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ワイ将の意味や読み方は?
ワイ将の読み方
突然ですが「ワイ将」という言葉を聞いた事はありますか?インターネットをやらない人にとっては馴染のない言葉かもしれません。「ワイ将」とは近年インターネットで生まれたネットスラングです。
読み方は「わいしょう」で、簡単に言えば「自分」を表す一人称です。「僕は~、私は~」という風に、「ワイ将は~」と使う言葉です。主に「なんJ」板と呼ばれる2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)の書き込みで使用されます。
ネットスラングなのでインターネット上の書き込み以外で使用する人はほとんどいません。実際のリアルな会話で使用しても、相手には通じないかもしれないですね。今回は「ワイ将」をはじめ、なんj語と呼ばれる2ちゃん発祥の言葉の意味をまとめてみました。
ワイ将発祥のなんjとは?
いわゆる「なんj語」の発祥であるなんjとは、匿名のインターネット掲示板2ちゃんねるにある板の一つで、正式名称は「なんでも実況(ジュピター)」と言います。このジュピターを略して「j」と表記しています。
2004年に設立され、「なんでも実況S(サターン)」や「なんでも実況U(ウラヌス)」などと並ぶ、利用者の多い掲示板でした。実況という名前だけあって、利用方法は何かに対する実況を書き込むことです。
しかし、「なんでも」という名前ではありますが、2009年頃からはほぼ野球に関する書き込みの利用者のみとなっています。「ワイ将」という言葉に監督を意味する「将」が使われているのも、野球に関連しているからです。
ワイ将の意味
前述したとおり、ワイ将の意味は自分を指す一人称です。インターネット上で自分を表す一人称として使われる言葉です。ネット上の書き込みで使用される為、男女の区別などは特にありません。
ちなみに「ワイ将」という言葉は、関西人が自分を指す一人称として使う「ワイ」に、監督などを表す「将」を組み合わせてできたものです。阪神タイガースの監督を「虎将」と表すように、「将」という漢字が使われます。
また、「なんJ」板と呼ばれる掲示板ではいわゆる「エセ関西弁」での書き込みが多く、そこから関西人が言う一人称の「ワイ」という言葉になったようですね。
ワイ将の使い方や元ネタは?
ワイ将の使い方は?
「ワイ将」は一人称なので基本的に自分を表す時に使います。例えば「ワイ将、寝坊をしてしまい盛大に遅刻」や「ワイ将、婚活パーティーへ行くも誰にも相手にされず」など、「私は~」という話をする際に使えます。
しかし、「ワイ将」をはじめとする「なんj語」は2ちゃんのような匿名掲示板で使うのが一般的です。もしそれ以外の場所、例えばブログやSNSなどの書き込みで使用すると、少し浮いてしまうかも…。
また、リアルな会話でこの言葉を使っても、やはり周囲に通じなかったり通じたとしても痛い子と思われてしまったりするので、匿名掲示板での使用は避けた方がいいでしょう。
2ちゃん発祥のなんj語ワイ将の元ネタ・由来は?
そもそも「ワイ将」とは何が元ネタでどのようにして生まれた言葉なのでしょうか?2ちゃん発祥のなんj語と説明しましたが、そのなんjではどのようにして「ワイ将」という言葉が生まれたのでしょうか?
実は「ワイ将」という言葉が正式に生まれたのはいつなのか、何が元ネタなのかはわかっていません。恐らく今までは「ワイ」というエセ関西弁の一人称が使われており、更に「将」という言葉もよく使われていたことから自然に生まれたと推測されています。
それまでは自分を表す「俺」に敬称である「氏」を付けた「俺氏」という一人称も使われてきましたが、現在は「俺氏」と同様に「ワイ将」が使われています。
その他のなんJ語や意味は?【状況を表す言葉】
「ワイ、高みの見物」の意味
相手が自分よりも劣っている時に自分が格上である事を示す「ワイ、高みの見物」という言葉があります。一人称を表す「ワイ」と、「高みの見物」を組み合わせたなんj語です。
そもそも高みの見物とは、「自分に直接害のない場所から傍観する事」、「第三者の立場から、他人の物事を観察する事」などの意味を持つ言葉です。これはなんj語ではなく、古くから使われていますね。
つまり「私は高みの見物をしている」という意味になります。例えば彼女がいないという人に対して「彼女がいるワイ、高みの見物」や、受験が落ちた人に対して「受験合格のワイ、高みの見物」などという使い方をします。
「〜ンゴ」の意味
何かの語尾として使われる「~ンゴ」という言葉。深い意味は特になく、単純に語尾に付けて雰囲気を盛り上げる使い方もされていますが、元々は語尾につける事で何かを馬鹿にしたような空気にしていました。
特に何か失敗をしてしまった人を馬鹿にする意味で、おちょくるように使われたと言われています。元ネタは、かつて楽天イーグルス所属だった「ドミンゴ」という名前の投手です。
