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ピーチフィズの意味・由来・雑学は？
ピーチフィズの意味・由来
「ピーチフィズ」というカクテルの名前の意味・由来はなんでしょうか？ピーチフィズは、クレーム・ド・ペシェと言うピーチリキュールをソーダで割ったカクテルです。
「フィズ」というのは、カクテルのスタイルのひとつで、お酒に甘味と酸味を加え炭酸水で割ったもの総称です。ピーチリキュールを使用したフィズと言うスタイルのカクテルということで、このカクテルはそのまま「ピーチフィズ」という名前になりました。
ピーチフィズの雑学①
お酒に炭酸水を加えたカクテルのことを「フィズ」と呼びますが、このフィズは炭酸水がはじける音を意味しているそうです。どうやら、西洋ではあの炭酸のはじける「シューッ」という音が「フィズ」と聞こえるようです。
日本人でいう「シュワシュワ」といったところですね。この情報を知っていると、思わず「このカクテルフィズフィズするね！」と言いたくなってしまいますね。
ピーチフィズの雑学②
カクテルにはカクテル言葉と言うものがあります。しかし、実はこのピーチフィズにはそのカクテル言葉がありません。1980年代以降に生まれたカクテルには、これといったカクテル言葉がないことが多いのです。しかし、この可愛い響きの女性に人気のあるカクテルは、女性を口説く時にはもってこいなのだとか。
ピーチフィズはアルコール度数がとても低いカクテルです。なので、無理に誘おうとはしていない、という意味で、男性のやさしさをアピールするためにこのピーチフィズをおごることが多いのです。素敵な男性にピーチフィズをおごってもらったら、それは、あなたのことを大切に思っています、という意味かもしれませんよ。
ピーチフィズの味・割合・度数・割方・カロリーは？
ピーチフィズの味
ピーチフィズは、はじける炭酸が爽やかで、桃の甘い香りがとても心地良く、サッパリと飲みやすい、女性に非常に人気のあるカクテルです。透明感があり、見た目も涼しく爽やかです。
桃の甘さだけではなくレモンジューズが入っているので、程よく酸味も楽しめて、飲み心地が気持ちよく、どんどん飲めてしまうカクテルです。アルコール度数が低いので、お酒があまり得意ではない人でも楽しめるます。
ピーチフィズの割方・割合・度数
ピーチフィズの割り方・割合は「ピーチリキュール（クレーム・ド・ペシェ）4：レモンジュース1」に、炭酸水をグラスいっぱい注ぎます。クレーム・ド・ペシェ自体のアルコール度数が12度なので、ソーダで割ったピーチフィズのアルコール度数はおよそ6度と、カクテルの中で一番アルコール度数が低いといえます。
とはいえ、ビールのアルコール度数はおよそ5度ですから、そう考えると一概にアルコール度数が低いとは言えませんね。ビールと違って甘さがあり、ジュース感覚でどんどんイケてしまうカクテルなので、飲みすぎないように気を付けてください。
ピーチフィズのカロリー
ピーチフィズのカロリーはおよそ74kcalです。カクテルの中ではトップ3に入るカロリーの低さです。ピーチフィズは、ピーチリキュールの中でもクレーム・ド・ペシェを使用しています。
「クレーム・ド・カシス」等「クレーム・ド」とつくリキュールは、1リットルの中に250ｇ以上の糖分を含むリキュールにつきます。なので、このリキュールを使用したものはとても甘いカクテルになるのです。それなのに、このカロリーの低さなのですから、本当に女性に嬉しいカクテルであるといえます。
ピーチフィズの作り方（レシピ）は？
ピーチフィズのカクテルスタイル
ピーチフィズのカクテルスタイルをご紹介します。あくまで基本なので、この通りでなくてもよいのです。写真のようにグラスを好きなものにしてしまっても問題ありません。自宅で作るときの参考にしてみてください。
ピーチフィズのカクテルスタイル
| カクテルタイプ | ロング |
| ベース | クレーム・ド・ペシェ |
| グラス | ロング |
| 技法 | ビルド |
| 度数 | およそ6度 |
| 味（テイスト） | ピーチ |
| 炭酸 | あり |
ピーチフィズの材料・分量
ピーチフィズの材料
| クレーム・ド・ペシェ | 40ml |
