INDEX

大正時代とは

密な時代だった大正

大正を知る

大正時代と言えば真っ先に思い出すのは「第一次世界大戦」や「関東大震災」など。日本を大きく変えるような出来事の他に、女性が就ける職業が増え女性の社会進出が進んだことや、服装、食文化もより現代に近いものになった時代。

たった15年という短い時代だったのにも関わらず、大正時代はかなり濃く密な時代となりました。そんなロマン溢れる大正時代から、今回はレディースの服装についてご紹介したいと思います。

大正ロマンは新時代への理想

新時代への理想

先述した通り大正時代というのはたったの15年という短いながらも激動の時代でした。国内だけに限らず国外でも様々な出来事があった中で、日本は工業や交通手段の発展そして大衆向けの新しいメディアなどによって近代的な文化が築き上げられました。

今でこそ「大正ロマン」とはその時代の文化や服装、情景などに対して使われますが、大正時代では「新しい文化」「新しい時代」へ向けて、大正時代を生きていた自身たちの自由や個性、そして輝かしい時代への理想を込めて「大正ロマン」と呼ぶようになったのです。

新しい洋風文化が流れてきた大正時代。その影響を受けた様々な文芸や音楽を堪能していた大正時代の人々。服装にも洋風文化が大きく影響しました。大正時代の女性たちは大いに洋風文化を取り入れた服装を楽しんでいました。当時のレディースファッションとは一体どんなものだったのでしょうか。

大正時代の服装は?

洋風文化の取り入れ

洋風文化

大正時代、多くの洋風文化が取り入れられ、レストランや百貨店などが普及し始めました。「ハイカラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは英語の「high collar(ハイカラー)」が由来となっています。洋服や洋風文化が好きな人のことを「ハイカラ」と言うようになったそうです。

和服はもちろん洋服も

和服

大正時代というと女学生が袴で自転車に乗っているイメージが湧いてきますが、大正時代中期からセーラー服が制服として認められました。レストランのウエイトレスさんも着物にフリル付きのエプロンを着用していたそうです。

洋風文化が多く取り入れられていた大正時代では、洋装と和装を掛け合わせて着こなす服装が流行しました。女学生で言えば袴姿に編みあげブーツというような服装で当時から女性は流行に敏感だったのが伺えます。

レディース服装「モガ」とは?

最先端モダンガールファッション

大正時代末期から洋風文化の影響を受け最先端の服装をしていた女性たちのことをモダンガールと呼びました。ちなみに男性のことはモダンボーイと呼びます。こうしたモダンな服装は昭和初期頃になると戦争に繋がるような出来事の中で次第に姿を見なくなっていきました。

今でも通用するモダンファッション

大正時代のレディースの服装を代表する「モダンガール」。そして大正時代の出来事によって姿を見なくなったモダンな服装。ですが、今の時代でもモダンな服装は多くの人たちから愛され、そして着続けられています。

モボの服装

モダンボーイも少し紹介

和装にハット姿の男性が写る写真などは、どこかで目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。男性の洋装は背広が多く、そこへ山高帽子やカンカン帽などを合わせて着用していました。他にもステッキやロイド眼鏡もお洒落なモダンボーイとしてのアイテムの一つだったようです。今の時代でも素敵な服装ですよね。

モボとしてのスタイル

こちらの眼鏡は「ロイド眼鏡」と呼ばれるもので、大正時代の多くの男性たちが身につけていましたが、現在でもお洒落なアイテムとして男性女性問わず人気があります。そしてだぼっとしたセーラーのズボンを履くのが当時のお洒落なモダンボーイでした。

大正時代のレディースの服装13選

大正時代活躍した服装

今の時代でも、モダンな服装や大正ロマンを感じる服装をしている人を見かけると心が惹かれますよね。大正時代の服装に必須なアイテムやスタイルを13選、ご紹介したいと思います。大正時代の服装に興味がある人やこれから挑戦してみたい人など、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1:まだまだ袴が大活躍

13選最初のアイテムはやはり袴でしょう。大正時代に限らず、日本は和装と共に在りました。袴を着る以前は着物で授業を受けていましたが帯など着衣に乱れが出るとの理由で女性が男性用袴の着用を認められ、次第に袴が定着していきました。

さらに、大正時代では袴と言っても特に人気のあった「海老茶色」の袴が流行していたそうです。海老茶色とは少し紫がかった色のことで、当時の女学生たちはこの色の袴を好んで着ていました。

今でこそ女性の袴姿は自然な服装ですが、動きやすさを重視してそこにお洒落さを求めた女性たちの小さな喜びがわかります。袴だけでなく、そこに小物のアイテムを加えていました。

2:袴の色柄にもこだわり

矢の羽のような模様の矢絣(やがすり)柄は昔から女性たちの憧れの柄の一つだったそうです。この矢絣柄は「弓矢は一度放つと真っ直ぐに飛んでいき、戻ってこない」という意味が込められており、現在でも卒業式などでは定番の柄となっています。

