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織姫様と彦星様のお話は?七夕/天の川/星座/ベガ/おりひめ/ひこぼし

更新:2019.09.02

七夕で有名な織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)様のお話をご存知ですか?名前だけは知っているけど詳しいストーリーは知らない方も多いでしょう。そこで今回は、何故七夕と織姫、彦星が関係するのかをまとめてみました。天の川に伝わる物語をお楽しみください。

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七夕の織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様のお話とは?

七夕に伝わる織姫|おりひめ様とは中国の織女のこと

日本の夏を彩る七夕は、天の川を挟んで離れ離れの織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様が年に一度だけ会えるというお話です。しかし、より詳しいストーリーは知らない方も多いでしょう。

元々七夕のお話は中国の神話が元になっており、織姫様は織女(しゅくじょ)という名前です。天の川の東岸に住んでおり、「天衣」という織物を織る仕事をしていました。

ある日人間の世界へ降り立ち皮で水浴びをしているところ、牽牛郎(けんぎゅうろう)という男性と出会い、恋に落ちます。つまり織姫様のルーツは、天の川に住む天女のような人物だったのですね。

七夕に伝わる彦星|ひこぼし様とは中国の牽牛郎のこと

織姫様と恋に落ちる彦星(ひこぼし)様は、織女と恋に落ちる牽牛郎(けんぎゅうろう)という男性のことです。織女は天の川で暮らす天女ですが、牽牛郎は人間です。

織女が姉妹たちと一緒に人間界で水浴びを楽しんでいると、牽牛郎の飼い牛が天女の羽衣を盗むようにと助言をします。この時に盗んだ羽衣を着ていたのが、織女でした。

これによって牽牛郎と織女は結婚しますが、別の説では牽牛郎が織女に一目惚れしたので気を引く為に羽衣を盗んだという話もあります。この『牛郎織女』という中国の神話伝説が、日本の七夕のもとになっています。

日本における七夕の物語は牛郎織女とは違う話になっている

中国の『牛郎織女』が七夕のもとになっていますが、日本で語られているお話はストーリーが少し違います。天の川のそばに住む神様の一人娘、織姫(おりひめ)は、神様たちの為に着物を織る仕事をしています。

ある日天の川の岸で牛飼いの仕事をしている彦星(ひこぼし)という青年を紹介され、二人はあっという間に恋に落ちます。すぐに結婚して楽しい結婚生活を送りますが、あまりにも仲が良すぎて二人は仕事そっちのけになってしまいます。

そんな生活を怒った神様は、罰として織姫と彦星を天の川を挟んで離れ離れにしてしまいました。しかし一生会えないは可哀想なので、7月7日の年に一度だけ、二人は会えるようになりました。これが日本の七夕のお話です。

日本における七夕の風習は江戸時代に始まったもの

日本では七夕の日に笹の葉を飾り、短冊に願い事を書くという風習がありますよね。このような風習が産まれたのは江戸時代で、元々は夏越の大祓という厄除けの儀式にちなんだものです。

この儀式では笹竹が飾られるのですが、ここに五行説にあてはめた赤、黄色、緑、白、黒の短冊を飾り、願い事を書くという風習が追加されました。その為このような風習は、日本以外の国では見られません。

また、海岸地域では笹の葉を海に流したり、北海道では子供たちが近所の家にロウソクやお菓子を貰いに行くハロウィンに似た風習があったりします。日本に根付いている七夕の風習は、地域によっても違った特徴があります。

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の星座は?

織姫|おりひめ様の星座はベガ

織姫(おりひめ)様にちなんだ星座は、実際に存在します。それは、ベガという星で、日本ではおりひめ星(織女星)という和名が付いています。

小さな星ですがこと座という星座の中でも最も明るく輝く星です。ベガという名前はアラビア語で「急降下するワシ」という意味があり、星座の形が獲物を狙って急降下するワシに似ているからという説があります。


なお日本ではベガと呼ばれるのと同じようにおりひめ星とも呼ばれていますが、現在和名で星を呼ぶのは非常に数少なくなっているので、貴重な名前と言えますね。

彦星|ひこぼし様星座はアルタイル

おひりめ星と同じく、彦星(ひこぼし)様にちなんだ星の名前も存在します。わし座という星座の中の一つで、わし座の中で最も明るいアルタイルという星が彦星、または牽牛星と呼ばれています。

