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メキシコの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

メキシコの民族衣装と言うと、男性の着用する大きな帽子とカラフルな衣装を一番に思い浮かべてしまいますが、女性の衣装は、と言うとなかなか思い浮かびませんよね。そこで今回は、メキシコの民族衣装、そして伝統衣装にスポットを当てていきたいと思います!メキシコの明るい音楽と一緒で民族衣装もとても華やかですよ!

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メキシコってどんな国・地域・地方?

ネイティブアメリカン文化から植民地文化へ変化した国

メキシコと言えば、陽気な印象を持つ明るい国ですよね。楽しい音楽に美味しい料理やお酒、そして陽気な人々が暮らしている太陽の国です。しかし、今でこそ明るい印象を受ける国なのですが、長い間スペインの植民地として存在していました。1821年に完全に独立し、今のメキシコになりました。

スペインの影響が強く出ている文化

公用語は定められてはいませんが、ほとんどの住人はスペイン語を話します。首都のメキシコシティに近い場所では、文化や建物、そして民族衣装などはスペインの影響が色濃く反映されています。食文化なども、スペインの影響を受けつつ、独自の発展を遂げていきました。

その一方で、南部地方などでは先住民族の伝統を守り続けている人々も存在し、彼らの話す言葉や民族衣装はとてもエキゾチックです。地方によって生地の折り方や刺繍が異なり、それが民族の象徴になっています。文化財として残す努力もされていますが、そのような伝統も日々消えていっています。

メキシコは中米に位置する国

メキシコは、北アメリカの南部に位置する国で、国の面積は日本の約5倍の、約197平方キロメートルを持ちます。太平洋、メキシコ湾、カリブ海に面しており、また、多くの火山や、ジャングルなどが存在します。北部は乾燥地帯で、サボテンやリュウゼツランなどの多肉植物しか育たない不毛な砂漠地帯です。

そんなリュウゼツランで作られた蒸留酒がテキーラです。メキシコに行くと、地場産のテキーラがたくさんあり、日本で飲むよりも安く美味しいテキーラが楽しめますよ。現地で飲むテキーラは香りも豊かで味も豊かです。現地に言ったときにはぜひ飲んでみてくださいね!

太平洋とメキシコ湾に挟まれた海の国

メキシコ沿岸部には、カリブ海沿岸のカンクンや、太平洋沿岸のアカプルコなど、世界的に有名なビーチリゾートがたくさんあります。そして、マヤ文明やアステカ文明などの高度な先住民の遺跡が多数存在し、メキシコの重要な観光資源となっています。

観光地としてメキシコは大変楽しい国です!自然も豊富で食事も美味しく、そして明るく楽しい文化に触れたり、遺跡を見て思いを馳せたりと、とても楽しい時間を過ごせますので、ぜひ次の旅行地の候補にしてくださいね!メキシコの観光地をまとめた記事がありますので、こちらもご覧になってください。

メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装8選!その1

①メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/ウィルピル


メキシコの代表的な民族衣装と言えばこちらのウィルピルです。布に華やかな色合いの刺繍が施された伝統衣装です。地方や地域、村によって刺繍の方法も様々あり、特徴も変わってきます。刺繍を施された布はブラウスやスカート、ワンピースなどに仕立てられます。

アメリカ大陸では、同じ祖先の先住民族が各地に散らばっていて、似たような民族衣装を着ることも多いのですが、こちらのウィルピルはほぼメキシコでしか見られません。

②メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/テワナ

花をモチーフにした模様が幾何学模様を描くこちらのテワナは、とても華やかな色合いで作られています。頭の上にクジャクのように広がる白い布を付けるのまでがセットになります。こちらはオアハカ州イスモ地方のテワンテペックの民族衣装になります。とても華やかで可愛らしいですね!

③メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/チナ・オアハケーニャ

こちらもオアハカ州にある村の伝統衣装です。スカート部分に使っている布の長さがなんと4~6メートルという、大変豪華なつくりをしている民族衣装です。頭に花を乗せたカゴを乗せて踊りながらパレードをします。

④メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/ベラクルス州の女性用民族衣装

メキシコ南部、オアハカの隣の州、ベラクルス州の民族衣装です。他の地方のカラフルな伝統衣装と異なりこちらは真っ白です。白い衣装なのですが、レースでできていて、作りはとても豪華です。前に、黒地に花の刺繍を施したエプロンを付けます。

メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装8選!その2

⑤メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/フロール・デラ・ピーニャの衣装

こちらはオアハカ地方の踊りの中でもとても盛り上がる、パイナップル踊りの民族衣装です。パイナップルを持ちながら踊り、最後に見ている人たちに投げる、という、なんともアグレッシブな踊りです。

オアハカ地方は南シエラマドレ山脈の中の標高1550メートルの高地に位置しており、多数の先住民族が暮らしています。住人の40%は先住民族と言われており、その中でも様々なコミュニティが形成されており、そのコミュニティの中で様々な民族衣装が生まれました。もちろん全て先祖代々受け継がれている伝統衣装です。

⑥メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/イスモ地方フチタン村の民族衣装


オアハカでも、特にイスモ地方のフチタン村ではいろいろな民族衣装を見ることができます。フチタンで作られる衣装に施される刺繍はとても精密で豪奢です。そして、いろいろな種類の民族衣装が作られています。

オアハカで作られる民族衣装の色はとてもポップでキュートです!基本的に原色が用いられ、とても鮮やかな色合いをしています。街並みや工芸品もとてもカラフルで、衣装の色が鮮やかなことが納得できますよ!

⑦メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/オアハカ地方の普段着

こちらは普段着のエプロンです。こちらは鮮やかな花のモチーフの刺繍が施されています。メキシコの民族衣装は主にに花のモチーフを取り入れていることがとても多いです。他には鳥や動物などのモチーフも使われています。自然とともに生きてきたネイティブアメリカンならではの意匠ですよね。

⑧メキシコの女性用の民族衣装・伝統衣装/コスタ・チカ地域の民族衣装

スペインのフラメンコのようなこちらの衣装は湾岸のコスタ・チカ地域、ポチュトラの踊り用の衣装です。女性は男性の愛を手に入れようと積極的に男性へアプローチをする踊りで、スカートをはためかせながら踊るため、スカートのドレープが贅沢です!

こちらの衣装はスペインのフラメンコの衣装のようです。スペインの統治下に長く置かれていたため、民族衣装にもスペインの影響が反映されていたりもします。1500年代にスペインの統治を受けた時に、スペインから布や裁縫道具などが輸入されています。それから民族衣装の製作が盛んになっていきました。

メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装5選!その1

①メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装/マリアッチ用チャロスーツ

メキシコの音楽シーンに欠かせないマリアッチですが、演奏する時に欠かせない衣装がこちらのチャロスーツです。1930年頃に正式に採用され始めたこちらの衣装は、元々は乗馬用の衣装でした。そんな乗馬用衣装に装飾を施し、華美に仕立ててあります。生地も厚く、装飾も付いているため、なかなか重い衣装なのです。

こちらの衣装とセットで被るのがチャロハットで、チャロスーツとお揃いで仕立てているのが特徴です。こちらのチャロスーツ、女性版もちゃんとあります。女性はパンツスタイルではなく、足首まで隠れる長めのスカートになります。

②メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装/サラぺを使ったポンチョ

もともとはひざ掛けや肩掛けとして使われていた「サラぺ」という一枚布を体に巻き付けて使っていたのが始まりで、そのうちに上から被るタイプとして変化していったものです。主に男性が着ているイメージですが、女性も身に着けます。


③メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装/ソンブレロ

強烈な日差しから頭と肩が焼けるのを防ぐため、ツバを大きく広げるように、そして頭頂部を長く伸ばして作られたのがこちらのソンブレロです。フェルトで作られたものや、藁などで編んだものが主流です。こちらの形が変化したものが、カウボーイハットやテンガロンと呼ばれる帽子です。

メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装5選!その2

④オアハカ地方の男性用民族衣装/ダンサ・デ・ラ・プルマの衣装

オアハカ地方にはたくさんの踊りがあり、それに合わせた衣装がありますが、男性の着る衣伝統衣装の中でも特に華美なのがこちらの衣装です。ダンサーがかぶっている大きな帽子はペナチョと呼ばれる羽飾りで、昔はケツァールの羽で作られていましたが、今はほかの鳥や、フェイクの羽が使われています。

