Large thumb shutterstock 181758998

明けの明星・宵の明星が見える方角や時期とは?夜明けの金星の動きは?

更新:2021.04.19

明けの明星(あけのみょうじょう)や宵の明星を見たことがありますか?実は、明けの明星と宵の明星が見れる時期や方角などは、金星の動きによって決まっています。この記事では、明けの明星や宵の明星について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



明けの明星・宵の明星の意味とは?

明星とは金星という意味

明星とは、金星という意味です。明星は「みょうじょう」と読みます。本来は、明るく輝く星という意味ですが、実際には主に金星のことを指します。他にも、とある分野で特に優れた人や、人気のある人のことを明星と言ったりもします。例としては、「歌の明星」などです。

星が光って見えるのは、星自身が燃えているからですが、明星である金星はそうではありません。金星は月と同じように、太陽の光を反射しています。地球から近い惑星なので、月ほどの大きさではありませんが、とても輝いて見えるのです。

そのため金星は、明星の他にも一番星としても知られています。一番星とは、夕方暗くなり始めた頃に、一番最初に見える星のことです。一番星は一番最初に見える星のことを指すので、時期や状況によっては金星でない場合もありますが、ほとんどの場合において金星を意味します。

明けの明星(あけのみょうじょう)とは夜明けに空に輝く金星という意味

明けの明星(あけのみょうじょう)とは、夜明けに空に輝く金星という意味です。夜明けとは明け方のことで、太陽が昇って夜が明ける頃のことを意味します。気象庁が表す明け方の具体的な時間帯は、午前三時~午前六時の間のことです。しかし、明けの明星は、夜明けならいつでも見られるわけではありません。

明けの明星は、時期によって見える時間帯が変わってきます。しかも、毎回同じ季節に見れるというわけでもありません。明けの明星が見たい時には、あらかじめ今の時期に見れるか確認しなければいけません。急に見たいと思っても、たまたま宵の明星しか見れない時期だったり、金星自体が見れない時期の可能性もあります。

明けの明星(あけのみょうじょう)は色々な呼び方や名前がある

明けの明星(あけのみょうじょう)は、地域や場所によって、色々な呼び方や名前があります。かけあがりぼしや、とびあがりぼしという名で呼ばれている地域もあります。他にも、漁船ではめしたきぼしとも呼ばれています。

明けの明星は、英語ではモーニングスターと呼ばれます。また、ラテン語ではルシファーと呼ばれます。ルシファーはもともとは光をもたらす者という意味でしたが、ルシファーの名を持つ者が聖書の中で堕天使になってしまったため、悪魔やサタンといった意味も持つようになってしまいました。

宵の明星(よいのみょうじょう)とは日が暮れた後に空に輝く金星という意味

宵の明星(よいのみょうじょう)とは日が暮れた後に空に輝く金星という意味です。宵とは、太陽が沈んで日が暮れ、夜になってまだそんなにたっていない時間のことを指します。気象庁が表す、宵のうちの具体的な時間帯は、18時~21時となっています。

宵は季節によっても時間帯が変わってきます。4月の春の時期なら18時半頃、日没が遅い夏の時期なら19時半頃、日没が早い冬であれば17時頃になります。その中でも、宵の明星が見れる時期は限定されるので、一年中宵の時間帯なら見れるというわけではありません。

宵の明星(よいのみょうじょう)は色々な呼び方や名前がある


宵の明星(よいのみょうじょう)は時代や地域によって、色々な呼び方や名前あります。万葉集では夕星(ゆうずつ)や明星(あかぼし)と呼ばれていました。地方によっては、よいの明神、ゆうぼし、よいぼし、くれのほしと呼んでいるところもあります。

早く寝るという意味の「よいとど」という言葉から取って、よいとどぼしと呼ぶ地域もあります。沖縄では、夕飯を欲しがる星という意味の、ゆうばなまんじゅうぼしと呼んでいます。英語では、イブニングスターと呼ばれます。また、株やFXで専門用語として、宵の明星を使うこともあります。

明けの明星・宵の明星が見える時期や方角は?

