ヤーマン(YAHMAN)の意味や使い方とは?レゲエ/ジャマイカ
更新:2021.04.19
ヤーマン(YAHMAN)というジャマイカの挨拶を知っていますか?ジャマイカといえば、レゲエのイメージがありますが、レゲエで使われる言葉も気になるところです。今回は、ヤーマンの意味からレゲエで使われている言葉まで紹介していきます。
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INDEX
ヤーマン(YAHMAN)の意味とは?
ヤーマン(YAHMAN)の意味①ヤーマンとは「調子はどう?」という意味
ヤーマン(YAHMAN)の意味その1は、「ヤーマンとは「調子はどう?」という意味」というものです。ヤーマンとは、親しい人どうしが会った時に「調子はどう?」「最近どうしてる?」と尋ねる時の言葉なのです。つまり、挨拶として使われる言葉ということです。
日本でも、久しぶりに会った友達や親しい人などに「最近はどうですか?」「元気ですか?」と尋ねることでしょう。ヤーマンもそのような使われ方をする言葉だと考えれば、分かりやすいかもしれません。またヤーマンは、相槌としても使える言葉と言われています。
そのため、「ヤーマン?(調子はどう?)」「ヤーマン!(いいよ!)」というような使い方が成り立つということです。ヤーマンという言葉は難しい言葉ではなく、誰でも気軽に挨拶として使える言葉で、広く使われ愛されている言葉でもあるのです。
ヤーマン(YAHMAN)の意味②レゲエなどの音楽でよく使われる言葉
ヤーマン(YAHMAN)の意味その1は、「レゲエなどの音楽でよく使われる言葉」というものです。先ほどご紹介したように、ヤーマンという言葉は挨拶の時の言葉として広く使われています。しかしもう一つ忘れてはならないのが「音楽の世界でも頻繁に登場する言葉である」ということです。
音楽の世界、その中でもとりわけ「レゲエ」などのジャンルでは、本当によく使われています。では、音楽の中で使われているヤーマンとは、挨拶のヤーマンとは何か異なる意味を持つのでしょうか。正解は、「ほとんど同じ」です。ヤーマンは「感動」や「感嘆」といった気持ちを表現することもできるのです。
また、時にはラップなどの音楽でも「ヤーマン」が使われることがあります。ラップというとレゲエとはまた違った種類の音楽のため、ヤーマンも違った意味を持つと思われるかもしれません。しかし、ラップの時でもレゲエと同じように、「挨拶」や「呼びかけ」をする時にヤーマンが使われているのです。
ヤーマン(YAHMAN)の意味③もともとはジャマイカのパトワ語
ヤーマン(YAHMAN)の意味その3は、「もともとはジャマイカのパトワ語」というものです。ヤーマンの語源をたどっていくと、そのルーツは「ジャマイカのパトワ語」だと言われています。パトワ語というのがどんなものかというと、「英語」と「アフリカ諸国の言語」がもとになっている言語だと言えます。
そのため、レゲエにはこの「パトワ語」というものがよく使われており、ヤーマンもその一種だと言うことができるのです。ジャマイカはレゲエの国でもあり、町を歩いている人たちをよく見ていると、あちこちで「ヤーマン!」「ヤーマン!」と合言葉のように使われているのを目にするはずです。
ヤーマン(YAHMAN)の意味④英語では「YEAHMAN」というスペル
ヤーマン(YAHMAN)の意味その4は、「英語では「YEAHMAN」というスペル」というものです。ヤーマンは、ジャマイカにおいては「YAHMAN」というスペルで市民権を得ている言葉です。しかしこれが英語を使うのが一般的な国々に行くと、実はスペルが少しだけ違うのです。
英語を使う国々でのスペルは、「YEAHMAN」となります。最初から2つ目の「Eがあるか?ないか?」というだけの違いなのですが、これはアルファベットが使われている国々ではよく見られる特徴でもあります。
ただ、ヤーマンという言葉を文字にして書くという機会はあまりないかと思いますので、知識として覚えておくといいでしょう。言葉でいうだけなら「ヤーマン!」というだけなので、細かいスペルを覚える必要はそんなにありません。
ヤーマン(YAHMAN)の意味⑤「YOMAN」が転じてできた言葉
ヤーマン(YAHMAN)の意味その5は、「「YOMAN」が転じてできた言葉」です。ヤーマンという言葉は、先ほどご紹介したように「「英語」と「アフリカ諸国の言語」がもとになっている言語」なのです。そのためヤーマンは、英語でいうところの「YOMEN」が変化してできた言葉とも言われています。
「YOMEN」と言えば、音楽ジャンルの一つであるヒップホップでもよく使われている言葉です。そうしたところから、ジャマイカ流のオリジナリティある「YAHMAN」という言葉ができたと考えると、言葉のルーツというのは面白いものがあると言えるでしょう。
ヤーマン(YAHMAN)使い方とは?
