
賞味期限・消費期限の決め方・設定方法!誰がどうやって決めるの?
更新:2019.06.21
「賞味期限と消費期限って、どう違うんだろう?」また、「賞味期限や消費期限はどうやって決めるんだろう?」と疑問に思ったことは、ありませんか?賞味期限と消費期限の違い、決め方を詳しくご紹介!さらに、長持ちする食品の保存方法もご紹介します!
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INDEX
賞味期限と消費期限の違いは?
①賞味期限は、食品を美味しく食べられる期限
賞味期限とは、食品を美味しく食べられる期限のことです。未開封の状態で、かつ記載されている保存方法を守った場合に「この年月日まで、品質が変らず、美味しく食べられますよ」という意味です。カップ麺やスナック菓子などの傷みにくく、保存がきく(目安:6日以上)食材に表記されています。
また賞味期限は、商品製造日から賞味期限までが、3ヶ月以上ある場合、年月のみでの表示が可能です。賞味期限が表示されている商品の場合、記載されている保存方法を守って保存すれば、賞味期限が切れたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。「美味しく食べられる期間の目安」と考えるといいでしょう。
ただし、賞味期限も消費期限も、未開封の状態で、かつ記載されている保存方法を守った場合に、「食品の美味しさや、安全性を保証する期限」を表記したものです。開封後は、期限に関わらず、早めに食べるようにしましょう。
②消費期限は、食品をそれまでに食べなければいけない期限
消費期限とは、食品をそれまでに食べなければいけない期限のことです。食品が未開封の状態で、かつ記載されている保存方法を守った場合に、「記載されている年月日まで、安全に食べられます」という意味です。
消費期限は主に、お総菜、生肉、調理パンなどの、保存がきかない(目安:5日以内)食品に表示されています。消費期限は食品の劣化が早い食品に表示されていて、期限が切れたものを食べてしまうと、腹痛などを引き起こす可能性があります。表示をよく確認して、期限をすぎてしまったら食べないようにしましょう。
賞味期限と消費期限は誰が決めている?
賞味期限と消費期限は誰が決める?①賞味期限は製造業者が設定する
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消費期限はその食品を製造した、製造業者やメーカーが決めています。その食品を一番理解している、製造業者や加工業者が決めるということですね。輸入食品に関しては、輸入業者が賞味期限を決めています。
賞味期限と消費期限は誰が決める?②消費期限は製造業者が設定する
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賞味期限と同じく、消費期限も、各食品を製造した製造業者が決めています。消費期限や賞味期限は、その食品に使われている材料の鮮度や、食品加工時の衛生状態などからガイドラインに沿って判断されます。
賞味期限と消費期限はどうやって決めている?
賞味期限と消費期限はどうやって決めている?①理化学検査
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賞味期限と消費期限はどうやって決めるのか、その決め方1つ目の方法は、理化学調査です。理化学調査とは、食品の性質や成分を調査するものです。「食品が腐ったり、変質し始めるまでの期間」や「健康に害を及ぼす菌やウィルスが繁殖し始めるまでの期間」などを調べます。
どうやって調査しているのかというと、製造したての商品の状態と、各日数が経過した後の商品の状態を比較して調査します。「何度で何日間保存した場合」など、色々なケースで詳しく調査していきます。実際に調査が行われる項目には、以下のようなものがあります。
理化学検査の項目
- 粘度
- 濁度
- 栄養成分
- 糖度
- 過酸化物価
- phなど
賞味期限と消費期限はどうやって決めている?②生物検査
