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お中元のマナーの徹底講座!正しい贈り方や地域別の送る時期もご紹介!

更新:2020.04.13

お中元を贈る時期になると、なにを贈れば良いか迷う人も多いのではないでしょうか。お中元にもマナーがあり、地域によっては贈る品物が違ってくるなど、悩みどころも多いですよね。今回は、お中元の正しい贈り方やマナー、贈る時期についても地域別にご紹介します。

お中元を贈る意味や時期は?

感謝の気持ちを伝える手段

ありがとうのカード

お中元はいつもお世話になっている相手に対して、日頃の感謝の気持ちを、品物を送ることで伝える習慣です。そのため基本的には、義両親や親戚、恩師、上司など仕事上でお世話になっている人にも贈ります。また、仲が良いものの遠方でなかなか会えない友人に、季節の挨拶と共に贈ることもあります。

お中元を贈る習慣の原型は、江戸時代頃から始まったと考えられています。盂蘭盆会と呼ばれる仏教行事を行う際、上流階級では挨拶代わりに品物を贈り合っていました。やがて商人や庶民まで習慣が広がり、現在でも季節の挨拶と共に、お世話になった人に日頃の感謝を伝える行事となっているのです。

地域ごとに時期が変わる

故郷

盂蘭盆会は現在では「お盆」として伝わっており、お中元もお盆に付随する習慣として広まっています。ただしお盆は地域によって時期が異なります。そのため、お中元も地域によって贈る時期が違うのです。

お中元を贈る場合は、贈る相手の地域の実情に合わせて時期を選びましょう。相手に配慮することで、「自分のことを気遣ってくれている」という印象を相手に与えることができます。

お中元の基本的なマナーとは?

のしは紅白蝶結び

万年筆

お中元にはのし紙をつけます。品物につけるのしのデザインは、紅白蝶結びです。蝶結びは何度繰り返してもおめでたいとされる、お祝いのシーンに使用するデザインです。のし紙は文房具店で購入できる他、最近ではインターネットからフリー画像を印刷して使用することが出来ます。

蝶結びの上には濃い毛筆で「お中元」もしくは「御中元」と書きます。蝶結びの下には贈り主の名前を書きます。毛筆以外にも、筆ペンやサインペンでも構いません。店頭でお中元を手配する場合は、お店で記入してもらえます。「お中元として贈りたいので、のしをお願いします。」と伝えましょう。

のしの表書きに複数名の名前を記入する場合、3名までなら連名で書き連ねることができます。ただし人数の多い職場などで誰かに贈る場合は、代表者一名の名前を表書きに記入し、「他一同」としましょう。

時期に相応しい物を贈る

ゼリー

お中元に何を贈るか悩みますが、基本的には暑い時期に適切な物を贈るのがマナーです。お中元にはそもそも、「暑さが続く季節、お世話になったあの人の体調はどうなっていますか?」と挨拶を兼ねて安否を確認する意味があります。

そのため暑さが続く中あると嬉しい飲み物や、暑気払いになる食べ物などを贈るのが一般的です。家族の人数が多い方には数が多いもの、単身世帯や夫婦二人の方には一人分を個装した商品など、送り方にも工夫があると一層喜ばれます。

日常的に使う洗剤や油、タオルなどの消耗品も定番ですが、個人の好みが合わないと持て余してしまう商品でもあります。相手の好みがよく分からないようであれば、食べ物などの消え物の方が無難です。その他のお中元に贈ると喜ばれる品物について、くわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。

お中元の正しい送り方とは

送り方①お中元の基本は手渡し

贈り物の受け渡し

お中元は品物を手渡しして口頭で挨拶を告げるのが基本的なマナーです。ただし双方忙しくなかなか会う時間がとれなかったり、遠方に住んでいる相手には気楽に会えませんよね。

そのため手渡しできない場合は、配送でもマナー違反にはなりません。配送はお中元の品物を購入した店舗で、お願いすることが出来ます。ただし配送を行っていない店舗で買い物した場合、自分で梱包して配送業者に持ち込んだり集荷を頼むことになります。

配送をお願いする場合は、品物はデパートやスーパー、インターネット上でのお中元特設サイトなどを利用するのが便利です。配送料込みのプランも用意されていますよ。アイスなどの冷凍品は、送り方も考えてから購入しなければ手間がかかるので注意が必要です。冷凍品の場合、個人の荷物を取り扱う業者は数が限られています。

送り方②配送の際は送り状を添える

お中元の品物が、配送で相手の手元に届く1週間から前日までに届けるのが送り状です。いきなり品物が送りつけられて相手が困らないように、どんな物がいつ頃届くのか知らせる役割を持ちます。直接相手のお宅に伺ってお中元を渡す場合は、送り状は不要です。より丁寧に渡したい場合は、添え状を用意します。

