INDEX
ドラゴンはどんな生き物?
ドラゴンの見た目
ドラゴンはまるでトカゲや蛇に似た鱗を持ち、鋭い歯や爪、角の生えた伝説上の生き物です。長い蛇のような尾をしていて、地面を這う大蛇タイプと蝙蝠のような翼を持つ右翼タイプがいます。体の色は黒褐色や赤、緑、紺、白など様々なバリエーションがあります。
ドラゴンの生態
ドラゴンは口や鼻から炎、もしくは毒の息を吐くものもいます。ゲルマン系のドラゴンは洞窟に住むとされていて、地域によって生態も変わっているようです。知力が高くしたたかなドラゴンも多く魔力も使えると言われています。また、寿命も高く鱗や血には魔力が宿っていると伝記で伝わっています。
西洋と東洋のドラゴンの違い
西洋のドラゴンの特徴
西洋のドラゴンは英雄と対立する場面が多く、悪い象徴になることが多い特徴があります。ゲームや映画でも宝やダンジョンを守る役として、主人公に立ちはだかることが多いんです!人を襲う話もあり、恐れられてきた存在でもあります。
東洋のドラゴンの特徴
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東洋のドラゴンは所謂「龍」と呼ばれているドラゴンのことです。長いフォルムで長いひげ、たてがみに鹿のような角、短めの足が西洋のドラゴンとの大きな違いです。また、西洋と違い神様と同じ扱いで聖なるものといて奉られています。
ドラゴンが出てくる伝説や神話の名前一覧
ドラゴンが出てくる物語や神話
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ドラゴンは神話や伝説によく出てきます。一覧を作っても足りないくらい!しかし、恐れられながらも人気のある伝説上の生き物ということでもあります。また、ヨーロッパでは童話や伝承にも登場しているので合わせて紹介します!ほんの一部ですがドラゴンの出てくる伝説や物語の一覧をご覧ください。
ドラゴンが出てくる神話・伝説の一部
- 聖書(旧約聖書・新約聖書)
- 聖人伝説集「黄金伝説」
- ピラトゥス山の竜伝承
- スピンドルストンの醜い竜
- 北欧神話
- スラブ神話
- ギリシャ神話
- ケルト神話
- アーサー王物語の「白い竜」
物語の中でドラゴンはどんな存在か
View this post on InstagramWatch out !!! Dragon is climbing up the city tower! City hall, Munchen. #ドラゴン#🐲#dragon#marienplatz
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伝説ではドラゴンは人々に恐れられ英雄と対立してきたことを紹介させて頂きましたが、物語でのドラゴンの立場はどうでしょうか。英雄が出てくる物語の中では対立し退治されるシーンが多いですが、童話の中ではお姫様がドラゴンに変えられたり、ドラゴンから人間に戻る王子様、ドラゴンと住む少女の話などがあります。
日本でも読まれるお話の中でドラゴンが出てくるお話と言えばエルマーの冒険シリーズでしょうか。エルマーと一緒にいるドラゴンは優しいドラゴンですが、童話でも退治されるお話は多いです。鏡の国のアリスに出てくるジャバウォックもドラゴンに似た生き物だと言われています。
昔よく読んでいた物語のドラゴンはどんなドラゴンだったかぜひ思い出してみてください!次に一覧の伝説にも登場するドラゴンの種類と名前を紹介していきます!
ヨーロッパのドラゴンの種類と名前
ワイバーン
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ワイバーンはドラゴンの名前でもよく見られるものの1つです。ゲームで見たことある人もいるのではないでしょうか?実は紋章に使っている企業や団体があるくらいポピュラーなドラゴンの名前なんです!
