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浴衣の【伊達締め】って何?着付け時の使い方&無い場合の代用アイデア!

更新:2020.04.22

浴衣を着る際に必要な伊達締めとは一体どんな役割をするのでしょうか?今回は、伊達締めの役割から、伊達締めの使い方、さらにもし伊達締めがご家庭に無かった時用の代用品についてもまとめてみました。この機会に是非チェックしてみてください。

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浴衣の伊達締めって何?

①幅約10センチの帯状の布

帯締めとは、幅がおよそ10センチの布の事を指します。浴衣や着物着付けの際に使うアイテムで、布状の帯のような物です。浴衣の場合は1本、着物の場合は2本使うのがオーソドックスです。

②様々なタイプがある

伊達締めには色々なタイプがあります。綿タイプから、メッシュ素材やマジックテープなどがあるので、自分の好みにあった伊達締めを選ぶことが可能です。

浴衣における伊達締めの役割とは?

①襟もとを整える

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伊達締めは、浴衣の襟元を整える役割があります。浴衣をはじめとする和装は、襟元が乱れてしまうとだらしなく見えてしまいます。紐や腰紐を使ってベースの形は作りますが、どうしても紐だけでは乱れて着てしまうのです。そのため、伊達締めが必要となります。

伊達締めは、太いので、胸下をがっちりとホールドしてくれます。そのため、乱れがちな襟元も支えてくれるのです。着付けにおいて、伊達締めは必要なしと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、伊達締めは必ず必要な重要アイテムなのです。

②おはしょりを整える


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伊達締めは、おはしょりを整えるという重要な役割もあります。おはしょりとは、帯の下からのぞく2cm程度のエリアを指します。着付けにおいて、おはしょりは必要な部分なのですが、伊達締めを使わないと上手に作ることができません。腰紐を使って作る事もできますが、難易度が高いですし、崩れやすいです。

伊達締めであれば、作ったおはしょりを360度しっかり締めつけてくれるので、綺麗な着付けができます。浴衣は、着物に比べて着付けが簡単ですが、しっかり着付けないと乱れやすい衣服でもあります。伊達締めは、浴衣を整えるのに必要なアイテムですから、きちんと使いましょう。

③帯を綺麗に見せる

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伊達締めには、帯を綺麗に見せるという役割もあります。着物の場合は帯の下に帯板を入れるので、帯が綺麗に見えますが、浴衣に帯板は使いません。そのため、帯を巻く前の着付けで胸下を綺麗に整えておく必要があるのです。伊達締めを使えば、綺麗に整えることができますよ。

伊達締めを使わずに、腰紐だけで着付ける方もいるかもしれませんが、腰紐だと結び目や腰紐の跡が帯を巻いた上からでも分かりやすくなってしまいます。やはり、腰紐でベースを作り、その上から伊達締めでしっかり整える着付けが必要となってきます。

夏に着る浴衣ですが、普通の洋服より暑いと感じる方も多いはずです。以下の記事では、浴衣を少しでも涼しく着こなすための方法が掲載されています。ちょっとした工夫で、快適度が全然変わってきますから、是非チェックしてみてくださいね!

浴衣を着る時の伊達締めの使い方

①伊達締めの中央を胸の下に合わせる

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伊達締めの使い方として、まずは伊達締めの中央を胸の下に合わせましょう。この時、帯の中に伊達締めが全て隠れるのが前提です。あまりにも上すぎると伊達締めが見えてしまいますので、注意しましょう。また、伊達締めを締める前に、腰紐でベースを作っておきましょう。

伊達締めは必要なしと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、おはしょりを作る上で重要です。腰紐を巻いたら、自分でおはしょりの形を作りましょう。その上から伊達締めをあてて締めます。おはしょりを作るのは難しいですが、慣れればできるので練習しましょう。

②背中で交差させる

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伊達締めの形は、幅広の長方形に紐がついていると考えていただければ大丈夫です。胸の下には幅広の部分をあて、サイドについている紐を背中まで持っていきます。背中の後ろで紐を交差させて、また前まで持ってきましょう。背中で交差させることによって、よりしっかりと伊達締めが締めつけられます。

