INDEX
エニアグラムとは？
「円周の9つの点を結んだ図」を指すエニアグラム
エニアグラムはギリシャ語で9は「エネア」、図は「グラム」と意味し、エニアグラムは「円周の9つの点を結んだ図」を指します。その9つの点は9つの性格を表し、それぞれ特性を持っています。
エニアグラムの歴史
QUOTE
エニアグラムの性格論は、1960年代に作られたもので、1970年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し、研究を重ね、理論を発展させ続けているもので、新しい人間学、心理学として世界各国に広がっています。 引用元：日本エニアグラム学会
エニアグラムの歴史は謎に包まれていることが多く、ルーツに関してさまざまな説が飛び交い、まだ明確にわからないことが多いそうです。エニアグラムの起源は2000年～4000年前からあると言われていますが、性格論として利用され始めたのは1970年以降で比較的最近です。
エニアグラムは9つのタイプの性格論
人間はエニアグラムのそれぞれ9つのタイプに分類されるそうです。1～9のタイプにはそれぞれ特性があり、自分が持つ性格や気質・感情・行動のスタイルなどが詳しく記されており、客観的に知ることができます。自分のエニアグラムタイプを知ることによって、自分への深い理解や周囲とのコミュニケーションに役立ちます。
POINT
エニアグラムの使い方
このタイプが優れている、劣っているなど優劣はありません。ラベリングするのではなく、自分や他人をより深く理解するための指標として利用しましょう。
自分のエニアグラムタイプを知ろう！
まだ自分のエニアグラムタイプがわからない方は、1度診断してみることをおすすめします。ネット上で自分に当てはまる質問を選ぶだけで簡単に自分のエニアグラムタイプを知ることができます。
簡易タイプ診断
エニアグラム：タイプ9はどんな特徴があるの？
タイプ9は「平和」
エニアグラムのタイプ9の主なキーワードは「平和」です。温厚で寛大な性格が最大の特徴で、誰かを攻撃したり、偏見をもつことなく、人に安らぎや安心感を与えます。「平和主義者」や「調停者」と呼ばれています。受動的で共感能力に長けているので、聞き上手な方が多いのではないでしょうか。
おおらかで寛大な性格のエニアグラムタイプ9
タイプ9の方と一緒にいると落ち着いた雰囲気から安心感や癒しを感じます。相手のこと理解しようとし、相手を受け入れることができるのでタイプ9の方は他のタイプからも人気があります。対立がある場合、中立的な立場で双方の意見に耳を傾け、平和的に解決しようと試みます。
エニアグラム：タイプ9の方の怒りとストレス
イエスマンになりがちなタイプ9
エニアグラムのタイプ9の方は穏やかで平和主義的な性格から、怒りの感情に対して我慢強いのが特徴です。自分を過小評価しがちで、あまり自己主張が得意ではないようです。そのため他人の感情や意見を大事にし、自分と同一化することで心の安定を保っています。
人が良く我慢強い
人が良く我慢強いのが特徴のタイプ9の方は、他者からの理不尽な要求を受けやすいともいわれています。タイプ9が怒りを直接表現することは稀で、自分の中に溜め込むようです。そんなタイプ9の方を怒らせた時は気持ちを相当踏みにじった時だと言えるでしょう。
自己主張が苦手で怒ることが少ないタイプ9の方ですが、自分の感情をあまり表さないタイプ9の方が怒りを表現する場があることはタイプ9の方によって重要な場所だとも言えます。身の回りにいる方は、自分自身を認知しにくいタイプ9の方を外側から注意深く見守り理解する姿勢を持つことが大切です。
自分自身としっかり向き合おう
我慢強いというのは、それだけ普段から我慢し、ストレスを溜めているという事でもあります。タイプ9の方は他人を優先させるばかりではなく、自分にある感情を認めて表現し、自分自身を大事にすることも、心の平和を守るために必要な事だといえるでしょう。
エニアグラム：タイプ9の方の適職は？
協調性があり集団や組織に向いている
人と人との繋がりを大事にしているので、人とコミュニケーションが取れる職場が向いているようです。人の意見に耳を傾け、しっかり聞くことができるので優れた協調性が活かせる環境が良いでしょう。自由な職場より、やるべきことが決まっている仕事が合うようです。