ドミンゴ投手は2008年に抑え投手として登板しましたが、リードしていたにもかかわらず試合を落としてしまった為、ドミンゴの名前にちなんで「~ンゴ」という書き込みやスレッドが立つようになりました。しかし最近は馬鹿にする意味を含まず、単純に語尾として使う人も多く居ます。
「草生える・大草原不可避」の意味
よく「笑う」を意味する言葉で「草生える」が使われます。この言葉の成り立ちは非常に複雑で、まず「笑い(warai)」の頭文字である「w」が笑っている様子を表すようになりました。更にその数で大笑いを表すようになりました。
「wwwwww」という風に沢山の「w」が並んでいる様子が、まるで草が生えているように見える為、そこから転じて「草生える=笑う」という言葉となりました。「大草原不可避」は草がたくさん生えた大草原=大笑い、不可避は避けられないという意味になります。読み方は「だいそうげんふかひ」です。
つまり、「爆笑必至」、「絶対に笑ってしまう」という時に、「大草原不可避」を使います。元々日本語の笑いがローマ字になり、そこから頭文字のアルファベットを取ってその見た目から日本語に戻るという、なんとも凄い成り立ちのスラングでした。
「熱い手のひら返し」の意味
「熱い手のひら返し」とは、今までの態度や様子とは打って変わって、手のひらを返したようにコロリと変わる様子を意味するなんj語です。あるプロ野球選手が大きい失敗をすると批判ばかりになるのに、好プレーを見せた途端称賛の声が上がる事に由来します。
その態度が大きく変わる様子を見て「手のひら返し」と言っていたものが、更に進化して「熱い手のひら返し」となりました。「手のひらを返す」は昔から態度や言動ががらりと変わる様子として使われていますね。
使い方もそのまま、誰かが手のひらを返したように態度を変えた際に使います。また、自分自身の意志が大きく変わった際も、自分に対して使う事があります。
その他のなんJ語や意味は?【人物を表す言葉】
「ぐう〇〇」の意味
「ぐう畜」、「ぐう聖」などのように、「ぐう〇〇」という言葉があります。「ぐう」とは「ぐうの音も出ないほど」の略で、反論する余地すらないという意味になります。更にその後に続く「畜」と「聖」は、それぞれ「畜生」と「聖人」を意味します。
つまり、「ぐう畜」とは「ぐうの音も出ないほど畜生」、「ぐう聖」は「ぐうの音が出ないほど聖人」という意味になります。元々は「ぐうの音も出ないほど畜生」が先に生まれ、そこから「ぐう〇〇」という言葉が派生しました。
「ぐう畜」、「ぐう聖」以外にも使い方は様々で、「ぐう」は「物凄く」や「とても」という意味合いで使われることがあります。例えば「ぐう可愛い(とても可愛い)」や「ぐう忙しい(とても忙しい)」などです。
「〇〇ニキ」の意味
「〇〇ニキ」というのは元々「兄貴(アニキ)」という言葉を略して生まれたものです。同じように「姉貴(アネキ)」を「ネキ」と呼びます。その起源は、阪神の金本知憲監督に由来します。
金本知憲監督は現役時代、チームメイトからとても信頼されており、「アニキ」という名称で呼ばれていました。それが元となり、頼りになる人に対して「〇〇アニキ」、略して「〇〇ニキ」として使われるようになりました。
同じように頼りになる女性には「〇〇ネキ」という言葉が使われます。ただし、偉そうに知識をひけらかしたりする嫌味な人物に対して、皮肉を込めて「〇〇ニキ」と呼ぶ場合もあるので、使い方は注意です。
その他のなんJ語や意味は?【感情を表す言葉】
「(ニッコリ」の意味
(ニッコリは読んで字のごとくにっこりと笑う様子を表しています。最後にかっこの閉じるは使いません。意味もそのままですが、インターネットで使われる場合「朗報を知らせる時」以外に批判や皮肉の言葉を和らげる為ににも使われます。
主に「○○だね(ニッコリ」と、~だねという言葉の語尾として使われます。「朗報だね(ニッコリ」という使い方がメジャーです。あるいは、誰かを批判したり皮肉を言ったりする時に、わざと笑顔である様子を付け加えて表現する使い方もします。
(ニッコリから派生した言葉として、(ゲッソリ、(ガックリなど様々な感情を表す言葉も存在します。バリエーションは非常に多く、ニッコリ以外の感情でもよく使われます。いずれもかっこ閉じるは使わないので気を付けましょう。
「(アカン)」の意味
関西弁の「いけない」、「よくない」などを意味する「アカン」を、心の中で思っている様子を表すかっこで閉じた言葉です。(アカン)の使い方は心の中で「いけない」、「ダメだ」、「嫌な予感がする」などと思った時に使います。
例えば「明日旅行なのに天気予報が大雪(アカン)」などのように使います。起源は2009年11月15日の『サンケイスポーツ』で、プロ野球オリックスバファローズの監督・岡田彰布の記事に記載されていた表現が元になっています。
