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イニシャルの書き方・表記の仕方は?姓名の順番・ピリオドの位置も

更新:2019.06.21

名前入りのプレゼントを選ぶときなどに重宝するイニシャルですが、正しい書き方を思い出せますか?英語の授業で習ったことがあるかもしれませんが、いざ表記の仕方や姓名の順番を考えると、迷ってしまうことがあります。ピリオドの位置なども含めて、おさらいをしてみましょう。

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【順番】イニシャルの基本的な書き方は?

【順番】イニシャルの基本的な書き方①規則に基づくなら「名・姓」の順

イニシャルの基本的な書き方の順番の1つ目は、規則に基づくなら「名・姓」の順になることです。もともとイニシャルは、アルファベットやローマ字で表記した名前の、頭文字を使用したものです。アルファベットは、欧米で使用する文字ですから、イニシャルの書き方も欧米から伝わったものです。

そのため、日本でもイニシャルを書く場合は「名・姓」が正しいとされていました。英語の教科書などでも、「名・姓」の順で指導されるのが一般的だったのです。現在では事情が変わりましたが、それでも「名・姓」の順で書く習慣は残っています。

【順番】イニシャルの基本的な書き方②日本では「姓・名」の順も大丈夫

イニシャルの基本的な書き方の順番の2つ目は、日本では「姓・名」の順にしても大丈夫だということです。もともとは、欧米式の順番での書き方が主流でしたが、日本式での書き方でも問題ないとされています。近年になって、国ごとの文化を尊重するという考えが、国際的に広まったためです。

日本の文化では、名前の正しい書き方の順は、「姓・名」ですね。そのため、現在では日本式でイニシャルを書く人も珍しくありません。

【順番】イニシャルの基本的な書き方③現在はどっちの書き方もOK

イニシャルの基本的な書き方の順番の3つ目は、現在はどっちの順でもOKとなっていることです。イニシャルの書き方は、世界的にも統一されていません。名前を書く順は、国によって異なるので、文化を尊重すると統一することはできませんね。

そのため、海外に行くと、イニシャルで混乱してしまうこともあります。順番のどっちが姓で、どっちが名なのか、分からなくなってしまうのです。海外で使用する場合は、その国の書き方に合わせた方が無難かもしれません。

【順番】イニシャルの基本的な書き方④ミドルネームは真ん中に書く

イニシャルの基本的な書き方の順番の4つ目は、ミドルネームは真ん中に書くことです。ミドルネームとは、ファーストネームとラストネームの間に入る、3つ目の名前のことを言います。

例えば、アメリカの大統領として有名な、ケネディ大統領は「John F. Kennedy」となります。真ん中に使用されている「F」がミドルネームのイニシャルですね。ちなみに、もとの名前は「Fitzgerald」です。

日本人でも、海外で生まれたり、両親のどちらかが外国人であったりする場合、ミドルネームを持っている人がいます。ハンマー投げの選手として活躍した室伏広治さんは、「室伏アレクサンダー広治」という名前です。ミドルネームを持つ人に、イニシャル入りのプレゼントを贈る場合は、真ん中に書くと良いですね。

【順番】イニシャルの基本的な書き方⑤学術論文は「姓・名」

イニシャルの基本的な書き方の順番の5つ目は、学術論文の参考文献などに記される場合は、「姓・名」の順になる可能性があることです。学術論文の参考文献の書き方には、いくつかの系統があって、著者名や年代の書き方などが指定されています。例えば、科学雑誌「Nature」では、「姓・名」の順で記載されます。

2018年にノーベル賞を受賞した、本庶佑(ほんじょたすく)博士を例に挙げると、「Honjo, T.」という順番で書かれます。共同受賞したジェームズ・P・アリソン博士の場合は、「Allison, J. P.」という順番となります。


【ピリオド】イニシャルの基本的な書き方は?

