自己犠牲の精神とその心理・特徴とは?我慢する人からの卒業方法15選!
更新:2022.03.04
いつも自己犠牲の精神で他人に尽くしてしまう、本音を言えない、そんな人はどのような心理なのでしょうか。我慢する人の特徴や心理を知り自己犠牲の精神から開放され自分を自由にしましょう!ここでは自己犠牲の精神から卒業する方法15選をご紹介します。いつも我慢してストレスを溜めている方は必見です!
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INDEX
自己犠牲の精神とは
そもそも自己犠牲の精神ってなに?
そもそも「自己犠牲の精神」とはなんでしょうか?自己犠牲は自分を犠牲にして他のために尽くすことです。自己犠牲の精神とは自分を犠牲にして他の人のために尽くす心理的な在り方を指します。自分のためより他人のために心を尽くして行動してしまうような人は自己犠牲の精神に溢れていると言えるのではないでしょうか。
QUOTE
じこ ぎせい 【自己犠牲】 自分を犠牲にして他のために尽くすこと。 引用元:辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書
誰もが少しは自己犠牲の精神を持っている
自己犠牲の精神は誰もが少しは持っている心理だと思います。大事な人のために自分を犠牲にして尽くす、自分を信頼してくれる人のために我慢する、それはとても大事な心の在り方です。しかし、自分のことより人の事ばかり助けたり大切にしてしまうと心のバランスを崩しかねません。
ついつい人のために一生懸命になって疲れてしまう人はまず自分を大切にすることを考えましょう。そうは言っても自己犠牲を払う心理や精神をすぐに変えるのは難しいかもしれません。
この記事ではどうして自己犠牲の精神やそのような心理になってしまうのかを説明し、そこからどう脱却するかを書いてます。もしよろしければお読みになり参考になさって下さい。
自己犠牲を払い我慢する人の心理と特徴!
自己犠牲をする人は頑張り屋さん
自己犠牲の精神を持つ、またはそのような心理に陥る人は総じて頑張り屋さんが多いのも特徴の1つと言えます。自分の事だけでなく他人の事まで一生懸命になり、周りに常に気を配り周りが快適に過ごせるように頑張ってしまいがちです。
自分では気づかないうちに体力的にも精神的にも疲れたり虚しくなることはないでしょうか。自分のために頑張るのも他人のために頑張るのも素敵な事ですが、疲れすぎないように注意することが大切です。
頑張り屋さんの特徴をリストしました。もし3つとも当てはまるようなら下記に記載している自己犠牲の精神からの卒業方法15選を是非とも一読下さい。
頑張り屋さんのチェック
- 体調が崩れていても周りの事を考え仕事を休めない
- 自分も忙しいのに周りが面倒がる役割を引き受けてしまう
- 困っている人を見たら自分の仕事より他人の仕事を優先して手伝ってしまう
自己犠牲を払うことで自分の価値を見出している
自己犠牲の精神を持つ人は「自分を犠牲にして他人に奉仕する」ことで他者から「感謝」されたり「評価」されることを望んでいます。そして周囲からの感謝や評価によって自己肯定感を増やし自分の存在価値を上げようとする心理傾向にあります。
人は本来「生きてるだけ」で価値のある存在です。誰かの役に立たなくても迷惑をかけてもあなたの存在価値には何の関係もないのですが、自己犠牲の精神を持つ人はそんなこと信じられないかもしれません。
自分の気持ちより人の気持ちを優先してしまう
自己犠牲の精神を持っている人は自分の気持ちより人の気持ちを優先してしまうことが多々見受けられます。些細な事でも自分が我慢すればいいと自分の気持ちを押し殺し我慢する人になってはいませんか。
人に嫌われることを異常に恐れている
人に嫌われることは誰もが恐れている事です。しかし自己犠牲の精神を持っている人は「嫌われたくない」という心理が強く働き、その結果、自分を犠牲にしてまで他人に尽くす傾向が高いです。周りからの嫌われないように、そして好かれるように自分の心より周りを優先してしまう人は自己犠牲の精神が高いと言えるでしょう。
嫌われ恐怖症チェック
- 相手からの返信が遅いと不安になる
- 周りが小声で話していると自分の悪口を言われている気がする
- 頼み事やお願いを断ると嫌われそうで断れない
- 人の顔色ばかり伺い精神的に疲れてしまう
- 自分が嫌いな人からも嫌われたくない
