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火鉢の作り方は?マンションでの使い方や炭などの必要な道具も紹介

更新:2019.06.21

マンションでも使える火鉢の作り方をお届けします。本格的な長火鉢、ミニ火鉢である手あぶり火鉢、火鉢の安全な使い方や使うのに必要な道具など、合わせてお届けします。温かく、便利な火鉢を上手に使って、すてきな火鉢生活を送りましょう。

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火鉢の使い方とは?

火鉢の使い方・火鉢生活の仕方①手あぶりなど暖をとる使い方

火鉢の使い方・火鉢生活の仕方1つ目は、手あぶりなど暖をとる使い方です。火鉢は、部屋全体を温めると言うよりも、側に座ることで暖を取るように作られています。またさらに小さいサイズは、手あぶり火鉢と呼ばれ、手をかざすことで、手を温めるのに使われていました。

現在でも、火鉢の使い方の大きな1つは、暖をとることです。ただし、便利にすぐ温かくなるアイテムがたくさんある現在では、火鉢は少し手間がかかり、注意する点もある道具です。そんな点が逆に、ゆとりと風情のある暮らしにしてくれると言う点もあります。

火鉢は、インテリアとしても非常に雰囲気のあるアイテムですが、使い方には注意が必要です。また、部屋全体を温めるほどの火力はありませんので、他の暖房器具と合わせて使うことがおすすめです。こちらの記事もチェックしてみてください。

火鉢の使い方・火鉢生活の仕方②調理器具としての使い方

火鉢の使い方・火鉢生活の仕方2つ目は、調理器具としての使い方です。エアコンやヒーターなどとは違い、直火を使う火鉢は、調理器具としても使うことができます。江戸時代も同じように使われており、風情があります。食べ物を少し温めて食べることで、美味しくすることができたり、じっくり煮込むのに使うこともできます。

火鉢で調理できる食材の定番は、お餅やあたりめ、最近ではパンをこんがりと焼いたり、ピザを温めたりにも使われます。五徳を使うことで、おでんや鍋などの煮込みにも使われます。また、長火鉢を使う場合は、灰の中に銅製の壼を埋めて、中で熱燗を作ったりもすることができます。

火鉢を使った調理は、じっくりゆっくりと火を通すことができますので、焼き芋などの低温でじっくり調理したい料理にもぴったりです。暖を取りながら、ついでに美味しい料理を作ることができる火鉢は、冬場の強い味方です。

火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具は?

火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具①灰

火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具1つ目は、灰です。灰を器の中に満たし、その中で炭を燃やすことで、安全に火鉢を使うことができます。火鉢用の灰は、通販などで購入することができます。火鉢のサイズによって、必要な灰の量も変わりますので、調べてから準備すると良いでしょう。

火鉢に使うことのできる灰は、様々な種類のものがありますが、化学物質などを含まない、産地のしっかりしたものを選ぶと良いでしょう。火鉢に使う細かい灰は、空気中に舞うことが多くありますので、質の良いものを選ぶようにしましょう。

インテリアとしても火鉢を使う場合は、灰の表面をきれいに慣らし、美しい模様を描けるように、灰ならしも用意しておくとよいでしょう。灰の表面をきれいに慣らし、模様を描くことで、インテリアとしての存在感がぐっとアップします。

火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具②炭


火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具2つ目は、炭です。火鉢の中で炭を燃やすことで、暖をとったり、調理をしたりすることができますので、火鉢に炭は欠かせません。炭にも種類がありますので、室内でも使いやすい、くぬぎやならの黒炭が使いやすいでしょう。

また、炭を使う上で、炭を熱して火をつけるための、火おこし器や、熱くなった炭を動かすための長火箸、使い終わった炭を入れ、きっちりと消化をするための火消し壺も必要です。これらは、絶対に必要というわけではありませんが、あった方が絶対に便利であり、さらに安全に火鉢を使うことができるようになります。

火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具③火消し壺

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火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具3つ目は、火消し壺です。マンションで火鉢を使う場合には、特に火消し壺は重要です。炭は、水をかけるなどしても中心部に日が残っている場合があり、消えきっていない炭は、火災の原因や一酸化炭素中毒の原因にもなりえますので、火消し壺を使ってしっかりと消火しましょう。

火消し壺は、中に炭を入れてフタをすることで、中を真空にしてしっかりと炭の火を消すためのアイテムです。また、火消し壺に入れた炭は、崩すことではいとして再利用することもできますので、火鉢を作る際は、用意しておきましょう。

簡単な火鉢の作り方は?

