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回転焼きの呼び方は?|今川焼/大判焼き/二重焼き/太鼓饅頭/自慢焼き

更新:2019.06.21

回転焼きには様々な呼び方があります。今川焼、大判焼き、二重焼きなどの他に、太鼓饅頭や甘太郎焼きといったユニークな呼び方もあります。地域によって全くネーミングが異なる回転焼きには、どのような呼び方の種類があるのでしょうか?

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回転焼きの呼び方が違う理由は?

回転焼きの呼び方が違う理由①今川焼は発祥の地名に由来しているから

回転焼きには、今川焼や太鼓饅頭といった様々な呼び方があります。回転焼きというのは小麦粉の生地の中に餡子を入れたお菓子ですが、今川焼、大判焼きとも言いますよね。

何故この回転焼きには様々な呼び方があるのか、一説によると地名に由来しているからと言われています。回転焼きは江戸時代に誕生しました。東京都千代田区にある神田今川橋のそばに合ったお店が発祥と言われています。

今川橋の近くで生まれたから、地名にちなんで今川焼という名前になりました。しかし、違う地域では太鼓饅頭や甘太郎焼きなど、呼び方に様々なバリエーションがあります。

回転焼きの呼び方が違う理由②二重焼き・太鼓饅頭・甘太郎焼きなどの地域差

今川焼は東京都にある神田今川橋近くが発祥なので付いた呼び方です。しかし、全国に広まった際、今川焼という呼び方は浸透しませんでした。

確かに今川橋という場所を知っている人なら馴染みがありますが、それ以外の地域に住んでいると馴染みのない名前ですよね。そして、回転焼きは全国各地に広まると同時に、呼び方も変わったと言われています。

地域によって呼びやすい名前を付けた為、回転焼きは様々な呼び方になりました。現在もあちこちの地域には、二重焼き、太鼓饅頭、甘太郎焼きといった、どの地域独自の呼び方が根付いています。

回転焼きの呼び方が違う理由③会社名や店名に由来しているから

回転焼きが誕生して以来、様々なお店が作るようになりました。しかし、呼び方に統一性がない為か、中にはお店の屋号を商品名に付けるところも存在しました。

例えば、京都府の四条にあるロンドンヤというお店は、店名から取ってロンドン焼という名前が付いています。もちろんロンドン由来のお菓子ではなく、餡子が詰まった日本のお菓子です。

ちなみにこちらのロンドン焼はサイズが小ぶりで、中に白餡が詰まっています。このように、回転焼きを売るお店の名前がそのまま商品名として定着したパターンもあります。

回転焼きの呼び方の由来は?

回転焼きの由来は作り方から

回転焼きは、主に関西、九州地方で使われている呼び方です。回転焼きという名前で呼ばれる由来は、作り方から来ていると言われています。

回転焼きを作る型は焼き板に丸い型が並んでいます。そしてこの焼き板が、作りやすいように回転することから回転焼きという名前が付いたと言われています。

ちなみにとあるアンケートによると、回転焼きという呼び方は関西以外にも定着しており、3番目にメジャーな呼び方です。2番目に多いのが今川焼、そして一番多いのが大判焼きという結果になりました。

大判焼きの由来はその形状から

今川焼、回転焼きなどと呼ばれるものですが、実は大判焼きという呼び方が一番浸透しているようですね。この大判焼きという呼び方は、形状に由来しています。

小判のような形をした大きな型を使って作られることから、大判焼きという名前になりました。この呼び方は東京を中心に首都圏あたりに集中しています。


首都圏は今川焼と呼ぶところも多い為、大判焼きと今川焼二つの呼び方が根付いているようですね。地域差というよりは、お店によって異なる場合も多いようです。

御座候というユニークな呼び方も

回転焼きの呼び方には御座候(ござそうろう)というユニークなものも存在します。これは、兵庫県に本社を構える食品会社「御座候」に由来します。

この会社名は「お買い上げ賜り、ありがたく御座候」というお客様への気持ちが込められています。このお店で回転焼きを売り出したところ、非常に評判を呼びいつしか会社名が商品名として定着したと言われています。