自己犠牲の精神と心理から卒業する方法15選
1.自分の心を見つめる
まず、周りの事ばかり考え自己犠牲の精神を持って我慢する人になっている自分に気づくことが大事です。そのためには自分の心を見つめる必要があるでしょう。寝る前に今日、自分が我慢した事柄や心情を紙に書き出してみて下さい。
頭の中で考えるだけでなくアウトプットすることで自分がいつも何を優先してどんな感情を抱いているか気づくはずです。また瞑想をしてもいいかもしれません。瞑想することで心が落ち着き本当の自分の気持ちが見えやすくなります。
POINT
方法1
紙に書いて自分の気持ちをアウトプットする
2.我慢する癖を解放する
ついつい人のために我慢したり、色々な事を諦めてはいませんか?自己犠牲の精神を持っている人は「我慢する人」になりがちです。時には我慢せずに自分が思うように行動したり意見したりしましょう。例えばお昼に和食を食べたいけど他の人がパスタがいいと言ったときに「私は和食が良いなぁ」とさらりと言ってみる。
最初は勇気が入るかもしれませんが、案外「じゃあ和食にしましょうか」という流れになるかもしれません。もしくは誰かが「私も和食が良いと思ってたんだ」と声をあげるかもしれません。小さなこと、些細なこと、主張しやすいことからでいいので我慢せず意見を伝える勇気を持ちましょう。
POINT
方法2
小さいことから我慢するのをやめる
3.自由に振る舞う
自己犠牲をしてしまう心理に陥りやす人は自分の中に色々なルールを持っている場合があります。「困っている人がいたら助ける」「わがままはいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」など。その心がけは立派ですが、いつもそのように自分を縛る必要はありません。
例えばみんなが楽しんでいる飲み会の時などは自由に振るまってもいいかもしれません。自由に振る舞っても誰も気にしない咎めないことが分かればそれは大きな経験になります。時には自分のルールから外れて自由に振る舞う経験をし、自己犠牲の心理から離れてみましょう。
POINT
方法3
時には自由に振る舞い自己犠牲の心理から離れる
4.人のお願いはほどほどに聞く
自己犠牲の心理の陥りやすい人は「人のお願いごとを断れない」という特徴があります。例えば、自分が大変で余裕がない状況でも人に頼みごとをされたら断れなかったり、自分のことは後回しにして人のことをしたり…そんな自分はいませんか。
人の役に立つために行動することは素晴らしいことですが、自分が余裕がない時にまで人を助ける必要はありません。「助けたいけど、〇〇で忙しい」「余裕がない」など具体的に自分がいまどのような状況で手伝えないのかを伝えれば相手も分かってくれるはずです。人のお願いはほどほどに聞くようにしましょう。
POINT
方法4
具体的に自分の状況を伝え頼みごとを断る
5.人の意見も聞きながら自分の意見も主張する
自己犠牲を払いついつい色々な事を我慢する人は自分の意見を主張することが苦手な心理傾向にあります。自分の中に「もっとこうしたらいいのい」「自分は○○したい」という思いがありながらも周りのことを考えると意見を言えずに自分の中に想いを留めてしまうことはないですか。
そんな時にこそまず他の人の意見を聞き「それもいいよね」「そんな考え方があるんだね」と一旦、相手の考えを受け入れます。自己犠牲の精神に溢れいつも我慢する心理傾向にある方は自然と出来ている筈です。そして勇気を出して少しだけ自分の意見を言ってみましょう。
人の意見を肯定して自分の意見を伝えるフレーズ
- その考え方もあるけど私は~だと思う
- そのアイデアは素晴らしいね。私はもっと~したらいいと思う
- そっか、そうなんだね。私的には~と思う
POINT
方法5
相手を肯定した上で自分の気持ちを伝えてみる
6.自分を肯定する癖をつける
自己犠牲を払い我慢する人は自分を肯定する力が弱い特徴があります。自分に自信がないから相手からの評価で自分を評価してしまったり、周りに役立つ自分でいることで自分の価値を高めたりする。自分の評価を上げるために周りに尽くしてしまったり、役立とうと頑張ってしまうんですね。そこに自分の価値を感じてしまう。
自分の価値を決めることが出来るのは自分だけです。自分の価値を他人に委ねていたらいつまでも周りに振り回されてしまいます。自分の意見を伝えることが出来た時、頼みごとをやんわりと断れた時、自分を褒めて肯定しましょう。もし出来なくてもそんな自分を責める必要はありません。またチャレンジすればいいのです。
