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七夕に関するQ&Aをご紹介!なぜ7月7日なの?笹や短冊の由来って何?

更新:2020.11.10

毎年7月7日に行われる七夕ですが、実際のところ、どのような行事なのでしょうか?今回は、具体的な意味や由来など、七夕にまつわるQ&Aをまとめていきます!笹や短冊などの、絶対に欠かせないアイテムの意味と一緒に、ぜひご覧くださいね!

7月7日の七夕に関するQ&A|由来や言い伝えは?

①織姫&彦星伝説

星空と人影

七夕の由来を探るのであれば、まずは織姫&彦星の言い伝えから押さえておく必要があります。七夕発祥の地である中国には、『牛郎淑女』という言い伝えがあり、こちらが現在の織姫&彦星伝説の由来だとされています。漢(紀元前206~8年)の時代の文献にも見られる神話伝説ですね。

『牛郎淑女』は、天の川を挟んで輝く、琴座のベガ(織女星)と、鷲座のアルタイル(牽牛星)の様子をモチーフに誕生した神話伝説だと言われています。

織姫が天の牛飼いである彦星に嫁いだところ、機織りの仕事を果たさなくなったことで天帝の怒りを受け、天の川の両岸に引き裂かれるという話ですね。別パターンの言い伝えもありますが、互いに離ればなれになった結果、1年に1度だけ会うことが許されるという流れは同じです。

POINT

雨の夜は会えない?

七夕に雨が降ると離ればなれになった2人は会えないとされていますが、別パターンの話では、鳥が橋になり最終的に会えるという結末もあります。さらに、嬉し涙が雨に混じり、穢を祓うパターンもありますよ。

②乞巧奠の行事

万里の長城

七夕の由来には、「乞巧奠(きこうでん)」という中国の宮中行事も関係しています。中国の唐(618~907年)時代に盛んに行われたもので、7針に糸を通し、庭に食べ物などを供えることで上達を祈願するものです。織姫と彦星の星だと言い伝えられている、織女星と牽牛星は、それぞれ裁縫と農業という仕事を司ります。

「乞巧」は、二つの星に裁縫や技芸の上達を願うことを指し、「奠」は供物を祀るという意味を持ちます。なぜ七夕に願い事をするのか、由来をたどると、神話伝説のモチーフとなった星に対する信仰に行き着くのですね。

③棚機女の神事

巫女の足元

七夕の由来には、古代日本で行われていた「棚機女(たなばたつめ)」という神事も関係します。古事記にも記されている神事で、乙女が清い水辺で神様のための衣を織り、禊(みそぎ)を行うというものです。穢を祓ったり、五穀豊穣を祈願したりする目的がありました。

このとき衣を織るために利用していたのが、「棚機(たなばた)」と呼ばれる織り機です。「七夕」と書いて、なぜ「たなばた」と読むのか疑問に思ったことはありませんか?じつは、「棚機」が語源となっていたのですね。言葉そのものは、古事記にルーツがあったとは驚きです。

7月7日の七夕に関するQ&A|日本における歴史は?

①奈良時代に由来&言い伝えがミックス

昔の日本の町並み

日本の七夕の歴史は、奈良時代に中国から『牛郎淑女』の言い伝えと、『乞巧奠』の行事が伝わったことから生まれました。もともと日本で行われていた『棚機女』の神事とミックスされ、奈良時代の宮中行事として定着したのです。

ただし、このころの七夕は、現在のスタイルとは大きく異なっていました。果物などを供え、梶の葉に願い事や詩歌を書き、針に五色の糸を通すなどしていました。また、願い事は裁縫や技芸の上達に限定されていたのも特徴ですね。詩歌のための墨も、里芋の葉に溜まった露ですったものを利用したとされています。

POINT

アジア全体にも広がる

乞巧奠の風習は、韓国やベトナムなどのアジアの広い地域にも伝わっています。日本とは形式は異なりますが、それぞれの国や地域独自の祝い方をするので、面白いですよ。井戸の上にお供えをしたり、学問に優れるためのお祈りをしたり、バレンタインのような日になっていたりと様々です。

アジアにおける七夕の風習をチェックしてみたい方は、こちらの記事に目を通してみましょう。織姫&彦星の言い伝えのほかに、それぞれの地域に根付いて発展した七夕についての解説が見られます。興味深いので、どのように、なぜ形式が変化していったのか詳しく調べてみてくださいね。

②江戸時代に現在のスタイルが完成

浴衣姿の女性

現在の七夕のスタイルが完成したのが、いつからかというと、江戸時代に入ってからになります。江戸幕府に祝日として定められたことから、芸事の上達を願って、一般庶民の間でも祝われるようになりました。

短冊に願い事を書き、笹に飾るようになったのも、この頃からですね。色紙を素材とした、さまざまな飾りも作られるようになり、江戸の夜空を彩ったと伝えられています。

7月7日の七夕に関するQ&A|なぜ7月7日なの?