明星の見える時期や方角は金星の動きによって変わる

明星の見える時期や方角は、金星の動きによって変わります。そのため、星座のように、この季節だからこの方角には必ず見れる、というようにはいきません。金星は、太陽系にある惑星です。地球より太陽の内側を回っています。水星と地球の間にある星で、順番としては、太陽・水星・金星・地球になります。

地球が約365日かけて太陽の周りをまわる事を公転と言います。金星の公転は、約225日です。地球が一年かけて太陽の周りをまわっている間、金星は約1.6倍の距離を進むことになるので、位置にズレが生じます。そのため、太陽と地球の間にあるときもあれば、太陽より向こう側にあるときもあります。

この金星が、太陽と地球の間にあるときの事を、内合と言います。内合の位置のときは、明けの明星を見ることができます。金星が太陽より向こう側にいくときは、外合と言います。外合の位置の時は、宵の明星を見ることが出来ます。

明けの明星の見える時期は毎回違う

明けの明星(あけのみょうじょう)の見える時期は、毎回違います。具体的な時期は、現在分かっている分は3つあります。一回目の時期は、2018年12月から2019年7月までの7ヶ月間です。冬・春・初夏と三つの季節をまたいでいます。

次に明けの明星が見れるのは、ちょうど一年後の2020年7月から2021年の2月までの7ヶ月間です。こちらは夏・秋・冬をまたいでいます。その次に明けの明星が見れるのは、1年1ヶ月後の2022年3月から2022年10月までの7ヶ月間、春の始め・夏・秋の季節に見ることができます。

金星の動きは複雑なため、はっきりと次の時期を示す事は難しいです。おおまかにいうと明けの明星が見れる期間は約7ヶ月で、時期が過ぎたら1年後くらいにまた見ることができると思っていればいいでしょう。

明けの明星の見える方角は東の空

明けの明星(あけのみょうじょう)の見える方角は、東の空です。明けの明星が見える時期や季節はバラバラですが、見える方角は一定なので変わりません。逆に考えてみれば、夜明けの空を見上げて、ひときわ輝く金星を見つけることができれば、その方角が東になります。

宵の明星の見える時期は毎回違う


宵の明星(よいのみょうじょう)の見える時期は、毎回違います。具体的な時期は現在2つあります。一回目の時期は、2019年11月から2020年6月の7ヶ月間です。秋の終わり・冬・夏の始めの季節に見ることが出来ます。

次に宵の明星が見える時期は、2021年7月から2020年2月の7ヶ月間です。夏・秋・冬の3つの季節をまたいでいます。その次の時期はまだはっきりしていませんが、約1年か1年1ヶ月後に再び見ることができるでしょう。

宵の明星の見える方角は西の空

宵の明星(よいのみょうじょう)の見える方角は、西の空です。夕方、陽が落ちてきてひときわ目立つ輝く星を見つけることができたら、それが宵の明星です。宵の明星がある空が、西の方角とも言えます。

明けの明星も宵の明星も見れない時期がある

明けの明星も宵の明星も、どちらも見れない時期があります。明けの明星から宵の明星に切り替わる時は、1ヶ月~3ヶ月ほど、どちらの明星も見れません。金星が太陽に近づきすぎると、太陽の光の影響を受けて見えなくなってしまうからです。

金星や太陽など、天体の動きが気になったら、プラネタリウムを見てみるのはいかがですか?下記の記事では、東京都内のおすすめプラネタリウム16選を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選①木と街並み

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選一つ目は、木と一緒に写った明けの明星です。空の上の方はまだ青が濃くて暗いですが、下の方になるにつれて、明るくなっていっています。雲で遮られているように見えますが、もう日が昇りかけているところですね。

画像のちょうど真ん中から少し右寄りに、明けの明星が映っています。インディゴブルーの美しい空と、木や街並みがシルエットになって綺麗な画像になっています。明けの明星を撮影する時には、周りの背景にも気を遣いたいと思わせる一枚です。

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選②線路


美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選二つ目は、見上げた線路と一緒に写った明けの明星です。東の空の下の方は徐々に明るくなりつつあり、もうすぐ朝を迎えることを感じさせます。この画像を撮った時、西の空ではまだ夜の星たちが名残惜しそうに光っていたようです。

明けの明星は、夜の終わりを告げ、すぐそこに朝が来ていることを知らせてくれるということを感じさせてくれる一枚です。ラッシュ時を避けて少し早くに家を出れば、こんなに綺麗な明けの明星を見ることができることを教えてくれる画像でした。

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選③ブルックリンブリッジ

美しい明けの明星(あけのみょうじょう)の画像3選三つ目は、ブルックリンブリッジから見た明けの明星です。ブルックリンブリッジとは、アメリカにある、マンハッタンとブルックリンを結ぶ橋のことです。早朝のマイナス5度の世界で、ブルックリンブリッジを歩いて渡りながら撮った画像です。

ちょうど橋の上に明けの明星が位置しています。空の上の方はまだまだ暗いですが、下の方は明るくなってきており、朝焼けが感じられます。海外でも金星の美しさは変わらないようです。どんな場所にいても、明けの明星は夜明けの夜空を美しく飾ってくれることが分かる画像です。