POINT
方法6
自分の価値は自分で決める。周囲に委ねない。
7.敢えて気を利かせない
自己犠牲の精神を持ちそのような心理にある人は常に周囲に気を配り、周りが快適に過ごせるように心を尽くし、相手が望んでいることを察し先回りして行動する気が利く人の場合が多いです。何も言わなくても察して動いてもらったら周りは楽で居心地がいいですが、そのような場合お礼を言われることも少ないです。
気を利かせて動いたのに、それを当たり前のように受け取られ、お礼の言葉もないと悲しくなったり虚しくなったりしませんか。もし、あなたが相手の事を思って先を読み気を利かせた行動をしたのに、お礼も評価もなく悲しい思いをしていたら、それはチャンスです。今後は気を利かせて行動することを控えてみましょう。
敢えてこちらが空気を読んでしていたことをやめても、責めるような人はいないはずです。気を回しても回さなくても相手の態度が変わらないことに気づけば、あなたが変わる大きな第一歩となるでしょう。
POINT
方法7
敢えて空気を読まず先回りの行動をやめてみる
8.自己犠牲しなかったとき自分を褒める
これは自己犠牲の精神から卒業する15選の方法6「自分を肯定する」と少し似ていますが、自己犠牲を払わず自分の気持ちを大事に行動した時や自分の意見を伝えることが出来た時に自分を褒めてみましょう。自分を褒めることは自信に繋がります。
そして今後、自己犠牲の心理に陥りにくくなったり、そのような行動を抑止する効果があります。自分を褒めるのは最初は照れくさいですが、そのうち慣れて居心地良い自分になれるはずです。
自分を褒めるフレーズ
- 自分の意見を伝えて偉いね
- 自分の心を守った自分、凄い!
- 自分が大変な状況をちゃんと伝えることが出来たね!その調子!
- 自由に振る舞えた自分、素敵だよ
- お願い事をうまく断るなんてなかなか出来ることじゃないよ、頑張ったね
このような感じで自分に声をかけてみて下さい。最初は違和感があってもそのうち慣れて、自己犠牲を払わない自分へ変わっていくはずです。
POINT
方法8
自分に声をかけて褒めてみよう
9.自分に自信を持つ
こちらも自己犠牲の精神から卒業する15選の方法6「自分を肯定する」と少し似ていますが、自分に自信がない為に自己犠牲を払う心理になりがちな人もいます。自分に自信を持つには自分を肯定することです。
周りから自分を批判されたり否定されたら自信を失くしませんか。同じように自分で自分を批判したり否定すると、自信を失くし周りの評価で自分の価値を測ろうとします。そうではなく、自分が自分の評価をするのです。評価する時に大事なのは周りや周囲を基準にせず、自分の心を大事に出来たか、という点で評価すべきです。
自分を肯定し褒めると自信に繋がり自己犠牲を払う行動も少なくなります。そして自己犠牲を払わなくても周囲との関係も変わらないことが分かれば、それは成功体験となり益々、自分の自信に繋がるはずです。
POINT
方法9
自分を肯定し褒めて自信を持つよう心掛ける
10.自分を優先する勇気を持つ
自己犠牲を払う心理傾向にある人は自分の事を後回しにして他人を助けたり手伝う場合があります。また、食べたい物や行きたいところなども自分より他人の意見を優先することもあります。
まず、自分のことを後回しにしないようにしましょう。自分が忙しかったり都合が悪ければそれを伝え、自分の仕事や役割を優先させます。そして食べたい物や行きたい所も自分の気持ちを優先させ、思い切ってそれを周囲にも伝えてみましょう。案外、快くあなたの主張は受け入れられるかもしれません。
11.人に嫌われる勇気を持つ
自己犠牲の精神を持っている人は人に嫌われるのを極端に恐れる心理が働いている場合があります。人に嫌われたくないから自己犠牲を払ってでも人のために働いたり尽くしたりしていませんか。人に嫌われることは誰もが怖いことです。
しかし、人に嫌われることを恐れて他人に尽くしそれで好かれても結局、相手は「奉仕してくれるから好き」という状態に過ぎません。そうなると一生、自己犠牲を払い尽くす人生が待っています。「助け合い」ならともかくもしあなたが一方的に相手に尽くして、関係を保っているならその人に嫌われる勇気をもって接しましょう。
