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涙がちょちょぎれるは方言?意味や語源と使い方や死語かどうかも

更新:2019.06.21

『涙がちょちょぎれる』という言葉を使ったことがあるでしょうか?あまり聞かれなくなった、死語のようにも思われる言い回しですが、かつては人気アニメの影響で流行した言葉で、語源は方言という説もあります。ここでは『ちょちょぎれる』という言葉の意味や語源について検証していきます!

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ちょちょぎれるの意味は?語源は?

『ちょちょぎれる』の意味

感情表現に使われる『ちょちょぎれる』

『涙』という言葉とワンセットで使われる『ちょちょぎれる』。たいがいは『涙がちょちょぎれる』というふうに使います。これは「涙が止まらない」とか「涙があふれてくる」という状態を表現しますので、『ちょちょぎれる』は『あふれてくる』という意味になります。言葉のニュアンスはちょっとふざけた感じのある表現です。

『ちょちょぎれる』の語源①アニメ「いなかっぺ大将」

『涙がちょちょぎれる』という表現が一般的になったのは、フジテレビ系列局を中心に放送された、川崎のぼるさん原作の「いなかっぺ大将」というテレビアニメの影響という説があります。「いなかっぺ大将」が連載され始めたのが1968年にことで、テレビ放送開始が1970年なので、今から40年以上前のことです。

『ちょちょぎれる』の語源②関西方面の方言説

新語や流行語ができる理由として大きいのは、テレビなどのメディアの力。今でも『涙がちょちょぎれる』という言い回しは関西方面で聞かれますので、関西方面で使われていた面白い方言が、メディアに乗って一般化したという説があります。同様にメディアに広められた言葉の関連記事がありますので読んでみて下さい。

『ちょちょぎれる』の語源③土佐弁の方言説

今でも関西方面の中高年層に使われているといわれる『ちょちょぎれる』。一方で、この言い回しは土佐弁の方言からきているという話もあります。確かに高知県あたりでは今でも『涙がちょちょぎれる』という言い方をしている人はいるようです。同じように中高年には使われていた言葉の関連記事も合わせてごらんください。


ちょちょぎれるの使い方と例文は?

深刻すぎる状況では使わない『ちょちょぎれる』という表現

『ちょちょぎれる』に深刻なニュアンスは似合わない

『涙がちょちょぎれる』イコール『涙があふれだす』という意味なのですが、この表現は深刻でシリアスすぎる場面を想定しては使いません。例えば物を失くしたり、おっちょこちょいな失敗をした場合には『涙がちょちょぎれる』といえますが、近しい人間の死や、深刻な問題を起こしそうな失敗などに使われることはありません。

親しみを込めた表現でよく使われることが多い『ちょちょぎれる』

深刻な場面では使われませんが、人と人との間柄の親しみを込めた感情を表現することが多いのが、『涙がちょちょぎれる』という言い回しです。たいがいは『涙が』という言葉と一緒に使われますが、それが必ずしも悲しみを表すわけではなく。むしろ親しみやおどけたニュアンスは必ず含まれています。

涙があふれだすような状況を茶化す『ちょちょぎれる』の使い方

うれしい涙を表現する『ちょちょぎれる』

どちらかというとコミカルな、涙があふれだすような場面や状況を茶化しているのが『涙がちょちょぎれる』という言い方。なのでビジネスシーンなどでこの言い回しを使うのはNG。もっとカジュアルな状況で使うのが適切な使い方です。

『ちょちょぎれる』の例文①自分の失敗を茶化す使い方

「う~ん、困った」という気持ちを表す『ちょちょぎれる』

シリアスなニュアンスのない、笑いを誘うような表現である『ちょちょぎれる』。「タンスに足の小指をぶつけちゃって、涙がちょちょ切れたよ~」といったように、自分の失敗を茶化して言うようなときに使います。同じようにコミカルな『浮かれポンチ』という表現に関する関連記事がありますので、読んでみてください。