スペイン人のメキシコ征服を表現したというこの踊りは、クイラパンという村で生まれたものです。踊り手はそれぞれアステカの王やスペイン人征服者などに扮し、総勢9人で踊ります。オアハカの踊りの中でも特に人気のある踊りです。この踊りに参加したい男性も多いのだそうですよ。

⑤メキシコの男性用の民族衣装・伝統衣装/白の上下に赤いネクタイ

メキシコの男性が着る民族衣装で一番ポピュラーなのがこちらの伝統衣装です。白の上着とパンツ、そして首に赤いスカーフを巻きます。女性の衣装とは反対で、とてもシンプルです。そして頭には麦わら帽子をかぶるのまでがセットになっています。昔はマリアッチもこちらの衣装で演奏していたのだそうですよ。

メキシコの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

メキシコ最大のお祭り・ゲラゲッツァ民族舞踊フェスティバル

メキシコ南部のオアハカ地方では毎年7月の後半に「ゲラゲッツァ」という民族舞踊のお祭りが開催されます。ゲラゲッツァはオアハカ特有のお祭りでオアハカ州各地のダンサーが集まり、それぞれの村の習慣や民族舞踊を披露します。この日はメキシコ各地から、そして海外からも観光客が集まり大変な賑わいを見せます。

オアハカは古都で、日本でいうところの京都や奈良のような感じでしょうか。ラ・シエラ、ラ・カニャダ、ラ・ミステカ、エル・アルト・パパロアパン、ラ・コスタ、エル・イスモ、ロス・バジェス。 こちらの7つの地域からなるオアハカでは、それぞれの村や町で独自の音楽や踊りがあり、それに合わせた伝統衣装があります。

メキシコ最大のお祭りであるゲラゲッッツァの会場はステージが組まれ、そこでオアハカ地方のいろいろな村のダンサーが踊りを披露します。会場内は有料なのですが、すぐに完売するほどの人気ぶりです。外でパレードも行われ、会場内や近辺では様々な地域の民族衣装を身に着けた人々を見ることができます。

11月20日のメキシコ革命記念日

9月16日はメキシコの独立記念日です。愛国心がとてもあり、そしてお祭り好きのメキシコ人にとってはとても大切な日なのです。この日は国中でお祝いが繰り広げられます。様々な出店が立ち並び、民族衣装に身を包んだ人々がパレードで踊りを披露します。

結婚式

メキシコの地方で行われる結婚式はとても大きな規模で、参加人数が500人を超すことも多く、そして長い時間をかけて派手にお祝いをします。マリアッチ楽団が音楽を奏で、民族衣装に身を包んだ人々がお祝いのパレードをするのです。ちなみに、都市部の結婚式は時間は長いのですが、現代的になってきています。

メキシコの民族衣装・伝統衣装を着用して行う伝統行事

男女で踊るエル・ハラベ・タパティオ

エル・ハラベ・タパティオはハリスコ地方の踊りです。ハリスコ地方にはグアダラハラという街があります。タパティオとは、そのグアダラハラの人々を呼ぶときの言葉です。男性が女性を口説く様子を踊りにしてあり、女性は長いスカートをさばきながら踊ります。

死者の日

メキシコでは死者を祭るイベントを、カトリックにおいての諸聖人の日である11月1日と翌日2日に行われます。家族や友人達が集まり、亡くなった方へ思いを馳せ、そして語り合う日で、日本のお盆のような感じです。この日には、街中にメキシコの伝統衣装が着つけられた骸骨が飾られます。

お墓も飾られ、街中ではマリーゴールドが売られます。そして、民族衣装に身を包んだ骸骨に扮した人々が街中でバンド演奏をしたり、踊りを踊ったりと、とても賑やかになります。日本のお盆よりも派手になりますので、どちらかというとハロウィンに近い伝統行事です。

メキシコの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

メキシコの民族衣装、そして伝統衣装の数々をご紹介しましたが、いかがでしたか?地方のエキゾチックな衣装は目にも鮮やかで見ていて楽しいですよね!そんな情熱的な衣装を作る人々も、もちろん情熱的です。そんなメキシコ人の明るく情熱的な性格が分かる記事がありますのでこちらも読んでみてくださいね!

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