Large thumb shutterstock 603842570

神父・牧師の服装カソック(キャソック)とは?ローマンカラー/ストラ

更新:2022.03.05

みなさんは、神父・牧師が着ているコートのようなカソックがどんな服装かご存じですか。そんなカソックには、複数の決まりが存在します。またソックを着ている神父と牧師にも違いがあります。そんなカソックや神父・牧師のことを詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



神父・牧師の服装カソック(キャソック)とは?

カソック(キャソック)はキリスト教の神父が着ている洋服

カソックとは、カトリック教会の神父や、聖公会の聖職の人が着ている立襟のコートのような祭服のことになります。そんなカソックの外見は「マオカラースーツ」に似ており、イメージされるのは黒などの色ですが、着る聖職者の位階によって色が変化します。そんなカソックは、別名をキャソックとも呼ばれています。

カソックはカトリック教などの神父の普段着!

カソックは、神父などが着ているコートのような洋服のことだと紹介しましたが、そんなカソックは、ミサや礼拝でアルバを着る以外で、神父が着ている普段着にあたるため「司祭平服」と呼ばれています。

また一昔前々は、カソックを1日中着ていることが多かった神父ですが、現在では1日中カソックを着ている神父は珍しいです。そのため神父は、教会から外出するときには、一般的な洋服に着替えて出掛ける人が多くなっています。

神父と牧師の違いは?

神父と牧師の違い|教派の違いがある!

私たちは、神父と牧師は同じ人をさしてるように感じますが、実はこの2つの呼び名をさしている人は違います。そんな牧師と神父の違いは、それぞれが所属している「宗派」になります。まず神父は、「カトリック教会・正教(ギリシャ正教、東方正教会)」などで司祭をしている人のことをさしています。

そしてこの神父という呼び名は、役職名ではなく尊称になっています。それに対して牧師は、「プロテスタント」などの宗派の聖職者の呼び名になり、牧師は役職名になります。そんな神父や、牧師も仕事場は教会になります。


そんな教会を夢でみることがあるとおもいますが、そんなときにはどのような意味があるのでしょうか。夢占いでの教会の意味などを詳しく紹介した記事を下記に付属しているので、ぜひ読んでみてください。

神父と牧師の違い|仕事内容なども違う!

神父と牧師では、所属している宗派が違う紹介しましたが、神父と牧師では仕事内容なども違います。そんな神父の仕事内容は、ミサ・洗礼などの儀式をとりおこない、信徒とは違う権限と地位をもっています。また神父は、信仰する宗派にもよって違いがありますが、一定の階位までは結婚が可能になっている場合もあります。

しかし大半の宗派では、結婚することは難しく一生独身でいる場合が多いです。また神父になれるのは、男性のみで女性がなるのは不可能です。次に牧師について紹介します。牧師は、教区や教会を管理したり、信仰を指導する立場になります。そのため、牧師の立場としては信仰を指導する信徒の代表者という役割になっています。

また牧師は聖職者ではなく、教職者になるため結婚も可能で結婚を推奨している宗派もあります。そんな牧師は、宗派によりますが女性でも牧師になれる場合があります。そんな牧師は「教職者」ですが、神父は「聖職者」になるなどの違いもあります。

神父と牧師の違い|結婚式場にいるのは牧師

私たち日本人が、結婚式場のチャペルでよく見かける人は、ほぼ「牧師」の人が多いです。牧師が多い理由には、牧師が所属している宗派の違いが大きいです。神父が所属している「キリスト教」は、とても厳しい戒律があります。

そのためキリスト教を、信仰していないカップルの結婚式を執りおこなうことは難しいです。そのため、キリスト教を信仰しており、普段からミサでお世話になっている神父が結婚式を執りおこなうのなら別ですが、一般的な日本のチャペルにいる方は牧師さんが多くなっています。

日本のチャペルにいるのは、神父ではなく牧師が多いと紹介しましたが、そんな大事な結婚式を挙げる式場は、どのように選べばいいのでしょうか。結婚式場の決め方や、見学するときのポイントなどを詳しく紹介している記事を下記で紹介しているので、ぜひ結婚式場探しの参考にしてみてください。


カソックの種類や構造は?

カソックの構造|ローマンカラー(襟)

牧師と神父の違いなどを紹介しましたが、カソックを着用している人が神父になります。そんな神父が着ているカソックの襟元は、写真のような幅広の襟になっており、「チャイナカラー」に似た形をしているのが特徴的になっています。

また、カソックのような襟のことを「ローマンカラー」と呼んでいます。そんなローマンカラーは、首の後ろから襟を留められるようになっており、そのこともローマンカラーの特徴になります。