3:袴となれば髪にはリボン

袴姿と言えば必ずと言っていいほど髪にはリボンが付いているのを思い浮かべますよね。大正時代の女学生たちは束髪にリボンをつけていましだが、当時「リボン」として売られていたものは非常に高値であり、庶民には手が出なかったそうです。

なので、家にある布の端切れなどを使って髪につけていたそうです。今で言うならリメイクしたアクセサリー。各家庭の様々な柄や色で作られたリボンはさぞ可愛かったことでしょうね。

4:編みあげブーツより革靴

袴姿で履物はブーツ、なんて姿を簡単に想像できる人も多いのではないでしょうか。袴にブーツという着こなしは大正時代から始まりましたが、ブーツは脱ぎ履きがしにくいという理由から革靴を履くことのほうが多かったようです。

5:和装に定番の下駄

下駄はやはり和装には定番の履物です。女性場合、雨や雪が降った時に「爪皮」と呼ばれるカバーをつま先につけて履いていたそうです。下駄から鳴る「カランコロン」という音は聞いてるだけで心が安らぎます。

6:モガの定番クロッシェ帽子

モガファッションの定番アイテムとしてこのクロッシェ帽子は必須でしょう。フランス語で「クローシェ(ベル)」という意味があり、頭にフィットして釣鐘のような形をしている帽子です。モダンガールたちはこのクロッシェ帽子をかぶり街を歩いていました。

7:ミディアム丈のスカート

当時の女性の服装としてはかなり短かったミディアム丈のスカート。春夏秋冬問わず着物で過ごしていた日本人女性にとって代表的な洋風文化の一つ、洋服(それも素足が見えるスカート)を着るということは挑戦的かつ勇気のいることだったと思います。

8:アッパッパというワンピース

私は初めて耳にしたのですが、みなさんはこの「アッパッパ」という服をご存知だったでしょうか。アッパッパとは、木綿生地のワンピースのことで歩く旅にスカート裾が「パッパッ」と広がる様からアッパッパと呼ばれているという説があるそうです。

アッパッパは清涼服として、夏の時期になるとこのアッパッパを着る女性たちが多くいたそうです。大きめなサイズでゆったりと着れるワンピースは今の時代でも重宝しますよね。

9:ヘアスタイルの変化

「髪は女の命」という言葉があります。昔の日本では女性が髪を切ることはしないとされていました。大正時代でも髪を切るということはしなかったそうです。そんな大正時代では髪を切らずして短くできる髪型が流行しました。中でも「耳隠し」というヘアスタイルは特に人気があったそうです。

耳隠しとは、その名の通り耳を隠すようなヘアスタイルで耳の横に髪を流して隠し、毛先を後ろで固めたヘアスタイルのことです。大正時代、髪を切れなかった女性たちはこの髪形を美容院でやってもらったり、自宅で自身によって作り上げていました。

10:断髪と呼ばれたボブカット

髪を切らない「耳隠し」から一歩進むとボブカットが出始めました。しかし、先述した通り髪を切ることは決してしなかった日本女性たちにとってこのボブカットにすることは「断髪」と呼ばれていたそうです。「髪を切る」と言えば親に泣かれたり縁を切るとまで言われたということもあったそうです。

11:濃い目のメイク

メイク

当時、化粧をすることが一般的ではなかったですが、宝塚や演劇が始まったこともありルージュや頬紅(今で言うチーク)が特徴的だったそうです。ちなみにアイシャドーは大正時代に日本に登場しました。使われだしたのは昭和に入ってからのようです。

12:アクセの定番パールのネックレス

パール

モダンガールの必需品としてパールのロングネックレスが人気だったそうです。今でもパールは定番で人気のあるアクセサリーの一つですよね。大正時代でもパールはお洒落の基本としてあったんですね。

13:洋装にはパラソルのお供

明治に国産の洋傘が手ごろな値段で買えるようになり、大正時代ではその洋傘がファッションアイテムとして流行し始めました。陽が照っていれば差して使い、差さないときは腕にかけて歩くだけでもお洒落なレディーの出来上がりですね。

和と洋が織り成す大正時代の服装

大正時代のレディースの服装を見てみると、和装と洋装が入り混じり大正時代独特の雰囲気が素敵ですよね。13選では主に代表的な服装や小物を紹介しました。着物の和装から洋風文化が流れてきた影響でモダンガールが誕生した、大正時代の服装の歴史。当時、洋風文化が流れてきたからこそのファッション事情。

現在でも、卒業の時期や成人式などで女性の袴姿はよく目にする服装です。現在のものは色や柄、形などが昔と比べて多くなりましたが、13選でも紹介した「海老茶色」や「矢絣柄」の袴もとても可愛らしいデザインです。今でも十分に通用しますよね。

とても短くして終わってしまった大正でしたが、その短い年月には世界を揺るがす様々な出来事が起こり、そして日本を変えるような文化や事件がありました。そして和と洋が混じり合う「大正ロマン」溢れる服装が誕生したのです。みなさんも是非、大正時代にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。

商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。