北欧の民族衣装10選|フィンランド/スウェーデン/デンマーク/サーミ人
更新:2022.02.07
皆さんは、北欧の民族衣装をご覧になったことがあるでしょうか。北欧には、サーミ人、フィンランド人、スウェーデン人など、様々な民族が存在します。今回は、華やかで、まるでおとぎ話に出てくるような美しい北欧の民族衣装を、厳選してご紹介します。
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INDEX
北欧の民族衣装|スウェーデンの民族衣装は?
スウェーデンの国旗の色を使った女性の民族衣装
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実は、スウェーデンには800種類以上もの民族衣装があるのですが、こちらは国の公式民族衣装です。その証拠に、スウェーデンの国旗の色である青と黄色を取り入れています。ドレスに刺繍されている白い花も可愛らしいですが、スウェーデンの国花であるスズランではないのが気になります。
男性も本来であれば黄色いズボンに青いベストが伝統ですが、今でもお祭りのときはこのドレスを着る女性とは対照的に、スーツを着ることが多いようです。
北欧の青が映えるスウェーデンの軍服
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北欧の青が映えるスウェーデンの軍服もスウェーデンの民族衣装です。上の写真の男性は、スウェーデン王室の衛兵です。スウェーデンの首都にあるストックホルム宮殿で行われる衛兵の交代式は、観光客にとても人気だそうです。北欧を旅する際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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北欧の民族衣装|フィンランドの民族衣装は?
フィンランドの民族衣装「カンサリスプク」
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フィンランドの民族衣装である「カンサリスプク」は、地域によってデザインが異なります。シンプルな下着と白く長い靴下、白いブラウスだけは一緒ですが、その他は織り柄や刺しゅう、色によって個性豊かで華やかな衣装となっているようです。
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三角の髪飾りが印象的なこちらの衣装も素敵です。フィンランドの民族衣装では、チェック柄よりもストライプ柄のほうが多く用いられるようです。同じストライプ柄でも、使われる色によって、個性溢れる柄に見えますね。
雪国だけど寒さには負けない!男性は半ズボンに白タイツが王道
男性はストライプを基調としたベストに、黒いズボンの民族衣装が多いようです。余談ですが、西洋の中世の男性って、タイツを履いている姿が印象的ですよね。一説によると、男性は足のライン、特にふくらはぎが美しいのが良しとされたため、それを強調するようなスタイルになったそうです。
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北欧の民族衣装|ノルウェーの民族衣装は?
ノルウェーの民族衣装「ブーナッド」
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ノルウェーの民族衣装は「ブーナッド」と呼ばれるものです。主に冠婚葬祭や、特別な記念日に着用される衣装だそうです。民族や地域で色や刺繍の模様が異なるのが特徴で、ブーナッドを見るだけで国内のどの地方の出身かが分かるようです。まるで、スコットランドのキルトのようですね。
ノルウェー南部では黒がメイン、西部では赤や白がメイン、北部では青や緑が民族衣装にメインで使われる色となっているようです。ちなみに、女性用のブーナッド一着で20~30万するそうですが、子供が大きくなると親が贈るのが伝統なのだとか。
男性用のお値段なんと100万越え!
こちらの男性用の民族衣装、見た限りではそんな高価とは思えないのですが…。中には200万近くするものもあるようです。日本で例えるならば、伝統的な意匠を凝らした職人手作りの着物といったところでしょうか。
実は、あのディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」はノルウェーを舞台にしており、登場人物たちの衣装も北欧の民族衣装がもとになっています。制作班は、ノルウェーの特有の「ローズマリング(花柄をモチーフにした細かい模様)」と呼ばれる柄を取り入れ、映画の世界観やキャラクターに一体感をもたせたといいます。
【ノルウェー】映画「アナと雪の女王」の舞台になった、幻想的な7つの絶景北欧の民族衣装|デンマークの民族衣装は?
素朴ながらもレトロな可愛さを持つ民族衣装
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デンマークは、北欧の他の民族衣装とは一線を画す色使いが魅力です。明るい色よりも、デンマークの国旗の赤と白を基調とした暗めの色が印象的ですね。刺繍や宝石などの豪華な装飾はないものの、どこか懐かしい印象を与えます。
大きな帽子が印象的なデンマークの軍服
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頭のもこもこの帽子が印象的なこちらの軍服も、デンマークの民族衣装です。こちらの帽子、実は熊の毛皮で作られています。寒さが厳しい北欧の雪国でもこれがあれば暖かそうですね。スウェーデン同様にデンマークの宮殿でも衛兵の交代式が観光客に大人気だそうです。デンマークを訪れる際には是非ご覧になってみてください。
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北欧の民族衣装|サーミ人の民族衣装は?
サーミ人の民族衣装はカラフルな色使いが魅力
サーミ人の民族衣装はその鮮やかな色が特徴です。フェルト地で作られる上着は、民族の女性の手によって織られています。地方ごとに帽子のデザインやフェルトの色、飾りによって違いがあり、柄を見ればどこの出身かがわかるといいます。どこの国でも地域ごとのデザインというのは特徴的なのでしょうか。
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彼らはトナカイの肉を食べ、皮をはいで靴を作ります。「ヌツッカート」と呼ばれるもので、先がまるまった可愛らしい形をしています。サーミ人の伝統的な生活には、トナカイが密接に関係しているようですが、現在ではトナカイを飼育しながら暮らすサーミ人は少なくなっているそうです。
北欧随一のサーミ人の工芸品
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上の写真は、「ドゥオッチ」というサーミ人が作る手工芸です。錫(すず)のワイヤーとトナカイの革で作るブレスレットで、なんと日本のハンドメイド作家さんでも、フィンランド人から直々に教わったものを販売しています。お値段は普通のブレスレットと比べるとお高めですが、手作りならではの繊細な美しさが楽しめます。
*受注制作*サーミスタイルブレスレット・1列三つ編み・View this post on InstagramA post shared by Nathan Lloyd (@scandinathan) on
こちらは「ククサ」という、白樺の木から作られたコップで、「これを贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあります。材料となる白樺のコブは、大きく育つまで30年ほどもかかるとか。こちらのコップは、日本でも通販で手に入るようです。丸みを帯びた形が美しいこちらのコップは、ちょっとしたプレゼントに最適です。
ククサのマグカップサーミ人を「ラップ人」とは呼ばないように注意が必要!
以上、北欧のサーミ人の民族衣装についてご紹介してきましたが、最後にサーミ人の呼び方についてもご紹介したいと思います。実は、サーミ人はかつて「ラップ人」と呼ばれていたのですが、これは現在では蔑称と受け取られるため注意が必要です。
というのも、スウェーデンでは昔、トナカイ遊牧のサーミ人がスウェーデン人よりも人種的に劣っているという考えに基づいた法律を施行し、「ラップ人」と呼び差別していたそうです。サーミ人の美しい民族衣装に興味を持った方は、ぜひその差別の歴史についても調べてみてください。
北欧の民族衣装は国によって多種多様
以上、北欧のフィンランド・スウェーデン・デンマーク・サーミ人の民族衣装をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。普段あまり目にする機会のない民族衣装も、実はそれぞれ歴史や個性があります。同じ国でも、地域によって模様や色が違うなど、様々なデザインがあります。
もし北欧に旅行する機会があれば、ぜひ、その国の民族衣装に注目してみて下さい。きっと、美しい衣装に心が躍る体験ができるでしょう。
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