INDEX
イラン人の特徴とは？
イラン人は基本的に家族が大切
イランは、イスラム教の考え方が社会生活にも大きく影響を及ぼしている国です。そのため、イランでは一夫多妻制が認められています。もともと一夫多妻制は、戦争によって多くの未亡人と孤児が生まれてしまった為に、彼女たちの生活を守るために生き残った男性の妻となることを認めたのが始まりと言われています。
ただしイランの一夫多妻制といっても、複数の妻を持つためには、「すべての妻を平等に愛する」ということが大前提あります。そのため、現在では、夫が2人以上の妻を持つことはほとんどありません。
このような歴史から、イラン人は家族への愛情を非常に強く持つ性格が見られます。ホームパーティなどもよく開かれますが、この時には、一度に50～60名が集まることもざらなのだとか…。こうした日々のつながりも、家族を大切にするイラン人ならではの特徴なのでしょう。
イラン人はお年寄りを大切にする
イラン人は、年長者を敬うことをモットーにしています。これは、家族や親族内だけのことではなく、社会全般でのことを指します。
イランは、世界有数の石油産油国であり、日本の主要都市と同じレベルの経済規模なのですが、人々の生活は基本的に質素で、古き良き日本のような感覚があります。特に、国民の大多数が敬虔なイスラム教徒であることもあり、宗教での規律が日々の生活にも深く影響しています。
こうした背景も、イラン人特有の正確には大きく関係しており、年長者を敬う心は幼い頃からしっかりと学びます。それだけに、イラン人はお年寄りを大切にする傾向があります。
基本的にイラン人は男女とも優しい
世界から人権上様々な非難を受けることが多いイランですが、実際にイランに旅行に出かけ、現地で直接イラン人と接したことがある人の話を聞くと、どうやらそのイメージとイラン人の性格は真逆のようです。
QUOTE
街を歩いていると、「困ったことはないか？」や、「ようこそイランへ！」と、一日30回近く言われる 引用元：ロケットニュース24
QUOTE
イラン滞在最終日、エスファーファンのエマーム広場で最後のショッピングをしていると、突然親子連れと思われる女性に「ハロー」と声をかけられ「ハロー」と返すと、「どこから来たの？」と思われるニュアンスで問いかけてきました。 引用元：HUFF POST
QUOTE
地下鉄に乗っていると、お年寄りに席を譲る場面にしょっちゅう出くわす。そして多くの人が、旅行者にも席を譲ろうとする。その申し出を断ろうとすると、「旅行者だろ！ イランに来てくれてありがとう！ 俺の気持ちだ、座ってくれ」と言われた。 引用元：ロケットニュース24
今や世界各国から大勢の観光客が訪れる日本でも、こんなに心温まるもてなしを受けることはほとんどないはず…。でも、こうしたやさしさが伝わる付き合い方が自然にできるイラン人は、男女ともに優しい性格の持ち主なのだということがわかります。
残念ながら時間だけはルーズ
非常にまじめで律儀な性格の持ち主が多いイラン人ですが、残念ながら時間だけはルーズ気味。でも、これはあえて言葉を変えてみると、日本人との違いと言えます。
そもそもイランは、寛容を重んじる国です。ですから、多少時間に遅れてしまったとしても、イラン人の場合は許してくれます。ところが日本人の場合は、規律を重んじる国ですから、時間に遅れるということはマナー違反。こうした文化の違いを理解できれば、イラン人の時間の感覚も受け入れられるようになります。
さらに、女性は肌や髪を隠して外出する決まりがあるので、見た目ではどんな女性なのかはわかりません。出会いの場が少なく、見た目では女性を判断することが出来ないイラン人男性にとって、運命の人と出会うには、恋愛に積極的にならなければいけないのかもしれませんね。
イラン人は日本人をどう見ている？
イラン人は日本人に友好的
在日イラン人に日本に来た理由を聞いてみると、ほとんどの人が「日本（人）を尊敬している」と答えます。そして面白いことに、30代以上のイラン人のほとんどが、日本の代名詞として「おしん」という言葉を使います。
