Large thumb shutterstock 590988683

輪針の編み方!棒針との違い・輪編みと平編み・ニット帽の作り方は?

更新:2019.06.21

輪針を使った編み方のご紹介です。 寒い季節になると、手編みに挑戦してみたくなりますよね。でも「いざ挑戦!」と思っても使い方がわからなくて敬遠しがちです。 輪針なら帽子・手袋などの編み物を作るのに大活躍。こちらでは輪針を使った輪編みや棒針で行う様な平編み、それからニット帽を作る方法もご紹介します。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



輪針と棒針はどう違う?

輪針と棒針の形状・編み方の違い

手芸屋さんなどで輪針を見かけても、輪針を見ただけでは使い方・編み方がパッと思い浮かばないですよね。編み物で使う棒針が木やプラスチックでできた2本組の棒であるのに対して、輪針は2本の短い棒が、プラスチックなどでできた柔らかいコードの様な物で繋がっています。

輪針を使う事で、筒状の物を作る時に毛糸に継ぎ目を作らなくてもキレイな輪っかにする事ができます。棒針では1段ごとにひっくり返して編むので、表編みと裏編みを交互に行います。

ですが輪針での編み方は、編んでいる物をひっくり返さずにぐるぐると同じ方向に編み続けていくので、表編みか裏編みかのどちらかで編み続けていく事になります。編み方が変わると手に加える力が変わりやすいので、輪編みを使った編み方で苦手な編み方を練習するのも良いですね。

帽子などの立体作品は輪針で作ります

輪針での作品の編み方を知っている人って案外少ないと思いませんか?1本の毛糸からマフラーや洋服などの身に着ける物や、可愛いバッグだって作ることが出来る編み物ですが、棒針の使い方しか知らない人がほとんどです。なぜなら編み物を始める時は棒針を2本使って、平編みという編み方から教わるからです。

しかし、輪針を使った輪編みと棒針を使った平編みでは、作れる物が変わってきます。輪針を使った編み物には、セーター・スヌード・ニット帽といった筒状の物があります。それに対して棒針では、マフラーやひざ掛けなどの平面で作れる作品が多いです。

輪針を使った編み方!輪編みの方法は?

輪針の使い方を覚えましょう


それでは早速、輪針を使った編み方を見ていきましょう。基本的な使い方は棒針と同じです。毛糸に書いてある号数に合わせた輪針を使ってください。意図して変えている人もいますが、基本的には号数が合っていないと、細い糸なのに編み目が大きくぶかぶかになったり太い糸なのに編み目が小さくもこもこになったりします。

また、輪針に使われている真ん中のコードについてですが、編み物の大きさによってコードの長さを変えた方がより作りやすいです。例えば靴下などの小さいサイズの物を作る時はコードの短い物を使ってください。コードが長い状態で小さい作品を作ると、編み目が大きくなってしまいます。

必要な物

  • 輪針
  • 好きな色の毛糸

輪針での編み方(輪編み)

  1. まずは作り目をしていきます。輪になった時に作りたい編み物の大きさになる様に目を作ってください。
  2. 最後の1目と最初の1目を繋げるようにして編むと、作り目が輪っかになります。
  3. このまま2段目を編んでいきます。輪編みでは、外側から見える方をずっと編んでいきます。
  4. メリヤス編みならば、表編みだけで段を重ねていってください。
  5. 作りたい長さで目を止めれば、円柱状の輪編みができているはずです。
  6. ○輪編みの練習で簡単な作品を作りたい場合、最初と最後の5段ずつをゴム編みにしてみましょう。
  7. ○表編み・裏編みを2目ずつ、1段目を編む段階から編んでいく事でゴム編みができます。

輪針のコードが長くても小さい編み物は作れます

輪針の使い方に慣れていて輪編みが簡単にできる人であれば、マジックループという手法もあります。編んだ目の真ん中からコードを引き出して、輪針の長さよりも小さな編み物を作る方法です。この方法なら、セーターのような大きな物から小さな赤ちゃん用の靴下まで、長いコードが1本あれば作れてしまいます。

また、マジックループを使って靴下やアームウォーマーなど1対の物を作る時に便利な、ペア編みという編み方もあります。この編み方は、輪針1本で同時に複数の編み物が出来る編み方です。左右の物を同時に編むので、模様の出方や編み目の大きさを比較しながら編める利点があります。

しかし糸がねじれやすく、コードを引っ張り出した部分の目が大きくなる事もあります。輪編みに慣れてきたので効率よく色々作りたい人や、少し難しい事をしてみたい人向けなので、初めて輪針を触るという人はやらない方が良いでしょう。最初はコードの長さも丁度良い物を選んで練習してみてくださいね。

小さい輪針が2本以上ある時の変わった使い方


大きな編み物を作りたい時に、小さい輪針しか見つからない時の編み方です。小さな輪針2本を繋げて使う事で、大きな1本の輪針の様な使い方ができます。編み針同士をしっかり固定しておけば、輪編みをしていてもあまり気にならないでしょう。強く引っ張りすぎると固定した所が抜けてしまうので、そこだけ注意が必要です。

輪針を使った編み方!平編みの方法は?