ヤーマンの使い方①ヤーマン!と言いながら拳をあわせて挨拶する
ヤーマンの使い方その1は、「ヤーマン!と言いながら拳をあわせて挨拶する」というものです。レゲエは、とてもノリのいい音楽と言えるでしょう。ヤーマンはそんなレゲエでよく使われる挨拶なので、挨拶の仕方も実に軽快で、「ヤーマン!」と言いながら拳をあわせるようにするのが一般的です。
町中でこのように挨拶しているのを見ると少しびっくりしてしまうかもしれませんが、これが音楽フェスのような場所であれば、音楽にとてもマッチしていることを感じることができるでしょう。ヤーマンは堅苦しい挨拶ではないので、このような動作がとてもフィットする挨拶でもあります。
拳と拳を合わせるというのは、なんだかとてもワクワクしてくるような挨拶の仕方でもあります。ただ、もしあなたが「ヤーマン!」と挨拶したいのであれば、「拳を強くぶつけ過ぎないように」と、「周りの人に注意を払う」ということには気を付けてするようにしてください。相手や周りの人を怪我させてしまっては大変です。
ヤーマンの使い方②同性が手を握らないで挨拶できる
ヤーマンの使い方その2は、「同性が手を握らないで挨拶できる」というものです。先ほど、「ヤーマンという挨拶はヤーマン!と言いながら拳をあわせる」とお伝えしました。この「拳と拳を合わせる」挨拶の仕方というのは、アメリカやアフリカで多い挨拶の仕方とされています。
そしてこの「拳と拳を合わせる」には、きちんと意味があるのです。それは、ジャマイカでは「同性どうしで手の平をしっかり握った挨拶」は避けられる傾向があるためです。これは、ジャマイカ独特の考え方でもある「ラスタファリズム」の影響を大きく受けているとされています。
拳と拳を合わせるのであれば、過度な接触は避けられます。手のひらを握る挨拶ではなく、拳と拳を合わせる挨拶が使われるのは、「同性どうしが過度に密着するのを避ける」という意味合いも大きく含まれているのだと言うことができるでしょう。
ヤーマン(YAHMAN)以外に知っておきたいパトワ語は?
ヤーマン(YAHMAN)以外に知っておきたいパトワ語①Vibes
ヤーマン(YAHMAN)以外に知っておきたいパトワ語その1は、「Vibes」です。これは「ヴァイブス」と読みます。「バイブスなら英語にも同じ意味のものがあるのでは?」と思われる人もいるかもしれませんが、パトワ語のヴァイブスは、より感情的な意味合いがあるのです。
意味としては英語の「バイブス」と同じような意味なのですが、それよりもさらに感情を出すような使われ方をします。レゲエでもよく使われますが、最初に「テンション上げていこうよ!」といったような意味で「ヴァイブス上げていこうよ!」のように使われるのです。
ちなみに「ヴァイブス上げていこうよ!」と言われたら、「もっと騒いで楽しんでいこうよ!」ということなので、覚えておくといいでしょう。こういったことから、「ヴァイブス」イコール「テンション」と読み替えてしまってもいいかもしれません。
ヤーマン(YAHMAN)以外に知っておきたいパトワ語②zeen
ヤーマン(YAHMAN)以外に知っておきたいパトワ語その2は、「zeen」です。これは、「ズィーン」と読みます。英語の「I see」と同じような意味で、「理解しました」「同意」と言いたい時に使われます。ヤーマンが挨拶の時に使われるのはこれまでご紹介してきたとおりです。
そして、ヤーマンに並んでこの「ズィーン」という言葉も、ジャマイカではとてもよく使われる言葉なのです。「オッケー」「うん、そうだね」といった相槌の意味で使う、と言えばその使用頻度が高いのも頷けることでしょう。私たちは、普段の会話の中で実に頻繁にこの相槌を使っているのです。
またこの「ズィーン」ですが、相手に同意を求める時にも使える便利な言葉です。「ズィーン」を文章の最初に持ってくることで、「○○だね」「○○でしょう?」などといった使い方もできるのです。もしあなたがジャマイカを訪れることがあれば、ヤーマンとズィーンを覚えておけば現地の人と仲良くなれることでしょう。
ヤーマン(YAHMAN)の意味を理解して挨拶で使ってみよう
「ジャマイカのパトワ語」と聞くと、「自分にはあまり馴染みがないかな」と感じる人もいるかもしれません。しかし今回ご紹介したように、「ヤーマン」など、レゲエでよく使われる音楽というのは、実はその「ジャマイカのパトワ語」が元だと言われているのです。
そのパトワ語も「英語」と「アフリカ諸国の言語」がもとになっている言語なので、実は、けっこう馴染みにある言葉が多かったりするのです。興味のある人は、パトワ語を勉強してみてもいいでしょう。英語に近いものがあるので、英語に馴染みのある日本人にとっては勉強しやすい言語です。
またこちらの記事では、フランス語や中国語のフレーズについてご紹介しています。どれも使いやすいフレーズばかりをご紹介しているので、勉強したことのない人でも、きっとすぐに使うことができるでしょう。日本語以外にもさまざまな言語に興味があるという人は、こちらの記事もぜひあわせてご覧になってみてください。
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