簡単な火鉢の作り方①火鉢に灰を満たす

簡単な火鉢の作り方1つ目は、火鉢に灰を満たす工程です。火鉢に灰を入れることで、火鉢として使うことができるようになります。火鉢に使う灰は、火をつけた炭を固定する、炭の熱が器などに伝わりすぎないようにする断熱材の役目などがあります。

灰は、器の端から15cmくらいの高さまでは入れる必要がありますが、灰はそこそこのコストがかかり、また、徐々に量が減っていくため、定期的に追加する必要もあります。火鉢のそこの部分には、耐火性のレンガなどを入れておくことで、灰の量を減らすことができます。

簡単な火鉢の作り方②炭を熱して火鉢に入れる

簡単な火鉢の作り方2つ目は、炭を熱して火鉢に入れる工程です。炭は専用の火おこし器に入れ、ガスコンロなどで加熱して、炭に火をつけます。火を扱いますので、注意して行いましょう。火をつけた後は、火の粉に注意しながら火鉢まで運び、炭を灰の中に埋めます。

火おこし器に入れた炭を、ガスコンロなどにかけることで、炭には簡単に火をつけることができますが、かなりの高温になりますので、注意しながら行いましょう。また、マンションなどで火鉢を使う場合は、ガスコンロと火鉢までに距離があることが多く、火をつけた炭を運ぶ際に火の粉が落ちるケースもあります。

火をつけた炭は慎重に運ぶことにしましょう。炭に火をつける際、カセットコンロなどを使うと、爆発の恐れがあり、非常に危険ですので、カセットコンロは使用しないようにしてください。また、炭に火をつける段階から室内の換気には十分注意して置きましょう。

長火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具は?


長火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具①木材

長火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具1つ目は、木材です。長火鉢は、木製の箱型の入れ物が基本ですので、まずは木製の箱を作ります。引き出しやテーブルなどをつけることで、より使いやすい長火鉢にすることができます。長火鉢を作る場合は、木片を組み合わせる方法と、大きな木をくり抜く方法があります。

木製の長火鉢を使う場合は、中にたっぷりの灰を入れて使いますので、隙間がないように作りましょう。また、中で炭を燃やし、温度によって木材は変化しますので、その都度の修繕も必要になります。内側には、断熱材と熱効率をよくするための銅板も用意して置きましょう。

しっかりとした長火鉢を作るためには、非常に高度な技術が必要です。現在は、サイズ、カラー、木材の種類など、様々な長火鉢が作られています。ある程度の値段はしますが、安全に快適に長火鉢を使うためには、良いものを購入しても良いでしょう。

長火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具②五徳・銅壺など

長火鉢を作る際に必要な基本的な材料・道具2つ目は、五徳・銅壺などです。これらは、長火鉢をより快適に使うために必要なアイテムです。五徳や銅壺を使うことで、より便利になる上に、インテリアとしてもより風情のある形にすることができます。

マンションで使う長火鉢の作り方も、丸火鉢や箱火鉢などとは、サイズや形は違いますが、ほとんどはミニ火鉢などの作り方と同じです。火おこし器、火消し壺、火箸、灰ならしなどの道具は、用意しておきましょう。特にマンションでの使い方は、火の取り扱いが重要ですので、道具は事前に準備しておきましょう。

簡単な長火鉢の作り方は?