『ちょちょぎれる』の例文②うれしい驚きを表現する使い方

うれしい喜びも表現

つい顔がほころんでしまうような意外な驚きや喜びを表現するときにも『ちょちょぎれる』という言い回しが使われます。例えば、「ケンカしっぱなしの彼氏からサプライズもらっちゃってさ、涙がちょちょぎれたよ~」とか、「叱られると思ったのに、ほめられちゃってさぁ、びっくりして涙がちょちょぎれたよ」という感じです。

『ちょちょぎれる』の例文③ちょっとくすぐったい感情を表現する使い方

うれしくて、驚きよりは、くすぐったいような気恥しいような感情を表現するときにも『涙がちょちょぎれる』という言い回しを使います。例えば、「うちの娘がさぁ、お父さんありがとうっていってさぁ、父の日のカードをくれたんだよ。なんだか涙がちょちょぎれちゃったよぉ」という風に使います。

『ちょちょぎれる』の例文④親しい間柄に対する感情を表現した使い方

ビジネスシーンでも、親しい間柄に対する感情を表現できる『ちょちょぎれる』

『ちょちょぎれる』という言い方はカジュアルな表現なので、ドライなビジネスシーンでは基本的には使いませんが、親しい人間関係に流れる温かい感情を表現するときには使われます。「昨日残業が大変で死にかけてたんだけど、先輩が励ましてくれて、差し入れまでしてくれたんで、涙がちょちょぎれたよ」といった感じです。

『ちょちょぎれる』の例文⑥心が震えるような感動を表現する使い方

例えば映画を見たり、コンサートに行ったりして、とても強い印象を受けた場合、「すごくよかった。感動した。」といっても、受けた強い印象を表現するにはプレーンすぎる表現です。そんなとき「もう、すごく感動した!なんだか涙がちょちょぎれちゃったよ!」といえば、その言葉の中に感動の気持ちを込めることができます。

『ちょちょぎれる』の例文⑦受けた痛みや悲しみの感情を表現する

受けた痛みや悲しみの感情を表現

コミカルな感じを受ける『ちょちょぎれる』という表現ですが、痛みや悲しみを表現するときにも使います。「せっかくの初デートでさ、ガイドブックで調べていった店なのに、臨時休業だったんで涙がちょちょぎれちまったよ」といった感覚で、あくまでも深刻な状況でないときの、ネガティブな感情を表現して使います。

『ちょちょぎれる』の例文⑧パニック状態を表現する

パニック状態を表現できる『ちょちょぎれる』

『ちょちょぎれる』という言葉を使ったネガティブな表現に、パニック状態を表現するときにも使う場合があります。例えば、「昨日寝坊しちゃってさ、あわてて駅に行ったら定期を持って出るのを忘れるわ、財布を開けたら万札しかないわ、もう涙がちょちょ切れたよ」といった風に、あまり深刻すぎないニュアンスで使います。

『ちょちょぎれる』の例文⑨感謝の気持ちをちょっとふざけて表現する

感謝の気持ちを相手に伝えるとき、「どうもありがとうね」とあっさりいうよりも、「あの時、涙がちょちょぎれるほどうれしかったよ」という方が、温かい感謝の気持ちが伝わりますし、同時に親しみのこもった感情もあらわすことができます。深刻な場面で使えない代わりに、親しみを表すことができる表現なのです。

『ちょちょぎれる』の例文⑩泣くに泣けない状況を表現する

学校で出された宿題だのレポートだのがつまらないことのためにダメになってしまった経験がある人は多いと思います。「せっかく徹夜で仕上げたレポートにコーヒーこぼされてさぁ、涙がちょちょ切れたよ!」といったように、深刻すぎるわけではないけれど、泣くに泣けない状況を表現するときに便利な表現です。

『ちょちょぎれる』の例文⑪おかしすぎて涙が出るほど爆笑した状況を表現

例えばテレビでものすごくおもしろかったドッキリなどの話を人にする場合、「昨日見たのが面白かった」とだけいうと、面白かったという感想は相手に伝わっても、臨場感にかけます。「昨日見た番組がおもしろくって、涙がちょちょぎれたよ」とコメントすれば、いかに自分にとっておもしろかったかが相手に伝わります。

ちょちょぎれるは方言?すでに死語?