もちろんここでの「おしん」は、日本のテレビドラマ『おしん』のこと。日本で国民的な人気ドラマは、イランをはじめ世界66か国で放送。特にイランでは爆発的な人気となり、日本の代名詞にまでなりました。
なかでも、とりわけイラン人女性には絶大な人気があったようで、放映された当時のイラン人女性の理想の女性像というのが、『おしん』の主人公・田倉しんだったといいます。このエピソードからも、イラン人が日本人のことを好意的に思っていることがわかりますね。
中国人を格下に見ている
日本人に対するイラン人の友好的なムードは、アジア人全体に向けられているわけではありません。残念ながら日本人以外のアジア人に対しては、あまりよい印象を持っていないのが現状のようで、中でも特に中国人に対する印象は最悪です。
ですから、イラン人と出会っても、相手があなたのことを中国人と認識していると、馬鹿にされたり笑われたりします。これは、イラン人が中国人を格下だと思っていることが背景にあります。
もちろんこの誤解も、あなたが自分から日本人であることを伝えれば、すぐに解消します。ですから、相手の反応を見て、「どうも私のことを中国人と勘違いしているな」と思ったら、できるだけ早くカミングアウトをするのがいいでしょう。
イラン人の男女別・性格の特徴は？
イラン人男性は自己主張が強い
イラン人男性は、自己主張をしっかりとするのが特徴です。日本では、曖昧さや忖度などがビジネスでは必要とされるため、男性であってもそれほど自己主張をしないのが一般的。
ところがイランでは、石油の輸出などで世界各国とビジネスをしなければいけませんでしたから、自己主張をしなければ世界を渡り歩けません。そのため、昔からイラン人男性は、自分の意見祖はっきりと主張するのが特徴にあります。
イラン人女性は、自分をしっかり持っている人が多い
イランでは、男女とわず、「人とは違う自分だけの人生を歩むこと」を幼いころから教え込まれます。そのため、優しくおとなしい印象があるイラン人女性ですが、周囲に流されることなく、自分をしっかりと持っているところに特徴があります。
イラン人の男女別・恋愛観は？
イラン人男性は恋愛に積極的
イラン人は、基本的に誰でもとってもフレンドリーです。ですから、旅行客を見かけても、気軽に声をかけてくれます。そんなフレンドリーさを持ったイラン人男性ですから、恋愛においても積極的です。
ただし、イラン人男性が恋愛に積極的なのは、何も性格だけが関係しているわけではないようです。イランは、敬虔なイスラム教徒の国ですから、結婚前の男女の交際は一般的に認められていません。そのため学校も、高校までは男女別学であり、公共の場では、今でも男女別となっています。
イラン人女性にとって恋愛は命がけ
出会いの場が少ないことは、男女ともに共通していることなのですが、さらに男性よりも制約が厳しいのが女性。男性との接触は、家族や親族以外ではほとんどなく、ましてヴェールをとって顔を見せれば、罪を受けてしまうことも…。
最近では、SNSを使ってパートナーを探すことも増えましたが、ここでも、顔出しは厳禁。実際にネット上で顔出しをしてしまった女性が、罰を受けたこともあったそうです。
イランでも、昔と比べれば自由恋愛をする男女が増えてきましたが、それでも、日本では考えられないほど自由が制限されています。まさに、イラン人女性にとって恋愛とは、命がけでするものなのでしょう。
イラン人女性と付き合いたい時は注意が必要
女性の存在そのものが日本人の考え方と違う
イランでは、女性は男性が守るべき存在と考えられています。その考えがよく分かるのが、イラン人女性たちが身に付けるヴェールにあります。
そもそもイスラム教には、「男性が性欲に打ち勝つのは難しい」という考え方があります。そのため、男性が女性に対する性的興奮を起こさせないためにも、女性は肌や髪をヴェールで隠します。
さらに女性は、男性が集まる場への参加は認められておらず、外出する際も、男性とは比べられないほど不自由です。でもその原点には、大切な存在である女性を外部の危険から守るという信念があり、女性も、そのことを十分に認識しているということが前提にあります。これは、日本人とは大きく違う考え方と言えるでしょう。