カソックの構造|ストラ

View this post on Instagram

神父的服飾代表著他們作為祭司的身份,他們的服飾亦隨著時間的推移而發展。它們起源於舊約法律裡的祭司裝飾品和古代羅馬貴族的法衣。 神父的服飾是我們慶祝信仰的神聖奧秘的一部份,它們具有高度的靈性意義,它們具有儀式功能和顯示不同司鐸階級的獨特性格。神父服飾所代表著的意義引領著我們,並在與惡靈的鬥爭中成為我們有力的靈性武器。 儘管看起來不是很明顯,但突出的禮儀飾物之一就是聖帶(stole)。歌詠團﹑主教或神父把聖帶從胸前掛在脖子上,並在長白衣之上和祭披之下與之扣扣相配。 在執事的情況下,聖帶從前面和後面的左邊穿過腰部的右邊; 也在長白衣之下和法衣之下收緊扣帶子。 經過第二次梵蒂岡大公會議的禮儀改革後,我們又恢復了原來用於穿著垂掛在頸部兩側垂直和平行的祭披下的披肩。直到改革之前,自中世紀以來,它們都是在交叉或呈X形的狀態下配戴在祭披之下。 聖帶需要跟祭披的顏色一樣,也是唯一需要把中間十字架上的裝飾物作為裝飾物穿戴的裝飾,神父在穿上之前要親吻。目前的紀律規定它在彌撒﹑聖事﹑聖物和聖體聖事有接觸時要被使用。 關於聖帶的起源並沒有確定的說法,但據說它來自猶太人的祈禱袍,其名字來自古代的領帶的叫法(orarium)。 Orarium是一個術語,可以從orare派生(說話,傳講),這個裝飾品成為傳教士的象徵。聖經把它歸入榮譽的法衣之中,從十二世紀起,orarium不再被使用,而變成用聖帶(stole)了。 聖帶要配戴在祭披之下,因為聖帶是在晉鐸時最先收到的服飾,然後祭披要蓋過其他服飾,因為它象徵著涵蓋一切的愛。也就是說,愛應當是神父外觀裡最需要顯而易見的一環。這是聖帶和祭披之間最重要的區別之一。 聖帶的象徵 聖帶象徵著神父的權威以及無比威嚴。 因為聖帶是一種有尊嚴的人穿的服裝,它像徵著第一個人﹑戴有原罪之前的人的尊嚴。 這是完成祭司服務所必需的純潔的象徵,是榮耀的服飾,以及天主在賞賜善良忠實的僕人的功勞時會替其披上的衣服。基於這個原因,它喚起浪子回頭的故事裡,父親在浪子回家時強加給浪子的節日服裝—我們既可憐又慚愧。只有上帝能夠給我們這樣的服裝,讓我們(神父)可以主持祂的餐桌,為他服務。 當戴聖帶在脖子上時,它就好像是提醒我們所應要背起的上主的柔和的軛—而這亦是神父的義務。 聖帶像徵著好牧羊人所背負的羊。 聖帶也意味著我們的主被拖到加爾瓦略山的繩索。 執事的聖帶象徵著為基督徒團體服務的時所需的犧牲和慷慨精神。 #神父 #聖帶 #衣服 #天主教 #priest #Catholic #liturgy #stole #clothes

A post shared by 天主教教你 (@catholicsteachyou) on

ストラとは、カソックの上からかけているカラフルな長方形の帯状の布になります。そんなストラは、司教・司祭・助祭の3つの位階の方々が礼拝のときに首からかけます。そんなストラの起源は、ミサなどで集まったたくさんの信徒と、教職者を一目で見分けるためにできたものだと言われています。

またその他には、儀式中に聖職者が手を素早く拭くため、首から手拭いをかけていたものが変化したとも言われています。そんなストラは、複数の色があります。そのストラの色は、どんな風に決められているのでしょうか。ストラの色は、その日の「祭色」によって決まります。主に「白・緑・赤・紫」が基本の4色になります。

そんなストラに「白・緑・赤・紫」の基本の4色があります。またそれ以外にも、最近は使われなくなっていますが、葬式で使う黒、聖母をイメージしたピンク、青、金などの色もあります。そんな祭色には意味があり、その意味や典礼暦などを考慮しながら祭色を決めています。そんなストラの色の意味を下記で詳しく紹介します。

意味 使われる日
清さ・命・栄光 降誕祭・復活祭・全聖徒・変容・洗礼・三位一体の祝日・葬式
キリストの言葉の成長 顕現後・聖霊降臨後の季節
聖霊の働き・血 受難主日からの聖週・聖霊降臨祭・宗教改革日・結婚式
慎み深さ・悔い改める 四旬節・待降節・葬式
深い悲しみ・悔い改め 四旬節に入る灰の水曜日・聖金曜日受苦日礼拝・葬式
バラ色 近づいた幸せ 喜びの主日・歓喜の主日
希望 近年は待降節
特別な栄光・大きな祭り 誕生祭・復活祭

カソックの構造|ボタンの数

神父のコートのような平服であるカソックには、33個のボタンが付いています。そんなカソックに付いているボタンの数には意味があり、そのカソックに付いている33個のボタンの数と、イエス・キリストが地上で生きた年数は同じだと言われています。

しかし最近では、そんなカソックにもボタンが控えめなタイプもあります。またコートのようなカソックを、脱ぎ着しやすいようにとボタンが、スナップボタンに変えられているカソックも存在しています。