決断やリーダーシップを執るのは苦手かも
自己主張があまり得意ではないタイプ9の方は決断力が求められたり、リーダーシップを執り、人をまとめることは得意ではありません。保守的で安定を好むので、将来がイメージしにくい新しい分野の仕事や、創造性の高さを求められる仕事は苦手な傾向が高いようです。
タイプ9の方に向いている仕事は？
共感力が高く、人の気持ちに寄り添うことができるので適職はカウンセラー・介護や福祉、看護師などの医療福祉系の職業が向いています。また、教育や保育系も向いています。安定した公務員やルーティンワークがしっかり決まっている職業も向いているようです。
体を使うのが得意だったり、手先が器用なので職人的な仕事や専門的な得意分野・技術を活かせるのも適職となりそうです。またビジネスの世界では、野心や競争心はありませんが、協調性や共感力の高さから職場の緩和剤となり、周囲に親しまれる存在になりやすいそうです。
POINT
タイプ9適職のポイント
心のつながりを大事にするのでチームワークが発揮でき、コミュニケーションの多い職場が向いています。また、変化より安定を求めます。
タイプ9の方に向いていない仕事は？
自分自身を売り込んだり、主体性を持って行動することは得意ではないので、クリエイティブな職業や起業したり、自分自身でビジネスを動かす必要のある仕事は向いていないようです。安定を大事にしており、変化は苦手なので、これからの先が予想しづらい波のある仕事も苦手です。
また、ビジネスの場で協調性を活かせる職場は良いですが、あまりにも競争的な職場はタイプ9の方が重要視する心の平穏を脅かすため向いていないようです。
POINT
タイプ9の苦手なポイント
心の平穏を大切にするので過度な競争や対立が多い職場は苦手です。また優柔不断なので決断の多い仕事も向いていないようです。
タイプ9の方でも適職はそれぞれ違う
自分に合う職業や合わない職業はタイプ9に分類される方の中でも人それぞれ違います。タイプは同じでも人それぞれ特性があるので同じタイプの人が全員、同じ職業が合うとも限りません。
また、向いていないとされる仕事でも職場環境や主な目的によって、向いていることもあります。合う・合わないが変化することも考慮する必要があります。あくまでタイプ9にはこのような適職の傾向があると知り、全て当てはめることなく自分の希望に合った職業を考える際の参考程度にしましょう。
エニアグラム：タイプ9の方との職場での接し方は？
タイプ9の上司との接し方は？
タイプ9の特徴は共感能力が高く、相手に合わせることができる点です。もし身近にタイプ9の上司がいたら、すでにあなたの良き理解者になっているのでは？聞き上手であるだけでなく、公平に物事を見ることができ、適切に評価することができます。
包容力のある優しい上司
タイプ9の上司は積極的に指揮を執るというより、助け合うことでチームを支えるタイプです。対立があっても双方の意見を聞き、トラブルを解決する能力に長けています。
自分で決断することが苦手です
タイプ9の方は決断することが苦手で、決断することを先延ばしにしてしまうことがあるようです。一度決めたことを徹底してやり抜く力はありますが、自分の決定に自信を持つことができず、優柔不断になるようです。
タイプ9の上司がもし何かに迷っているようなら、客観的な意見やアドバイスが決断の助けになることもあります。周りの感情を大事にするあまり、自分を犠牲にしてしまいがちです。また、危機管理が苦手で決断を遠ざけようとします。本当に正しい判断をするためにも客観的な事実・意見を教えてあげることも重要です。
タイプ9の後輩との接し方は？
マイペースなタイプ9はあまり急ぐ様子を見せないので、締め切りが迫っているのにペースを変えずに仕事をしていることもあります。その時は時間が限られていることを教えてあげる必要がありますが、ペースを乱されるのを嫌うので過干渉は逆にやる気をなくしてしまう可能性があります。
同調性が高く空気が読める
タイプ9の方は相手と同調することができるので周りとの調和を大事にしながら仕事を進めることができます。その同調性の高い性格から、誰とでも仲良くできるので集団で行う仕事に向いているタイプです。
自分の意見を言わない傾向がある
