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スペインの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

今回は、スペインの男性・女性の民族衣装をご紹介!ヨーロッパの伝統衣装はどれも美しいもの、スペインはとても華やかなのが特徴です。特にバレンシア地方の民族衣装が美しいと話題になっています。着用シーンもお伝えするので、ぜひチェックしてくださいね!

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スペインってどんな国・地域・地方?

南ヨーロッパに位置する情熱の国スペイン

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Summer in Fall.. Valencia I love you!💛

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スペインは南ヨーロッパにあり、イベリア半島に位置している国です。北東はフランス、西はポルトガルが隣接しています。また海に面した地中海側は他ヨーロッパの国と比べて温暖な気候で、日本人だけでなく多くのヨーロッパ人がバカンスで足を運んでいます。特に寒いドイツやフランスからの観光客に、人気があるようです。

POINT

スペインの首都はマドリッド!

日本人だけでなくヨーロッパ人からも旅先として選ばれてるスペインですが、首都はスペイン中央に位置するマドリッドです。マドリッドは人口約325万人で、ヨーロッパでは第5位を誇る都市でもあります。ちなみにスペインの首都を、人口がマドリッドの次に多いバルセロナだと勘違いしてしまう方もいます!

地方によってさまざまな文化がある

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#spain🇪🇸

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そんなスペインは、現在も地方によってさまざまな文化が残っているのが特徴です。スペインは17州、50県に分かれており、有名なものとしてアンダルシア州、バスク州、カタルーニャ州、マドリード州、バレンシア州などが挙げられます。今回ご紹介するスペインの民族衣装や伝統衣装も、地方ごとに異なります。

民族衣装や伝統衣装以外にもアートやグルメ好きには見所満載!

スペインは美しい民族衣装や伝統衣装以外にも、アートやグルメ好きにはたまらない魅力的な国でもあります。例えば首都マドリッドにはプラド美術館が、バルセロナには建築家ガウディが設計したサグラダ・ファミリアがあります。アート以外にスペインではパエリアやチョリソー、トルティーヤといった名物料理も堪能できます!

また、スペインは地方によって、歴史や文化が色濃く残っている地域もあります。その内のひとつが、スペインの南に位置するアンダルシア州。ここはアラブの歴史が影響されているため、異国情緒漂う遺跡や建築物を目にすることができます。特にグラナダという街にあるアルハンブラ宮殿が有名で、多くの観光客が訪れています。

スペインの女性用の民族衣装・伝統衣装2選!

スペインの女性用の民族衣装・伝統衣装①フラメンコの衣装


スペインの女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、フラメンコの衣装です。フラメンコの衣装で女性はフリルがついた裾が長いスカートを履きますが、これはパタデコーラというものです。フラメンコのダンスに合わせ揺れる華やかなパタデコーラに、思わず見惚れてしまうという方も多いのではないでしょうか?

そんなスペインの民族衣装であるパタデコーラの色や柄には、さまざまな種類があります。これは日本の伝統衣装である着物と同じですよね。赤やグリーンなど華やかな色のイメージが強いですが、中にはグレーや黒など落ち着いた色のパタデコーラも。さらに花柄やドット柄、幾何学模様など、個性的なパタデコーラもあります!

スペインの女性用の民族衣装パタデコーラは基本的にオーダーメイドで作る!

華やかでゴージャスなスペインの民族衣装パタデコーラは、一般的にオーダーメイドで作るようです。少しでも大きいサイズのパタデコーラだと、フラメンコを踊るときに美しく見えないからだそうです。オーダーメイドでなくてもパタデコーラを購入できますが、こだわりのある方は練習時もオーダーメイドのものを履きます。

ではパタデコーラの気になるお値段ですが、オーダーメイドでは10万円ほどします!美しく繊細なデザインなだけあって、やはり値は張りますよね。ちなみに中古品であれば、2〜5万円ほどで売られています。中には1万円以下で購入できるものもありますが、やはりオーダーメイドとの差は素人目にも分かってしまうそうです!