このように、回転焼きには非常に様々な呼び方が存在します。そして中には、会社名や店名由来というものもあり、バリエーションはとても豊かです。なお兵庫県の人気お土産を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

回転焼きの呼び方6選|関東(関東・中部)

関東の回転焼きの呼び方①今川焼/大判焼き

関東での回転焼きの呼び方は、今川焼と大判焼きが2トップのようです。元祖である今川焼という名前が今でも根付いていますが、大判焼きの方が若干浸透率が高いようですね。

関東・中部地方で今川焼と呼んでいるのは東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の首都圏が中心です。他にも、茨城県、栃木県、群馬県、富山県、福井県、長野県、静岡県、岐阜県と、広く浸透していますね。

また、大判焼きという呼び方ですが、何と群馬県を除くすべての県に浸透している呼び方でした。このように見ると、一番多い呼び方と言われるのも納得ですね。

関東の回転焼きの呼び方②甘太郎焼き/自慢焼き

関東では甘太郎焼きという呼び方も浸透しています。甘太郎焼きと呼ぶのは主に千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、群馬県です。関東の一部地域では、甘太郎焼きが根付いているようですね。

何故甘太郎焼きと呼ばれるのかは定かではありませんが、甘太郎焼きという親しみやすいネーミングを付けることでより一般的に認知されるようにしたのかもしれませんね!

また、自慢焼きという呼び方もいくつか見られました。自慢焼きと呼ぶのは栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、長野県で、中部を中心に広まっている呼び方です。こちらも由来は不明ですが、「味が自慢」だから自慢焼きなのでしょうか?

関東の回転焼きの呼び方③太鼓焼き/きんつば

関東では太鼓焼きと呼ばれる場合もあります。関東、中部地方で太鼓焼きと呼ぶのは埼玉県、群馬県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県などです。

しかし、関西の方でも太鼓焼きという呼び方は浸透しているので、関東に限った呼び方ではないようです。丸い形が太鼓に似ているから、このような呼び方になったのでしょうか。

そしてきんつばという呼び方ですが、こちらは千葉県、茨城県、福島県、新潟県で呼ばれているものです。きんつばというと餡子を薄い生地で包み焼いた和菓子ですが、一部の地域では回転焼きを指す言葉なのですね。

回転焼きの呼び方6選|関西(近畿・中国・四国)

関西の回転焼きの呼び方①回転焼き/太鼓饅頭


近畿・中国・四国など関西地方の呼び方を調べてみると、関西では回転焼きという呼び方が広く認知されているようでした。それ以外では太鼓饅頭とも呼ばれています。なお回転焼きは、関西以外にも浸透しています。

近畿地方では三重県と滋賀県を除くすべての府県で回転焼きと呼ばれています。また、鳥取県、広島県、山口県でも同じく回転焼きと呼ばれていました。

太鼓饅頭は大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、愛媛県などで呼ばれています。太鼓饅頭以外に太鼓焼きという名前も浸透しているので、地域によって「焼き」か「饅頭」に分かれるようですね。

関西の回転焼きの呼び方②大文字焼き(京都)/御座候(兵庫)

関西地方の回転焼きの呼び方で、唯一京都では大文字焼きという呼び方もあります。これは、京都以外の都道府県では使われていない呼び方です。

大文字焼きといえば五山送り火が有名ですね。このような伝統にちなんで、大文字焼きというネーミングを付けたのかもしれません。そして、兵庫県では御座候と呼ばれています。

元々は会社の名前だった御座候が、いつしか商品名に変わったのは面白いですね。御座候というお店で回転焼きを焼いていたある店員さんがとても上手に焼いた為、いつしか社名を背負う看板商品になったとも言われています。

関西の回転焼きの呼び方③めおとまんじゅう(奈良)/巴焼き(大阪)

回転焼きの呼び方で奈良のみ浸透しているのが、めおとまんじゅうという呼び方です。何故このような呼び方なのか、その由来はお店の名前「夫婦饅頭」から来ています。

奈良駅近くの椿井市場は、まるでタイムスリップしたように昭和レトロな雰囲気の市場です。ここにある夫婦饅頭というお店では、目玉商品である回転焼きを扱っています。

また、大阪では巴焼きという呼び方もあるようです。詳しい由来はわかりませんが、回転焼きの丸い形が「巴」のように綺麗な円なので、こう呼ばれるのかもしれませんね!