カソックの構造|カソックの色

「カソックとは」で紹介したように、神父が着ているカソックというと黒や、濃いグレーなどの色を思い浮かべますが、カソックにはこの2色以外にも色があります。そんなカソックの色は、祭司は黒、司教は赤紫、枢機卿(すうききょう)は赤、教皇は白というように、着ている人の位階によってカソックの色が決められています。

その色別でのカソックの階位や、カソックの色にどんな意味があるのかなどを、下記で詳しく紹介しているので、ぜひ読んでカソックの色について理解を深めてみてください。

カソックの色

カソックの色 神父の位階 色がもつ意味
司祭 「苦しみ・悲しみ」などを表している。
赤紫 司教 「償い・回心」という意味があり、死者の贖罪と祈りを表す。
枢機卿 「火・愛・殉教」を示すシンポルの色
教皇(ローマ法王) 「清らかさ・純潔・栄光・喜び・祝福」を表す色になる。

神父や牧師にはカソック以外に服装がある?

神父にはカソック以外にコートのような「祭服」がある

View this post on Instagram

. ***祈り*** . 我が家はクリスチャンホーム……と言っても私だけ。 義父がクリスチャンで、いつも通ってる教会に一緒に行き始めたのがきっかけで、8年前に洗礼を受けました。 小さい頃から父親や母親と教会に通ったり、クリスチャンの人達との交わりがあったパパは、神様の存在は知ってるけど信じ切れない様です。 その背景には、10年以上前に自分の母親を病気で亡くした事が関係しています。 母親は全知全能の神様を信じているのに、何故病気を治してくれなかったのか… 何故母親は亡くならないといけなかったのか… 『祈ってるのに何で…』 病床で義母がつぶやいたこの言葉も、パパの中で引っ掛かっているみたいです。 それでも、いつか本人の意思で神様を信じ、受け入れ、救われる日が来る事を祈っています。 子供達はまだまだ小さいので、神様の話をしてもちんぷんかんぷん。 逆に、子供達の方が柔軟で単純で適応が早く、信じやすく受け入れやすいかもしれません。 毎週日曜日の朝は子供達と一緒に、教会学校と礼拝に出掛けます。 パパにも子供達にも、洗脳にならず伝道になる様に、私も出来る事から少しずつ…。 . #クリスチャン #教会 #キリスト教 #礼拝 #祈り #信仰 #写真 #神様 #イエス様 #祈る #イエスキリスト #信じる #教会学校 #伝道 #洗礼 #全知全能 #救われる #受け入れる #聖書 #福音 #ちんぷんかんぷん #聖霊 #朝 #三位一体 #キリスト教徒 #十字架 #日曜日 #クリスチャンホーム #説教 #牧師

A post shared by 村上 絵美 (@emi.murakami.0216) on

記事のはじめで、神父が着ているコートのようなカソックは、神父の「平服」だと紹介しました。そんな神父が、礼拝の日などの大切な日には、平服のカソックではなく「祭服」を着用します。この祭服は、「アルバ」と呼ばれており、アルバの見た目は、コートのようなローブをよりゆったりとしたシルエットをしています。

そんなアルバの着用の仕方は、腰の辺りをヒモで結んで着ます。そんなアルバの長さは、とても長いのが特徴になり、その長さはくるぶし辺りまであり、見た目はコートに似ています。そしてアルバの上からは、カソックのときと同じように、出席する場面に合せた色のストラをかけています。

そんなストラは、カトリック教会や聖公会では階位によって身に付け方が異なります。そんな階位別での、ストラの身に付け方を下記で詳しくまとめて紹介します。

階位別でのストラの身に付け方

神父の階位 ストラの身に付け方
助祭・執事 U字型にしたストラを、左肩から右腰にむけて斜めにかける。
司祭 首にかける。
司教・主教 司祭と同じような身に付け方だが、その他の服装が司祭と異なる。

牧師は宗派によって服装が違う

牧師が普段身に着けている服装は、基本的に白の詰め襟のようなシャツと、その上からスーツという服装をしていることが多いです。また礼拝のときなどには、普段の服装の上から「黒いガウン」を着ています。

そんな、礼拝のときに着ている黒色のガウンの見た目は、海外の卒業式で学生が着ている黒色のガウンにそっくりになります。その他にも牧師は、聖餐式などのときには「サープラス」と呼ばれている広袖のゆったりとした上着を着ています。

しかしそんな牧師の服装に、絶対的な決まりは存在していません。そのため牧師の服装は、その牧師が信仰している宗派によって異なっています。

カソックは神父が着ている平服のこと!

今回は、神父が着ているカソックについて紹介しました。そんなカソックは、複数の色が存在しており、着用する色によってその神父の階位が決まっていたりします。また神父の服はカソックだけはなく、礼拝などおこなう儀式によっても着用する洋服が違います。またカソックの上からは、ストラを着用することが決まっています。

そんなストラには、複数の決りなどがあり、ストラのかけ方などでも階位が違います。また、同じだとおもわれやすい牧師と、神父には大きな違いがあり、カソックを平服としているのが神父になります。そんな神父のことやカソックのことを、よく知ることで新しい知識を学べます。ぜひ違いを理解して新しい知識を得てください。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。