スペインの女性用の民族衣装・伝統衣装②バレンシア地方のドレス

スペインの女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、バレンシア地方のドレスです。スペインでは地方ごとに民族衣装が異なりますが、中でもバレンシア地方の民族衣装は華やかであると有名なのです。このドレスはスペインの宮廷で着用されていたドレスをモデルにしています。ふんわりしたスカートが美しい民族衣装ですよね!

さらにドレスによって金糸や銀糸で美しい刺繍がほどこされているものも。このバレンシア地方のドレスも、民族衣装であるパタデコーラと同じく基本的にオーダーメイドで作るようです。気になるお値段ですが、1着揃えるだけでもなんと40万円ほど。さらに全てシルクを使ったドレスだと、300万円以上してしまうそうです!

民族衣装であるドレスのデザインもさまざま!


スペインでも煌びやかだと話題のバレンシア地方のドレスですが、デザインも豊富でどれも美しいのが特徴です。カラフルな民族衣装は、女性なら一度は着てみたくなります!またレトロな花柄のドレスが比較的多く、バレンシア地方のドレスを着たスペイン人を見るとまるで中世ヨーロッパにタイムスリップした気分になります。

また、バレンシア地方の民族衣装を着用する際は、デランタルというエプロンもつけます。さらにマンテレタという、スカーフを巻くときもあります。SNSでは、デランタルやマンテレタを身に付けた小さな女の子もいました!ヨーロッパのレースや刺繍のデザインが好きという方に、わくわくするような仕上がりとなっています。

スペインの男性用の民族衣装・伝統衣装2選!

スペインの男性用の民族衣装・伝統衣装①闘牛士の衣装

スペインの男性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、闘牛士の衣装です。スペインの男性用の民族衣装と聞いて、この格好を思い浮かべた方も多いかもしれません!スペインの国を表しているような華やかなデザインの衣装と、はためく赤い布は、「闘牛士を実際に見たことがない」という方にも強く印象に残りますよね。

スペインの闘牛士が着ているのは、Chaleco(チャレーコ)というベスト、Chaqutilla(シャキーラ)という上着です。女性のフラメンコの民族衣装と同じく、男性闘牛士の民族衣装も赤や青、緑や青といった派手なカラーなのがポイントです。ズボンは牛と闘うため、動きやすいぴったりしたものを履いています。

そんなスペインを代表する闘牛士の衣装ですが、ランクで決まりがあるのもポイント。闘牛にはTorero(トレロ)と呼ばれる牛にとどめを刺す正闘牛士と、Banderillero(バンデリジェーロ)という牛を誘導する助手に分かれます。この正闘牛士は、金の刺繍をあしらったチョッキを着るという決まりがあります。

POINT

現在は女性の闘牛士も活躍している!

スペインの闘牛士と聞くと、どうしても男性の印象が強くなりますよね。ですが現在は女性の闘牛士も活躍しているようです!また女性の衣装ですが、男性のように色鮮やかなチャレーコとシャキーラをまとい、ぴったりしたズボンを着用しています。

闘牛士は行進時にカポーテを使う!

また、スペインの闘牛士は行進をするときに、Capote(カポーテ)と呼ばれるケープを身に付けます。このカポーテは、助手が牛を誘導するときにも使われるものでもあります。ちなみに正闘牛士が使う赤い布はムレータ(Muleta)というもので、スペインの闘牛士はこのカポーテとムレータを使い分けています。

POINT

最近は闘牛自体を疑問視する声も…

スペインの国技としても有名な闘牛ですが、最近は「牛を殺めるのは可哀想だ」という意見も強まっているようです。動物愛護団体からも非難され、州によっては闘牛を禁止しているところもあります。闘牛はスペインの文化でもありますが、さまざまな意見があるようです!


スペインの男性用の民族衣装・伝統衣装②バレンシア地方の衣装

スペインの男性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、バレンシア地方の衣装です。バレンシア地方の女性の伝統衣装の方が注目されていますが、男性の伝統衣装もとても素敵なのです!バレンシア地方のお祭りでは、男性はベストにゆったりしたズボン、そして頭にターバンやアンティークな帽子を被っている人が多く見られます。

ちなみにここまで読んで、「スペインってどんな国か、もっと知りたい!」と感じた方も多いのではないでしょうか?こちらの記事にはスペインの観光名所18選がまとめられています。先ほどお伝えしたプラド美術館やサグラダ・ファミリア以外にも、グエル公園やバルセロナ凱旋門、エルタホ峡谷など見所がたくさんあります!