ドラゴンの頭、蝙蝠の羽、鷲の足、蛇の尾を持つドラゴンと言われていて真っ赤な舌や炎が口から覗いています。中世から紋章として馴染みのあるワイバーンは二足の竜という名前でも呼ばれています。紋章の象徴は疫病で尻尾にはサソリの毒があると言われています。
ガルグイユ
ガルグイユはガーゴイルの名前でよく知られているドラゴンです。西洋では雨どいとして屋根に取り付けられています。おぞましい見た目をしていて、石造の姿でよく見られます。聖堂の屋根にいるガーゴイルは聖堂にいる人の悪の心が排出され聖なる場所であることを示しているんだそうです。
POINT
ガーゴイルと魔よけの効果
ガーゴイルは魔よけの効果などがあると言われていますが、多くは人災の魔よけだと考えられます。また、日本でいうシーサーや狛犬と近い使い方であるとも言われています。ゲームの中では門に掘られた石像が動くシーンが多くありますが、これらはガーゴイルが多いとも言われています。
クエレブレ
クエレブレはスペインのドラゴンです。体は弾丸を通さないほど硬く空を飛ぶ翼を持つ。吐息は毒を含んでいて人間の血を吸うと言われています。また成長をするドラゴンで、地上に住めないくらい大きくなったクエレブレは海に移り住むんだそうです。実際にクエレブレの洞窟という名前の巣窟もあるそうです!
クエレブレは獰猛と言われていますが、面倒見のいいクエレブレもいると言われていて水の精と仲がいいそうです。焼けたパンを与えていたという伝説があるほど人間と近い暮らしをしていたと残っています。もし本当ならとってもロマンがありますね!
ワーム
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ワームは地べたを這う蛇のような体に羽を生やした伝説上の生き物で、大蛇をさす生き物です。しかしドラゴンの顔を持つのでやはりドラゴンのようです!鋭い歯を持ち凶暴で猛毒や炎を吐き、その体で締め付けて来るんだそうです。イングランドの民話や「ベオウルフ」の物語の中でワームという名前のドラゴンが出てきます!
POINT
現代のワーム
現在だとワームで調べると幼虫が沢山出てきます!ハリネズミなどのエサである虫もミルワームやジャンボワームと呼ばれています。
ズメイ
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ズメイは東欧、中欧を中心に伝えられているドラゴンです。名前の意味は「竜」「蛇」で、守護竜として語られるものが多いと言われています。見た目は西洋のドラゴンと同じと言われていて、蛇の尾や長い首、蝙蝠の翼が特徴です。絶対悪ではないドラゴンは珍しく雄雌が分かれていたり人間らしさが見えるドラゴンです。
また、竜人として伝わっているズメイもいて「竜の子」として登場したり、人間を誘惑するものとして表現されます。ズメイははせいのあるドラゴンでもあり、スモーク、ユランと呼ばれるズメイは悪だと言われています。
ニーズヘッグ
ニーズヘッグは北欧神話に登場するドラゴンです。泉で多くの蛇と一緒に住んでいて「世界樹ユグドラシル」の根をかじっていると言われています。ニーズヘッグは背かい終末の日ラグナロクを生き残ると言われていて、終末の日に翼に死者を乗せて飛翔する黒き龍になると言われています。
ニーズヘッグは蛇として登場しますが、ラグナロクが訪れると同時に翼のある黒いドラゴンになると言われています。もしかしたら転生や脱皮のようなことなのかもしれませんね。死者を乗せるほど大きなドラゴン、もしかしたらいずれ来る地球最後の日にみんなで乗るのかもしれませんね。
ファフニール
ファフニールは北欧神話、ゲルマン神話に登場するドラゴンです。名前は「抱擁するもの」の意味で、多くの黄金を抱え込んでいるところから来た名前だと言われています。ファフニールはドワーフや蛇、人間などに変身して登場することもあり、その口からは毒を吐くと言われています。
ファフニールは長男で、弟に「オッテル」と「レギン」というドラゴンがいます。ファフニールは黄金に欲を出すことで物語では死んでしまいます。
リントヴルム
