「可愛い」の意味を表す古語は?
「可愛い」の意味を表す古語①愛敬(あいぎゃう)
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「可愛い」の意味を表す古語1つ目は「愛敬(あいぎゃう)」です。愛敬の意味は「慈しみ敬う」「可愛らしさ」「優しさ」です。枕草子にも登場する古語で、「あいぎゃう人の顔」は「可愛らしい人の顔」と訳されます。今は「愛嬌」と書いて「あいきょう」と読むようになりましたが、古語では読み方が違います。
「可愛い」の意味を表す古語②いとほし
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「可愛い」の意味を表す古語2つ目は、「いとほし」です。「可愛い」と言う意味のほかにも「気の毒だ」「かわいそうだ」「いやだ」と言う、少しネガティブな意味も含まれます。可愛いという意味で使われるときは「いといとほし」で「とても可愛い」と訳すことができます。源氏物語などに登場します。
「可愛い」の意味を表す古語③美し(うつくし)
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「可愛い」の意味を表す古語3つ目は、「美し(うつくし)」です。「愛し(うつくし)」とも書かれます。「いとしい」「愛らしい」「可愛い」「美しい」など、とにかく綺麗な様を表すように使われます。枕草子や万葉集、平家物語などの有名作でも数多く使われています。「うつくしきもの」で「可愛いもの」と訳します。
「可愛い」の意味を表す古語④かなし
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「可愛い」の意味を表す古語4つ目は、「かなし」です。「しみじみと可愛い」「いとしい」と言う意味があります。漢字で書くと「愛し」になります。同じ読み方でも「悲し」だと切ない意味になるので気をつけましょう。また先ほどの「愛し」は「うつくし」と読み方が違うのでこちらも注意が必要です。
「可愛い」の意味を表す古語と和歌⑤愛し(めぐし)
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「可愛い」の意味を表す古語5つ目は、「愛し(めぐし)」です。先ほどの「うつくし」や「かなし」とはまた読み方が違うので気をつけましょう。可愛いと言う意味の中でも「切ないほど可愛い」という意味で使われます。また「かわいそうだ」という意味でも使われます。
QUOTE
父母を見れば尊し妻子見ればめぐし愛(うつく)し 引用元:万葉集
「愛し(めぐし)」は万葉集の和歌にも使われており、「父と母をみると尊く、妻と子を見れば切ないほど可愛くていとおしい」という意味になります。
「可愛い」の意味を表す古語⑥らうたし
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「可愛い」の意味を表す古語6つ目は、「らうたし」です。「可愛らしい」「いとおしい」「いじらしい」という意味があります。他の「可愛い」という意味の古語との違いは、「らうたし」の場合「世話を焼いてやりたい」「いたわってあげたい」という意味も含まれます。そのため、小さな子に対して使われることが多いです。
響きが可愛い古語一覧8選
響きが可愛い昔の言葉一覧①紫雲(しうん)
響きが可愛い昔の言葉一覧1つ目は、紫雲(しうん)です。その名の通り紫色に染まった雲のことを指します。日常風景でも、夕暮れ時に見たことがある方もいるのではないでしょうか。紫雲は縁起がいいとされています。見ることができたら少しほっこりした気持ちになれますね。
響きが可愛い昔の言葉一覧②星霜(せいざう)
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響きが可愛い昔の言葉一覧2つ目は、星霜(せいざう)です。年月や歳月のことを指します。星が一年かけて天をまわっていることと、霜はその年ごとに降っているということから星霜が年月のことを指すようになりました。響きはもちろん、感じで書いても風情がある古語ですね。
響きが可愛い昔の言葉一覧③千年(ちとせ)
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響きが可愛い昔の言葉一覧3つ目は、千年(ちとせ)です。千歳とも書きます。漢字の通り多くの年や、長い年月のことを指します。万葉集で使われています。
QUOTE
相見ては千年やいぬる否をかも 引用元:万葉集
万葉集に出てくるこちらの和歌は、「会ってからもう長い年月が過ぎたであろうか、そうではないだろうか」という意味です。思いをはせる時、長い年月を感じさせたい時に使われます。とても美しい古い言葉ですね。
響きが可愛い昔の言葉一覧④手水(てうづ)
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響きが可愛い昔の言葉一覧4つ目は、手水(てうづ)です。手水とは、手や顔を洗って清める水のことを指します。その行為自体も指すことがあります。神社などにお参りする際に、手や口を清めますよね。その水のことは「てうづ」という読み方が変わっていき「ちょうず」と言います。