①旧暦に星が輝いたため

ハンモックから星を眺めるカップル

七夕が、なぜ7月7日に行われるのかという点については、諸説あります。古代中国の乞巧奠も、漢の時代には、すでに7月7日の夜に行われていたと言われています。

その理由として挙げられているのが、夜空の織女星と牽牛星が最も輝いて見える日が、旧暦の7月7日だったからだという説です。強い輝きを放つ二つの星から、特別なストーリーが誕生し、日付も定められていったのだと考えられています。日本に七夕が伝わる際には、日付も一緒に伝わったとされています。

②節句の一つとして定められたため

雛人形

七夕が、なぜ7月7日なのかという点については、江戸時代に節句の一つとして定められたためだという理由もあります。中国の陰陽五行説をもとに、日本に定着した、季節の節目となる日のことですね。

江戸時代に幕府によって定められた、旧暦の「五節句」の一つが七夕です。七夕を除けば、1月7日の七草の節句、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、9月9日の重陽の節句が該当します。1月以外は、全て日付の数字が揃っていますね。

POINT

七夕に食べる物

七草粥、菱餅、柏餅など、節句には、その時期にしか食べない代表的な食べ物がありますね。七夕の場合は「そうめん」となります。由来は、中国の「索餅(さくべい)」という、無病息災を願って食べる麺料理だと言われています。そうめんを、機織りの糸に見立てているという説もありますよ。

③旧暦の影響で8月7日になることも

めくれるカレンダー

新暦になった現在でも、七夕は7月7日に祝うことが一般的ですが、旧暦の影響で8月7日に行われる場合もあります。なぜそうなるのかと言うと、旧暦と新暦では日付の数え方が異なるためです。具体的に比較すると、1ヶ月ほどのズレが生じるのですね。旧暦の7月7日を新暦に直すと、8月7日になります。

多くの地域では、7月に七夕を迎えるのですが、仙台などでは8月7日に行うのが恒例となっています。7月7日と8月7日、旧暦と新暦のどちらを大切にするのかは、悩ましいところですね。

ちなみに、七夕が8月7日になるように、旧暦の影響で日付が変わった行事には「お盆」も含まれます。なぜなのか詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。旧暦において七夕は、お盆の準備期間の行事となっていたので、興味深いですよ。

7月7日の七夕に関するQ&A|笹の由来って何?意味も

①笹の由来

笹の葉

七夕のシンボルとも言える笹飾りは、江戸時代から使われるようになりましたが、由来は奈良時代から行われていた宮中行事にあると言われています。七夕の供物のための祭壇に、笹が飾られていたことが由来だとする説ですね。飾りをつけるためのものではなく、飾りの一部だったとされています。

また、夏越しの大祓で用いられる、茅の輪の両脇にある笹竹を由来にしたという説もあります。どちらにしても、背の高い笹竹を使い、天によく見えるよう屋上や物干し台に設置するようになったのが、現在の笹飾りの始まりだと言われています。

②笹の意味

竹の節

なぜ笹が七夕に使われるのかというと、生命力を象徴するという意味を持つためです。笹竹は、真冬でも緑を保ち、まっすぐ天に向かって伸びるという特徴を持ちます。そのため、強い生命力を表すという意味を持つようになり、神事などで使われるようになったと考えられています。

また、笹竹は、神様の依代になる植物だと信じられてきました。神聖な力を秘めるという意味も持っていたのですね。さらに、防腐効果も発揮することから、穢を祓うとも信じられてきました。

現在ではあまり見られませんが、昔の七夕では7月7日または8月7日に用いられた笹竹を、川や海に流すという風習がありました。穢を清め、神様のもとまで送るという意味があったとされています。

7月7日の七夕に関するQ&A|短冊の由来って何?意味も

①短冊の由来

七夕に願い事を書くための短冊も、江戸時代に現在の形が完成したと言われています。もとは乞巧奠で、五色の糸を使っていたことが由来となっています。また、日本の宮中行事の七夕で、梶の葉に詩歌をしたためていたことも影響しました。

五色の糸と、梶の葉への書き込みという風習がミックスして、「五色の短冊」が誕生したと考えられています。江戸時代は、紙が一般にも普及し始めた時代でもあるので、紙に願い事を書くという形に変化したのですね。習い事の上達を願い事にして、笹に飾っていくようになりました。

②短冊の意味

七夕の短冊には、色別の意味が存在します。いわゆる「五色の短冊」の意味ですね。中国の陰陽五行説の考えを由来にしたもので、「青・赤・黄・白・黒」の五色が基本となっています。それぞれ「木・火・土・金・水」を意味していて、万物の根源となり、互いに影響を与えるものとされています。

ちなみに、願い事を書くのに「黒」の短冊はあまり見かけませんね。こちらは、「黒」を「紫」に置き換えて使っているためです。確かに、黒のままでは縁起が悪いので、紫に置き換えたほうが使いやすいですね。色とりどりの短冊を使いながら、7月7日または8月7日に願い事をしていってください。

短冊以外の七夕の飾りにも、それぞれ意味があることをご存知ですか?詳しく知っておきたいと思う方には、こちらの記事がおすすめです。意味の解説と一緒に、折り紙での作り方レシピも紹介しているので、飾り付けに役立ててみてください。

由来を知って7月7日の七夕を楽しもう

七夕の由来を辿っていくと、3つのものに行き当たりますね。七夕のストーリーは『牛郎淑女』の言い伝えに、願い事をする理由は『乞巧奠』に、「たなばた」の語源は『棚機女』の神事に由来します。こちらの3つがミックスして出来上がったのが、私たちが知っている七夕となります。

地域によって8月7日に祝われている理由に、笹や短冊の意味など、知れば知るほど七夕の楽しみ方も深くなっていきますよ。ご紹介したQ&Aの内容を押さえて、素敵な七夕の夜を堪能してくださいね。

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