| レモンジュース | 10ml |
| ガムシロップ | 1tsp |
| 炭酸水 | 適量 |
| 氷 | 適量 |
ピーチフィズの作り方（レシピ）の手順
ピーチフィズの基本的な作り方（レシピ）をご紹介します。グラスに直接そそぎ混ぜる、ビルドという技法なので、とても簡単に作れます。
ピーチフィズの作り方（レシピ）
- ①炭酸水以外の材料をグラスにそそぎ、軽く混ぜます。
- ②炭酸水でグラスを満たしビルドしたら出来上がり。
ピーチフィズの作り方のポイント①：炭酸はゆっくりそそぐ
ピーチフィズに使用する炭酸水は、甘さのないものを選びましょう。そして、グラスに注ぐときはバースプーンを添えてそそぐか、グラスを斜めにしてゆっくり注ぎましょう。勢いよくそそぐと炭酸がはねて、グラスの上部を汚します。また炭酸の泡が一気に増えてグラスからこぼれてしまう恐れがあります。
一旦増えて泡が消えた場合、炭酸も少し抜けてしまっています。美味しさも半減してしまいますので、ゆっくりそそぐことを意識しましょう。
ピーチフィズの作り方のポイント②：レシピを自分好みに変える
基本の作り方を覚えたら、今度は自分好みの味を見つけましょう。ピーチを強く感じたければ、クレーム・ド・ペシェを増やし、もっとサッパリ飲みたければ、クレーム・ド・ペシェを減らしたり、桃率、甘みの低いピーチリキュールに変えたり、もっとフィズを感じたければ、強炭酸を使用しましょう。
使用するレモンジューズを、市販のジュースではなく、レモンを絞ったフレッシュレモンにするだけでも、味わいはグンと変わります。スマイルカットにしたレモンを添えてあげると、飲む人が自分で酸味を調整できますし、見た目もオシャレになります。
ピーチフィズの美味しい飲み方
ピーチフィズの美味しい飲み方①：グレナデン・シロップを加える
作り方（レシピ）のガムシロップを「グレナデンシロップ」に変えてみましょう。グレナデンシロップはキイチゴやカシスなどを使用した赤いリキュールです。少量使用することで、可愛いピンク色になり、より桃感がでます。
また、グレナデンシロップを先にそそぎゆっくり混ぜることで、キレなグラデーションを作ることが出来ます。ピーチフィズは出来合いの缶カクテルとしても販売していますが、このグラデーションだけは、自宅で自分で作るときにしか作ることのできないものです。
グレナデンシロップは比重が重いので、混ぜすぎなければ簡単にグラデーションが出来上がります。キレイなグラデーションと、飲み進めていくと徐々に変わっていく味を、ぜひ味わってみてください。
ピーチフィズの美味しい飲み方②：フルーツを沈める
ピーチフィズにフルーツを沈めてみましょう。フルーツパンチの感覚で楽しめます。ピーチフィズなので、ぜひ桃を沈めたいところですが、桃はカットしてからすぐに酸化が始まり、茶色く変色してしまいます。カットして置いておくことはできないので、もし桃を沈めたいときは、飲む直前に桃をカットするようにしましょう。
キュウイ、オレンジ、イチゴなど、ピーチフィズは透き通ったカクテルなのでとてもきれいに映えます。おもてなしにはもってこいですね。フルーツを沈めた後、仕上げにミントの葉を浮かべるとより一層オシャレ度がアップします。
ピーチツリーフィズとの違いは？
ピーチツリーの意味・由来
「ピーチツリー」というリキュールは、他のピーチリキュールと何が違うのでしょうか？1984年、デ・カイパー社が桃の香りをそのままリキュールにすることに成功ました。それはなかなか成功することが難しい、リキュール業界にとって画期的なことでした。
翌年、ピーチツリーはアメリカで大ヒットを飛ばしました。今でも「オリジナル・ピーチツリー」は人気があります。バーには必ずある商品です。熟した桃の濃厚な香りが楽しめるリキュールなのです。
ピーチツリーフィズとピーチフィズの違い
ピーチツリーと言うリキュールを使用したカクテルだけ、ピーチツリーフィズと名乗ることが出来るということがわかりました。画期的な製法による桃の香りで、ピーチフィズより、よりピーチを強く感じることが出来る、ということですね。
