ハンガリーの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも
更新:2022.03.05
今回ご紹介するのは、伝統的な刺繍が可愛いと話題のハンガリーの民族衣装。女性だけでなく、男性の伝統衣装にも美しい刺繍がほどこされているのが特徴です!今回はそんなハンガリーの民族衣装の着用シーンや見所なども、合わせてお伝えしていきます!
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INDEX
ハンガリーってどんな国・地域・地方?
ハンガリーは日本から約9,000km離れたヨーロッパの国
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ハンガリーは中央ヨーロッパにある国で、地理的に北にスロバキア、東にルーマニア、南にセルビア、西にオーストリアが位置しています。ハンガリーの面積は約95km2で世界107位、人口は約1,000万で世界80位。日本の面積は世界62位、人口は11位であり、ハンガリーは日本より小さい国であることが伺えます。
ハンガリーの首都は、ブタペスト。ヨーロッパの中では、8番目に大きい国として知られています。東京とブタペストの距離は、約9,000km。飛行時間は13時間ほどかかります。また2018年11月現在、日本とハンガリーの直航便はありません。こう考えると、日本とハンガリーは遠く離れた国のように感じますよね!
古い町並みが美しいハンガリーは旅行先にもおすすめ!
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日本から遠く離れたハンガリーですが、古い町並みがとても美しいため旅先としても人気が高まってきています。首都ブタペストにはブダの王宮やマーチャース教会、セーチェーニ鎖橋やハンガリー国立美術館など見所がたくさんあります!直航便がないハンガリーですが、それでも旅行する価値は十分あるといえるでしょう!
また、ハンガリーは古い町並みだけでなく、実はその物価の安さからも、旅先として選ばれているようです。東ヨーロッパはどこも物価が安いですが、ハンガリーでも日本と比べるとお得な値段で旅を楽しめます。例えばバーで飲む場合は150円、レストランでは名物料理が500円ほど。美術館も600円前後で入場できます!
POINT
ハンガリーの通貨は「フォリント」
物価の安さから徐々に人気が高まってきてるハンガリーですが、通貨は「フォリント」が使われています。2018年11月現在、1フォリントは40円です。ヨーロッパ圏の通貨=ユーロではないので、旅行する際はご注意くださいね!
地方によって民族衣装・伝統衣装が異なる
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現在ハンガリーは40の地方に分かれています。首都ブタペストは独立した自治体として扱われ、どこの地方にも属していません。ハンガリーに旅行に行く際はメジェ(megye)という言葉をよく聞くはずですが、これは日本語では県や群と訳されます。またハンガリーは、地方ごとに民族衣装や伝統衣装が異なるのも特徴です。
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装4選!
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装①カロチャ刺繍
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、カロチャ刺繍があしらわれた衣装です。このカロチャ刺繍は、ハンガリーでも有名な工芸品のひとつ。19世紀中頃から、カロチャ刺繍の文化が生まれました。最初は布も刺繍も白で統一されていたカロチャ刺繍ですが、現在は白い布にカラフルな花を縫うのが一般的です。
また、このカロチャ刺繍には、女性の感情が表現されているのも特徴です。例えばカロチャ刺繍に縫われた花が紫を基調としていた場合、これは深い悲しみを意味し、一般的に喪服として使われていたそうです。現在さまざまな色のカロチャ刺繍がありますが、デザインにはそれぞれ違った意味があるといえるでしょう。
POINT
カロチャはハンガリーの地名!
カロチャ刺繍の「カロチャ」ですが、これはハンガリー南部にある地名から由来しています。カロチャ刺繍は、カロチャやその近くの村から発祥したといわれています。
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装②マチョー刺繍
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ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、マチョー刺繍があしらわれた衣装です。このマチョー刺繍はその美しさから、なんとユネスコの無形文化遺産に登録されたほど!美しいマチョー刺繍に魅了される人が多く、日本でも好きな方が多いようです。こういった刺繍のアイテムがあれば、欲しくなってしまいますよね!