【ピリオド】イニシャルの基本的な書き方①英語などの表記法では必要

イニシャルの基本的なピリオドの書き方の1つ目は、英語などのアルファベットを使った表記法では必要だということです。イニシャルで使用されているピリオドは、句読点ではありません。「省略記号」という役割を持つものです。ピリオドを打つことで、「この文字は省略されていますよ」という目印をつけているのです。

イニシャルは、姓名の両方か、どちらかを省略して書くものですね。つまり、英語をはじめとしたアルファベットでの表記法を守るのであれば、省略した部分の後に打つ必要があります。例えば、「John Smith」さんであれば、「J. S.」という打ち方ができます。名前と姓の、両方を省略したものですね。

【ピリオド】イニシャルの基本的な書き方②英語の表記法では打たないことも

イニシャルの基本的なピリオドの書き方の2つ目は、英語なのど表記法では、ピリオドを全く打たない場合もあることです。「John Smith」さんを例に挙げると「JS」でもOKということです。そう言えば、OKも「Oll korrect」の省略だという説がありますが、ピリオドが打たれていませんね。

再び、英語などのアルファベットの表記法の話になりますが、じつは「全て大文字で書かれていて、省略された言葉であると明らかな場合、ピリオドを使用しなくても良い」という決まりもあるのです。「JS」も「OK」も、全て大文字であることから、ピリオド自体を省略しても構わないということです。

しかし、「J. Smith」のような省略の場合は、全て大文字というわけではありません。こちらのケースでは、ピリオドを必要とします。「J Smith」はNGということですね。

【ピリオド】イニシャルの基本的な書き方③カンマも一緒に使用できる

イニシャルの基本的なピリオドの書き方の3つ目は、英語の記号であるカンマも一緒に使用できる可能性があることです。学術論文でのイニシャルの書き方で例に挙げた、本庶佑博士の場合、「Honjo, T.」と表記されていますね。ピリオドだけでなく、カンマも一緒に打たれていることが分かります。

こちらのカンマは、「前に書かれているものが姓ですよ」という目印になっているのです。カンマを一緒に使うことによって、姓と名の、どちらが省略されているのか分かりやすくしているんですね。知らない言語だと、姓名の違いが分かりにくいので、カンマも一緒に使用するようにしても良いですね。

【ピリオド】イニシャルの基本的な書き方④英語の表記法ではピリオドは下

イニシャルの基本的なピリオドの書き方の4つ目は、英語の表記法ではピリオドは下だということです。例えば「John Smith」さんのイニシャルで「J・S」と表記されるケースがあります。しかし、こちらは「中点」であってピリオドではありません。ピリオドの場合「J. S.」と下の方になることが分かりますね。

ケネディ大統領の名前を、カタカナ混じりで書いた場合、「ジョン・F・ケネディ」と中点を使用します。とても混同しやすいので、注意してくださいね。パソコンでイニシャルにピリオドを打つときなど、中点を使用しないようにしましょう。手書きの場合は、日本語の句読点と同じ位置に書くだけなので、簡単ですね。

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方は?

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方①ピリオドの後に使う


イニシャルの基本的なスペースの書き方の1つ目は、ピリオドの後に使うことです。英語などのアルファベットを使用した表記法では、単語と単語の間には、必ずスペースを入れるというものがあります。日本語ではスペースを必要としないので、入れるのを忘れてしまうことが、あるかもしれません。

また、ピリオドは記号なので、スペースのことは、余計に見落とされがちです。何もない空白の部分なので、入れていてもあまり目立たないという問題もありますね。イニシャルのように短いものでも、スペースは必要なので忘れないようにしましょう。ちなみに、ピリオドの前には必要ないので、こちらも注意してくださいね。

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方②ピリオドがない場合は必要ない

イニシャルの基本的なスペースの書き方の2つ目は、ピリオドを打たない場合は必要ないということです。「JS」のように、全て大文字で書かれていて、ピリオド自体を省略したイニシャルの場合は、スペースを入れないようにしましょう。

