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【なんで?】七夕に笹や短冊を使う意味をご紹介!竹とはどこが違うの?

更新:2020.11.13

七夕飾りを作るときに、笹や飾りの意味や由来についての疑問が頭をよぎりませんか?なぜ笹を使うのか、なぜ短冊が誕生したのか、飾りの一つひとつに意味はあるのか、七夕飾りに関する疑問にお答えしたいと思います。笹と竹の違いもまとめているので、併せてご覧ください。

七夕の笹飾り|笹を使う意味や由来は?

①笹を使う由来

笹の葉

七夕は、奈良時代に中国から日本に渡ってきた風習ですが、笹を使うようになったのは江戸時代に入ってからだと言われています。奈良時代に宮中行事として行われていた七夕では、供物を置く祭壇に、飾りの一部として笹が使われていました。これが、笹飾りの由来だとされています。

しかし、宮中行事であった七夕は、江戸時代に入ってからは庶民の行事としても広まるようになりました。このころから、笹そのものに飾りを付けるようになったと考えられています。江戸時代の浮世絵には、大奥の七夕で笹に飾りを付ける様子が描かれたものもあるので、徐々に取って代わっていったのだと考えられますね。

また、庶民の間でも、天の神様の目に留まるようにと、高い場所に笹竹を飾るようになりました。笹竹に、短冊や切り紙などの美しい装飾をほどこして、今の笹飾りの原型となるのもが完成したと言われています。

POINT

笹飾りは日本オリジナルの風習

七夕の概念は、中国を発祥として、韓国やベトナムなどアジアの広い地域に伝わっています。しかし、これらの国や地域を見わたしても、七夕に笹飾りを使う風習を持つのは日本だけとなっています。江戸時代に生まれて、日本オリジナルの風習として定着したのですね。

②笹が持つ意味

笹の枝

今では当たり前のように使われている笹は、七夕に用いられるだけの意味を持っています。笹は、松の木と同様、冬に枯れることなく緑を保つ植物です。成長も早く、まっすぐ天に向って伸びる植物でもありますね。強い生命力を持つという意味で、七夕に使われるようになったのです。

また、節の中が空洞になっている笹や竹は、昔から神が宿ると信じられてきました。神聖な力を持つという意味で、神事などに使うのに適した植物でもあったのです。

さらに、笹の葉には、食べ物の防腐効果があるとされています。冷蔵庫も存在しなかった時代には、暑い時期に供物の下に敷いて利用されてきました。そのため、穢や魔除けという意味を持つようになり、七夕に使われるようになったという説も見られます。

笹が持つ意味

  • 生命力の象徴
  • 神聖な力を宿す
  • 魔除け効果を持つ

七夕の笹飾り|願い事に短冊を使う意味や由来は?

①短冊の由来

七夕で、いちばん大事な笹飾りとなる短冊の由来を遡ると、やはり奈良時代から宮中行事で行われていた風習に行き着きます。当時の宮中行事の七夕は、和歌や裁縫の上達を祈願するために行われるものでした。五色の糸を飾り、梶の葉に和歌を書いたことが、短冊の由来となったのですね。

長方形の紙で作られた短冊の形は、七夕が庶民の行事となった江戸時代に出来上がりました。五色の糸と梶の葉の代わりに、五色の紙が使われるようになったのです。紙の生産が安定し、普及するようになったのが江戸時代からだと言われているので、気軽に紙が買えるようになったことも影響したと考えられています。

また、梶の葉に和歌をしたためる代わりに、願い事を短冊に書くようになったのも、このころからだと言われています。ただし、今ほどの自由さはなく、習い事の上達に関する願い事に限られていました。

②短冊の色の意味

カラフルなフェルト

七夕の短冊は、由来となった五色の糸にちなんで、「五色の短冊」が用いられますね。「赤・青・黄・白・黒(紫)」の五色が該当しますが、中国の陰陽五行説に由来しているため、それぞれに意味があります。詳しい意味については、下記のリストの通りなので、参考にしてみてください。

短冊の色の意味

  • 青:樹木の成長を象徴
  • 赤:燃える炎を象徴
  • 黄:土に植物が発芽することを象徴
  • 白:金属や鉱物を象徴
  • 黒:湧き出る水を象徴

③短冊に書く内容

七夕の短冊に書く内容は、主に願い事ですね。江戸時代などでは、いろいろな習い事の上達を願って書くことがメインでした。しかし、今では、願い事の自由度も上がっていますね。織姫&彦星のエピソードにあやかった素敵な出会いや、おもちゃなどの具体的な物、金銭に関する願い事もされるようになりました。

また、短冊に書き込む内容は、願い事だけではありません。「あまのがわ」や「おりひめ」、「おほしさま」といった、七夕にまつわる言葉を書くこともあります。

七夕の笹飾り|短冊以外の飾りの種類と意味は?