アルタイルという名前は、アラビア語で「飛翔する鷲」を意味する言葉が由来です。ちょうど天の川を挟んでおりひめ星(ベガ)の反対側にあることから、彦星と呼ばれるようになりました。

なお彦星は様々な和名が付いており、比古保之(ひこぼし)という漢字が当てられていたこともあります。また、近くにある星がちょうど犬を連れているように見えることから、以奴加比保之(いぬかいぼし)と呼ばれたこともありました。

2つの星座は天の川近くにある3つの星を結び夏の大三角形と呼ばれる

おりひめ星のベガと彦星のアルタイルは、はくちょう座のデネブと合わせて夏の大三角形と呼ばれています。これは、3つの星を繋ぐと大きな三角形になることに由来します。

七夕に由来する星ですが、7月7日よりも8月~9月にかけての方がよく見えます。空気が綺麗で星空がよく見える場所なら、大三角形と一緒に天の川も観測できるかもしれません。

日本ではいつごろから夏の大三角形という名前になったのかは定かではありませんが、少なくとも昭和22年には、すでにこの名前が付いていたとのことです。8月から9月は、夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様のかわいい七夕イラスト4選

織姫様と彦星様の七夕イラスト①優しいタッチの織姫様と彦星様

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の七夕イラスト、1つ目は優しいタッチで描かれた織姫様と彦星様です。柔らかな色遣いが素敵なイラストです。

パステルカラーのような色遣いは、年に一度だけで会える二人の幸せな気持ちを表しているようですね。周りに飛んでいる鳥はカササギです。これも七夕にはかかわりのある鳥です。

七夕の元になったお話では、天の川に年に一度だけ、カササギが橋をかけてくれる為二人は出会えたと言われています。優しい気持ちになれそうなイラストです。

織姫様と彦星様の七夕イラスト②大人っぽいタッチの織姫様と彦星様

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の七夕イラスト、2つ目は大人っぽいタッチで描かれた織姫様と彦星様のイラストです。繊細な線が素敵ですね。

可愛いタッチで描かれることの多い七夕イラストですが、このように大人っぽいタッチのイラストはまたイメージが違って見えます。ドラマのような恋愛をしている二人に見えますね。

実際の織姫様と彦星様は、どれくらい美女とイケメンなのでしょうか。ふわっとした色遣いもおしゃれで、ポストカードなどにしたくなるイラストです。

織姫様と彦星様の七夕イラスト③かわいい犬のイラストの織姫様と彦星様

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の七夕イラスト、3つ目はかわいい犬のイラストの織姫様と彦星様です。まるでキャラクターグッズのようにかわいいですね!


フワフワの子犬をモチーフにした織姫様と彦星様が、楽しそうに船に乗っていてとてもほのぼのとしたイラストです。背景の色遣いも綺麗なグラデーションです。

織姫様と彦星様と言えば人間のイメージですが、このように擬人化した動物で描いてみるのも面白いですね。思わず笑顔になりそうな、ほんわかした七夕イラストです。

織姫様と彦星様の七夕イラスト④アニメ風に描かれた織姫様と彦星様

織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の七夕イラスト、3つ目はアニメ風に描かれた織姫様と彦星様です。このようなキャラクターで漫画やアニメになりそうですね。

はっきりとしたカラフルな色遣いは、七夕飾りのように楽し気です。織姫様の手を笑顔で引く彦星様という、二人の楽しそうなデートの様子が伝わってきますね。

七夕の日はあまりイベントをしないご家庭も多いかもしれません。そんな時はイラストを描いて楽しんでみてもいいですね!七夕イラストに役立ちそうな胸キュンイラストの描き方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本は?

織姫様と彦星様の絵本①おりひめとひこぼし―七夕に読む絵本

イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本、1つ目は『おりひめとひこぼし―七夕に読む絵本』です。著者は矢部美智代、イラストは新野めぐみが担当しています。

表紙の淡い色遣いが、日本の伝統を感じさせる雰囲気でとても素敵です。物語は日本に伝わる七夕のお話を、子供でも分かりやすく忠実に描いています。

何故仲が良かった織姫様と彦星様が離れ離れになってしまったのかが、素敵なイラストとともにわかるでしょう。ページ数は31ページと、子供でも読みやすいボリュームです。

織姫様と彦星様の絵本②たなばたさま

イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本、2つ目は『たなばたさま』です。文章、イラスト共にいもとようこが担当しています。