『ちょちょぎれる』は土佐弁

『涙がちょちょぎれる』という言い方が土佐弁の方言であるという説が有力です。『ちょちょぎれる』という言い方は高知県だけでなく、関西地方でも今でも使っているのは前述のとおりですが、面白いのは『涙がちょちょぎれる』の語源説の一つであるアニメ「いなかっぺ大将」の主人公は、全く違う東北出身というところですね。

『ちょちょぎれる』は関西で広く使われる

『涙がちょちょぎれる』という言い回しは実は関西の広い地域で使われている表現なので、一般には死語のように見えても、今でも使っている人はいます。また、ちょっとふざけたような茶化した言い方なので、関西弁の方言のようにも聞こえますが、『ちょちょぎれる』という言い回しは関西の外の地域でも使っている人がいます。

『ちょちょぎれる』はまだ死語ではない

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ご覧のmediaから引用します。'18年も あと2ヶ月となってくると、流行語が気になってくるし、過去の同時期にも流行語が気になっていたいたんですね。毎年恒例のという型で…。'18年分が列挙されていますが、どれが印象に残っていますか?  私は平成最後です。'18年のプロ野球ペナントレースに関する記事を読んで、平成最後のペナントレースと書いてあったものですから、思わず「あっ、そうかぁ~」とボヤいたぐらいですから。  半端ないって と私は話したこともないのですが、頭に大迫と付くと男子マラソンで日本最高記録を出した大迫傑選手の事だと想像がつきます。2018年2月の東京マラソンで設楽悠太選手が当時の日本最高記録を出してから、8ヶ月くらいで更新しましたからね。マラソン界では画期的な企画を打ち出して、男子では成果が出ましたね。 社会現象は良きも悪きも大人が作った事柄ですからね。ただし、悪い印象の残る出来事が絡む言葉は流行語にも なってほしくないですね。後生の恥だと私は思います。 '16年の流行語大賞を思い出しました。「神ってる」でしたね。主役は広島東洋カープの鈴木誠也選手、発言の主は緒方孝市監督でしたね。 '18年 平成最後の日本シリーズに出場していますが、'18 10/31の試合終了時点では、カープは1勝2敗1引き分け。劣勢です。でも、広島に戻って試合出来るし、前向きに闘って欲しいですね。 #2018年10月31日 #新語 #流行語 #消えぬ存在意識 #1年振り返る #平成最後 #神ってる

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『ちょちょぎれる』がよく使われていたのが40年ほど前。今の若い世代では使っている人はあまりなく、死語と思っている人もいるようです。ですが『ちょちょぎれる』の語源説に方言があるように、今でも中高年以上の年齢層のでは『ちょちょぎれる』を使っている方もおられるので、完全に死語というわけではありません。

『ちょちょぎれる』は「死語の事典」にまだ載っていない

すでに死語と特定されているかつての流行語はたくさんあります、ネットやメディアの影響で、人々の興味の対象が拡散されている現代では、新語や流行語が長く続くことはあまりありません。ですが『涙がちょちょぎれる』という表現は今でも死語辞典に載っていません。この表現を今でも使っている人がいるからです。

今でも一部の人に愛されている『涙がちょちょぎれる』という言い回し

今の若い世代では使ったこともない人も多いであろう『涙がちょちょぎれる』という表現。元ネタになっている語源は方言だったり、アニメだったり、諸説があるようで明確ではありません。ですが、『涙がちょちょぎれる』という言い回しはどこかふんわかとした、コミカルで茶化すようなところがあります。

かつての大人気アニメ「いなかっぺ大将」を振り返ってもわかりますが、『涙がちょちょぎれる』という言葉には、深刻すぎるシリアスな場面では決して使われません。今でも地方の中高年層に『ちょちょぎれる』という言葉が使われているのは、この表現独特の楽しくおもしろい雰囲気をかもし出すニュアンスのためなのです。

人々に長く愛されているものには、それなりの理由があります。『涙がちょちょぎれる』という表現が今でも使われているのは、言葉の言い回しの可笑しさと親しみやすさのせいです。今の中高年層がこの表現を思い起こすとき、ノスタルジックな思いにとらわれて、その可笑しさと響きに『涙がちょちょぎれる』かもしれませんね。

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