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哲学言葉「神は細部に宿る」の意味とは?細部に神は宿るの英語訳や類語も

更新:2019.06.21

「神は細部に宿る」という言葉、聞いたことがありますか?「細部に神は宿る」「ディティールに神が宿る」または「真実は細部に宿る」などと言われることも。 哲学的な、深みを感じるこの言葉。私達の仕事に対する姿勢、ひいては人生において教訓となり得る言葉です。皆さんの日々を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

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神は細部に宿る(細部に神は宿る)の意味とは?

「神は細部に宿る」(細部に神は宿る)解釈はさまざま

考える

「真実は細部に宿る」「ディティールに神が宿る」とも言われるこの言葉は「仕事や作品の細かいところに妥協せずにこだわってこそ、素晴らしいものが仕上がる」という作り手側目線の意味があります。「優れたこだわりは、非常に細部にあるため一見ではわかりづらいことが多い」という、作品を見る側から見た解釈もあります。

つまり「細かいところまでこだわることは大切である」!

研究

しかし、共通して言えることがあります。それは「細かいところまでこだわりぬいて作られた作品は優れている」ということです。解釈としてはこれが一番妥当なものだと考えられます。細かいところ、見えにくいところだからと言って手を抜くべきではない…そういうことを教訓にしていると言えるでしょう。

神は細部に宿るという言葉は誰が発言し出した?

「神は細部に宿る」「真実は細部に宿る」の初出

読書

「神は細部に宿る」「真実は細部に宿る」「細部に神は宿る」または「ディティールに神が宿る」・・・あまりにも有名なこの言葉は、英語では「Gods in the details」と言います。初出はあまりはっきりとしていません。フランスの小説家であるギュスターヴ・フローベールが言い始めたともあります。


初出ははっきりしませんが、この言葉が有名になったのはフローベールがきっかけではないことは確かです。とある有名な発言者により、世界中に広まることになりました。

有名な発言者はドイツの建築家

この言葉を有名にしたのは、ドイツの建築家であるミース・ファン・デル・ローエ(1886年-1969年)であると言われています。近代建築三大巨匠のひとりに挙げられる大物建築家。洗練された美しいデザインを持ち味とする彼がモットーとして挙げていたこの言葉は、仕事における心構えを示すものとして有名になります。

建築家というディティールにまでこだわり抜く必要のある職業の人がモットーとした「神は細部に宿る」(細部に神は宿る)、「真実は細部に宿る」というこの言葉には、強く私たちの言葉に響くものがあります。大きな仕事を成し遂げた人の言葉だからこそ、更に説得力が増すのですね。

「神は細部に宿る」以外にも、大きな仕事を成し遂げた人の言葉は、いつだって心に響くものです。その人の功績に思いを馳せながら、言葉を味わってみてはいかがでしょうか?以下の記事もぜひチェックしてみてくださいね。

神は細部に宿る(細部に神は宿る)の使い方は?

「神は細部に宿る」「ディティールに神が宿る」アート作品への賞賛として!


「神は細部に宿る」「ディティールに神が宿る」は、丁寧に作られた作品に対する賞賛として使用されることが多くあります。「細かい!すごい!」という感想を相手に丁寧に伝えたいシーンで使いたいです。「細かいところへの描き込みが、作品をより美しくしています。神は細部に宿るとはこのことですね」などという形です。

「神」という言葉は、少々大げさな意味に取られてしまうかもしれません。ですが、誰かが誠心誠意作り上げた作品にはその人の「魂」が宿っています。その人がその作品に込めた気持ち、想い、そのために費やすことになった労力…すべてが「神」と呼ぶに値する尊いものですよね。強い力を感じる賞賛の言葉です。

ビジネスシーンでの心構えとして!

ビジネス

「細部に神は宿る」「真実は細部に宿る」とも言われるこの言葉は、ビジネスの場面の心構えとしても重要なものです。細部とは文字どおり細かいところ。たとえば字の書き方、ネクタイがきっちり締められているか、仕事中の姿勢…それらすべてが「細部」であると考えることができます。

自分では無意識のうちに行っていることであっても、人は見ています。「細部」にその人の「神」…つまり「精神」が宿ってしまうと考えましょう。誰も見ていないから、気づかないから…というようなところで気を抜いてしまうと、神は宿らないのです。細かい心遣いが評価につながるのだという心構えとしても、重要な言葉です。

神は細部に宿る(細部に神は宿る)の類語とその意味は?