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リントヴルムはドイツを中心に伝えられているドラゴンです。紋章になっていて紋章には「雄々しさ」や「容赦のない」ことが表現されています。ドイツのリントヴルムは旅行人を狙う悪いドラゴンとされていて、数人の青年に牛をエサに釣り上げられて退治されています。
他の地域ではドラゴンではなく海の蛇の怪物である「シーサーペント」と同一視されたり、翼のないワニのような姿で表されることが多いです。また、稲妻や流星はリントヴルムが起こしていると考えられていました。白いリントヴルムは珍しく、見ると幸せが訪れるとも言われています。
アジアのドラゴンの種類と名前
龍
言わずと知れたアジアのドラゴンの代表です。名前だけでも知っている人は多いのではないでしょうか!日本の漫画やゲームにも多く登場し、多くの人に愛されるドラゴンです。西洋の多くのドラゴンが怪物とされる一方で龍は中国では神獣として扱われます。皇帝や権力の象徴でもあります。
日本では水の神様として雨ごいを行ったり、龍神に生贄をささげる文化もあったようです。現在では登竜門などで知られる「鯉が滝を上って竜になる」伝説から龍は出世の象徴とされ、端午の節句に鯉のぼりを上げて男の子の出世や成長を願っています。他にも青龍として四神にもなっています。
竜王
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竜王はインドのナーガの王ナーガラーシャと言われています。(ナーガについては詳しく下に書いてあります!)インドから竜王として仏教と一緒にアジアに広がったナーガラーシャは地域によって立場が変わってきますが、多くは龍の中で君臨する王様になります。
また、日本では龍神と同一視されています。様々な物語に出演することも多く、陰陽道にも登場します。龍神信仰が強くなるとともに竜王も浸透していったと言われています。
ナーガ
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ナーガはインド神話に出てくる蛇の精霊や蛇神です。名前の意味は「スネーク」と関係しているとされて、蛇に深い関係があります。その見た目は上半身が人間下半身が蛇の悪魔のような見た目とインドコブラの見た目の2つが伝えられています。ナーガが何故ドラゴンの扱いになっているかというと中国と関係があります。
竜王と一緒に伝わったナーガはコブラの概念がない中国では龍として解釈されたそうです。ナーガは蛇神なのですが伝わると同時に地域に根付いたドラゴンになってしまったということです!また地域によってはナーガを悪魔のように伝える場合もあります。ブッタを誘惑したか守ったか、真実はナーガだけが知ります。
竜生九子
竜生九子は竜が生んだ9つの子供のことです。それぞれ見た目や性格が違う怪物です。名前はもちろん1匹ずつ違います。明の時代から様々な文章の中に出てきたとされています。
竜生九子
- 贔屓(ひき、びし) 見た目は亀に似ている。重さを背負うことを好むと言われている。
- 螭吻(ちふん) 見た目は獣に似ている。遠くを見ることが好きだと言われている。
- 蒲牢(ほろう) 見た目は竜に似ている。吼えることが好きだと言われる。
- 狴犴(へいかん) 見た目は虎に似ている。力が強いことが好きだと言われる。
- 饕餮(とうてつ) 見た目は獣に似ている。飲食が好きだと言われている。
- ??(はか) 見た目は魚に似ている。水が好きだと言われている。
- 睚眦(やず) 見た目は竜に似ている。殺生を好んで行うと言われている。
- 狻猊(さんげい) 見た目は獅子に似ている。煙や火が好きだと言われている。
- 椒図(椒圖、しょうず) 見た目は貝のようで蛙のようにも似ている言われている。閉じることを好んで行うと言われている。
以上が「升庵外集」に出てくる竜生九子の一覧です。詩や物語によって名前や性格が変わります。名前だけ知っているなんて人も多いのではないでしょうか?竜の子でも見た目が竜ではないものが多いのも以外ですね!
