研修報告書・レポートの書き方と例文まとめ|新人研修の所感・感想文の正解は?
更新:2019.06.21
研修報告書・感想文・レポートの書き方はビジネスパーソンとしてしっかり押さえておきたいものです。ここではそれぞれのシチュエーション別に注意点と例文をまとめています。ちょっとしたポイントを押さえておくだけで印象が変わってきます。必見です!
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INDEX
研修報告書・感想文・レポートの書き方
研修レポートの書き出し例
研修レポートの書き出しの文章は、まず研修の機会を与えていただいたお礼から入るといいでしょう(後述テンプレートで示した流れでは「研修の感想」の部分です)。また結びは、また研修の機会を与えていただけたら嬉しいといった内容で締めると、レポートを見た上司はあなたの研修への意欲を見ることができるでしょう。
研修レポートの書き出し例①
- ◌◌研修につきましてはこれからの業務を考える上で非常に有意義なものとなりました。今回の研修をセッティングしていただいた◌◌部長、および人事部の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
また、分かりやすいレポートの書き方としては、結論を先に持ってきてそれを後から説明するという形式になるでしょう。そういった部分を考慮すると下記のような書き出しもあります。
研修レポートの書き出し例②
- ◌◌研修につきましては、××の知識を整理するとともに、その実地スキルの基礎を身に付けることができる、とても大切な機会になりました。この研修で得たものは、早速来週の△△業務で役立てることができるかと思われます。
研修報告書の便利なテンプレート
研修報告書における便利なテンプレートを下記に用意しました。とはいえ、テンプレートも最近では検索をすると多く出てきますので、ありきたりのものをそのまま引っ張ってくると上司には見透かされてしまいます。元を参考にしてオリジナリティを出した方が良いでしょう。丸写しは厳禁です。
研修レポートの便利なテンプレート
- 研修タイトル
- 研修日時
- 研修場所
- 参加者(役職が高い順で呼称は役職で。また自分は役職に関わらず最後にし、自分には役職を付けない)
- 研修のテーマ
- 研修の流れ
- 研修で感じたこと
- 研修で得たこと
- 研修内容を今後の業務でどのように生かすか
- 次回研修について等備忘録や上司への伝達事項
どのような研修報告書を上げてほしいかという部分は会社と上司によって違いますので、上記のテンプレートがすべての場合において100%のものになるとは限りません。例えば上司によっては「研修で感じたことだけを書くように」という人もいるかもしれませんし、上記だけでは足りないという人もいるかもしれません。
まずは概略が上記のテンプレートのような形で大丈夫かどうか、信頼できる先輩に聞いてみた方がいいでしょう。一般的に必要な項目は網羅しているテンプレートなので、色々な意見がもらえると思います。
研修レポートの所感・感想で書くべきこと
研修レポートの所管、感想のポイントは2つになります。ひとつは、特に社外研修の場合ですが、その研修で得たものが、自分だけではなく、社内の他の人にもなるべく具体的に伝わるようにすることです。そのレポートを見て、あなたが得たものと同じものを他の人も得ることができたらその研修はより有意義であったと言えます。
そしてもうひとつはその研修で得たものを今後の業務でどのように役立てるかということです。それにとどまらず、得たものを役立てることで売上やその他の項目がどこからどこまで伸びるのか、ということを、根拠も併せて説明できたらベターです。この項目を入れることで研修の成果がより見える化されることでしょう。
研修レポートは自分自身の考えを整理してそれを上司に示すだけのものではなく、その内容を社内全体に共有し、その研修が会社にどのような利益をもたらすのかを明確にするものという認識をしっかり持って書くようにしましょう。
書類別|研修報告書・感想文・レポートの例文
新人研修の報告書・レポートの書き方と例文