スペインの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

スペインの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン①特別なイベント

スペインの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの1つ目は、特別なイベントです。スペインの民族衣装であるフラメンコのパタデコーラや闘牛士のチャレーコやシャコーレといった衣装は、スペイン人でも普段着ません!そのためフラメンコや闘牛のイベントに着用するというのが、一般的だといえるでしょう。

また、闘牛士の民族衣装は、コスプレとしても人気があるようです!インターネットで検索をかけると、日本国内外で男性・女性ともにコスプレ用の衣装が売られています。そのため日本でも海外でも、ハロウィンや仮装大会といったコスプレを楽しむイベントのときに、闘牛士の格好をする人たちもいるといえるでしょう!

スペインの民族衣装・伝統衣装を着用するシーン②バレンシア地方のお祭り

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スペインの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの2つ目は、バレンシア地方のお祭りです。スペインの宮廷衣装をモチーフにしたバレンシア地方のドレスは機能的でなく、またその高価な値段から現代の生活スタイルには合わないといえます。そのためバレンシア地方では、お祭りのときだけ着るというのが一般的のようです。

ちなみに美しい伝統衣装が見れるバレンシア地方のお祭りとして、「サン・ホセの火祭り」が挙げられます。毎年3月に開催されるお祭りで、スペイン人はバレンシア地方の民族衣装を着てパレードを行うようです。この日は民族衣装を着た多くのスペイン人に圧巻されそうですね!バレンシア旅行に行く方は、ぜひご参加ください。

また、「これからスペインに旅行に行く予定だけど、どんな持ち物が必要なのだろう?」という方に読んでいただきたい記事がこちら!ここにはスペイン旅行で準備すべき持ち物リストやいらない物リスト、さらに観光の必需品などがまとめられています。準備をしっかり行って、スペイン旅行を思いっきり満喫しましょう!

スペインの民族衣装・伝統衣装の着こなし方

バレンシア地方の民族衣装はアグーハというかんざしでおしゃれに!

バレンシア地方の民族衣装を着用する際、アグーハというかんざしを用います。アグーハもスペインの宮廷で使われていたアクセサリーを彷彿とさせるものが多く、アンティークなデザインで美しいのが特徴です。金や銀のアグーハは、見てるだけで上品な気持ちになりますよね!このアグーハも、衣装同様高価なアイテムなのです。

さらにアグーハだけでなく、ペイネタという飾り用の櫛を使うときもあります。このペイネタも非常に華やかなもので、あるのとないのとではゴージャス感に違いが出るといえるでしょう!ただしこちらも衣装やアグーハと同じく高価なアイテムで、なんとアクセサリーを揃えるだけでも数万円ほどしてしまうそうです…

モニュスという髪型で個性的に!

また、バレンシア地方のお祭りでは民族衣装もそうですが、女性の髪型にも注目したいところ。お祭りで女性はモニュスという髪型にします。このモニュスはサイドと後頭部に、三つ編みを巻いたような髪型のことをいいます。普段なかなかこういった髪型にしませんが、モニュスにすることで宮廷の女性らしさがアップしますよね!

さらにバレンシア地方の民族衣装をまとうときは、頭にマンティージャというベールを被るときがあります。一般的に聖母へ献花するとき、ミサへ参加するときに、マンティージャの使用が義務付けられているようです。こちらもアクセサリーと同じように高価なアイテムで、ハンドメイドのマンティージャだと数十万円ほどします!

スペインの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

今回はスペインの民族衣装や伝統衣装をご紹介しましたが、女性の民族衣装も男性の民族衣装も、どれも華やかなのが特徴だといえるでしょう。スペインの情熱的なお国柄が、伝統衣装にも表れているのかもしれません!特にバレンシア地方の民族衣装は美しいと有名なので、バレンシアに行く予定の方はチェックしてくださいね!

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