そんなマチョー刺繍は、黒地に花の刺繍を縫うのが一般的です。はじめの頃は白地が一般的だったそうですが、時代の流れとともに黒地へと変わりました。またマチョー刺繍と一言にいっても、さまざまな花のパターンがあります。白地のカロチャ刺繍と黒地のマチョー刺繍、どちらもそれぞれの魅力がありますよね!
POINT
マチョーもハンガリーの地名!
そんなマチョー刺繍の「マチョー」も、ハンガリーの地名から由来しています。マチョー地方はハンガリーの北東部に位置し、ここからマチョー刺繍が伝わっていきました。
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装③バラニャ地方の衣装
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ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、バラニャ地方の衣装です。バラニャ地方はハンガリー南部に位置し、セルビアやクロアチアと接したエリアであることから、他東ヨーロッパの影響を強く受けています。写真のように、バラニャ地方の衣装はスパンコールのついた白いブラウスやエプロンをつけるのが特徴です。
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装④ノーグラード地方の衣装
ハンガリーの女性用の民族衣装・伝統衣装の4つ目は、ノーグラード地方の衣装です。ノーグラード地方はハンガリーの北部に位置しスロバキアと隣接しています。ノーグラード地方の女性用の伝統衣装は、スカートを幾重にも重ねるのが特徴です。ふりふりのスカートも可愛らしく、こちらも女性なら一度は履きたくなりますよね。
そんな幾重にも重ねたスカートが可愛いノーグラードの民族衣装ですが、ダンスをするときにこのスカートがふわっと舞うのがポイントです。ハンガリーではダンスのときにも伝統衣装を着るようですが、くるくる華麗に踊る美しい女性と、伝統的な可愛らしいスカート…その組み合わせは、同じ女性でも見惚れてしまうでしょう!
ハンガリーの男性用の民族衣装・伝統衣装について!
ハンガリーの男性用の民族衣装・伝統衣装も刺繍があしらわれている!
ハンガリーの男性用の民族衣装・伝統衣装の特徴は、女性と同じく刺繍があしらわれていることです。日本では刺繍=女性のおしゃれというイメージが強いですが、ハンガリーの民族衣装は、男性用でも伝統工芸である刺繍が縫われています。
写真はハンガリーのノーグラード地方にあるパローツというエリアの衣装ですが、女性の伝統衣装とはまた違う仕様になっています!女性の場合刺繍は花をモチーフにしたものが多いですが、男性の場合は幾何学模様があしらわれています。またコートも足首まであるので、寒いハンガリーでもしっかり防寒できそうですよね。
おしゃれな帽子もハンガリーの男性用の民族衣装ならではのもの
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おしゃれで個性的な帽子を被るのも、ハンガリーの男性用の民族衣装・伝統衣装の特徴です。こちらの写真もノーグラード地方のパローツで撮られたものですが、男性はチロリアンテープがアクセントの黒い帽子を被るよう!ハンガリーの民族衣装は女性同様、男性も可愛らしい仕上がりになっているものが多いといえます。
また、このハンガリーのノーグラード地方には、ホッロークーという村があります。この村はユネスコの文化遺産にも登録されるほどの美しさで、ハンガリーの伝統的な町並みを楽しむことができます。ハンガリー=ブタペストのイメージが強いですが、ノーグラード地方にも伝統衣装や美しい景色など見所があるといえます!
