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おしゃれな「くす玉」の作り方17選!手が汚れないのり不要の作り方も!

更新:2021.06.25

ちょっぴり古風でモダンな伝統手芸は、外国の方へのプレゼントやイベントのアクセントに大人気。今回はカラフルなユニット折り紙でできる「多面体くす玉」の作り方17選をご紹介します。色の組み合わせやユニットの作り方によって、オリジナリティ溢れるかわいい一点モノのくす玉が作れるのでぜひ参考にしてください!

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「くす玉」とは

お祝いのくす玉は「割り玉」

「くす玉」と聞いて、みなさんはどんなものをイメージするでしょうか。一般によく知られているのは、新幹線の開業式や大型施設のグランドオープンなど、お祝いの場にぶら下がっている光る玉かも知れません。紐を引くとパッカーンとくす玉が割れて、中から紙吹雪や垂れ幕が飛び出すタイプのものは「割り玉」と呼ばれます。

魔除けのくす玉は「久寿玉」

日本古来の「くす玉」は、中国の魔除け「百索縷軸(ひゃくさくるのじく)」をルーツとする縁起物で、古いものは正倉院にも宝物(ほうもつ)として収蔵されています。のちに薬草や香料を詰めたことから、「久寿玉・薬玉」の字を宛てて記述されることもあります。仙台の七夕祭りでもおなじみの華やかな吹き流しもくす玉です。

POINT

百索縷軸

百索縷軸は、別名を長命縷とも続命縷とも称される長さ30センチ余りの大型の糸巻で、かつて5色の糸を巻いて災厄を免れる厄除けのおまじないに使われていたようです。日本の着物などでも、縁起物の古典柄として5色の糸や糸巻が描かれていることがあります。

折り紙で作る可愛いくす玉

今回は、折り紙で作るコロンとかわいい「くす玉」の作り方をご紹介しています。近ごろでは「ユニット折り紙」や「モジュラー折り紙」という呼び名でも人気を集めている折り紙のくす玉は、かんざしのように艶やかなものから近代アートのようにモダンなものまで、バリエーションも幅広く誰でも気軽に楽しめます。

折り紙で作るくす玉は和テイストのインテリアにも!

くす玉は七夕飾りとの相性はピッタリ!

折り紙の色を選んだり、折って組み立てるだけでも楽しめる「くす玉」ですが、ちょっと気の利いた和テイストのインテリアとしてもおすすめです。特に先述した七夕飾りとの愛称はバツグンで、きれいな色の糸を垂らせば吹き流しにもなります。基本の作り方を覚えてアレンジするのも楽しみ方のひとつです。

クリスマスのアクセントにくす玉はいかが?

シンプルなフォルムのくす玉を、クリスマスツリーの飾り付けに加えてみるのもおすすめです。くす玉は基本的に使う色紙の枚数が多いほど多面体になりますので、初めてチャレンジする時や同じものがたくさん欲しい時は作り方のシンプルなものを選ぶと良いでしょう。カラーリングを工夫すると、グッと洋風の装いになります。

お正月飾りにもくす玉はおすすめ!

もともと縁起物のくす玉は、晴れの日のコーディネートにも見事に映えます。金銀の色紙を使っても良いですし、カラフルな色紙を使えばまるで花束のように鮮やかなくす玉の完成です。くす玉の種類によっては、組み立てる時に鈴を入れて音も楽しめます。お正月飾りとして玄関やテーブルを彩ってみてはいかがでしょうか。

くす玉の基本構造とアレンジについて

くす玉の基本構造は「ユニット」の集まり

見た目にはバリエーション豊富なくす玉ですが、基本構造は同じ形のパーツとユニットが集まってひとつのボール型を形成しています。作り方を覚えてしまえばあとは同じ作業の繰り返しになりますが、一気にパーツを折ってからユニットを組み立てたり、組み立てながらパーツを追加したりと、手順は気分とお好みで選べます。

くす玉はユニット数と折り方でデザインが変わる


最小で3つのパーツがあれば立方体ができてしまう折り紙のくす玉。平面ユニットを立体的に組み立てれば、中が見えるスケルトンのくす玉も作ることができます。基本的には枚数が増えるほど面が増えて組み立てが難しくなりますが、デザインの複雑さは色紙の枚数よりも折る手順の多さに比例しています。

くす玉はアレンジ自在

カラフル

くす玉のバリエーションは、色紙のタイプや大きさでも自由にアレンジできます。裏面が白い一般的な色紙のほかに、リバーシブルになったものやグラデーションの美しいタイプ、小紋調の千代紙などが市販されています。作り方だけでなく、色紙の質感や風合いによっても思いがけず味わい深い作品が完成するでしょう。