輪針1本で輪編みも平編みも編めます

輪針の使い方には輪編みの他にもう1つ、マフラーを編む時の編み方の平編みがあります。2本の棒針がくっついているだけなので、棒針を使って編む場合とほぼ同じです。必要な物も上記の物と変わらないので、すぐに始められますね。それでは編み方を見ていきましょう。

輪針での編み方(平編み)

  1. まずは作り目です。いつもの棒針で編むように、必要な目数を作っていきます。
  2. 端まで編めれば、そのままひっくり返して2段目を編んでいきます。
  3. メリヤス編みならば、1段ごとに表編み・裏編みを交互に繰り返して編んでいきます。
  4. 2本の棒針がコードで繋がっているので、段が変わる時に表裏をひっくり返し忘れない様に注意してください。

棒針の様な平編みを輪針でしていく時に比較的失敗しやすいのが、1段終わるごとにひっくり返す事です。うっかりそのまま編み続けてしまうと、途中から輪編みになってしまって少しほどいてやり直し、なんて事もあります。特に最初の数段は、境目が曖昧になりやすいので気を付けておきましょう。

大きい作品の輪針での編み方

何日もかう腕かる様な大きな編み物の時は、輪針を使った編み方をすると便利です。途中で休憩する時にコードの真ん中に作りかけの編み物を寄せておけば、針の先から編み目が外れる心配がありません。


更にコードの部分がある程度自由に動かせるので、物に合わせてサイズを確認したり簡単な試着をする事ができます。輪針だから輪編みだけに使おうと思わずに、いろんな事に使ってみる事で自分に合った編み方が見つかります。

コード部分を外して棒針としての使い方ができる物も

平編みをする時は輪針ではなく棒針を使った編み方がしたい。そんな人は輪針のコードを外せる物を選びましょう。コードがひっついていて外せない物もありますが、コードを外して棒針の使い方ができる物もあります。そういう物の場合、コードの長さも何種類かあって自由に変えられる様にセットになっている事もあります。

冬に使う洋服・小物を毛糸でたくさん作ると決めているのなら、その時々の使い方に合わせてカスタマイズできる様に、セットで買っておいても良いかもしれませんね。

ニット帽を作る!輪針を使った編み方は?

自分で作り目の数を決めてニット帽を作ってみましょう!

それでは輪針を使って作るニット帽の編み方を見てみましょう。オシャレのポイントにもなって寒い時に重宝するニット帽は、冬になったら欲しくなりますよね。ですが100%自分の好みの色や柄の帽子を探そうとしても、中々見つかりません。

そんな時は、自分で作ってしまいましょう!最初は無地のニット帽を作って自分に合った作り目の数を探したり、練習した方が良いかもしれませんが、できるようになれば好きな模様で毎年お気に入りの物を作れてしまいます。ここでは減らし目という技法を使いますが、そこまで難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。

必要な物

  • 輪針(コードは60センチ位あれば十分です)
  • 好きな色の毛糸 大体2~3玉で1つの帽子が編めます
  • とじ針

輪針での編み方(ニット帽)

  1. 最初に作り目の長さを決めるため、頭のサイズを測ります。
  2. 帽子をかぶった時に端がくる所をメジャーを回して測ってください。
  3. 何センチの長さが必要か分かれば、その長さまで作り目を作ってください。
  4. 作る人の手の感覚によって目が詰まっていたり緩かったりするので、自分の作り目の大きさで調整してください。
  5. 帽子と頭がしっかりと密着する方が良ければ、気持ち短めの方が良いでしょう。
  6. 作り目ができたら、2目ずつ表編み・裏編みを繰り返してゴム編みにします。
  7. ぐるぐる繰り返して長くしていってください。
  8. 40~50段作れたら、1度長さを見てください。ニット帽の編み始めの部分は折り返してかぶるので、少し長めに編むと良いでしょう。
  9. 深くかぶれる様な長さまで編めれば、ニット帽の先を減らし目をして閉じていきます。
  10. 編み目を2目すくい、その状態で1目編みます。これを1周すれば編み目が半分になりますね。
  11. あと2段同じ事をして、編み目を減らしていきます。
  12. 10~20段位になれば、残りの編み目をとじ針を使って閉じていきましょう。
  13. 編み終わりから50センチくらい毛糸を残して切ってください。
  14. 残した毛糸にとじ針を通して、編み針に掛かっている毛糸をすべて掬っていきます。
  15. この時に編み目を掬い忘れると、その部分からほつれていってしまうので気を付けてください。
  16. すべて掬えたら最初はゆっくりと糸を引っ張って、絞っていきます。
  17. しっかりと絞る為に、最後は強めにギュッと糸を引いてください。
  18. 緩まない様に、帽子の裏側の閉じた所の近くの編み目に糸を通しながら2~3周します。
  19. そのまま裏側で糸の処理をすればニット帽の完成です。

もう少し可愛くしたい場合

輪針での編み方をマスターし、無事に編み物が完成しましたね。せっかく作ったからもっと可愛くしたい!そんな人は頭の上にポンポンを付けてみてはいかがでしょうか?毛糸を100周近く厚紙か何かに巻き付けて、真ん中を余った毛糸か紐で縛ります。両端をハサミで切って形を整えれば簡単に作れてしまいます。

冬場は普段からかぶる機会も多いニット帽、折角自分で作ったので、帽子をメインにしたコーディネートを考えるのも楽しいですね。

輪針の使い方をマスターして編み方の幅を広げましょう!

輪針も棒針も、編み方自体はそんなに変わらないで編み物を作る事ができましたね。平編みも輪編みも、少しずつでも頻繁にやる事で上達していきます。輪針の使い方を覚えたら、いろんな編み物を作って楽しんでいきましょう。次は棒針で靴下に挑戦!と、冬用ウェアを色々揃えるのも良いですね。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。