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インドの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

インドの民族衣装についてご紹介していきます。インドの男性・女性の伝統衣装は幾通りもあり、特に女性はかなりのエネルギーを伝統衣装に注ぎます。きらびやかでゴージャスなインドの伝統衣装は見るだけでも楽しくなります。着用シーンも合わせて見ていきましょう。

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インドってどんな国?

インドは南アジア最大の大国

インドは、世界第2位となる13億以上の人口を抱える、国土面積が南アジア最大の大国です。日本の約9倍の面積を持ち、宗教は人口の約8割がヒンドゥー教徒で、その他にイスラム教、キリスト教、シーク教などです。パキスタン、ネパール、バングラデシュと国境を接しています。

ラクダが行きかう広大な砂漠地帯、雪に覆われて年に数ヶ月しか入れないヒマラヤの聖地、聖なる大河であるガンジス河、仏陀が悟りを得たと言われる聖地、バックウォーターと呼ばれる椰子の木の合間を流れる運河をボートで観光するなど、数多くの見どころがある観光大国でもあります。

インドは経済発展が著しい国

インドは、製造業とIT産業が盛んで、20代の若年層の働き手も多く、他の新興国の経済が減速する中で経済発展が著しい国です。インド人に人気の娯楽として映画があり、映画製作本数は世界一を誇ります。ハリウッド映画に対し、インドの映画はボリウッド映画と称されます。映画には踊りのシーンが多いのが特徴です。

インドでは女性男性問わず、映画が生活に密着している感じです。下の記事では、インド映画にダンスシーンが多い理由をご紹介しています。また、おすすめのインド映画もご紹介しているので、合わせてご覧下さい。

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装5選!

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その1|サリー

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、「サリー」です。サリーは一枚の布で約5.5メートルほどあります。こちらの布をヒダをつけたりしながら、上手に体に巻きつけて着用します。サリーの素材には、シルク、コットン、ポリエステル、シフォン、ジョーゼットなどさまざまな種類があります。

サリーには、プリントの模様入り、機械刺繍や手刺繍入り、裾部分にボーダーが見えるように加工されたものなどがあります。サリーの価格帯は500円くらいからスタートし、最高級サリーは何十万円のものもあります。サリーの下には同系色のペチコートと呼ばれるスカートを履き、トップスはサリー用ブラウスを合わせます。

サリーの着方は幾通りかあり、地方によっても変わります。サリーを肩で安全ピンで留めて、残りの部分を背中に垂らすスタイルが一般的になり、都会ではよくこのスタイルで着用しています。地方では結婚後サリーを着用し、頭をサリーで覆う風習がある所もあります。グジュラート州ではサリーを手前に垂らすスタイルが主です。


インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その2|パティアラサルワールカミーズ

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、「パティアラ・サルワールカミーズ」です。サルワールカミーズは、サルワールはズボン、カミーズはトップス、これにドゥパッタと呼ばれるストールを合わせた3点セットスタイルの民族衣装です。ここではサルワールカミーズをズボンごとに分けてご紹介していきます。

このズボンは「パティアラ」と呼ばれ、たっぷりとしたタイプで、着用するときれいにドレープが出るのが特徴です。パティアラを着用する時は、トップスを膝丈以上の短い丈のものと合わせるのが、おしゃれのトレンドです。ミドル層以降は、短い丈のトップスを好まない傾向にあり、こちらは若年層の支持が高くなっています。

ストールであるドゥパッタは、大きめのものをふんわりと上半身をカバーするようにかけるのが、おしゃれ上級者です。ドゥパッタとパティアラがセットで販売されている場合は、同じ生地での場合がほとんどで、その場合はトップスに無地を合わせることが多いです。

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その3|チュリダ・サルワールカミーズ

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、「チュリダ・サルワールカミーズ」です。こちらのズボンは「チュリダ」と呼ばれます。タイプとしては、伸縮性のある生地ではレギンスのような感じです。伸縮性のない生地では、チュリダの足首部分は長くなっていて、履いた後にくしゅくしゅ感が出るものもあります。