結婚前の男女が2人きりになるのは難しい
結婚前の男女の付き合いが公には認められていないイランでは、今でも、若い男女が2人きりで会ったり、話をすることは難しいです。そのため、付き合い方の基本は、グループ交際です。
イラン人の恋人になった時の付き合い方
宗教の教えが社会のルールだと理解する
宗教の自由が保障されている日本では、宗教と社会のルールは分離して考えられています。ところが、国民の大多数がイスラム教であるイランでは、宗教の教えと社会のルールはリンクしています。ですから、いくら同世代の相手であったとしても、イラン人と日本人では、恋愛だけでなく考え方に大きな違いがあります。
特にイラン人女性と将来を考えた付き合いがしたいのであれば、彼女が背負わなければならない社会的なルールが存在していることを、しっかりと理解していかなければいけません。
結婚前のセックスは禁止
イスラム教では、結婚前の男女の性交渉は認められていません。このルールを破るのは、日本で法律を破るのと同じことを意味しています。ですから、たとえ結婚の約束をした相手であったとしても、セックスは禁止です。
イラン人と結婚するなら改宗しなければいけない
イランでも、最近は男女の恋愛や付き合い方の考え方も、少しずつ変わってきています。イラン人女性であっても、田舎と都会では、考え方にも違いがありますし、許容範囲も異なるかもしれません。ですから、恋愛の段階では改宗を求められない場合もあるでしょう。
ただし、結婚となれば、話は別です。そもそもイスラム教では、ムスリム同士の結婚のみが認められています。ほとんどのイラン人がイスラム教ですから、将来結婚をするのであれば、間違いなくイスラム教への改宗を迫られるでしょう。
日本人にしかできないイラン人男性を振り向かせるコツ
キーワードは『おしん』
30代以上のイラン人であれば、男女問わず誰もが知っている日本のテレビドラマ『おしん』。その主人公であるおしんは、イラン人女性にとって、理想の女性像だった時代もあります。
おしんは、山形の貧しい農家に生まれ、きょうだいの多さも重なり食事にも事欠くような幼少期を過ごします。7歳で奉公に出された後も、食事はおろかまともな扱いもされない日々。それでも、根性と辛抱強さでけなげに働くおしんの姿を知った女主人は、以後、礼儀作法を教えるなど親代わりとなってかわいがります。
年頃になって、恋愛と失恋を経験したおしんは、「自分の思う通りに生きられる女性になりたい」と、当時、女性が独り立ちすることが出来る数少ない「髪結い」の仕事に就きます。このおしんの生き方は、イラン人女性の生き方と共通点があり、そこには、イラン人男性が持つ理想の女性像もいっしょに見えてきます。
亭主関白だと理解しよう
かつては、日本でも、「女性は男性の三歩後ろを歩け」と言われた時代がありました。女性は男性に守られる存在だからこそ、男性をたて、家を盛り立てるのが、理想の女性像とされてきました。もちろん、今の時代には全くそぐわない考え方ではあるのですが、今でもその考えが国中に浸透しているのが、イランだといえます。
イランの場合は、宗教の教えがそもそもの考え方の基本にあるという点が日本とは大きく違いますが、男性と女性の在り方については、かつての日本と同じ。ですから、現代人のあなたにとっては理解不能な世界でも、ここを理解しなければ、イラン人男性との付き合い方に未来はありません。
イラン人男性の恋愛や結婚観、女性に対する理想を知りたければ、イラン人女性の理想の女性と言われた「おしん」を研究してみるのが一番！愛される存在であることを求めるイラン人女性たちがおしんを理想としたくらいですから、おしんそのものが、イラン人男性の理想。しかもこれは、日本人でなければできないアピールです。
さいごに…
日本人とイラン人では、性格も考え方も、宗教観も文化も、様々なものが違います。でも、違いがあるからこそ、お互いを認め合い、許容し合うことが大切です。焦らず少しずつ歩み寄って、良い関係が気付けるように頑張ってみてくださいね。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