「相手はアマチュアやから打って当たり前。格の違いを見せな(アカン)。これからプロに入ろうというヤツに『あれだけ飛ばす選手でも1軍に入れないのか』と思わせるんよ」という記事の(アカン)がネットスラングになり、なんj語として使われるようになりました。
「いかんのか?」の意味
「いかんのか?」は「いけないのでしょうか?」という意味でよく使われる言葉で、「~をしてはいけないのでしょうか?」の代わりに「~しちゃいかんのか?」と使われます。の元ネタのひとつと言われているのは、2007年に巨人の原監督が言った「使っちゃいかんのか?」です。
ある記者による質問で「なぜ三木を使ったか?」というものがあり、それに対して「使っちゃいかんのか?」と答えたのが由来と言われています。このインタビューは新聞やニュースサイトのものと言われていますが、正しい出典はわかっていません。
この「いかんのか?」は、次に説明する「いかんでしょ」とセットで使われることが多いようです。シンプルで短く、使い勝手もいい言葉なので、2ちゃんをはじめいろいろな書き込みで使用されるなんj語です。
「いかんでしょ」の意味
「いかんのか?」に対する返答で「いかんでしょ」がよく使われます。主に「いかんのか?」と言った人への返答として、発言した相手を窘める為に使われることもある言葉です。意味はそのまま「ダメでしょう」、「よくないでしょう」という意味になります。
発祥は2009年8月8日の巨人対東京ヤクルトスワローズ戦で、亀井義行選手が記者に質問された際、答えた言葉に由来します。「(王貞治と)比べたらいかんでしょ」と謙遜した言葉が、「いかんでしょ」の発祥と言われています。
「いかんのか?」と語感が似ている事、「いかんでしょ」というライトな返答が使いやすいという事で、なんj語として定着しました。「いかんのか?」と「いかんでしょ」の発祥は別々ですが、セットで使われる機会が多いようですね。
「ワイ将」などのなんJ語を使う際の注意点
リアルで使うのは避けよう!
「ワイ将」をはじめとするなんj語をご紹介しましたが、これらはどれもネットスラングとして使われているものです。インターネット上で使用するなら問題ありませんが、リアルな会話で使うと、相手に伝わらなかったり痛い人と思われたりするかも…。
現実の会話でネットスラングを多発する人は、あまりいい印象がないですよね。会社などの場でなくても、プライベートな付き合いやオフの場で「ワイ将」などと言うのは、あまりおすすめできません。ここは「私」と言っておくのがベターです。
「ワイ将」を使いたい場合は2ちゃんなどの匿名掲示板、もしくはSNSなどに書き込みをする際や、友人とのメール、チャットと言ったくだけた場で使うのがおすすめです。「ワイ将」などのなんj語は、ネットだけにしておきましょう!
正しい意味を覚えよう!
なんj語は一般的な会話で使われる言葉とは違ったニュアンスのものが多く、またそれぞれに違った出典があります。なんとなく雰囲気で使ってしまうと、正しい意味と使い方を理解していないと思われてしまいます。もちろん日常で積極的に使うものでもありませんが、それぞれの言葉は正しく覚えましょう!
例えば語尾に使う「~ンゴ」や「(ニッコリ」などは、単にノリで使ってしまいがちですが相手に対する皮肉や馬鹿にした雰囲気を含めている場合もあります。なんとなく面白いからと言って使用すると、相手に嫌な思いをさせてしまうかもしれません。
このように場合によっては相手を馬鹿にしてしまうような言葉は、他人に対して使うのではなく自分に対する自虐ネタなどで使った方が印象がよさそうですね。「ダイエットしてるのに痩せないンゴ」など、自分への言葉として使うといいでしょう。
多発するのはやめよう!
ネットスラングをたくさん覚えると、つい使いたくなってしまいますよね。しかし、あまりネットスラングを多発すると、空気が読めない痛い人のようになってしまいます。あまり痛い人にならない為にも、なんj語をはじめとするネットスラングは程々に使う用にしましょう。
「ワイ将、ぐう畜な職場で働かされて草生えるンゴw」などとなんj語のオンパレードを使用すると、ネットに毒されている人のような印象になってしまいます。ただし、ジョークとして使うなら友人とのメールなどで使ってみるのはアリです。
しかしいずれにせよ、ネットスラングは会うまでもネットスラングなので、インターネット以外の場で使うものではありません。ちょっとした冗談として言うくらいに止めて置き、あとは匿名掲示板などに書き込む程度にしておいた方がいいでしょう。
なんJ語は時と場合を考えて使いましょう!
「ワイ将」をはじめとするなんj語をまとめてみました。意味や読み方などはご理解いただけたでしょうか?なんj語は2ちゃん発祥のネットスラングですが、最近はインターネット以外でもよく使われるようになりました。
その為普段2ちゃんをやらない人でも使う事がありますが、あくまでも発祥はネットスラングなので、時と場合を考えて使ってみてくださいね!
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