手縫いやミシンで簡単手作り浴衣！作り方（縫い方）や生地の選び方も！

洋裁は、布端を三つ折りしてまつり縫いしたり、かがったりして処理します。和裁も同じように布端を処理しますが、表に縫い目が出ないように縫う縫い方を「くける」といいます。あまり聞きなれない言葉ですよね。

くけ方の種類

• 耳ぐけ
• 三つ折りぐけ
• 折り伏せぐけ
• 本ぐけ
• 千鳥ぐけ
• よりぐけ

手縫いの浴衣の裾や袖口は、「三つ折りぐけ」という和裁の縫い方で布端を処理しますが、気軽に楽しむ手作りの浴衣では、洋裁のまつり縫いで布端を処理します。まつり縫いとは、布の表に響かないように縫い目を小さくすくって縫う縫い方です。

浴衣を手作りしたいけど作る時間がないっっ！間に合わない！という方は、既製品の浴衣でもお手頃なお値段で可愛いデザインのものがいっぱいあるので、次こそは！と思いながら、チェックしてみてくださいね！こちらの関連記事にかわいい浴衣がたくさん紹介されています！

ミシンでの手作り浴衣の簡単な作り方や縫い方は？

【ミシン縫いの手作り浴衣！】作り方（縫い方）の簡単な手順

浴衣は、ミシン縫いも手縫いも基本的な縫い方は同じなので、どちらも同じ手順で縫い合わせていきます。和裁では、袖を縫って、後ろ身頃の背中の部分を縫い合わせていきますが、手作りの浴衣は、後ろ見ごろを縫い合わせてから、衽を縫い付け、袖を縫って袖付けという手順が一般的なようです。

こうしなければならないという決まりはなく、ご自分の縫いやすい作り方（縫い方）でよいと思います。参考までにどのような手順で縫っていくのか、簡単な作り方（縫い方）をご紹介しておきますね。

簡単手作り浴衣！作り方（縫い方）手順

1. 後ろ見頃を中表にして、縫い合わせます。布端はどちらか片方にアイロンをかけて倒します。
2. 前身頃に衽を縫い付けます。布端はどちらか片方にアイロンをかけて倒します。
3. 前身頃と後ろ身頃を中表にし、袖を付ける部分は残しておき、脇部分を縫い合わせます。
4. 脇の布端はアイロンで割ります。
5. 衿下と裾を三つ折りしてまつり縫いします。
6. 衿の中心に接着芯を貼り、縫い代にアイロンをかけて折り目を付けておきます。
7. 後ろ身頃と衿の中心を合わせて、中心から裾に片方ずつ縫い付けていきます。
8. 袖の袖口と袖付け部分以外を縫い合わせます。袖口部分は三つ折りしてまつり縫いします。（ミシンでもOK!）
9. 見頃に袖を縫い付けます。

【ミシン縫いの手作り浴衣！】衿付けの縫い方がポイント！

浴衣の作り方（縫い方）は、ほとんどの部分が直線縫いですが、衿と袖の丸みの部分だけカーブがあります。袖の丸みは、出来上がり線に沿って縫えば十分きれいに仕上がります。衿の部分は、急カーブになっているところにだけ、はさみで切り込みを入れると作業がずっと楽になりますよ。

衿部分の縫い方手順

1. 衿の縫い代と、半分にした折り線にアイロンをかけておきます。
2. 衿の中心に接着芯を貼ります。（さらしなどの場合は縫い付けておきます。）
3. 衿の左右にある急カーブのところに、9mmの切り込みを入れます。
4. 布は中表にし、背中と衿の中心を合わせて、まずは右端へ縫います。
5. 急カーブのところでミシンをいったん止め、出来上がり線をまっすぐにしてから縫います。衿の端は返し縫いをします。
6. （布が余ってだぶつくので縫い込まないように気を付けてくださいね。）
7. 左側も同じです。見頃が上、衿を下にすると縫いやすくなります。
8. 衿先は、1cm程の縫い代を残して切り落とし、衿だけを中表に折り返して衿先を縫います。（反対側も同じです。）
9. 残っている衿の縫い代を中に入れ込んで、ずれないようにピンでとめていき、手縫いの場合はまつり縫いをします。
10. ミシンで縫うときは、しつけを粗くかけてから縫ってください。

【ミシン縫いの手作り浴衣！】裾と袖は手縫いで「まつり縫い」をする

浴衣の裾と袖の端始末は、ミシンでも手縫いでも構いませんが、綺麗に仕上げたい場合は、三つ折りして手縫いでまつり縫いをしていきましょう。縫い代部分を三つ折りにしてアイロンでしっかり押さえ、少し時間をかけてまつり縫いをした方が縫い目が出ず、きれいに仕上がりますよ。