伊達締めにも様々な種類があります。布製のものから、通気性のいいメッシュタイプや、マジックテープタイプなどがあります。浴衣の場合、乱れやすいので、しっかり紐がついているタイプを選ぶと良いでしょう。涼しさを求める方は、メッシュタイプを選ぶと快適ですよ。

③前で処理する

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背中でクロスさせた伊達締めは、前で処理します。伊達締めについている紐は十分に長さがあるので、前で処理するだけの余裕があるでしょう。前で縛る前に、もう一度締め直します。伊達締めをしっかりと締めることで浴衣が崩れにくくなりますよ。

伊達締めの上部分で縛ったら、結び目の部分を伊達締めと腰紐の間に押し込みます。結び目を出したままにしておくと、上から帯を締めた時に結び目が目立ってしまいます。中に押し込んで、処理するようにしましょう。伊達締めは必要なしと言われる方もいるかもしれませんが、仕上げを綺麗にするためには必要なアイテムです。

浴衣を着る時の伊達締めの代用品

①手ぬぐい


伊達締めの代用品として、手ぬぐいがおすすめです。手ぬぐいなら薄さも丁度いいですし、扱いやすいです。手ぬぐいを半分に折り、丁度いい長さに縫います。そうしたら、両サイドに紐をつけて完成です。伊達締めの代わりとなる代用品は色々ありますが、手ぬぐいが最もメジャーな代用品です。

②ストッキング

伊達締めの代用品として、ストッキングもおすすめです。ストッキングは伸縮性があるので身体に巻きつけやすいです。幅や薄さが足りないですが、とっさの代用品としては良いでしょう。破れてしまったストッキングや使い古したストッキングを取っておいている方も多いはずです。

伊達締めの代わりとなるので、覚えておくと良いでしょう。伊達締めはなしでも大丈夫と考えて着付けている方もいらっしゃるかもしれませんが、お祭りなどで長時間外を出歩くのであれば、伊達締めは必要です。伊達締めが家に無いのであれば、身近なアイテムで代用しましょう。

③腰紐

伊達締めの代用品として、腰紐を使うのも良いでしょう。腰紐は、浴衣のベースを着付けるために必須のアイテムです。伊達締めはなしでも大丈夫とお考えの方は、腰紐だけで帯を巻いてしまっても大丈夫と思っているはずです。ただ、それでは着崩れの原因になりますし、帯が汚く見えます。

もしも伊達締めが無いのであれば、腰紐を余分に2つ程使って代用しましょう。やり方として、まずベースを作ったら、おはしょりを作ります。おはしょりの上部分で腰紐を1本巻きます。そうしたら、最初に巻いたベースの腰紐とおはしょりを作るために縛った腰紐の間に、新しく1本巻きます。

こうすることによって、胴体全体をホールドすることができます。なるべく平面になるような使い方で腰紐を巻くと、綺麗に帯が巻けますよ。伊達締めはなしでも着付けられますが、必ず伊達締めの代わりになるアイテムを使うようにしましょう。

浴衣を着る時の伊達締めの使い方が分かる動画

①基本的な伊達締めの結び方

伊達締めのきちんとした使い方を学ぶには、動画で確認するのが一番です。以下の動画では、基本的な伊達締めの使い方についてまとめています。実際に浴衣を着付けながら解説してくれるので、初心者の方でも伊達締めの使い方が分かりやすく学べます。

②伊達締めの処理の仕方

伊達締めの結び方は分かったけれども、どのように処理をすればいいのか分からない方におすすめなのが、以下の動画です。伊達締めの処理の仕方として、ほどけにくくしっかりと浴衣を固定できる結び方を紹介しています。

浴衣を着る時は伊達締めを締めよう

浴衣を着付ける際に、伊達締めはなしでも大丈夫とお考えの方は案外多いです。しかし、伊達締めは決して不要なアイテムではなく、浴衣を綺麗に着こなすために重要なアイテムです。もしご家庭に無い場合は、身の回りの物で代用できるので、チェックしてみましょう。

浴衣や和服を普段着ない方は、綺麗に着るコツを是非とも知っておきたいですね。以下の記事では、浴衣の基本的なルールから、着崩れ防止のコツを紹介しています。また、もしはだけてしまった時の治し方についても記載されているので、合わせて参考にしてみてください。

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