送り状は封書で送るのが基本的なマナーです。ハガキで贈りたい場合、カードを封筒に入れて送るようにします。ただし目上の方に送る場合は、失礼にならないように封書にしましょう。挨拶も兼ねているので、短すぎる内容は失礼になります。

送り状の中身には、季節の挨拶から始まって、感謝の言葉とどんな品物をいつ頃届くように送ったのか記します。またプライベートでも親しい間柄であれば、健康状態や日頃の様子などを伺う言葉も添えましょう。

送り方③内のしと外のしの選び方

リボンをかける

配送するお中元につけるのしは、内のしです。内のしの場合は、商品にのしをつけてから包装紙でラッピングします。外のしの場合は、包装紙の上からのし紙をつけましょう。手渡しでお中元を贈る場合は、外のしが適していますよ。

配送の際にお店の人に確認されますので、「内のしでお願いします。」と伝えましょう。外のしにすると、配送途中でのし紙が破れたり汚れたりする可能性があります。内のしの場合は包装紙に守られるため、汚損の心配をしないですみます。

【北海道】お中元を贈る時期

7月15日頃から8月15日

時計台

北海道では、お中元を旧盆のスケジュールに沿って贈る習慣があります。旧盆は7月中旬にかかりますので、7月15日を目処に8月15日までに、相手の元へお中元が届くように手配するといいでしょう。

北海道以外の地域に住んでいる人が北海道に住んでいる人に向けてお中元を贈る場合に気をつけたいのは、配送日数です。九州に住んでいる場合など、遠方に住んでいると北海道まで配送時間がかかります。また7月から8月は全国的に配送料が増え、流通が混雑しています。時間にゆとりをもって配送するようにしましょう。

8月15日を過ぎたら残暑見舞い

困っている女性

やむを得ない理由などで、お中元を贈る時期が8月15日以降になる場合、のしの表書きは「残暑御見舞」とします。送り状を贈る場合の時候の挨拶も残暑見舞いに変わりますので、注意が必要です。

北海道以外の地域でも、時期を外してしまうとお中元という名称や挨拶が使えなくなります。お中元の期間について、くわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。

【北陸】お中元を贈る時期

7月から8月中旬

金沢

北陸では住んでいる地域によって、細かくお中元を贈る時期が変わります。富山県では、7月15日から8月15日にお中元を贈るのがマナーです。新潟県では7月1日から7月15日頃に贈ります。石川県も金沢など都市近郊では、7月1日から7月15日に贈りますが、能登地方なら7月15日から8月15日頃に贈りましょう。

同じ県内でも、地域によってお中元の時期や挨拶が変わります。事前に相手の住所を確認してから準備に入った方が、「もう来週にはお中元を贈る時期だ」と慌てずに済みます。

迷ったら7月15日がベスト

花火

送り先の風習について判断に困った場合は、7月15日に相手に届くようにお中元を用意しておきましょう。最近では全国的にお中元を相手に贈る時期が早まる傾向にあり、北陸地域でも全国の傾向に倣い早めにお中元を手配する家庭が増えています。

また「こんな遅い時期にお中元を贈るなんて」と相手に思われてしまうよりは、早めに手配しておいた方が相手の印象も良くなりますよ。

【東海・関西近畿・中国・四国】お中元を贈る時期

7月15日頃から8月15日

港町

東海、関西近畿や中国、四国では、7月中頃から8月15日までにお中元を贈る習慣があります。西日本では明治時代に、旧暦を基本として暦を改めた歴史的経緯があります。そのため旧盆の名残があり、お中元もお盆にあわせて旧暦通りのスケジュールなのです。

ただし西日本と一口に言っても、様々な地域で構成されています。そのため、他の地域とは異なるお盆の行事を行う場所もあり、お中元のシーズンも変化します。地域の実情にあわせてお中元の送り方を変えましょう。

一部地域では7月

富士山

静岡県の場合、お中元は7月に行われるのが一般的です。愛知県の都市部でも7月にお中元を贈り合いますが、名古屋市内は住んでいる地域によっては8月に贈るという場所もあります。

また中国・四国地方でも伝統的な風習を重視する地域では、「裏盆」と呼ばれる7月20日にお中元が届くようにするのがマナーです。特に、地元に根付き名家と呼ばれる歴史ある家ほど、裏盆を大切にしています。

【東北・関東】お中元を贈る時期

7月1日頃から7月15日

都会

東北や関東では7月上旬から7月15日までにお中元を贈ります。他の地域よりも早い時期ですが、最近では他の地域も関東のお中元マナーにあわせる所が増えてきました。

関東をはじめ東日本や東北地方では、明治時代に行われた改暦で、新暦を基本とした歴史的経緯があります。そのため新暦に従い、お中元のシーズンは7月上旬から中旬という短い期間に集中しています。