くす玉ユニット作り方のコツ3つ

①折り目は正しく

くす玉ユニットは同じパーツを何枚も折って組み立てます。一つひとつは小さなものですが、丁寧に折ることで出来上がりの完成度に大きく差がでます。特にユニットが増えるてくると寸法がずれて組み立てられなくなる場合もありますので、「しっかり折り目を付ける・紙の角をピタッと合わせる」の2点が作り方のポイントです。

②合わせは控えめに

紙の端を折り線に合わせる時にほんの少し線から「控える」のも、きれいな作り方のポイントです。色紙のサイズにもよりますが、一般的な折り紙なら0.3~0.5ミリ程度で十分でしょう。こうすることで、紙が何枚も重なる部分がスッキリと落ち着き、エッジの効いたくす玉になります。

③接着も慎重に

単純な構造のくす玉は接着剤なしでも固定することができますが、パーツが増えてくると接着しながらユニットを組む必要があります。両面テープでポイントを留めたり、糸で縫い付ける法網もありますが、デリケートなデザインのくす玉は紙専用のペーパーボンドで固定すると表に響かず、きれいに仕上がります。

折り紙で作る簡単な立体(多面体)くす玉の作り方|のり不要も

折り紙で作る立体(多面体)くす玉の作り方|のり不要の簡単立方体

サイコロみたいに四角い立方体のくす玉は、ちょっと懐かしい基本の形。作り方は簡単で、6枚の色紙・折り紙でそれぞれパーツを折ったら、5枚をつなげてユニットを作り、最後の1枚でふたをする要領で組み立てます。こちらはのり不要でも作れるのでとっても簡単ですよね!詳しくは下記動画やサイトが参考になります!

立方体の作り方

POINT

薗部式ユニット折り紙

日本折り紙協会の薗部光伸氏によって1960年代に考案された「薗部式ユニット」は、同じ形のパーツを何枚も組み合わせて立体を形作るくす玉折り紙の代表的な手法で、海外でも広く知られています。美しいフォルムをしていますが意外と簡単なことから、世代を超えて愛されています。

折り紙で作る簡単な立体(多面体)くす玉の作り方②24面体

多面体の基本・24面体のくす玉で、12枚の色紙・折り紙でできています。3枚のパーツを使って4つのテトラ型ユニットを作り組み立てます。3パーツで1つの山を形成するので、少ない枚数でも色を分けるととてもカラフルになります。小さな子供でも簡単に折れる立体くす玉なので、一緒に作ってみてはいかがでしょうか。


24面体

折り紙で作る簡単な立体(多面体)くす玉の作り方③ライン入り24面体

折り紙で作る簡単な立体3つ目は、基本の24面体にアレンジを加えたライン入りくす玉の変形です。基本パーツを折る時に色紙の両端を少しずつ折り込み、合わせの寸法を短くすることで中心線にブランクを入れることができますが、こちらはパーツの作り方が違います。バラのつぼみのように、斜めにラインが入るのが特徴です。

変形ライン入り24面体

折り紙で作る簡単な立体(多面体)くす玉の作り方④星のくす玉

折り紙30パーツで構成された星のくす玉です。こちらは一つひとつのパーツの作り方が簡単なので、たくさんの人数で折れば小さい子供でもあっという間に簡単に作ることができます。組み立てにはのり付けが必要で、全体が汲みあがった後で合わせの部分を開くと星の形が現れるという作り方になっています。

星のくす玉

折り紙で作るちょっと複雑な立体(多面体)くす玉の作り方

①36面体

30個のパーツでできた多面体で、5枚一組のユニットに3枚一組のユニット5つが繋がった構造です。24面体に似て見えるのは最終的なパーツの形が同じためで、途中の作り方が違うので配色が複雑です。枚数が増えると組み立て方も複雑になり、パーツの誤差が全体の形に影響しやすくなりますので丁寧に折りましょう。

30枚36面体

②星のくす玉

30枚の色紙でできる星のくす玉です。先にご紹介したものよりもやや難易度は高めでシャープなデザイン。基本のパーツを折る時、ベースに別色の紙を重ねると星が浮き上がってきれいです。中央の繋ぎ目部分にビーズを張り付けてもリッチな雰囲気のくす玉になります。

③若葉

折り紙30個のパーツで作られた手毬のような立体くす玉で、紙のずらし方によって色の分量が変わります。5つのパーツを輪になるように繋げ、その周りを3枚一組のユニット5つで囲むように丸く組み立てたら、残ったユニットでふたをして完成です。

若葉

折り紙で作る花束のような立体くす玉の作り方

①基本形

お婆ちゃんの部屋にあったような懐かしいくす玉は、テッポウ百合のような形をした34個のパーツでできています。折り方の手順はやや複雑で作業が細かいことに加え、針と糸を使って繋いでいるため、きれいに作ろうとすると難易度は高めですが、肉厚で存在感のある美しい伝承のスタイルです。動画は36個での作り方です。

