開されています。色は全部で16種類となっていて、春夏秋冬それぞれの景色を想起するような名称がついています。

インクの発色は流石に日本らしいというか、どれもふわっとした優しい色合いをしています。ビンも小型でコロンとしていて可愛らしく、小さめの羽ペンと相性が良いでしょう。価格は20mlで1,080円です。

手作りの羽ペンにおすすめのインク③パイロット|ボトルインキ

おすすめのインク3つめはパイロットのボトルインキです。パイロットは最も有名な国内メーカーの一つですが、その創業は1918年です。特に万年筆に力を入れている会社で、当然のようにインクの開発も自社で行っており、そのインクは幅広い年代層に人気です。

今回紹介するのはシンプルなボトルインキです。この色の展開もブラック、ブルー、レッド、ブルーブラックととてもシンプル。一軒素朴なボトルデザインも、実は小さいながらも安定性があり、実際に机の上で使用しても邪魔にならないように設計されています。初めて羽ペンを使って文字を書く人には試してほしいインクです。

特筆すべきはそのコストパフォーマンスの良さです。価格は30mlで400円ですが、インキの成分も洗浄性も優れています。なお、洗浄とは万年筆に必要な手順ですが羽ペンでも必要に応じて行う必要があります。詳しくは以下の記事に記載していますので自作の羽ペンで多様な色のインクを使用したい方はご確認ください。

手作りの羽ペンにおすすめのインク④モンブラン|インクボトル

おすすめのインク4つめはモンブラン(Montblanc)のインクボトルです。モンブランは世界的人気を誇るドイツを起源に持つスイスの筆記具ブランドです。多くの商品にホワイトスターのマークが施されていて、インクボトルにも見ることができます。このマークは山のモンブランの頂上を覆う雪をイメージしています。

モンブランのインクボトルは靴型をしていて、これが持ち味となっています。インクが少なくなってくると傾けることでかかとの部分にインクがたまり、無駄なく使いきることができるのです。色も高級感のある落ち着いたものとなっており、全12色です。価格は60mlで2,160円となっています。

おすすめのインク⑤エルバン|ジャック・エルバンコレクション1798

自然の中に存在する色から着想を得ているインクのため、ボトルの雰囲気も羽ペンとしっくりしたものとなっています。1798とは、4代目のエルバン氏がインクの製造を始めた年代で、ボトルに施されたシーリングは、このブランドのもう一つの象徴です。

色はカーネリアンエジプトとアメジストウラル。それぞれ宝石とその時代の産地を示しています。それだけではなく、インクには銀の微粒子を含んでいて筆跡が輝く仕様です。300年以上前の時代を感じられる贅沢なインクですが、価格は50mlで3,672円と比較的気軽にラグジュアリーな気分が味わえます。

おすすめのインク5つめはエルバン(Herbin)のジャック・エルバンコレクション1798です。これは高級ラインになるのですが、このようなインクもあると知ってほしくて紹介します。エルバンはパリにて1670年に生まれた、圧倒的老舗ブランドです。ナポレオンの時代からフランス人に最も身近なインクです。

手作りの羽ペンを自分の日常に取り入れることの楽しさ

羽ペンを日常に取り入れてほしいと思っています。羽ペンは敷居が高いものでもなく、実際は簡単に手作りが可能です。ボールペンやシャーペンなど現代には便利な筆記具があふれていますが、羽ペンには文字を書くまでの準備の楽しさや、おいておくだけで絵になるなど、素敵なポイントがたくさんあります。

それにお気に入りのインクが加わればもっと遊びゴコロの選択肢は広がります。この文章を読んだ後に綺麗な羽を見つけたら、一度自作の羽ペンづくりに挑戦してみてください。

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