東北・関東へのお中元は混雑への備えが必要

荷物を運ぶ

お中元を配送で贈る場合、関東では約2週間という短い期間に配送が集中するので、とても混雑します。7月15日までに相手に届くように日時指定をしたければ、6月下旬頃から手配すると希望が通りやすくなります。送り方にあわせて、お中元の準備が必要です。

配送の手配を行う際、「日時指定に応えられそうにない」と案内された場合、のしの表書きを変更するのも1つの手段です。「暑中御見舞」や「暑中御伺」、「感謝」などが使用できます。

【九州】お中元を贈る時期

8月中

桜島

九州では8月にお中元を贈るのが一般的です。しかし関東など他の地域と同じように、基本的には8月1日から8月15日までに相手の手元に届くように手配することが多いです。8月16日以降になると、のしの表書きは「お中元」から「残暑見舞い」に変わります。

9月になってしまうと「遅い」という印象を相手に持たれてしまうので、残暑見舞いを贈る場合でも8月25日までには贈るようにしましょう。九州も本州から荷物を送る場合は時間がかかるので、送り方に注意が必要です。

判断に迷ったら7月に贈る

落ち込む人

8月に手配できない場合は、九州でも7月にお中元を贈っても失礼には当たりません。最近では全国的にお中元を贈る時期が早い傾向があり、全国平均に倣った行為に見えるためです。ただし事前に送り状を出すなど、相手を驚かせない配慮が必要です。

九州は他の地域に比べると、お中元を贈る時期が遅く、期間が約2週間に集中しているため、配送が混雑します。贈るのが遅すぎるとマナー違反になってしまうので、遅れてしまうくらいなら早めに着くように手配にします。

【沖縄】お中元を贈る時期

旧暦にあわせて毎年変動

屋根の上のシーサー

沖縄ではお中元を旧暦に沿って贈ります。そのため日程が毎年変化するため注意が必要です。旧暦7月13日から15日までにお中元を贈りますので、事前に新暦に換算しておきましょう。旧暦から新暦への換算はインターネット上で簡単に行えます。

2020年では8月31日から9月2日、2021年では8月20日から22日が、旧暦の7月13日から15日に該当します。沖縄ではお盆以外にも、様々な伝統的な行事が旧暦に沿って行われています。沖縄に親戚や恩師がいるという人は、留意しておくといいでしょう。

沖縄のお盆行事は3日間に集中

民家

沖縄のお盆は、祖先の霊を1日目に迎え入れ、2日目を親族と共に過ごし、3日目に見送ります。他の地域とは違い、お盆に関する行事の殆どがこの3日間に集中しているのです。

直接お中元を渡しに行く場合は、事前に連絡を入れておいた方が相手の負担になりません。配送する場合でも、3日前くらいまでには送り状などでどんな品物が届くのか知らせておきます。特に冷蔵品や冷凍品など、保管場所を確保する必要がある物は相手の受け入れ体勢も整えておく必要があります。

うっかりお中元を贈り忘れた場合はどうする?

暑中見舞いや残暑見舞いを贈る

贈り物の準備

うっかり手配を忘れてしまった場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」を贈ります。お中元は気持ちなので必ず贈らなければいけないわけではありません。しかし配偶者の両親や礼節に厳しい上司など、贈っておいた方がいい人もいます。

「暑中見舞い」は梅雨明け頃から立秋(8月7日頃)まで、「残暑見舞い」は立秋から8月31日までの時期に使用できる時候の挨拶です。送り方はお中元と同じで、手渡しもしくは配送です。

中途半端な時期であれば、「御礼」や「感謝」ののしをつけて贈ることもできます。ただし何の理由もなく贈り物が届いても相手が困惑してしまうので、可能な限り残暑見舞いの出せる8月中に手配するのが礼儀です。

目上の方宛はのしの表書きに注意

店員

のしの表書きは、目上の方が相手の場合、注意が必要です。「見舞い」という言葉は、本来であれば立場が上の人間から下の人間に対して使いますので、目上の方へののし書きには使用しません。

暑中見舞いであれば、「暑中伺い」もしくは「暑中御伺」とします。また残暑見舞いの場合は「残暑伺い」もしくは「残暑御伺」です。

目上の方へ贈るので、お中元と同様に送り状を用意しておきます。百貨店などで手配する場合は、お店の人に相談しながら送り方やのしの表書きを決めると失敗しません。特に百貨店にはマナー関連の専門知識を持つ店員がそろっており、不安を感じることなく準備ができます。

正しいお中元のマナーを身につけて大切な人に感謝の気持ちを贈ろう

お中元の基本的なマナーや送り方について、くわしく解説しました。いつもお世話になっている人に対して感謝の気持ちを伝えることが出来るお中元は、相手の立場を思い遣って贈ると失敗しません。地域ごとの実情も踏まえ、時期に合わせた挨拶と贈り物を届けましょう。

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