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方③カンマの後にも使う

イニシャルの基本的なスペースの書き方の3つ目は、カンマの後にも使うことです。学術論文でのイニシャルで、「Honjo, T.」のようにカンマとピリオドを一緒に打つ書き方がありましたね。カンマの後にもスペースを入れて書くことに、しっかりと注意しておきましょう。

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方④省略しない姓や名前の後に使う

イニシャルの基本的なスペースの書き方の4つ目は、省略しない姓や名前の後にも使うことです。例えば、「John Smith」さんの姓を省略して、「John S.」とした場合にもスペースは必要です。「John」という単語の後なので、スペースは入れなければいけませんね。

【スぺース】イニシャルの基本的な書き方③半角スペースを使う

イニシャルの基本的なスペースの書き方の5つ目は、半角スペースを使うことです。パソコンなどでイニシャルを書いている場合、うっかり全角スペースが混ざってしまうことがあります。

「J. S.」のように、若干広めの空白が生まれてしまったら、全角になっているので、修正しましょう。半角の場合は「J. S.」というスペースになります。

姓名の順番、ピリオド、スペースなど、イニシャルの基本的な書き方が分かってきたら、いろいろな名前を参考に、練習をしてみるのはいかがでしょうか。こちらの記事で、英語での名前をたくさん特集しているので、練習にはもってこいですよ。

姓名の順番でイニシャルを書く方法は?

姓名の順番でイニシャルを書く方法①姓と名前を省略して書く

姓名の順番でイニシャルを書く方法の1つ目は、姓と名前を省略して書くものです。日本語のオーソドックスな女性の名前である、「山田花子」さんを例に見てみましょう。表記は「山田=Yamada」「花子=Hanako」となるので、省略すると「Y. H.」ですね。ピリオドの後にスペースを忘れないようにしましょう。


ピリオドを使用しないイニシャルの場合は、「YH」となります。こちらはスペースは必要ないので、そのまま表記していってください。ここで注意しておきたいのは、「Y. H」や「Y H.」のように中途半端にピリオドを使用しないことです。

表記としては間違いになるので、打つなら打つ、打たないなら打たないと、統一させておきましょう。中途半端なピリオドの打ち方で、イニシャルの書き方を間違えてしまうケースは、よく見られるので忘れないでくださいね。

姓名の順番でイニシャルを書く方法②姓にカンマで目印をつける

姓名の順番でイニシャルを書く方法の2つ目は、姓にカンマを打って目印をつける方法です。再び、「山田花子」さんを例に挙げると、「Y., H.」という書き方になります。姓名の両方を省略する書き方でも、カンマを打って姓であることの目印にすることができます。違いをハッキリとさせておきたい場合は、オススメです。

こちらの書き方の場合も、カンマのあとにスペースを入れておくのを忘れないようにしましょう。また、「Y., H」のように、名前のピリオドを打ち忘れてもいけません。

姓名どちらかにイニシャルを使う書き方は?

姓名どちらかにイニシャルを使う書き方①姓はそのままで名前を省略する

姓名どちらかにイニシャルを使う書き方の1つ目は、姓はそのままで名前を省略するものです。「山田花子」さんの名前の場合、次のようなパターンで書くことができます。

名前を省略する書き方一覧

  • 「Yamada, H.」または「YAMADA, H.」
  • 「Yamada H.」または「H. Yamada」
  • 「YAMADA H.」または「H. YAMADA」

姓を省略せずにそのまま表記する場合、姓であることを示すのに、2つの方法をとることができます。1つはカンマを使用して、姓であることを示す方法なので、すでにご紹介しましたね。こちらは「姓・名」の順で使用するパターンのみとなっています。もう1つは、すべて大文字で書くことによって姓であることを示す方法です。