新人研修の報告書・レポートの書き方と例文を見ていきましょう。ここからの例文は、先述テンプレート部分における「感想」部分の例文を説明していきたいと思います。
新人研修のレポートに関しては、細かい内容等がまだわかっていない可能性が高いと思いますので、研修で印象に残ったことをなるべく具体的に記入し、大げさなくらいに意気込みを書き込むといいでしょう。いかに上司にインパクトを与えるかが大切です。
新人研修の報告書・レポートの書き方と例文
- 今回はこのような研修の機会を与えていただき、ありがとうございました。研修の中で◌◌部長がお話された「トリプルウィン」という考え方に感銘を受けました。私も会社からだけではなく、地域からも取引先からも愛される人間になれるように精進して参ります。
- 同期とのディスカッションはとても有意義なものでした。これから切磋琢磨していく仲間たちと最初から全力でぶつかれたことはとてもいい経験だと思っています。半年で誰にも負けないような力と実績を作り、マネージャーまでの昇進を目指しますので、今後ともご指導ご鞭撻をお願い致します。
視察報告書・レポートの書き方と例文
視察報告書・レポートの書き方については、客観的な視点がどれで、主観的な視点がどれなのかを明確に分けることを意識しましょう。テンプレートをそのように分割できるように組み立てることも有効な手段ですが、例文のような形でもある程度伝えることができます。先に主観を伝え、後から理由を客観的視点で伝えます。
視察報告書・レポートの書き方と例文
- ◌◌工場につきましては衛生面が保たれていると感じております。理由としては各数値が基準を満たしており、工場長へのヒアリングも問題が見受けられなかったためです。報道は過熱しているようですが、数値上では問題なしとなります。
- ただし今回の基準値については報道直後ということもあります。そのため、定期的に複数回の抜き打ち監査を入れることで、問題点が見えて来る可能性があります。何故なら、以前も問題が露見した工場に対して定期的に視察を入れたところ、視察当初は基準を満たしていたものの、回を重ねるごとに問題が露見してきた、というケースが実際にあるからです。
講習会・勉強会の感想文の書き方と例文
講習会・勉強会の感想文の書き方と例文を見ていきましょう。講習会や勉強会に関しては上司に対してだけでなく、自分と同じポジションにいる同僚に対してもそれを見て有意義と感じられるような書き方を意識することが大切です。別途必要な資料等を添付すると分かりやすくなりますし手間も省けるでしょう。
講習会・勉強会の感想文の書き方と例文
- 今回の研修では◌◌のプロセスについての知識習得および問題点の考察を行うことができました。◌◌のプロセスについては研修資料を添付の上、別途レポートにまとめております。また、考察については下記に議事録として取りまとめております。
講習会・勉強会の感想文の書き方と例文を見ていきましょう。講習会や勉強会に関しては上司に対してだけでなく、自分と同じポジションにいる同僚に対してもそれを見て有意義と感じられるような書き方を意識することが大切です。
復命書の書き方と例文
復命書の書き方と例文を見ていきましょう。復命書に関してはその形式に添うことが他の報告書よりも求められる傾向にあります。そのためまずはその形式に添っているかを確認し、書き方にはオリジナリティを出さず、個性を出すよりも内容を伝えることを最優先に書くようにしましょう。
復命書の書き方と例文
- 会はプログラム通り滞りなく進行致しました。質疑応答の内容については別途資料にてご報告をさせていただきます。次回研修会につきましては下記となります。
研修報告書・感想文・レポートを書き終えたら
ビジネスシーンにふさわしい言葉遣いかチェック
研修報告書・感想文・レポートを書き終えたらビジネスシーンにふさわしい言葉遣いかチェックを怠らないようにしましょう。パソコンで入力をする際にはミスタイプ等のおそれもありますので、必ず完成したものを一度読み直すことが大切です。
また、言葉遣い等については自分自身の認識が普段から間違っていると、間違いに気づくことができないものです。そのため、気の置ける同僚にチェックをお願いするといいでしょう。そして、普段から言葉追いを勉強することも大切です。よかったら下記の記事を参考にしてください。