昔ながらのくす玉

②「記念日」という名のくす玉

1枚の折り紙を二重使いにして1枚の花弁を折ります。5つのパーツで構成された花は12ユニットあり、全部で60枚の色紙を使っています。作り方はシンプルで、花弁の先は二重になっているので折り返せばツートーンカラーの花になります。単色でも、グラデーションの色紙でも可憐なデザインで人気があります。

POINT

ブラジル移民100周年

2008年(平成20)は日本人が初めてブラジルに集団移民をした1984年(昭和59)から100年という記念の年でした。国内外で人気のゆにっと折り紙「Anniversary(記念日)」は、そんな「日本ブラジル交流年」を記念して造られたモチーフです。

Anniversary

③スケルトンたんぽぽ

土台とお花の部分がワンセットになったものを、のり付けしたシンプルな作品です。計12個のユニットで構成されたスケルトンなくす玉は、素朴なれんげの冠を思わせる可愛らしさ。パーツの多さに比べて行程が少ないので、色々なアレンジが楽しめそうです。動画と外部サイトでユニットの折り方は異なりますので注意です!

たんぽぽ

④大銀杏

秋になると一斉に色づく銀杏(いちょう)の木がモチーフになっているという、折り紙で作る美しい立体くす玉作品です。パーツは30個とそれほど多くないですが、折り方が複雑で組み立て方も難しいので上級者向きかも知れません。色を変えてもリリカルでかわいいくす玉になりそうですね。

⑤あやめ

ゴージャスな「あやめ」は、折り鶴の要領でパーツを作ったら丸い鉛筆のようなもので花弁の先を丸めて表情を付けます。白いラインがくっきりと映えるように、紙を控えながら折りましょう。24個のパーツは4個×2と8個×2のユニットに分け糸で留め、上下を4個のユニットで挟み込むようにしてまとめます。

あやめ

折り紙で作る立体くす玉の作り方「応用編」

①マジックボール

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ER MAH GAWD COLORFUL MAGIC BAWL

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折り紙の底知れぬポテンシャルを感じさせる、ハニカムボールのようなくす玉「マジックボール」です。しっかりと折り目を付けて、あとはコツコツ折りたたむという地道な作業なので手先の器用さと根気が求められますが、時を忘れて打ち込んでみたいアーティスティックな折り紙です。

②四角いユニットの立体リース

ひとつのユニットが12のパーツで構成された、シンプルな立方体のくす玉です。組み立て方によってレゴブロックのように積みあがったり、オブジェ風に繋いだり、輪っかにすればリースにもなります。パーツの折り方は簡単なので、たくさん作って楽しんでみてはいかがでしょうか。

四角いユニット

POINT

リースは魔除けのおまじない

日本でもクリスマスに飾られることの多いリースですが、欧米では魔除けや豊作祈願のおまじないとして古くから親しまれています。日本でも「和(輪)」が尊ばれているように、終わりのない輪っかであるリースには永遠の命を暗示する縁起物です。

③オーナメントのようなくす玉

6つのパーツでできる小さな星のオーナメントです。一つひとつのパーツは簡単ですが、組み立てに少しコツが必要かもしれません。サイズがはコンパクトですが、紙が幾重にも折り重なっていますのでとても丈夫で、クリスマスツリーに飾っても邪魔になりません。

④鶴の24面体

基本の24面体にかわいい鶴があしらわれたくす玉で、12枚の色紙からできています。パーツの形は基本形と異なりますが、3枚一組のユニットを作って組み立てるのは同じです。同じパーツを6枚使ってシンプルな立方体も作れます。細かいところは竹串や爪楊枝を使うときれいに仕上がるようです。

鶴の24面体

⑤パッチワーク

各パーツに飾りの折り目を入れてから組み立てる変形多面体で、基本の24面体と同じ12枚の色紙で構成されています。折り目が多いので組み立てが難しそうですが、ワッフルみたいで可愛いですね。

ゆっくり流れる時間を楽しんで

ゆっくり

いかがでしたか?色紙で気軽に作って楽しめる「くす玉」の作り方17選をご紹介しました。のり不要の物など、見た目よりも意外と簡単に作れる立体もあったのではないでしょうか?気が付けば紙を折ることに没頭している折り紙は、疲れた脳を休める方法としてもたいへん有効なのだそうです。

くす玉作りも、枚数が増えてくるとのめり込んでしまいがちですが、あまり根を詰めてしまうのは考え物です。空き時間をうまく利用して、のんびり楽しんでみてくださいね。今回は折り紙で作るくす玉の作り方をご紹介しましたが、くす玉以外にも色々作りたい!という方は関連記事もぜひご覧になってくださいね!

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