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賞味期限と消費期限はどうやって決めるのか、その決め方2つ目の方法は、微生物検査です。微生物検査とは、食品に含まれている微生物を測定する検査です。「健康に害を及ぼす、菌やウィルスが繁殖しないか」などを具体的に調査していきます。「食中毒が起こらないか」などの調査ですね。
どうやって調査しているのかというと、こちらも、製造したての食品の状態と、日数経過後の食品の状態を比較しながら調査していきます。検査項目には、次のようなものがあります。
微生物検査項目
- 一般生菌数
- 大腸菌数
- 低温細菌残存の有無
- 芽胞菌の残存の有無など
賞味期限と消費期限はどうやって決めている?③官能評価
賞味期限と消費期限はどうやって決めるのか、その決め方3つ目の方法は、官能評価です。官能評価とは、実際に人が、その食品を食べて、商品の安全性を調べる検査のことです。食べた時の実際の味の違いなどを調査するということですね。
食品は、「安全に美味しく食べられる」というのが最も大切なことですね。賞味期限や、消費期限などの見誤りで、食中毒などを起こしてしまうと、製造元の信頼は大きく失われてしまいます。
そのため、各食品メーカーは、色々な検査を重ねて、慎重に賞味期限や消費期限を決定しています。ただし、類似商品がある場合は、「類似商品を参考に期限を決定する」という決め方もあるようです。
賞味期限と消費期限の決め方は?④少しゆとりを持って計算されている
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賞味期限と消費期限の決め方4つ目は、期限は少しゆとりを持って決められているということです。調査して分かった、実際の期限に1未満の0.7や0.8といった「安全係数」という数字をかけて、計算されています。食品を安全に食べられるように、少しゆとりを持って期限を決めるということですね。
賞味期限を過ぎた食品はいつまで食べられる?判断のポイントは?
判断のポイント①製造日から賞味期限までの期間の約1.3倍くらいの計算
賞味期限の判断ポイント1つ目は、製造日から賞味期限までの期間の1.3倍くらいの期間を計算して、目安にすることです。食品の賞味期限は、実際の期限(劣化などによって、美味しく食べられなくなる期限)より少しゆとりをもって早めに設定されています。
検査で分かった実際の賞味期限に、1未満の0.7や0.8といった「安全係数」という数字をかけて、賞味期限が決定されてます。ですから、賞味期限の判断に迷った時には、製造日から賞味期限までの期間の約1.3倍くらいの期間を目安に考えるといいでしょう。
例えば、製造日から賞味期限までが10日の食品の場合「10×1.3=13」なので、「約13日間は、問題なく美味しく食べられる」ということになりますね。
判断ポイント②食品の見た目と臭いを確認する
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賞味期限の判断ポイント2つ目は、食品の見た目や、臭いを確認することです。食品によっては、賞味期限を過ぎても十分美味しく食べられるものもありますし、逆に保存方法が適切でなかった場合などは、期限を過ぎていなくても、劣化してしまうことがあります。
賞味期限が切れてしまっている場合は特にそうですが、「食品が変色していないか」、「腐敗臭がしていないか」などを、常に意識するようにしましょう。
食品別|食品を長持ちさせる保存方法
食品別|食品を長持ちさせる保存方法①果物
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食品別|食品を長持ちさせる保存方法果物1つ目は、果物の保存方法です。ほどんどの果物は、そのまま保存すると乾燥によって、鮮度がおちてしまいますので気をつけましょう。
また、りんご、バナナ、桃などは、エチレンガス(成長ホルモンのような働きをするもの)を発生させるので、他の果物と一緒に保存すると、他の果物の追熟を早めてしまいます。ポリ袋に入れたり、ラップにくるんだりして、分けて保存しましょう。
逆に、まだ熟れていない果物の追熟を早めたいときは、ポリ袋の中に入れて、りんごなどエチレンガスを発生させるものと一緒に保存すると追熟を早めることができます。果物の保存方法をいくつかご紹介します!