研修レポートの見本の書式を守っているかチェック
研修報告書・感想文・レポートを書き終えたら研修レポートの見本の書式を守っているかチェックするようにしましょう。社内に決まった形式がある場合が多いものです。そのため、過去に上がってきているレポートをいくつか見ておくと、書式からずれたような出来上がりにはならないものと思われます。
また、書式がない場合はインターネットから書式を引っ張って来ることも少なくないとは思うのですが、明らかにここから引用してきたと思われないように、いくつかの検索結果を組み合わせるなどして、ある程度オリジナリティを出すと良いでしょう。ただし形式の枠からはみ出ない程度のオリジナリティに留める必要があります。
会社のレポート・報告書でやってはいけないこと
研修で学んだことを具体的に書かない
会社のレポート・報告書でやってはいけないことには研修で学んだことを具体的に書かないということが挙げられます。書くことに困ってしまうと「どう感じたか」ということにフォーカスされたものになってしまいがちですが、この「評論家タイプ」のレポートが会社の上司からは一番嫌われるパターンになります。
そのため、その研修で何を得て、今後の業務にどのように役立てることができるか、という部分を必ず盛り込むようにしましょう。報告書やレポートの肝になります。上司が一番気に掛ける部分になりますので、一番力を入れてこの部分を盛り込むようにしましょう。
名前・敬称を間違える
会社のレポートでやってはいけないことには名前・敬称を間違えるということがあります。まず会社の名前については一字一句間違ってはいけません。当たり前と思われるかもしれませんが、例えば「株式会社」が会社名の前に付くのか後に付くのかあるいは伸ばすのか伸ばさないのか、カタカナか英字か気を付ける必要があります。
たとえば「アイデンティティ株式会社」という会社名の場合気を付けていないと「株式会社アイデンティティ」「アイデンティティー株式会社」などと間違いやすいかもしれませんが、どのように間違っても失礼に当たります。
また、敬称についても注意が必要です。社外の方に送る場合に様が抜けたり、社内で役職を間違ってしまったりすると、レポートの内容以前の問題になります。特に社内の役職に関しては昇降格がありえますので、役職に関してはは細心の注意を払う必要があるでしょう。
レポートの提出期限に遅れる
会社のレポート・報告書でやってはいけないことにはレポートの提出期限に遅れるというものがあります。どんなにいいレポートを書いたとしても期限に遅れてしまったらそれだけで評価が落ちてしまいます。とてももったいないことですし、逆に内容が足りなくても期限が守られていることで最低限の体裁は保つことができます。
レポートに限らず、社会人として提出物の期限を守るというのはとても大切なことです。そのため、提出物の期限の設定は自分の中ではなるべく遅く、けれども上司の立場として遅すぎない程度の設定をすることが大切です。期限を早く設定し過ぎて期限に遅れるというのは、自分で自分の評価を落とすことになります。
また、期限に遅れる際には事前に遅れる旨の連絡を入れておき、期限に遅れることをお詫びするようにしましょう。それはもちろんギリギリではなく、できるだけ前もって連絡を入れておく方が相手の心象は良くなります。
研修報告書・感想文・レポートや出世や会社での立ち位置を決める重要なもの
報告書やレポートは、出世や会社での今後の立ち位置を決めていくうえで極めて重要なものになります。そのため、義務感で出すのではなく、モチベーションを上げて「いい作品を仕上げるぞ!」という意気込みで取り組んでいきたいものです。それを繰り返していくことで、会社内で出世等のいいことが起こるようになるでしょう。
また、研修報告書等は書いていく中で、自分が受けた研修の内容を、自分の中で整理できる貴重な機会でもあります。レポートや報告書を嫌々書くのか、ポジティブに書くのかで仕事に対する取り組み方やモチベーションが変わってきますので、レポートや報告書の執筆は前向きに行いましょう。見ている人はしっかり見てますよ!
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