簡単な長火鉢の作り方①火鉢とする木の箱を作る

長火鉢とは、木製の箱型の火鉢です。引き出し、銅製の壺、小さな机などが付いているものなどがあり、移動させることのできる囲炉裏のように使われていました。机の部分があるものとないもので、関東風と関西風に分かれます。

長火鉢を自作する場合は、木製の箱型の火鉢の器を用意する必要があります。職人が少なくなっている現在、本物の新しい長火鉢を購入しようと思うと、高額な費用がかかる場合があります。アンティークショップなどで購入することも可能です。自作する場合は、木片を組み立てることで作ることができます。

長火鉢の箱を自作する場合は、木片をサイズに分けて切り、組み立てつつ木の表面をバーナーなどで炙って満遍なく炭化させます。その後、表面を削って木目を出し、釘などを使ってしっかりと木箱を組み上げます。内側には断熱材を入れ、さらに銅板を入れます。自作することでお好みの大きさの長火鉢を作ることができます。

簡単な長火鉢の作り方②中に灰を入れて熱した炭を入れる

簡単な長火鉢の作り方2つ目は、中に灰を入れて熱した炭を入れる工程です。長火鉢の中に灰を満たし、熱した炭を灰の中に入れ火鉢として使えるようにします。


長火鉢には、銅壺と呼ばれる銅製の壺を灰の中に埋め、お湯を沸かしたり、熱燗を作ったりすることができます。丸火鉢の場合は、五徳を置き、上で食べ物を炙ったり暖めたりすることができますが、長火鉢では、特別な銅の壼を使って、別の調理をすることができます。

代用品で作る火鉢の作り方5つ

代用品で作るミニ火鉢の作り方①植木鉢を器の代用に

代用品で作るミニ火鉢の作り方1つ目は、植木鉢を器の代用にする方法です。火鉢の器の部分は、木製、陶器製が主です。植木鉢も、陶器のものが多くあり、またサイズの種類もたくさんあるので、お部屋に合わせて、選びやすいのもポイントです。

植木鉢を火鉢として代用する場合は、テラコッタまたは陶器製のものを使い、プラスチック製は使わないようにしましょう。植木鉢のミニ火鉢としての使い方は、底の部分には耐熱レンガや軽石などを使い、アルミホイルなどで仕切りをしたのちに灰を入れることで、上手に使うことができます。

植木鉢を火鉢の代用として使う場合は、どっしりとしていてなるべく横に広く、倒れる心配がないものを選びましょう。また、植木鉢は本来、火のものを入れるようには作られていませんので、危険はあると言うことを踏まえて、自己責任で使いましょう。

代用品で作るミニ火鉢の作り方②土鍋を器の代用に

代用品で作るミニ火鉢の作り方2つ目は、土鍋を器の代用にする方法です。土鍋に灰を入れることで、火鉢の代用品にすることができます。大きめの土鍋が、手あぶり火鉢にちょうど良いサイズです。小さい土鍋は、ひっくり返ってしまったり、割れてしまう恐れがありますので、火鉢の代用品としては不向きです。

ある程度のサイズの土鍋は、しっかりとした重みがあり、バランスも良く、また、しっかりとしたフタがあるため、使い終わったあとにフタをすることで、マンションなどで使う場合でも安全に使うことができるため、ミニ火鉢の代用品としての使い方ができるでしょう。

ただし、火のついたままの炭を入れた状態で土鍋のフタを閉めてしまうと、内部が熱くなりすぎ、破損の原因などになりますので、使い終わった炭は、必ず火消し壺などに移動させましょう。

代用品で作るミニ火鉢の作り方③バケツを器の代用に

代用品で作るミニ火鉢の作り方3つ目は、バケツを器の代用にする方法です。ブリキのバケツは、火鉢の代用品にもなりますし、ちゃんとフタをすることができるものであれば、火消し壺の代用品としても使うことができます。プラスチックのバケツは絶対に使わないようにしましょう。

ただし、ブリキなどの金属製のバケツは、熱伝導率が良いため、本体が熱くなってしまったり、床などが焦げる、最悪バケツが原因の火災が起こる可能性もあります。ブリキのバケツなどを火鉢の代わりに使う場合は、周りに紙や布などの燃えやすいものをおくことは避けたり、周りが熱くならないように注意が必要です。