古代のドラゴンの種類と名前
アジ・ダハーカ
アジ・ダハーカはゾロアスター教に登場するドラゴンです。アジは蛇の意味とされていてインドの怪物ヴリトラと同一視されることもある。現在ではペルシア語でアジ・ダハーカはドラゴンの意味で使われています。
アジ・ダハーカは千の魔法を使うとされていて戦において魔法で激戦をくぐったようです。また、頭は苦悩、苦痛、死を表していて翼は空を追うほど巨大なドラゴンです。
バビロンでは悪神アンラ・マンユに作られ、その臣下についたと言われています。アジ・ダハーカは殺すことが難しくてダマーヴァンド山の地下深くに幽閉したと言われています。週末の日に解き放たれてその時に討たれると予言されているんだそうです。
ラードーン
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ラードーンはギリシャ神話に登場するドラゴンです。楽園の黄金のリンゴの木を守る1000の頭を持つドラゴンと言われていて、ラドンという名前でも知られています。
ラードーンはテューポーンとエキドナの子の一人です。一説では顎の関節が尾の近くにある為、体全体が口のようになっていると言われています。口からは火を吐き、リンゴを守るために眠らないドラゴンです。現在はりゅう座になっていて夜空から世界を見下ろしています。
レヴィアタン
レヴィアタンは海中に住む巨大なドラゴンです。リヴァイアサンという名前でよく知られているのではないでしょうか。レヴィアタンは「ねじれた」「渦を巻いた」という意味の名前で、世界地図の海の中に描かれていることも多いポピュラーな怪物です。ドラゴンと言われる一方で蛇や悪魔としても扱われます。
レヴィアタンは全てが雌だと言われていて、その体は不死身。その大きな口には鋭い牙が並び、口から炎を、鼻から煙を吹くと言われています。体はすべての武器が効かないほど硬いと言われていて、最も危険な怪物とも伝えられています。陸に住む怪物ベヒモスと同一視されることも多く、どちらも最強の怪物とされます。
ウロボロス
ウロボロスは自らの尾を飲み込む姿で描かれ、名前も古代ギリシャ語の「尾を飲み込む」「尾を飲み込む蛇」と表現されています。蛇もしくはドラゴンと言われていて、一匹が自らの尾を飲み込むタイプと二匹がお互いの尾を飲み込むタイプの2パターンがあります。
宗教ではこの姿から無限性や完全性、永続、循環、永劫などの思想が象徴として使われた。この思想や象徴は世界に広く伝わり文化に浸透していきました。
聖書に出てくるドラゴンの種類と名前
旧約聖書のドラゴン
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旧約聖書「七十人訳聖書」にもドラゴンが登場します。翻訳上その正体は蛇やクジラだと言われています。その後も聖書の中にはドラゴンが現れますが退治される場面が多く悪の立場で登場します。
ベルと竜
聖書外典「ベルと竜」にも大きな蛇のようなドラゴンが登場します。このドラゴンは剣や棒を使わず退治されることで有名で、この時も偽物の神として登場する。人々はこの後キリスト教を信仰するようになった伝えられていますが、日本がドラゴンを神様とする一方でこちらでは偽物とされているのがなんとも面白いですね!
黙示録の獣
黙示録の獣は赤き竜とともに登場する化け物です。この化け物と赤き竜は同一視されることも多く、「七つの頭と十本の角を持つ赤い竜」、「十本の角と七つの頭があった獣」と伝えられています。また、黙示録の獣や赤き竜はミカエルと戦う、つまり神に背くものとして登場します。サタン側についているため末路は…。
日本のドラゴンの名前と種類
九頭竜
日本には各地に九頭竜伝説が残っています。名前の通り9つの首がある龍で、ヤマトタケルが倒したともいわれています。九頭竜と似ていて間違われるのがヤマタノオロチですが、九頭竜はその後九頭竜川地域で祭られて信仰されています。
五頭竜
五頭竜は、鎌倉に当時あった湖に住んでいたといわれる竜である。弁天様に一目ぼれをして求婚したが断られてしまい、改心して人を守ることを決心した龍神です。改心したあとは五頭竜大神と呼ばれるようになりました。
龍神
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龍神は水神や海神として奉られているドラゴンです。竜宮に住んでいるとも言われています。日本各地に信仰されていて日照りや海での事故がないようにお祈りや奉納をしたと言われています。
ドラゴンを知って映画やゲームをもっと楽しむ
いかがでしたか?元々のドラゴンを知っていればゲームや映画に登場するドラゴンにももっと愛着を持つことができるのではないでしょうか?ドラゴンの数は多くいて今回はほんの一部紹介させて頂きました。ぜひお気に入りのドラゴンを見つけてみてください!
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