ちなみにここまで記事を読んで、「ハンガリーのことをもっと知りたい」と感じた方も多いのではないでしょうか?こちらの記事には、ハンガリー人の性格や特徴、さらに恋愛傾向などが詳しくまとめられています!普段ハンガリー人と接することがないという方がほとんどだと考えられますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン①結婚式
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの1つ目は、結婚式です。日本でも「結婚式は伝統衣装である和装で!」と考えている方が男性、女性ともに多くいますが、ハンガリーでもこの考えは同じようです。民族衣装を着た幸せそうなハンガリー人カップルを見ると、こちらもなんだかほっこり優しい気持ちになりますね…
ちなみにハンガリーの結婚式事情ですが、日本とは大きく異なるようです!というのはハンガリーでは教会で誓いの挨拶を済ませると、次の食事会ではなんとダンスパーティーがはじまり、夜中過ぎまで続くのだとか…日本は二次会はあるもの、一般的に夜中過ぎまでダンスパーティーを行うのはとても珍しいといえます。
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン②お祭り
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの2つ目は、お祭りです。例えばハンガリーの南部にあるモハーチという街では、2月に「ブショーヤーラーシュ」というお祭りが開催されています。このお祭りでハンガリー人はモンスターの格好に変装し、街を練り歩くのだそう!まるで秋に行われるハロウィンみたいですよね。
また、この「ブショーヤーラーシュ」では民族衣装を着た男性や女性も参加し、パレードやフォークダンス、伝統音楽の演奏を行うそうです。想像しただけで、とても楽しそうですよね!他ヨーロッパにも民族衣装を着たお祭りはありますが、このようにハンガリーにも伝統衣装を着てお祝いする特別なイベントがあります。
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装の注目すべきポイント
繊細なデザインのハンガリー刺繍
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ハンガリーの民族衣装・伝統衣装の注目すべきポイントとして、美しい繊細な刺繍の模様が挙げられます。ハンガリーの伝統衣装には主に花柄の刺繍があしらわれていますが、衣装によって若干の違いがあります。中には珍しい個性的な刺繍もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ハンガリーの伝統的な刺繍があしらわれた靴も!
ハンガリー人のSNSをチェックしてみると、中には伝統的な刺繍が好きなあまり、なんと自分の靴に刺繍をほどこしていた方もいました!写真は大胆な花の刺繍がアクセントとなり、とてもおしゃれな仕上がりになっています!ハンガリーの刺繍好きな方は、靴にも刺繍をほどこしてみてはいかがでしょう?
また、こちらの記事にはおすすめの刺繍キットや本、中国やインド、フランスやルーマニアなど世界の刺繍についてまとめられています。「刺繍に興味があるけど、何から取り掛かればいいか分からない…」「ハンガリー以外にも、世界にはどんな刺繍があるのか知りたい」という方は、ぜひこちらの記事をチェックしてくださいね。
女性の可愛らしいヘアアクセサリー
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女性の可愛らしいヘアアクセサリーも、ハンガリーの民族衣装・伝統衣装の注目すべきポイントだといえます。ハンガリーの女性は民族衣装をまとう際どんなヘアアクセサリーをしているかというと、中には何もつけていない人もいますが、写真のようなおしゃれなスカーフやカチューシャ、バンダナ、花冠と実にさまざまなのです。
さらに気になるヘアスタイルですが、こちらも人によって異なってきます。ダウンスタイルやポニーテールでシンプルにまとめている女性もいますが、三つ編みや編み込みなど、ヘアスタイルにもこだわっている女性もいます!ハンガリーの民族衣装は、特におしゃれな三つ編みや編み込みヘアと相性抜群だといえるでしょう。
ハンガリーのバラニャ地方とノーグラード地方の女性の民族衣装の見所
バラニャ地方の女性のおしゃれなブラウス
バラニャ地方の女性の民族衣装は、ブラウスの袖部分も見所になっています!写真のように花の形にカットワークされたブラウスは美しく、首元や手首にもリボンでアクセントがつけられています。こんな可愛いブラウスがあったら思わず買ってしまいそう…ハンガリーの伝統衣装は、現代の女性にも人気がありそうです!
ノーグラード地方の女性がつける美しいリボン
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ハンガリーのノーグラード地方では女性が民族衣装を着用する際、髪にリボンをつけます。このリボンも美しく見所で、中には三つ編みと一緒にリボンを編んでいる女性もいます。ちなみに髪にリボンをつけるのは、未婚の女性だけだそうです。このように地方ごとにさまざまなしきたりがあるのは、とても面白いですよね!
ハンガリーの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!
今回はハンガリーの民族衣装・伝統衣装をご紹介しましたが、どれもハンガリーの伝統的な刺繍がおしゃれでした。地方ごとに民族衣装のデザインにも違いがあり、地域特有のしきたりなどあります。また日本の伝統衣装である着物のように、ハンガリー人も民族衣装は普段着としてでなく、結婚式など特別な日に着用するようです。
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