回転焼きの呼び方3選|九州地方

九州地方の回転焼きの呼び方①二重焼き

九州地方の回転焼きの呼び方には、二重焼きというものがあります。何故二重焼きというのかというと、生地を焼く際に二重にするから、二重焼きという呼び方になったというのが説です。

同じ形の方に上下の生地を作り、最後に上下の生地を合わせて完成させることから、生地が二重になり二重焼きと呼ばれるようになりました。この呼び方は九州では鹿児島県で、その他には島根県、広島県、山口県で呼ばれています。

二重焼きはどちらかというと、九州よりも中国地方に根付いている呼び方のようですね。九州では唯一鹿児島県のみが二重焼きという呼び方をしているようです。

九州地方の回転焼きの呼び方②太閤焼き

九州の福岡県では太閤焼きという呼び方もあるようです。これは元々福岡ではなく大阪で呼ばれている名前でしたが、福岡の方にも浸透したようですね。

残念ながら、太閤焼きという呼び方の由来はわかっていません。福岡では一般的な回転焼き、または回転饅頭という呼び方が主ですが、それ以外の呼び方も定着しており、非常にバリエーションが豊かです。

他の地方でも呼ばれている太鼓饅頭、太鼓焼きという呼び方も福岡では使われています。また、六法焼きという呼び方も使われています。福岡は九州の中でも、何故か回転焼きの呼び方が多いのが特徴です。


九州地方の回転焼きの呼び方③蜂楽饅頭

九州でかなりメジャーな呼び方なのが、蜂楽饅頭です。こちらは呼び方というよりも商品名になりますが、九州に数店舗展開している九州銘菓として知られています。その為、回転焼き全体というより蜂楽饅頭のみを指す呼び方です。

基本的には普通の回転焼きと変わりませんが、黒餡、白餡の二種類があり餡にはたっぷりと蜂蜜が練り込まれています。その為、蜂蜜の優しい甘さと北海道産小豆の風味が楽しめます。

生地は椿油で焼かれており、ふんわりしつつ外側はパリッとした食感が楽しめます。九州の中でも福岡県、熊本県、宮崎県、鹿児島県でしか買えません。また、九州の人気お土産についてはこちらも記事もどうぞ!

回転焼きの呼び方3選|東北地方・北海道

東北地方・北海道の回転焼きの呼び方①おやき

北海道を中心に東北の一部でも呼ばれている呼び方が、おやきです。おやきと言えば野沢菜などを生地で包んで表面を焼いた、長野県の名物を思い浮かべますよね。しかし北海道でおやきは、回転焼きを指します。

北海道や東北の人にとって、おやきは回転焼きの方が一般的のようです。北海道以外だと、青森県、岩手県、秋田県などでおやきと呼ばれています。

もちろん大判焼きや今川焼という呼び方も浸透していますが、あるアンケートによると北海道ではおやきという名前が一番使われているようでした。その為、北海道民とそれ以外の県民がおやきについて語ると、話がかみ合わないというユニークな現象も起こるようですよ。

東北地方・北海道の回転焼きの呼び方②ホームラン焼き(北海道)

北海道で呼ばれている呼び方でも、特別ユニークでオリジナリティがあるものがホームラン焼きです。こちらは北海道限定の呼び方で、あるお店が出しているオリジナル商品に由来します。

北海道根室市で40年以上前に生まれたというホームラン焼きは、その形状に特徴があります。一般的に丸い生地の回転焼きですが、こちらは野球ボールの形に「ホームラン」の文字が刻まれたオリジナル商品です。

中には甘さ控えめの粒あんが入っており、1個50円というリーズナブルさから地元の人に愛されているおやつです。ホームラン焼きはこのお店のオリジナル商品ですが、回転焼き全体をこの商品名で呼ぶ人も多いようです。

東北地方・北海道の回転焼きの呼び方③あじまん

北海道、秋田県、山形県ではあじまんという呼び方もあります。こちらは山形県に本社を構えるあじまんという会社が回転焼きを売っていることに由来します。また、商品名もあじまんです。

元々はスーパーを経営しており、そこで売られていた回転焼きが評判を呼び、スーパー廃業後も回転焼きのチェーン店として営業しているとのことです。現在も冬のシーズンだけ、全国のスーパーなどで営業しています。

なおあじまんという名前は、「味が自慢の饅頭」を略したものです。全国的にチェーン店を展開していますが、特に発祥の地である東北ではなじみ深い呼び方のようですね。

【スイーツ系】回転焼きのバリエーションは?