優しい絵のタッチで知られる作家さんが手掛けたイラストは、絵を眺めているだけでも楽しめそうですね。ページ数は32ページで、読みやすいボリュームでもきちんと日本の行事が学べます。

いもとようこの日本むかしばなしというシリーズの一つで、七夕を描いたお話以外にも様々な日本のお話を扱った絵本があります。お子様に色々と読み聞かせてみてもいいですね。

織姫様と彦星様の絵本③たなばた(こどものとも傑作集)

イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本、3つ目は『たなばた(こどものとも傑作集)』です。著者は君島久子、イラストは初山滋です。

非常に独特な絵のタッチで描かれたイラストは、七夕の神秘的な美しさを表現しています。織姫様や彦星様はもちろん、天の星空などのイラストも幻想的に描かれています。

こちらの絵本は一般的に知られている七夕のお話ではなく、中国に伝わる神話をベースに書かれています。28ページというページ数でありながら、紀元前から中国に伝わってきた資料を研究して書いたという、本格的な物語が見どころです。

織姫様と彦星様の絵本④たなばたものがたり(行事の由来えほん)


イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本、4つ目は『たなばたものがたり(行事の由来えほん)』です。著者は舟崎克彦、イラストは二俣英五郎です。

表紙の天の川を挟んだ織姫様と彦星様は、まさに日本人が想像する七夕のイメージではないでしょうか。こちらの絵本は日本に伝わる行事を、子供でも分かりやすい内容で学習できるものです。

中国の神話を元に、日本に伝わる七夕のお話を32ページのボリュームで描いています。七夕とはどのようなお話の行事なのか、子供に教えたい方に最適な一冊です。

織姫様と彦星様の絵本⑤ミッキーミニーのたなばたものがたり

イラストが素敵な織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の絵本、5つ目は『ミッキーミニーのたなばたものがたり』です。著者は斎藤妙子、イラストは岡田有佳です。

みんな大好きなディズニーのキャラクター、ミッキーとミニーが織姫様と彦星様に扮して、七夕のお話を分かりやすく説明してくれる絵本です。ミッキーとミニーが笹の葉を飾るなど、日本の行事を楽しんでいる様子も面白いですね。

22ページとコンパクトな長さですが、巻末には七夕豆知識も書かれており、七夕の知識を学ぶ為の一冊としても使えるでしょう。小さなお子様も親しみやすいディズニーキャラクターで、楽しく七夕が学べます。

日本以外の世界の七夕伝説は?

中国の七夕伝説は古詩十九首に話が掲載されている

日本以外の国にも七夕伝説の話が伝わっています。日本の七夕の元になった中国は非常に歴史が古く、漢の時代に作られた文芸集『古詩十九首』にも織女と牽牛郎の物語が書かれています。

ただしこの時点ではまだ7月7日に関する記述はなかったそうです。その後、南北朝時代に発表された『荊楚歳時記』というものに、7月7日は織女と牽牛郎が会う日と記されました。

これらの時代に発表されたものには現在の七夕と異なる記述もありましたが、その後発表された小説などでは、ほぼ現代と変わらない形になります。何故7月7日が七夕になったのか、正式な理由はわかりません。

台湾の七夕伝説はバレンタインデーのような風習になっている

中国に近い台湾ですが、こちらは中国のような神話伝説というよりも、バレンタインデーに近いイベントとして七夕を楽しんでいます。台湾では行事尾を旧暦で見る事が多く、七夕も7月7日には行いません。

旧暦で7月7日にあたる日に行事を行うので、日本とは日付も異なります。そして台湾では七夕を「七夕情人節」、または「情人節」と呼びます。情人とは恋人という意味で、つまり台湾では七夕は恋人の記念日なのですね。

台湾に伝わる七夕伝説自体は、中国のものとあまり変わりません。しかし七夕の日に行う風習に差があり、男性は気がある女性にプレゼントを贈ったり食事に連れて行ったりなど、あらゆる手で尽くすのが定番となっています。

韓国の七夕伝説には日本とは違う雨の理由がある

日本や中国に近い文化や風習を持つ韓国でも、やはり七夕の行事が行われます。韓国では織姫様をジッニョ(織女)、彦星様をキョヌ(牽牛)と呼び、伝わるお話もほぼ日本や中国と変わりません。

唯一異なるのは、七夕の日に降る雨に関する考え方です。日本では七夕の日に雨が降ると、織姫様と彦星様が会えないと言われていますよね。しかし、韓国では違います。

韓国ではジッニョ(織女)とキョヌ(牽牛)が出会うとうれし涙を流すことから、七夕に降る雨は二人の幸せを意味するものだと考えられています。日本とは違う考え方があり、ロマンチックですね!