果物別|長持ちさせる保存方法
- イチゴ|イチゴはヘタを取らず、イチゴが重ならないように保存容器に移し替え、乾燥を防ぐためしっかり密閉して保存する。
- みかん|みかんはヘタを下にして保存すると長持ち。一個づつペーパータオルで包んで冷蔵庫で保存する。
- りんご|りんごは、おしりを下にしてポリ袋に入れて保存する。りんごは冷えることに弱いので、冷蔵庫ではなく野菜室で保存する。
- バナナ|バナナは低温に弱いので、基本的に常温で保存。バナナは、触れた面から傷みやすくなるので、床などに触れることを防いでくれるバナナスタンドなどでの保存がおすすめ。
- なし|なしは、ヘタを下にしてラップで一つずつ包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存。なしは、追熟しない果物なので、できるだけ早めに食べるようにする。
食品別|食品を長持ちさせる保存方法②肉・魚
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食品別|食品を長持ちさせる保存方法2つ目は、肉や魚の保存方法です。肉や魚は、冷蔵庫で保管すると数日中に食べきらなければならないので、今回は冷凍保存の仕方をご紹介します。
肉や魚を冷凍保存する場合は、できるだけ買ってきてすぐ保存することが大切です。また、水分と取り除き、乾燥を防ぐ保存方法を意識しましょう。生のまま冷凍したものは、約2週間を目安に使い切るようにしましょう。肉・魚の保存方法をいくつかご紹介します!
肉・魚の冷凍保存方法
- 厚切り肉|一枚ずつラップに包んで保存。
- 挽肉|そのまま保存。用途別に下ごしらえしたものを保存してもよい。
- 細切れ肉|使いやすいように、ラップで小分けして保存。
- ハム・ベーコン|一枚ずつラップに包んで保存。
- 切り身魚|水気をよく拭き取って、一枚ずつラップに包み、ジップロックなどに入れて保存。
- 干物|一枚ずつラップに包んで、保存。
食品別|食品を長持ちさせる保存方法③卵
食品別|食品を長持ちさせる保存方法3つ目は、卵の保存方法です。卵を長持ちさせるポイントは、卵の尖った方を下にして保存することです。反対側の丸い部分には、「気室」という呼吸するための部屋があります。卵黄は古くなると浮かんできますが、気室を上にすることで、浮かんできた卵黄が直接殻に当たることを避けます。
卵は必ず冷蔵庫で保存しましょう。ドアポケットに卵を保存すると、冷蔵庫の開閉時などに、卵にひびが入ってしまうことがあるので、買ってきたパックのまま保存するのがおすすめです。
卵の賞味期限はあくまで「生の状態で美味しく食べられる期間」のことなので、賞味期限が少しすぎてしまっても、火を通せば問題ありません。卵料理のレシピをチェックして、美味しい卵料理のレパートリーを増やしましょう!
食品別|食品を長持ちさせる保存方法④野菜
食品別|食品を長持ちさせる保存方法4つ目は、野菜の保存方法です。野菜は、育った環境に近い状態で保存すると、鮮度が長持ちします。保存方法のポイントは、「各野菜に適した場所で保存すること」と、品質が低下しないように「野菜の水分が蒸発するのを防ぐこと」です。野菜の保存方法をいくつかご紹介します。
長持ちさせる野菜の保存方法
- キャベツ|芯をくり抜いて、くりぬいた部分に濡らしたペーパータオルを詰めて、ジップロックなどに入れて保存。
- 白菜|切った白菜は、白菜の切り口を濡らしたペーパータオルに包み、ジップロックなどに入れて保存。
- ほうれん草|根元を濡らしたペーパータオルで包み、ジップロックなどに入れて保存。立てて保存するとよい。
- かぼちゃ|風通しのよい所で、常温保存。
- きゅうり|水気を拭き取り、一本ずつぺーパータオルで包んで、ジップロックなどに入れて保存。立てて保存するとよい。
- トマト|水気を拭き取り、保管袋にキッチンペパーをしき、ヘタの部分を下にして保存。
- たまねぎ|新聞紙に包んで常温で保存。
食材を長持ちさせると、無駄なく色々な料理に使うことができますね。簡単なおもてなし料理のレシピを貼っておくので、ぜひ毎日の料理の参考にしてみて下さいね。
賞味期限と消費期限の違いを正しく理解しよう!
賞味期限と消費期限には、明確な違いがあることが分りましたね!また、賞味期限や消費期限の決め方にも、色々な方法があることが分かりました。
各食品ごとに、保存方法を工夫して、食品を美味しく食べきれるようにするといいですね。賞味期限と消費期限の違いを正しく理解して、毎日の食事に役立てましょう!
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