このピーチフィズの由来は、なんだか「バカルディ」というカクテルの由来と似ています。バカルディ社のラム酒を使用したものだけ「バカルディ」と呼ぶことが許されており、その他のラム酒を使用したものは「ピンク・ダイキリ」と呼ばなくてはならないのです。バカルディの情報の詳しくは、下記リンクをご覧ください。
ピーチフィズに類似するカクテルは？
サザン・ピーチ
こちらの「サザン・ピーチ」の作り方（レシピ）は「サザンカンフォート、クレーム・ド・ペシェ（またはピーチツリー）、トニックウォーター」で、技法はビルドです。サザンカンフォートとは、1874年にニューオリンズで生まれたピーチリキュールです。
そこにクレーム・ド・ペシェが加わるので、ピーチフィズとよく似た桃のカクテルです。「サザンピーチ」と言うカクテルの名前の意味・由来は「サザンビーチ」というビーチ（浜）と、かけています。仕上げにオレンジピールを絞ることも多いようです。そうすることで渋みと苦みが足され、味を引き締めてくれます。
プレミアム・スマイル
こちらの「プレミアム・スマイル」の作り方（レシピ）は「クレーム・ド・ペシェ、ブルーキュラソー、青りんごシロップ、ジンジャーエール、ビール」で、技法はシェイクです。クレーム・ド・ペシェ、ブルーキュラソー、青りんごシロップをシェイクしてグラスにそそぎ、あとからジンジャーエールとビールを注ぎます。
2002年第1回 東京支部創作カクテルコンペティションの準優勝作品です。ピーチと青りんごが香る、甘くてフレッシュな味で、お酒が苦手でも飲みやすく仕上がっています。キレイなエメラルドグリーンが特徴の、「元気」がテーマのカクテルです。
ファジー・ネーブル
こちらの「ファジー・ネーブル」の作り方（レシピ）は「クレーム・ド・ペシェ、オレンジジュース」で、技法はビルドです。アルコール度数も低めの、桃とオレンジのフレッシュなカクテルです。ファジーとは「曖昧」という意味で「桃なのかオレンジなのかわからない曖昧な味」というのが名前の由来です。
ネーブルとは「へそ」という意味ですが、ここではオレンジの種類であるネーブルオレンジのことを指しています、ネーブルオレンジのヘタの部分がおへそに似ているから、ネーブルオレンジにはこの名前が付いたのですね。ファジー・ネーブルの詳しい情報をお知りになりたい方は下記リンクを参考になさってください。
バイオレットフィズ
こちらの「バイオレットフィズ」の作り方（レシピ）は「ジン、パルフェ・タムール、レモンジューズ、ガムシロップ、炭酸水」で、技法はシェイクです。炭酸水だけあとからグラスに注ぎます。こちらもアルコール度数が低めの、スミレの花の香りのする紫色がロマンティックな女性に人気のあるカクテルです。
ピーチフィズと同じ、見た目をグラデーションに仕上げることのできる、目でも楽しめるカクテルです。バイオレットフィズの詳しい情報をお知りになりたい方は下記リンクを参考にしてください。
ジンフィズ
こちらの「ジンフィズ」の作り方（レシピ）は「ドライジン、レモンジュース、砂糖、炭酸水」で技法はシェイクです。炭酸水だけあとからそそぎます。最初はレモンスカッシュにジンを加えたカクテルでした。レモンと炭酸で爽やかでのど越しの良いカクテルです。
このジンフィズは、お店によっては砂糖を使用しないで、超ドライなカクテルとして出されることも多いようです。ジンの量も多めになっています。いわゆる、「男前カクテル」というカクテルです。なので、もしお店で注文するときは「このジンフィズは甘いですか？」と尋ねてからオーダーすると良いかもしれません。
甘くてはじけるピーチフィズでホームパーティを！
いかがでしたでしょうか？甘くて飲みやすく、アルコール度数も低めの女性に人気のあるピーチフィズ、ぜひ自宅で作ってみてください。ピーチフィズとピーチツリーフィズの違いを楽しむのも面白そうですね。とても簡単にサッと作ることのできるピーチフィズは、ワイワイ楽しむホームパーティに向いています。
作り手に徹してしまうと、その人はパーティがつまらなくなってしまいますが、ピーチフィズなら、最初に教えてあげることで飲みたい人が自分で作れてしまうほど簡単です。ピーチフィズにフルーツを沈めたちょっとゴージャスなホームパーティで、あなたが素敵な時間を過ごせますように！
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