折り紙の織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様の作り方は?

七夕飾りに使える!折り紙の織姫様の作り方

七夕飾りと言えば、笹の葉に折り紙で作った飾りを飾る方も多いでしょう。そこで、折り紙で簡単に作れる織姫様の作り方をご紹介します。今回は顔と体を別々に作る、お子様でも作りやすい方法をご紹介します。

織姫様の体のパーツは、ピンクなど女性らしく可愛い色の折り紙を使うといいでしょう。また、綺麗な柄の千代紙を使うとより本格的で美しい七夕飾りが仕上がります。

折り紙の織姫様の作り方

  1. 折り紙の角と角が1cmくらいずれるように三角形に折る。(1cmずらすことで白い部分が見えている状態にする)
  2. 白い部分が見えない方面を表にし、逆三角形になるように置く。
  3. 左右の角を内側に折りたたむ。手を前で組んでいる袖のような形になる。
  4. 裏返し白い部分が見えている方を表にする。
  5. 下の部分に飛び出した三角の部分を、全体の3分の1ほど折り曲げる。
  6. 最後にもう一度裏返し、袖の部分を表にしたら完成。

七夕飾りに使える!折り紙の彦星様の作り方

同じく七夕飾りに使える、折り紙を使った彦星様の作り方をご紹介します。彦星様の作り方は織姫様よりも簡単なので、お子様と一緒に作れますよ!

折り紙の色は水色や緑、紫などを選びましょう。また、こちらも綺麗な柄の千代紙を使えばより豪華な七夕飾りが出来上がります。可愛く作った織姫様と彦星様を飾ってみてくださいね!

折り紙の彦星様の作り方

  1. 折り紙の中心から少しだけずらした位置から半分に折り、白い部分が1cmくらい見えている状態の長方形にする。
  2. 白い部分が見えないように裏返し、左右の角を中心に合わせるように内側に折る。
  3. 手順2で折った部分が両手を中心で組んでいるような袖に見えたら完成。

七夕飾りに使える!折り紙の織姫様と彦星様の顔の作り方

織姫様と彦星様の体の部分を折ったら、最後に顔の部分を折りましょう。どちらも同じパーツを使い、マジックペンで顔を描き込む方法です。顔の描き方も工夫して見てくださいね。

用意するのは黒い折り紙と、折り紙を切る為のはさみ、そしてマジックペンです。なお七夕飾りに使えそうな星の折り方については、別の記事でもご紹介しているので参考にしてくださいね!

説明の手順だけでは難しいという方は、詳しい作り方を説明している動画を参考に作ってみましょう。動画のリンクも貼っておきますので、こちらの動画を見ながら是非チャレンジしてみてください!

折り紙の織姫様と彦星様の顔の作り方

  1. 黒い折り紙を中心から半分にカットし、2枚の長方形にする。
  2. 上部左右の角を中心に折り、三角形を作る。
  3. 折り目が付いたら一度広げる。
  4. 先ほど折り目を付けた線まで上部左右の角を折り、左右とも三角形にする。
  5. 更にもう一度折り、中心に白い三角、その周りに黒い帯が見えている状態にする。
  6. 裏返して黒い面を表にしたら、上部の三角形の角を少し折り曲げる。
  7. 更に左右の角も中心に合わせるように折り曲げる。
  8. 裏返したら白い部分にマジックペンで顔を描き込み、完成。

七夕を彩る織姫様と彦星様の物語を知ろう!

日本の伝統行事である七夕ですが、織姫(おりひめ)様と彦星(ひこぼし)様に関するお話は詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。元は中国の神話伝説ですが、そこから日本に伝わり現在の物語となっています。

織姫様と彦星様に関する物語は実際の星座にも関係しており、場所や季節などの条件が揃えば美しい星も観測できます。織姫様と彦星様の名前が付いたベガとアルタイルを結ぶ、夏の大三角形を是非観測してみましょう!

また、七夕ならではの楽しみである七夕飾りに使える折り紙の作り方もご紹介しました。小さなお子様がいるご家庭では、是非手作りの七夕飾りを作ってみてくださいね。

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