スイーツ系回転焼きのバリエーション①白餡

回転焼きには様々な味のバリエーションが多いのも特徴ですよね。定番は小倉餡ですが、白餡を売るお店もあります。黒餡とは違った味や風味が楽しめますね。

白いんげん豆、または白小豆を使った白餡を使った回転焼きは、見た目だけでなく味にも違いがあります。黒餡に比べてあっさりしており、上品な甘さが特徴です。

餡子のダイレクトな甘さが好きな方は通常の黒餡、甘さ控えめな餡子の風味を楽しみたい方は、白餡を選ぶといいでしょう。さっぱりとした甘さは男性にもおすすめです。

スイーツ系回転焼きのバリエーション②カスタードクリーム

スイーツ系回転焼きのバリエーションで餡子と並び定番なのが、カスタードクリームですよね。全国の店舗でも餡子とカスタード系の二種類を置くお店が多いのではないでしょうか。

カスタードクリームは卵黄、砂糖、牛乳、小麦語などを合わせて作った黄色くもったりとしたクリームです。生クリームとは違ったコクと美味しさがありますよね。

カスタードクリームを入れた回転焼きは、洋菓子のような味になる為和洋折衷のスイーツとも言えますね。お子様はもちろん、外国人にも人気のお菓子です。

スイーツ系回転焼きのバリエーション③抹茶味

独特の渋みや香り、そして緑色が特徴の抹茶も、回転焼きにはよく使われますよね。他のスイーツ系と比べて違う点は、抹茶は生地と餡、両方に使われることです。

生地に抹茶を練り込み緑色の生地と餡子の組み合わせを楽しむ場合もあります。また、餡子に抹茶を練り込んだ抹茶餡を使うバリエーションもありますよね。

餡子と非常に相性がいい抹茶は、回転焼きの材料にもよく使われます。見た目も奇麗で味も美味しい抹茶は、回転焼きでも定番の味になってきていますね。

【おかず系】回転焼きのバリエーションは?

おかず系回転焼きのバリエーション①チーズ

回転焼きには甘い具材だけでなくおかずのような具材が入ったものもあります。このようなバリエーションも、回転焼きの味が楽しめるポイントですよね。

おかず系の味で定番なのがチーズです。ほんのり塩味で濃厚にとろけるチーズは、食べ応えもあり人気の具材です。通常のチーズ以外にクリームチーズというバリエーションもあります。

また、中にはチーズ以外にハムも入れたハムチーズ、ピザ風など更にボリュームのあるものもあります。ちょっとしたおかず代わりにいかがでしょうか。

おかず系回転焼きのバリエーション②お好み焼きの具

最後にご紹介するのはおかず系の回転焼きでも特に個性的な、お好み焼きの具です。お好み焼きに使う具材をそのまま回転焼きに入れたという、アイディア商品ですね。

キャベツや豚肉などをソース味で炒めたものを、回転焼きの具として入れたものです。お好み焼きも小麦語を使っているので、似たような味に仕上がるのかもしれませんね。

野菜やお肉も一緒に食べられるので、かなりボリュームのある回転焼きに仕上がります。回転焼きを買う際は、このようなユニークな具材にも注目してみましょう!

全国の回転焼きの呼び方を覚えよう!

回転焼きには全国で様々な呼び方があります。定番の今川焼や大判焼きの他、二重焼き、甘太郎焼き、太鼓饅頭といった独特な名前もありますね。

二重焼き、甘太郎焼き、太鼓饅頭などの個性的な呼び方は一部の地域に限られていますが、その味は全国各地で愛されています。それぞれの地域で愛される回転焼きを味わってみてくださいね!

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