裾の縦（衿下と呼ばれる部分）と横の折山が重なる部分は、額縁縫いという縫い方で始末をすると、角がすっきり処理できます。裾の始末をする前に、角の部分を少し縫いアイロンで割るだけです。ひと手間かかりますが、折山の重なる部分がもたつきません。時間のある方はお試しくださいね。

額縁縫いの縫い方

1. 縫い代を三つ折りにし、アイロンをかけて折り目を付けます。
2. 角の部分を中表にして、45度の三角形になるように半分に折ります。
3. 折山を一つだけ折り返し、出来上がり線（二つ目の折山）と直角になるよう縫い目を入れます。
4. 縫い目を入れた箇所の余分な布を切り落とし、縫い代をアイロンで割ります。
5. 布を裏返すときれいな額縁縫いの出来上がり！

ここまでの来れば、浴衣の完成まであと少しです！出来上がりを楽しみにしながら縫い上げてくださいね。一生懸命手作りした浴衣は、洋服生地であれば普通にお洗濯ができます。お洗濯の仕方など気になっている方は、こちらの関連記事も参考にしてくださいね。

浴衣に似合う髪飾りの手作り方法は？【1.造花の髪飾り編】

【簡単手作り！】100均の造花でキュートな髪飾りの作り方

造花が一つあれば、簡単に髪飾りができる作り方をご紹介いたします。準備するものは、100均の造花、細い針金、造花テープがあれば3分ほどで完成します！100均には可愛らしい造花がたくさんありますよね。

茎を切り離して、お花に針金を巻き付け、造花テープで巻いていきます。後は、Uピンやクリップに巻き付ければ出来上がり！たくさん手作りして浴衣ヘアを華やかにするのもいいですね。

[材料]

• お好みの造花
• ヘアピン（Uピン、クリップなど）
• フローラテープ（造花テープ）
• 細い針金
• 台座用フェルト（針金を使わない場合のみ）
• あればビーズ・テグスetc...

造花の髪飾りの作り方手順（ワイヤー編）

1. お花と茎を切り離し、ワイヤーを巻き付けます。
2. ワイヤーを巻いたところにねじるようにして造花テープを巻き付けていきます。
3. Uピンやクリップにお花を巻き付けたら出来上がり！

針金と造花テープが手元にない場合は、丸く切ったフェルトでも代用できますよ。フェルトの色は、黒や緑などちらっと見えてもあまり目立たない色味を選んでくださいね。

造花の髪飾りの作り方手順（フェルトの台座編）

1. 造花は茎を切り離し、額の部分も外して裏側を平らにしておきます。
2. フェルトを丸く切って、ヘアピンを通すための切り込みを2箇所開けます。
3. フェルトにヘアピンを通します。
4. （ビーズの飾りを下げたい場合は、ワイヤーにビーズを通し、ここでお花の裏に両面テープで貼り付けます。）
5. フェルトの一面にボンドをしっかり塗り、お花の裏に貼り付ければ出来上がり！

「造花の髪飾り」にあると便利な素材

少しシックな色合いにしたいときに、一凛だけ髪飾りに使い、あとはお部屋に飾っておいても素敵なお花です。ちょっとだけ私色を意識したいときにどうぞ。

爽やかな色合いが素敵なアジサイのお花は、そっと髪に添えるだけで大人っぽい雰囲気になりますよ。ピンクや赤のお花はちょっとという方でも、水色なら主張し過ぎずおすすめです。

違う種類のお花を組み合わせても、同系色なので目立ち過ぎず女性らしさを引き出してくれます。ビーズと合わせても違った表情になるのでアレンジが楽しいですね。

浴衣に似合う髪飾りの手作り方法は？【2.つまみ細工のかんざし編】

【簡単手作り！】つまみ細工のかんざしの作り方

つまみ細工のちょっとしたコツを覚えれば、浴衣に似合う髪飾りがご自分で作れますよ！針と糸は使わずボンドでとめていくので、ぶきっちょさんでも大丈夫です。100均にちりめん風のはぎれやつまみ細工のキットがあるので、上手に使って手作りすれば、お手頃な和風アクセサリーの出来上がりですね！

丸つまみの作り方と、剣つまみの作り方は、分かりやすいように下の方に別途記載させていただきました。つまみ細工を作るときの参考にしてくださいね。

材料

• 黒のフェルト　4cm×4cm　2枚（台座用）
• 赤のちりめん　4cm×4cm　5枚（丸つまみ用）
• 柄物のちりめん　4cm×4cm　5枚（剣つまみ用）
• ビーズ　大：1個、小：5個
• 揺れるタイプのピアス　1つ
• 【必要な道具】
• はさみ
• ピンセット
• 木工用ボンド
• 濡れたタオル