もし不満があったり、自分の意見があっても表立って行動にすることが少なく、「関わらない」、「行動しない」という姿勢を取ることが多いようです。普段より無関心な態度を取っていたら、何か納得できないことがあるのだといえそうです。
優しく見守ってあげよう
緊張感でやる気を高めるタイプもなかにはありますが、タイプ9の方は緊張状態だと余計に混乱してしまいます。そして、落ち着きを求めるがあまりすべて投げやりになってしまう可能性があります。本来は粘り強く、忍耐力があるタイプです。自分のペースを守ることは快く仕事をする上で大事なことだといえそうです。
リラックスした環境で自分の良さを発揮できるタイプです。やるべきことがありすぎると混乱しやすいので、優先するべきことを教えてあげると良いです。また怒るより、アドバイスとして伝える方が効果的です。スタイルを尊重し、成長を見守っていきましょう。
エニアグラム：タイプ9の男性と恋愛傾向
タイプ9の男性はどんな性格？
タイプ9に分類される男性は雰囲気を楽しむことに長けており、あまりおしゃべりではなく無口な方が多いようです。他人を同一化するので、普段はおとなしくても活気のある場所では周りに合わせて明るく振舞うこともあります。その反対で、静かな人とは落ち着いた時間を過ごすこともできます。
恋愛はあまり得意ではないことが多い
自分を過小評価しがちで、自分自身に対する認知が低い傾向があるこのタイプは、自分の感情を表現しなければならない恋愛が得意ではないことが多いようです。自発的にアプローチすることが苦手なので、なかなか行動に移すことができず恋愛が発展しないこともあるそうです。
スイッチが入れば理想の恋人になる
恋愛まで動き出すことに時間がかかるタイプ9の男性ですが、一度決めたことはとことんやり抜くタイプでもあります。そのため、恋愛関係に発展すれば相手の気持ちを理解し、近すぎず遠すぎない心地の良い距離を保つことができるので長期的に関係を築くことができそうです。また、浮気する心配も少ないタイプでもあります。
干渉しすぎると殻にこもってしまうかも
自分のペースを乱されることを嫌うので、あまり干渉しすぎると自分の殻に閉じこもる原因となります。あまり批判的になりすぎるのも、もともと自分に自信を持てないタイプで極端に投げやりになることもあり、自信を喪失させるのはよくありません。
また普段から周囲の感情や意見を聞き入れるので、気疲れしやすく、1人の時間を大切にするタイプでもあります。1人でいたい時には邪魔をせず、見守ってあげることも大事です。
エニアグラム：タイプ9の女性と恋愛傾向
タイプ9の女性はどんな性格？
基本的にはエニアグラムタイプ9に分類される男性も女性も大まかな性格は同じです。タイプ9の女性も、聞き上手で相手の気持ちを理解しようとしてくれます。落ち着いたやわらかい雰囲気でタイプ9の女性は癒し系と呼ばれることも多いでしょう。
押しの強い人に弱い傾向がある
相手に合わせ人の気持ちを理解することができる点は優れていますが、理解しようとする姿勢が優柔不断につながり、自分の気持ちがわからなくなることもあるそうです。断ることが苦手なので、強いアプローチで交際を始めることはありますが、自分の気持ちが伴っていないこともあります。
少しずつ距離を縮めよう
タイプ9の方は自分の気持ちに鈍感なタイプです。お互いの将来のためにも双方の気持ちを尊重し、自分の気持ちにしっかり気づくのを待ってから関係を進めることも忘れないようにしましょう。
最高の理解者になる
タイプ9の方は気持ちを読み取り、理解するのが得意です。相手の話をしっかり聞き、共感しようとしてくれます。またマイペースで、常に落ち着いているので安心感を与えてくれるでしょう。
自信を持つとよりよい関係が築ける
タイプ9の方は穏やかで温厚な優しい心を持つ性格を持っています。一方で、自分の気持ちを軽視しがちで流れに身を任してしまうところもあります。公平な判断が優れている能力を自分にも向け、自分に自信を持つこともタイプ9の方が大事にしている平和を守ることに繋がります。
そして今まで内側に溜めていた自分の気持ちを信頼できる身近な方に伝えることで、今後のお互いにとってより良い関係を築くきっかけになるでしょう。
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