チュリダを着用する時は、トップスの丈は膝丈より長いものが合います。3点セットで販売されている場合は、ほぼそのようなスタイルです。3点セットの全部が無地または柄物の時もありますが、トップスとストールであるドゥパッタを同生地でコーディネートしたものが、おしゃれ感が高く人気があります。

チュリダタイプは、昔からあるスタイルで若年層で着ている人は少なく、ミドル層以降の世代に好まれます。どこに着ていっても万人に好まれるベーシックなスタイルです。また、日本では「サルワールカミーズ」のことを「パンジャビドレス」と呼ぶことも多いですが、この呼び方はインドではあまり使われていません。

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その4|レヘンガ・チョリ

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その4は、「レヘンガ・チョリ」です。レヘンガ・チョリは、レヘンガと呼ばれるスカート、チョリと呼ばれるブラウス、大判のストールの3点セットです。サリーよりもおしゃれ感が高いので、比較的若年層からヤングミセスに好まれます。レヘンガ・チョリは、男性にもウケがいいです。

レヘンガ・チョリは、通常結婚式やお祭りなどの特別な機会に、ゴージャスなものを着用することが多いです。インド北西部にあるラジャスタン州やグジュラート州の農村部では、既婚女性が普段着として着ていることも多いです。その場合は、レヘンガのことを「ガーグラー」と呼び、「ガーグラー・チョリ」と呼ばれます。


インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その5|プラゾ・サルワールカミーズ

インドの女性用の民族衣装・伝統衣装その5は、「プラゾ・サルワールカミーズ」です。このズボンは「プラゾ」と呼ばれ、近年インドで大流行しています。伝統的なサルワールカミーズのスタイルをキープしながら、新しいズボンのタイプである「プラゾ」を合わせています。

プラゾのウエスト部分はゴムで、フレアーパンツです。最近のインドの若年層は、西洋のファッションを好み、サルワールカミーズを本当に着なくなってきています。その流れの中で、若年層からヤングミセスを中心に、プラゾを合わせるサルワールカミーズが、2015年前後から爆発的に流行しています。

都会にあるショッピングモール内では、プラゾコーナーのスペースは大きくとられ、夏用の薄い生地のものから冬用の分厚い生地のものまで、さまざまな色の製品が並んでいます。プラゾの登場で、以前人気だったパティアラタイプのズボンは、置かないショップもあるほどです。プラゾは、今一番トレンドの伝統衣装です。

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装3選!

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装その1|クルタパジャマ

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、「クルタパジャマ」です。クルタはシャツで、パジャマはズボンという意味になります。クルタパジャマは、上下同系色のこともありますし、シャツであるクルタをオレンジやピンクなど派手な色にし、ズボンであるパジャマを白で合わせるスタイルも好まれています。

布地はコットンを用いることが多く、ゆったりめに着るので、長袖でも意外と着用感は涼しいです。既製品もありますが、自分に合わせて縫製したものを着るのが日常のインドでは、オーダーメイドでクルタパジャマを作ることも多いです。襟は細い幅の立つタイプの襟がつき、ボタンは上部に数個付きます。

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装その2|ドーティ|地方では日常着

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、「ドーティ」です。ドーティは素材がコットンの一枚の布です。無地またはボーダーラインが入ったものがあります。ドーティの着方は主に2通りで、動きやすいように一枚布を股の下を通して着用するタイプと、布を巻きつけて巻きスカートのように着用するタイプがあります。

ドーティを着用した際のトップスは、シャツであるクルタの他に、通常タイプのシャツもよく一緒に着用します。若年層の中にはTシャツを合わせる人もいて、比較的自由に着用しています。


ドーティは、地方のミドル層以降の人たちは、日常着として着用していることも多いです。また、インドの風習で、朝シャワーを浴びた後に寺院へ参拝に行く人たちも多いのですが、その際にドーティを着用して、寺院参拝する人も見かけます。寺院参拝が終わると、通常のズボンに履き替えて出勤するスタイルの人もいます。

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装その3|シャルワニ

インドの男性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、「シャルワニ」です。シャルワニは、比較的厚めのしっかりした生地で作られるコートです。ズボンはチュリダと呼ばれるぴったりとしたタイプを裾でくしゅくしゅさせて合わせることが多いです。