代用品で作るミニ火鉢の作り方④軽石を灰の代用に

代用品で作るミニ火鉢の作り方4つ目は、軽石を灰の代用にする方法です。火鉢を作る際は、たっぷりの灰が必要ですが、灰は、火鉢を自作する場合にもっともコストのかかる部分でもあります。園芸用の軽石を灰の代用品として使うことで、コストを抑えることができます。

軽石を灰の代用として使う場合は、全部を灰の代用とするのではなく、火鉢の下の部分に軽石を入れ、アルミホイルなどで仕切りをし、上の部分に灰を入れることで、火鉢を上手に使うことができます。軽石を下に入れることで、コストをカットすることができ、また、火鉢の重さも多少減らすことができます。

代用品で作るミニ火鉢の作り方⑤土を灰の代用に

代用品で作るミニ火鉢の作り方5つ目は、土を灰の代用にする方法です。土は、燃えにくく、断熱性も高いため、火鉢の灰の代用品として使うことができます。園芸用の土などは手に入りやすく、コストが安いところもポイントです。ただし、土は灰より重いので、火鉢の重量が重くなり、置く場所には注意が必要になります。

ただし、灰と土を混ぜて使うことは、よくありませんので、必ず別にして使いましょう。土を使う場合は、火鉢全体を土で満たすか、または深さのある火鉢の下側に土を入れてカサ増しをする場合は、土の上にアルミホイルなどの仕切りをして、その上に灰を入れ、灰と土が混ざらないようにして使いましょう。

火鉢をマンションの部屋で使う際の注意点は?

火鉢をマンションの部屋で使う際の注意点①換気に注意

火鉢をマンションの部屋で使う際の注意点1つ目は、換気に注意することです。最近のマンションは、昔の住宅に比べて気密性が高いため、部屋の中で火鉢を使っていると、室内に一酸化炭素がたまに、一酸化炭素中毒の可能性が0ではありません。1〜2時間に一度は必ず換気をするようにしましょう。

定期的に換気をすることで、危険性は低くなりますが、換気を忘れて長時間火鉢を使いっぱなしにしてしまうと、最悪死亡事故にも繋がりかねません。寒い時期の換気は億劫なものですが、絶対に忘れないように、こまめに換気を行いましょう。

火鉢をマンションの部屋で使う際の注意点②火の消し忘れに注意

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冬支度 その2 #火鉢

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火鉢をマンションの部屋で使う際の注意点2つ目は、火の消し忘れに注意することです。炭を燃やすため、大きな炎が上がらないため忘れがちですが、火鉢の火も、十分な火事の原因になってしまいます。使い終わった炭は、火鉢の中に入れっぱなしにせず、必ず火消し壺などに移して、完全に消火しましょう。

火をつけた炭は、表面の火が消えていたとしても、内部でまだ火がついている場合があります。炭は水につける等した場合も、完全には火が消えない場合がありますので、空気を遮断して消火する方法を使いましょう。

また、火鉢の炭の火種が残ってしまっていた場合、一酸化炭素中毒の危険性が出てきてしまいます。火鉢の火が残ったままで出かけてしまい、家に帰ってきたら部屋に一酸化炭素が充満していた事故もありますので、火は必ず、しっかりと始末するようにしましょう。

マンションでも安全に暖かい火鉢を使いましょう

火鉢は、ほんのりと温かく、料理にも使え、またインテリアとしても一役買ってくれる素晴らしいアイテムですが、現代の生活で使う場合は、注意する点もあります。逆に言うと、注意点をしっかりと守ることで、安全にすてきなアイテムを使うことができます。

マンションでも使いやすいミニ火鉢、手あぶり火鉢も、本格的な長火鉢も自作することができます。お部屋のインテリアや、ライフスタイルに合わせて、ちょうど良いサイズの火鉢を自宅におくと良いでしょう。自分にぴったりの火鉢を自作し、火鉢生活を楽しみましょう。

火鉢は、体の近くに置くことで、ピンポイントで暖めてくれる暖房器具です。火鉢は主に手元を暖めてくれるアイテムですが、足元もピンポイントで暖めてくれる暖房器具があると、さらに暖かく過ごすことができます。こちらの記事もチェックしてみてください。

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