響きが可愛い古い言葉一覧⑤雛(ひひな)
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響きが可愛い古い言葉一覧5つ目は、雛(ひひな)です。読み方は他に「ひいな」や「ひな」とも読みます。紙などを使って作った小さな人形のことを指します。年月を経て、ひな人形のことを主に指すようになりました。
響きが可愛い日本語・古語⑥ふくさなり
響きが可愛い日本語・古語6つ目は、ふくさなりです。「ふっくらしていて柔らかい様子」「ゆったり福々としている様子」を指します。イメージでいうと、大福餅のような柔らかくふっくらしている状態です。言葉の響きが優しく可愛いですね。
響きが可愛い昔の言葉一覧⑦三日の夜の餅(みかよのもちひ)
響きが可愛い昔の言葉一覧7つ目は、三日夜の餅(みかよのもちひ)です。柔らかくめでたい様子がひしひしと感じられますね。新婚三日目の夜に、新婦の家で夫婦が食べるお餅のことを言います。平安時代の文学作品によく出てくる表現なので、平安文学を読む際はぜひ覚えておきたいですね。
響きが可愛い昔の言葉一覧⑧瑠璃(るり)
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響きが可愛い昔の言葉一覧8つ目は、瑠璃(るり)です。今でもよく耳にする日本語ですね。紫がかった紺色の石を「瑠璃色の石」と呼びます。仏教における七宝(しちほう)の1つでもあり、ラピスラズリのことを指します。他にも七宝の中には金・銀・珊瑚も含まれています。仏教においてとても大切にされている宝物です。
響きが美しい古語一覧5選
響きが美しい古語一覧①暁月夜(あかつきづくよ)
響きが美しい古語一覧1つ目は、暁月夜(あかつきづくよ)です。暁月夜は、明け方の空に月が残っている様子を言います。「有明の月(ありあけのつき)」「朝月夜(あさづくよ)」「朝行く月(あさゆくつき)」「名残の月(なごりのつき)」とも言われます。月の関連する古語は、どれも風情があり美しいものばかりですね。
月の出ている様子や時間帯はもちろん、形や季節に応じても言い方が変わります。和歌や古文を読むならぜひ古い言葉の意味を知っておくとより楽しめますね。
響きがかっこいい古語一覧②幽玄(いうげん)
響きがかっこいい古語・古い言葉一覧2つ目は、幽玄(いうげん)です。奥深い境地や、優雅で深い味わいを指します。また古語として使われる幽玄の他にも、文芸の理念を表現する言葉として使われます。美しく柔らかい気品や、妖艶な美しさなど意味やその理念は時代によって異なります。
言葉の美しさはもちろん、能や和歌などの理念を表すとても素敵な古語の1つです。日本の文芸の基盤になっており、その影響は茶道にまで通じています。何か日本の文芸に触れることがあれば、「幽玄」を意識しながら鑑賞したいですね。
美しい響きの古語一覧③九泉(きうせん)
美しい響きの古語・日本語一覧3つ目は、九泉(きゅうせん)です。何個も層が重なってできた地の底を意味し、死後の世界とされています。黄泉(よみ)と言われることも多いです。亡くなった後に行く世界のことを指すので、墓地という意味で使われることもあります。
響きが美しい和歌の古い言葉一覧④蛍雪(けいせつ)
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響きが美しい和歌の古い言葉一覧4つ目は、蛍雪(けいせつ)です。苦労して勉強に励むという意味があります。苦労して勉強をしている様子を「蛍雪」と表現しますが、その勉強した成果を「蛍雪の功(けいせつのこう)」と言います。
これは明かりがないので蛍を集めて勉強した人と、明かりがないので窓の雪明かりで勉強した人が互いに成功を収めたという故事から出た言葉です。覚えておきたい古語の1つです。
和風の響きが美しい日本語一覧⑤軒の玉水(のきのたまみず)
和風の響きが美しい日本語一覧5つ目は、軒の玉水(のきのたまみず)です。雨が降り、軒先からしたたる水のことを言います。軒先から雨水がしたたり、ポツポツと音を奏でている様子が目に浮かびますね。古語は、その一言で情景を感じることができる美しい響きのものばかりです。
可愛い意味の古語を覚えて昔の言葉に親しもう
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古語を知っておくと、日本の文学をもっと楽しむことができます。「可愛い」という意味の古語もたくさんありましたが、それぞれ使い方や意味が違いましたね。知っておけば、古文や和歌を読むときにさらに情景が思い浮かべやすくなります。また、響きの可愛さや美しさで古語に親しむのもとてもおすすめです。
どの古語も美しい情景や、状態が分かりやすい素敵な意味を持った言葉ばかりです。ぜひこれを機に様々な古語と触れ合って、昔の日本語に親しんでみてくださいね。他にも古語に関する記事を紹介します。ぜひ読んでみてくださいね。
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