結婚式やパーティーでは、ターバンをこれに合わせることもあります。この場合のターバンは、宗教的な意味合いはありません。頭に布を巻きつけるのではなく、ターバン型になっている帽子をかぶるというスタイルになります。この帽子の後ろに長くはためく布がついていることもあり、かぶるとまるで王様のようになります。

ここまで読んで、インド旅行へ興味の湧いてきた方は、下の記事をぜひ、ご覧下さい。月別の天気や観光の服装などを詳しく解説しています。

インドの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

伝統衣装を着用する結婚式

インドの民族衣装・伝統衣装を着用する主なシーンは、結婚式です。インドでは若い世代を中心に、現在西洋的なファッションが好まれています。そのような若い世代でも、結婚式においては民族衣装・伝統衣装を着用します。もちろん、自分の結婚式も、結婚式に出席する場合も、女性男性共に民族衣装・伝統衣装を着用します。

インドでは、家族や親戚、友人間の関係が比較的濃く、結婚式に招かれる機会はかなり多くなります。また、適齢期になると、アレンジメントマリッジと呼ばれるお見合い結婚で結婚する人が多いです。特に地方では、適齢期になるとほぼ全員結婚するため、結婚式に適した日取りには、結婚式出席のかけもちをすることもあります。

インドにおける結婚式の人生での位置はかなり高く、かなりの金額を結婚式にかけます。結婚式で着る伝統衣装には、どのクラスの人たちも出来る限り見栄えの良いものを着用します。たくさんの招待客を招き、男性は白馬で新婦を迎えに行き、会場に乗り込むスタイルの結婚式には、きらびやかな伝統衣装は欠かせない存在です。

伝統衣装を着用するお祭り

インドの民族衣装・伝統衣装を着用する主なシーンの2つ目は、お祭りです。インドにはたくさんのお祭りがありますが、一番大きいお祭りは日本のお正月のような「ディワリ」と言うお祭りです。ディワリでは、ヒンドゥー教の富の女神ラクシュミ神を招きます。

また、ディワリでは服を新調するのが慣わしとなっていて、その際に新調する服は伝統衣装であることが多いです。富の女神ラクシュミ神を招く儀式をする時には、ほぼ全員が新調した伝統衣装を纏います。また、その他には旦那様の長寿と健康を祝う「カルワチャット」と言うお祭りでも、伝統衣装を着る率は高いです。

インドの都市部では、比較的西洋風の服を着る人が多いですが、結婚式、お祭りではほぼ大半のインド人が、伝統衣装を着ます。地方では、結婚式、お祭りはもちろんですが、日常的に伝統衣装を着ている人も多く、年代が上になるにつれ、伝統衣装の着用率は高まります。

インドの民族衣装・伝統衣装を着用する時に欠かせないアイテムとは?

手足に施すメヘンディ

インドの民族衣装・伝統衣装を着用する時に欠かせないアイテムは、メヘンディです。メヘンディは日本でも最近ヘナアートという名で呼ばれ、人気になってきています。特に欠かせないのは、自身の結婚式の時になります。花嫁は何日も前から、メヘンディを描いてもらいます。

結婚式の時は、ひじから下全体的に手のひらまで表と裏を描いてもらいます。描いた後は、メヘンディが乾く一時間ほどはそのままにしておきます。メヘンディを描いた日は、なるべく水を使わないようにすると模様が長持ちします。

数々のジュエリー

インドの民族衣装・伝統衣装を着用する時に欠かせないアイテムの2つ目は、ジュエリーです。指輪、ピアス、ブレスレットなど数々ありますが、特に欠かせないのが、「チューリ」と呼ばれるブレスレットです。

ブレスレットをして伝統衣装を着ると、それだけでキラキラ感が増します。インドの民族衣装・伝統衣装を着用する機会がありましたら、出来るだけブレスレットも一緒につけることをおすすめします。

インドの民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

インドの民族衣装・伝統衣装を男性・女性別に、着用シーンも合わせてご紹介してきました。日本でも最近は販売しているので、個性的なファッションに興味がある方は、トライしてみるのもいいですね。トップスとパンツとストールのセットであるサルワールカミーズなら、日常使いも出来ますので、おすすめです。

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