花子さんに「Rose」というミドルネームがあった場合は、名前を「H. R.」と省略すると良いでしょう。ファーストネームからミドルネームの順番です。

姓名どちらかにイニシャルを使う書き方②名前はそのままで姓を省略する

姓名どちらかにイニシャルを使う書き方の2つ目は、名前はそのままで姓を省略するものです。こちらも、「山田花子」さんを例に、パターンを見てみましょう。

姓を省略する書き方一覧

  • 「Y. Hanako」または「Hanako Y.」
  • 「Y., Hanako」

姓を省略するパターンでも、姓であることを示すために「Y., Hanako」とカンマを使用することができます。こちらは、ピリオドとカンマを連続して使うことがポイントです。省略記号であるピリオドを打つことと、間のスペースを入れることは、どんなときでも忘れないようにしましょう。

イニシャルの書き方が一通り分かったら、使用する書体にも注目してみませんか?シンプルな活字体も素敵ですが、いろいろと文字を飾ることができるカリグラフィー文字を使用してもオシャレですよ。こちらの記事では、カリグラフィー文字の書き方や見本を、まとめて紹介しています。

イニシャルに小文字は使える?

姓名の頭文字は原則として大文字

イニシャルは、名前の頭文字だけに省略したものです。アルファベットの表記法では、姓名の頭文字は、原則として大文字で書くことが定められています。そのため、姓名どちらも省略する書き方の場合、小文字を使用することはできません。

「山田花子」さんのイニシャルを「y. h.」または「h. y.」のように表記することはできないのです。姓名のどちらかを省略せずに、片方だけをイニシャルとする場合は、「Hanako Y.」のように、頭文字以外の部分で小文字を使ってもかまいません。

SNSでは小文字を使うこともある

イニシャルは、SNSなど、ネットでの書き込みでは小文字で使われることがあります。アルファベットの表記法としては小文字はNGなのですが、スマートフォンでの書き込みで大文字に変換するのは、手間がかかるためだと考えられています。

例えば、「Y. H.」と書かなければならないところを「yh」で済ましてしまう感じですね。主に若年層での使用が目立つため、アルファベット文化圏での「若者言葉」として捉えられます。SNSでは頻繁なやり取りが行われるため、原則を守って大文字やピリオドを使うと、疲れてしまうのかもしれません。

もちろん、正式な場面で小文字を使用するのは、社会人としてのマナーが問われてしまいます。小文字のイニシャルを使うのであれば、使用できる場面を上手に切り替えることも忘れないでくださいね。

イニシャルのためのローマ字は?

ローマ字の形式がイニシャルに影響する

日本語の名前をイニシャルにするためには、まずはローマ字に変換する必要があります。ローマ字は、仮名文字をアルファベットに転写するために考えられたものです。主に、「日本式」「訓令式」「ヘボン式」という形式に分けられます。

ローマ字の形式の違いは、イニシャルの書き表し方に影響してきます。例えば「ち」という仮名文字を、ヘボン式で表記すると「chi」となりますが、訓令式では「ti」となります。名前によっては、形式ごとにイニシャルが異なってしまう可能性があります。

おすすめのローマ字はヘボン式

日本語の名前をイニシャルで書くために、おすすめのローマ字は、ヘボン式という形式のものです。ローマ字は、使用すべき形式が指定されていません。どの形式を使っても自由なのですが、イニシャルの場合はヘボン式を選ぶと便利です。

理由としては、パスポートの名前の表記には、ヘボン式が採用されていることが挙げられます。国際交流の場でも推奨される形式なので、表記法をチェックしておきましょう。

ローマ字の表記法をチェックして、完璧なイニシャルが書けるようになったら、なんのために使いたいですか?イニシャルは、サインや名入れギフトに使用するためだけではありませんね。いろいろな使い方が考えられます。こちらの記事では、イニシャルをモチーフにしたオブジェの作り方を紹介しています。

自分だけのイニシャルの書き方を選ぼう

イニシャルの書き方には、いろいろな方法があることが分かりましたね。姓名の順序や、ピリオドの有無など、さまざまなパターンが考えられます。文字のバランスや、全体的な印象などを見ながら、自分だけのイニシャルを選んでみましょう。きっと素敵な書き方が発見できますよ。

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