①飾りの種類

七夕の笹飾りは、地域によって異なってきます。代表的かつ伝統的なものは、「折り鶴・吹き流し・投網(とあみ)・巾着(きんちゃく)・紙衣(かみこ)・屑籠(くずかご)・提灯(ちょうちん)」などが挙げられますね。

この他にも、ナスやキュウリといった夏野菜に加えて、鬼灯(ほおずき)などを飾りとすることもあります。こちらは七夕専用というよりも、旧暦の七夕がお盆期間の行事として催されていたことに関係していると考えられています。

また、今ではお誕生日パーティーなどでおなじみの輪飾りや、星やひし形、三角形を連ねて作る飾りなどのバリエーションもありますね。プラスチックやビニールなどの新しい素材も使われるようになりました。時代の流れとともに、七夕飾りの種類も色々と変化していくのでしょう。

②飾りの意味

七夕の笹飾りの、代表的かつ伝統的なものには、それぞれの意味があります。短冊に願い事を書くだけでなく、飾りそのものにも、人々の願いが込められているので興味深いですよ。詳しい意味については、下記のリストを参考にしてみてくださいね。

飾りの意味

  • 折り鶴:長寿を意味する鶴で長生きを願います。
  • 吹き流し:機織りの糸を表し、魔除けや機織りの上達を願います。
  • 投網:魚をとるための網で大漁を祈願します。
  • 巾着:昔のお財布がモチーフで、金運を祈願します。
  • 紙衣:紙の人形または着物で、身代わりや裁縫の上達を願います。
  • 屑籠:飾り作りで出た屑を籠に入れ、整理整頓や倹約を願います。
  • 提灯:短冊を照らしたり、心を明るく照らしたりすることを願います。

七夕の伝統的な笹飾りの作り方を知りたい方は、こちらの記事に目を通してみましょう。代表的なものの作り方は、すべて網羅しているので、参考にしてくださいね。おしゃれなアレンジ例なども知ることができますよ。

七夕の笹飾り|飾る場所やタイミングは?

①飾る場所

どこに飾るのか迷ってしまいがちな、七夕の笹飾りの場所ですが、江戸時代は物干し台に飾ることが多かったと言われています。より天に近い場所を意識していたのだと考えられているためです。現代ではベランダに飾るような感覚ですね。また、天がよく見える庭や軒先といった場所に飾られることもありました。

誰でも聞いたことがある七夕の歌には、笹が「軒端(のきば)」に揺れるというフレーズもありますね。1941年に作られた歌だとされているので、昭和16年ごろは、「軒端」つまり軒先に飾るというイメージがあったと考えられます。

七夕の笹を飾る場所は、現代では、とくに細かい決まりはありませんね。ベランダや軒先などが難しい方は、室内で工夫して飾ることもあります。笹の飾り付けの方法や場所については、こちらの記事が参考になるので、併せてご覧ください。

②飾るタイミング

夜空と人影

七夕の笹飾りを飾るタイミングは、7月6日の夜から、7日の夜までとされてきました。日本古来の「棚機女(たなばたつめ)」の風習から来たものだと言われていますね。後に、中国から渡ってきた七夕の風習と習合したと考えられているものです。

「棚機女」では、乙女が7月6日に、神様のための衣を機織りで作り、7月7日の夕方に「禊(みそぎ)」をしていました。このことが影響して、七夕の笹飾りも、7月6日に飾り付けなどの準備を始め、7日の夜が終わったらキレイに片付けるようになりました。

③飾った後の扱い方

川

昔の七夕では、笹飾りを飾った後は、川や海に流すことが主流でした。「笹流し」または「七夕送り」と呼ばれる風習ですね。水辺に流すことで穢を清め、神様のもとへ送るという意味を持っていました。

しかし、現代では、笹飾りを勝手に川や海に流すことはできません。一部の地域でイベントとして続けられているケースもありますが、こちらは下流でスタッフが回収する決まりとなっています。

現在は、家庭で笹飾りを飾った後は、可燃ごみとして出すのが主流となっています。そのまま捨てることに抵抗がある方は、清めの塩をかけたりしてゴミに出すのも良いでしょう。また、より丁寧に扱いたいという方は、神社などのお焚き上げを利用するのもおすすめです。近場で行っている場所があるか問い合わせてみましょう。

七夕の笹飾り|笹と竹との違いは何?

違い①サイズ

竹林の中の道

七夕に用いられる笹と、竹との違いを比較すると、まずサイズが異なります。笹も竹も、植物学上はイネ目イネ科タケ亜科に分類されますが、比較的小さいものは笹、大きいものが竹とされています。ごく一部の例外を除いて、遥か上を見上げるほど大きく育っていなければ「笹」だと考えておきましょう。

違い②葉脈の模様

竹の葉と露

七夕に用いられる笹は、葉脈の模様も、竹とは異なります。それぞれの葉脈の模様を調べると、笹の葉脈が並行になっているのに対して、竹は格子状の模様になっていることが分かります。肉眼で違いを見分けるのは困難なので、興味がある方は、ルーペや顕微鏡でチェックしてみましょう。

違い③枝の本数

笹の茎

七夕に用いられる笹は、枝の本数にも竹との違いが現れます。笹の場合は、茎の節目から5~6本の枝が出るのに対して、竹は節目から2本の枝が出る傾向にあります。節目に枝が多く見られるのが笹なので、違いを覚えておきましょう。

違い④皮の有無

竹

七夕に用いられる笹は、皮の有無にも竹との違いが現れます。成長しても茎の周りを皮が包んでいるのが笹で、タケノコの皮が完全に落ちて茎がツルツルな状態にあるのが竹です。タケノコの皮のような茶色い皮が、茎の周りに残っていれば笹だと判断して大丈夫です。

七夕の笹飾りの意味を知ってより深く楽しもう

現代の日本でも、毎年恒例の行事である七夕ですが、なぜ笹飾りが使われるのかはあまり知られていませんね。笹や飾りは、それぞれ興味深い意味や由来を持つので、知っておくとより深く楽しめますよ。短冊に願い事を書いたり、飾りを作ったりしながら、風習が持つ意味に思いを馳せてみましょう。

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BELCY編集部

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