神は細部に宿るの類語・意味「少ないことは豊かなこと」

シンプル

類語をひとつご紹介します。意味は「少ないことは豊かである」。英語では「Less is more」。これも、「神は細部に宿る」を有名にしたファンデルローエによる言葉。彼の座右の銘のひとつでもあります。シンプルな建築をモットーとした彼らしい考え方と言えるでしょう。


「細部」は「小さく、シンプルなもの」と考えることもできます。大きなことばかりに気を取られず、小さなこと、細やかなものにしっかり気を配ってこそ、良い仕事ができるのです。この2つの言葉はともに「細かく、些細なこと」に気を配れることは豊かなことだ…という考え方を表したものと言えます。

「少ないことは豊かなこと」ビジネスシーンでも役立つ考え方

「少なく」=「シンプル」な考え方を出来ることが、ひいては豊かさにつながるのだということは、ビジネスシーンでもよくあることです。私たちは様々な事柄に追われがちですが、思考を一旦シンプルに、すっきりとさせることが大切。

頭を整理し、ひとつずつの案件に丁寧に、向き合うことが大切。頭をすっきりさせることで、豊かな思考力につながります。この言葉はそのような解釈のもと、「神は細部に宿る」(細部に神は宿る)と同様にビジネスシーンでのモットーになりえるのではないでしょうか。

神は細部に宿る以外のビジネスにおける名言とは?

人生は、勇気に比例して縮んだり広がったりする

「神は細部に宿る」以外のビジネスの名言のひとつ。フランスの文筆家アナイス・ニンの言葉です。勇気の重要さを実感させてくれるこの言葉。ほんの少しの勇気を出して進むことで、大きな変化や出逢いが訪れることは多くあります。仕事においてもそれは大切なことであり、チャンスをつかめば「人生は広がる」のです。

間違えたことのない人間は何も新しいことをしなかった人間だ

失敗

アインシュタインの言葉です。自分の力の及ぶ範囲内のことだけを粛々と取り組む人は、間違えません。ただ、それは失敗を恐れ、チャレンジしていないということにもなります。新しい世界は、新しいことへの挑戦でしか開けません。たとえ失敗したとしても、それは大きな糧となるのです。

あなたの同意がない限り誰もあなたを下に見ることはできない

同僚

ルーズベルトの言葉です。たとえば仕事のできる同僚がいたとして、彼と自分を比較してしまったりはしていませんか?そして仕事のできる彼は自分を見下しているのでは、と感じ、自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、自信を失っている暇はないのです。彼に比べて自分は仕事ができないから…と萎縮して何もできなくなるようでは何も生まれません。あなたが自分の力を認めて努力しなければ、彼らに本当に見下されてしまうことにつながります。

今回ご紹介したもの以外にも、素敵な言葉はたくさんあります。悩んだあなたを勇気づけてくれる様々な言葉に、たくさん出会ってみてください。ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

「神は細部に宿る」という言葉が伝えていること

「神は細部に宿る」「ディティールに神が宿る」その言葉が伝えている大切なこと。それは、小さなこと、些細なことにまでこだわることの大切さです。仕事であっても、趣味であっても、小さなところまでしっかりこだわることこそが、成功への道であるということなのです。

小さなことに気を配り、こだわることは間違いではありません。そして仕事上での態度なども、もしかしたら「細部」と呼べるかもしれません。けれども見ている人はしっかり見ています。あなたの「細部」を。あなたがしっかりと仕事に向き合う人であるということは、その小さなことから相手に伝わっていくのです。

ちょっとしたことでも手を抜かない。小さなことであっても納得いくまでつきつめていく。あなたのその姿勢ひとつであなたの仕事は、人生に「神」が宿り、劇的に開けていくはずです。そのことをぜひ、忘れないでほしいと思います。

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