もし、そんな勇気が持てない人におすすめの本があります。アドラー心理学の「嫌われる勇気」です。一度、ご購読してみてはいかがでしょうか。
POINT
方法11
嫌われるのが怖くて尽くすのをやめてみる
12.人のために頑張りすぎないように注意する
自己犠牲の精神を持つ人は自分の事より人のために頑張り過ぎるところがあります。今までの方法を読んでも、もしまだ他人に尽くすことがやめられないのなら、まず頑張りすぎないことを意識して下さい。人のお手伝いや気を利かせて行動するとに手を抜くのです。本来ならその仕事や役割はあなた以外の人がするべきこと。
だから、多少手を抜いても大丈夫です。人のために頑張りすぎず、自分の心を守るために頑張り、自信を持つために行動するのが今のあなたの頑張るべき点です。しばらくは他人の為に頑張るのはお休みして、自分のために頑張ってみましょう。
13.自分のためにすることを増やす
自己犠牲の精神を持つ人はまず自分のために何かしてみましょう。あなたは今まで一生懸命、他人のために尽くしてきました。自分を犠牲にしてでも。それと同じくらいの優しさや情熱を今度は自分に向けてみましょう。
あなたの好きな事、興味があることをしてみましょう。自分のために贅沢をしてもいいと思います。自分を幸せにすることをしてみましょう。
POINT
方法を13
自分が幸せを感じることをしてみる
14.人を頼ってみる
自己犠牲を払い他人を助けることが当たり前になっているあなた。あなたが人に頼られたり、役立つことが嬉しいように周りも、あなたに頼られたり、あなたの役に立つことが嬉しいかもしれません。尽くしてばかりではなく、助けたら助けてもらうことを意識しましょう。
「してもらってばっかり」と思っている相手がもしあなたに頼られたらとても喜ぶかもしません。これからは「お互い様」の関係になるように少しずつでも人を頼る練習をしてみましょう。まず頼みやすい小さなことからお願いして成功体験を増やし、自信がついたら思い切ったお願い事をしてみてもいいかもしれません。
POINT
方法14
お互い様の関係を目指して人を頼ってみる
15.心の叫びを書き出してみる
自己犠牲の精神を持っている人は余計なストレスを溜めがちです。他人に尽くして疲れたり、自分を犠牲にして手助けしたのに感謝されずがっかりしたり…そんな自分の愚痴を紙に書き出してみてはどうでしょうか。紙に書き出すことで自分を犠牲し他人に尽くすことがいかに自分の心をすり減らしているか客観的に気づけます。
この客観的な気づきが自己犠牲を払う行動にストップをかけるきっかけになります。自己犠牲の精神をもつ自分から卒業しない限り心の叫びが止むことはないでしょう。それが嫌なら少しずつでも自分を変える努力をしましょう。
POINT
方法15
自己犠牲を払う行動でいかにストレスを溜めているか知る
それでも自分が変わらなかったら…
変わらない自分を責めない
自己犠牲を払う行動やそんな心理がいかに自分の負担になっているか気づき、自分を変えようと思っても、すぐに行動できなかったり、ついついまた自分を犠牲にしてしまう場面があっても自分を責める必要はありません。
すぐに変わらないのが人間です。それが当たり前です。出来なかったことより、少しでも自分が出来たことに注目しましょう。自分を褒めた、意見を少しでも伝えることが出来た、他人のために頑張りすぎなかった…と、些細なことから大きなことまで出来たことを数えれば前向きになれます。
自己犠牲の精神と心理から逃れられない時は・・・
上手にストレス解消する
自己犠牲を払う自分を変えたいのに変わらなかったり、ついつい癖で我慢する人になってしまったらストレス解消をしましょう。自分の好きなことをしたり運動したり、美味しいものを食べたり、ストレスを上手く逃がすことが大切です。
普段から我慢ばかりしている人は自分のストレス解消方法さえ分からない人もいます。色々なストレス解消方法を記載しているサイトを紹介しておきますので、そちらを参考にしてもいいかもしれません。
ストレス解消法ランキング自己犠牲の精神と心理から卒業して自由になろう
いかかでしたでしょうか。自己犠牲の精神と心理から卒業する方法15選となぜ人に尽くしてしまう心理に陥るのかを説明致しました。無理に全てを実践する必要はなく、自分ができそうな方法だけ実践してもいいかもしれません。大事なのは自分の心に気づき、大事にすることです。
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