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選①三日月

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選一つ目は、三日月と宵の明星です。夕暮れが美しいとされるマジックアワーの時間に撮られました。上の方は夜が訪れて暗くなり始めています。雲は夕焼け色に染まり、紫のようなピンクのような色になっており、全体的に幻想的な画像になっています。

画像の左上の方に三日月があり、その右下に宵の明星が輝いています。夕焼けで空が染まる頃に月と金星のコラボレーションを見事に果たせました。通常、雲があると星を撮るのには邪魔になってしまいますが、この画像は夕焼けを見事に利用しています。

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選②博多湾

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選二つ目は、博多湾の宵の明星です。月と一緒に宵の明星が映っています。博多湾に映るオレンジや白のライトが水面に伸びてキラキラして、綺麗な画像になっています。

画像の下の方ではキラキラしていますが、上の方ではもう夜が訪れていて、空が暗くなっていて月と金星が輝いています。画像の左上に月があり、その少し右上に宵の明星が光っています。一枚で静と動を表しているような、インパクトのある画像になっています。

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選③アンコールワット

美しい宵の明星(よいのみょうじょう)の画像3選三つ目は、アンコールワットの宵の明星です。アンコールワットとは、カンボジアにある遺跡のことです。アンコールワットの前には聖池である大きな池があります。アンコールワットの上にある宵の明星も、一緒に池に写っています。

宵の明星が、水面に映るシルエットのアンコールワットを、さらに美しく引き立てています。池を利用したアンコールワットの画像はたくさんありますが、宵の明星をアクセントにすることでさらに幻想的で個性的な一枚に仕上がりました。

金星について詳しく学べるおすすめの書籍は?

金星について詳しく学べるおすすめの書籍①惑星気象学入門

金星について詳しく学べるおすすめの書籍一つ目は、『惑星気象学入門・金星に吹く風の謎』です。出版社は岩波書店、著者は松田佳久です。この本は、金星の気象について35年研究をした研究者が書いています。金星は地球の双子の星とも言われているのに、気象環境が全然違います。

金星の気温は灼熱であり、地上には高速の風が吹き荒れます。また、自転も太陽系の惑星とは違って逆向きになっています。この本では、金星や火星、木星など、他の惑星にも焦点をあて説明し比較しています。そうすることによって、金星の違いや特徴がより分かりやすくなっています。

金星について詳しく学べるおすすめの書籍②ビジュアル宇宙図鑑・太陽と惑星

金星について詳しく学べるおすすめの書籍二つ目は、『ビジュアル宇宙図鑑・太陽と惑星』です。出版社はKADOKAWA、著者は沼澤茂美と脇屋奈々代で、どちらも星座や天体の本を他に書いている人物です。この本では、金星だけではなく、太陽と8つの惑星、彗星や小惑星などについても書かれています。

ビジュアル宇宙図鑑とあるように、最新の太陽系の情報が豊富な画像と共に載っています。画像を見るだけでも楽しいですが、文章を読めばさらに理解が深まります。金星を含めた太陽系や惑星について、画像と文章で分かりやすく説明しているムック本です。

金星について詳しく学べるおすすめの書籍③マーカス・チャウンの太陽系図鑑

金星について詳しく学べるおすすめの書籍三つ目は、『マーカス・チャウンの太陽系図鑑』です。出版社はオライリージャパン、著者はマーカス・チャウン、翻訳者は糸川洋です。この本は、太陽系のすべてを紹介しています。太陽系の中心となる太陽から、太陽系の一番外側であるオールトの雲まで説明しています。

NASAなどから提供された、とても綺麗で見応えのある400点以上の画像を見ることができます。文章では、金星を含めた、各天体の特徴を色々と紹介しています。天体の大きさを、実際に地球にある島や州などと比較して紹介しているページもあります。ワクワクと楽しんで太陽系の事が学べる一冊です。

明けの明星と宵の明星の時期と方角を知って見に行こう

明けの明星(あけのみょうじょう)も宵の明星(よいのみょうじょう)も、いつでも見れる星というわけではありません。見たいと思っても、時期や方角を知っていないと見ることはできません。時期はいちいち確認しなければ分かりませんが、方角や時間帯だけは覚えておくことができます。

明けの明星は、明け方の夜空の東の方角に見ることができます。宵の明星は、日没後の空の西の方角に見ることができます。タイミングが悪いと1~3ヶ月ほど金星を見ることができないですが、気になったら明け方か夕方に、それぞれの方角の空を見てみましょう。綺麗な明星が見れるといいですね。

明けの明星も宵の明星もとてもインスタ映えしそうです。下記の記事では、インスタ映えについて紹介しています。インスタ映えおすすめスポットや、インスタ映えあるあるなど紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。