「つまみ細工のかんざし」作り方手順

1. 赤のちりめんで、丸つまみを作ります。（下記を参照してください。）
2. 底にボンドを付けてフェルトの台座に貼っていきます。
3. 柄物のちりめんで、剣つまみを作ります。（下記を参照してください。）
4. 底にボンドを付けて、赤の丸つまみの横に差し込んでいきます。
5. 中心に大きなビーズを貼り、丸つまみの上に小さなビーズを貼っていきます。
6. お花の裏に揺れるピアスの飾りの部分を貼り、上からフェルトを貼ります。
7. ピアスの棒の部分をかんざしに固定すれば出来上がり！

丸つまみの作り方手順（赤のちりめん）

1. 赤のちりめん布一枚を、ピンセットでつまみながら半分に折り、更にもう半分折ります。
2. 三角の底のちょうど半分のところをピンセットで持ち、両端を上にあげます。
3. ここまででちょうど一つの花びらの形になります。

剣つまみの作り方手順（柄物のちりめん）

1. 柄物のちりめん一枚を半分に折り、さらに半分に折ります。
2. それをまた半分に折って、そこに当たる部分を少し切り落とします。
3. ここまでで先のとがった花びらの形になります。

「つまみ細工の髪飾り」にあると便利な素材

ご自分でちりめんのはぎれをカットする手間のいらない便利なセットです。つまみ細工をするときに必要な台座や、中心を飾るパールの座金もついているので、ボンドとピンセットがあればすぐにつまみ細工が始められますよ。

一つのキットで丸つまみと剣つまみの二つのお花が作れ、一つのお花を作るのに30分ほどあれば出来るので、気軽に取り組めます。「つまみっこ」というピンセットもついているので、つまみ細工が作りやすいですよ。ブローチ用ですが、ヘアクリップやお箸（かんざし）につけて髪飾りを楽しんでください。

つまみ細工で作るかんざしのキットです。少し花びらの量が多いので、作るのに2時間ほどお時間がかかりますが、手作りの楽しさを味わえますね。鮮やかな色合いなので、かんざしを挿した姿はパッと目を引きますよ。（ピンセット、ボンドなどの準備が必要になります。）

浴衣に似合う髪飾りの手作り方法は？【3.ちりめん布のリボン編】

【簡単手作り！】ちりめん布で簡単リボンの作り方

ちりめん布のはぎれがあれば、リボンの髪飾りが手作りできますよ！リボンだけでも可愛いですし、お好みに合わせてビーズやレース、スパンコールなどお子様の髪飾りにもなります。ボンドがあれば簡単に出来るので、100均のちりめん風の布で作るといいですね。

材料

• ちりめん布　26cm×10cm　2枚（大きめのリボン用）
• ちりめん布　20cm×10cm　1枚（小さめのリボン用）
• ちりめん布　10cm×3cm　1枚（巻き付ける布用）
• 木工用ボンド

「ちりめん布のリボン」作り方手順

1. リボンの布の下側にボンドを塗り、橋を貼り合わせて筒状にします。
2. 中心にボンドを塗り、両端を寄せて貼り付けます。
3. そのまま中央にボンドを塗り、中央にギャザーを寄せます。
4. ひっくり返して再度中央にギャザーを寄せ、リボンの形に整えます。
5. 同じ手順で大きめ用リボンをもう一つ作り、二つを上下に並べてボンドで貼り付けます。
6. 小さめのリボンを作り、大きめリボンを二つくっつけたうえにボンドで貼り合わせます。
7. 巻き付ける用の布の両端（10cmの方）にボンドを塗り、折り返して貼り付けます。
8. 長さ1cmくらいのところにピンを挟み、ボンドを塗りながら、リボンを巻き付けていきます。
9. お好きなビーズやレースでデコレーションすれば出来上がりです！

「ちりめん布のリボン」にあると便利な素材

色とりどりの京ちりめんが15枚入ったアソートセットです。金色が入ったちりめんなので、豪華な仕上がりになります。24cm×34cmの大きさがあるので、大きめリボンも楽に作れますよ。色違いのリボンを作ったり、小さくカットしてつまみ細工に使ったりしてもいいですね。

無地のちりめんが15枚入ったアソートセットです。22cm×15cmの大きさなので、無地だけで少し小さめのリボンを作っても、シンプルな可愛さになりますよ。思い思いにアレンジしてみてくださいね。

手縫いにこだわらない手作り浴衣で夏を私らしく過ごそう！

浴衣を買うとどうしてもお値段が張ってしまうけれど、手作りの浴衣なら既製品よりもお安く求められるのが魅力的ですよね。デザインも布選びで意外性のあるものを選べば、反物に負けないオリジナリティのある浴衣になりますよ。

着こなしもおしゃれなモダンを追求すると、皆の注目の的になるかもしれませんね！また、家族みんなで手作りの浴衣を楽しむワクワク感も見逃せません。手作り浴衣がきっかけとなり、あなたの生活が潤いのあるものになるといいですね！