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「あとは野となれ山となれ」のことわざの意味は?

「あとは野となれ山となれ」の意味①当面のことが済めば後は知らない

野原を走る白いドレスの女性

「あとは野となれ山となれ」の意味の1つ目は、当面のことが済めば、後は知らないということです。現在直面している問題を片付けることに力は尽くすが、その後にどのような結果になろうとも知ったことではないという、開き直りの気持ちが裏に隠されていることわざとなっています。

「あとは野となれ山となれ」の意味②目先のことが上手くいけば後は構わない

髪をふりみだす女性

「あとは野となれ山となれ」の意味の2つ目は、目先のことが上手くいけば、後のことは構わないということです。長い目で先のことまでを考えるのではなく、その場しのぎでも目先のことが上手くいけば、それで良いという考えですね。利己的な気持ちが裏に隠されていることわざとしても捉えられます。

「あとは野となれ山となれ」の意味③できることをやったので後は運任せ

風船を持って野原を走る女性

「あとは野となれ山となれ」の意味の3つ目は、できることをやったので、後は運任せということです。これ以上はできることはないので後はなるようになれという、潔い気持ちが裏に隠されていることわざとしても解釈されます。紹介した意味の中では、最もポジティブに捉えることができるものです。

後のことはあまり考えないというニュアンスのことわざは、他にもたくさんあります。こちらの記事で紹介している、「来る者は拒まず去る者は追わず」も、なかなか興味深い意味がありますよ。併せて目を通して、詳しい意味や心理をチェックしてみましょう。

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「あとは野となれ山となれ」のことわざの語源は?

「あとは野となれ山となれ」の由来と語源①収穫後の耕地が由来

棚田のある風景

由来と語源の1つ目は、収穫後の耕地が由来となります。耕地で作物を育てた場合、生活の糧となるので、耕地への手入れは欠かせませんね。良い収穫を得るために、耕地の様子には常に注意を払っておく必要があります。

しかし、いったん作物を収穫してしまえば、あとの耕地が野になるが山になろうが関係ありません。収穫さえできれば、あとのことは気にならないことから来ていることわざだとされています。

「あとは野となれ山となれ」の由来と語源②浄瑠璃の一節が語源

傘を持った着物の女性2人

由来と語源の2つ目は、浄瑠璃の一説が語源だということです。1711年ごろに近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)という浄瑠璃作家によって書かれた、『冥途の飛脚』という作品に、語源となっている一説が記されています。

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浄瑠璃・冥途の飛脚:「栄耀栄華も人の金、果は砂場をうち過ぎて、あとは野となれやまとぢゃ、足にまかせて」

引用元:コトバンク

『冥土の飛脚』は、公金を横領して芸者に入れあげた男が、逃亡の果てに心中するというあらすじです。作品自体にも、目先のことだけで、後のことは知ったことではないというニュアンスが感じ取れますね。投げやりな男のフレーズが、ことわざとして定着したと考えられています。

「あとは野となれ山となれ」のことわざの使い方は?

「あとは野となれ山となれ」の使い方①どうにでもなれと開き直る

窓の外を見る女性

使い方の1つ目は、どうにでもなれと開き直るときに使うものです。自分がやったこと、あるいは、これからやることの結果に対して無責任に開き直るときに使います。例えば、「企画を任されたけれど、中途半端な状態でしか仕上げることしかできなかった。あとは野となれ山となれだ」といった使い方が考えられます。

思っていたように物事が進まず、結果に不安が残るときに使われることが多い表現です。できれば、使わずに済ませられるよう頑張りたいですね。

どんなときに人間は開き直るのかを知っていると、いざ開き直られたときの対処も簡単になります。こちらの記事で、心理と方法について確認してみましょう。自分自身が開き直るようにして、楽に生きるのも良いですよ。

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「あとは野となれ山となれ」の使い方②利己的な考えを表す

不機嫌そうな顔の女性

使い方の2つ目は、利己的な考えを表すときに使うものです。目先のことさえ上手くいけば、後のことは知ったことではないという考えを持っている場合に使います。個人の都合で、他の誰かに迷惑がかかる可能性が高いときに使われる傾向にあります。

例えば、「私が辞めた後のことなど知ったことではない。あとは野となれ山となれ、残った人たちがどうにかするだろう」のような使い方ですね。

また、「最低限の引き継ぎもしないで辞めていった。あとは野となれ山となれと言わんばかりの態度は、社会人としてどうかと思う」のように第三者が使う場合は、利己的な行動に腹を立てていることが分かります。利己的な行動を取られないためには、心理を知っておくと良いでしょう。こちらの記事で詳しくチェックできますよ。

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「あとは野となれ山となれ」の使い方③やるだけやったと潔く振舞う

山頂で両手を広げる女性

使い方の3つ目は、やるだけやったと潔く振舞うときに使うものです。精一杯頑張って、あとは運に任せるしかない状態になったときに使います。例えば、「今日のプレゼンのために、万全を尽くして準備をしてきた。あとは野となれ山となれという心境だよ」といった使い方が考えられます。

何らかの目標を達成するために、努力してきた後に使うことができますね。やってきたことに悔いがない状態で、潔さを際立たせます。ポジティブな意味で使うことができる点が特徴です。

「あとは野となれ山となれ」のことわざの間違った使い方は?

間違った使い方①責任を持ち続ける気持ちを含む

壁にもたれる女性

間違った使い方の1つ目は、責任を持ち続ける気持ちを含むことです。「あとは野となれ山となれ」は、個人の責任や力が及ぶ範囲から外れてしまった事柄に対して使用します。

そのため、「今日まで厳しい練習を乗り越えてきたのだから、あとは野となれ山となれの精神で最後まで頑張るだけだ」のような使い方はNGです。最後まで頑張る気持ちを表しているので、間違いとなるのですね。後のことに対して、責任を持ったり力を尽くしたりする気持ちがある場合は、使用を避けましょう。

間違った使い方②特定の物事を対象にする

パソコンのグラフを見る男性

間違った使い方の2つ目は、特定の物事を対象にすることです。「あとは野となれ山となれ」ということわざは、特定の物事を対象にして使うことはできません。例えば、「こんどのコンペに勝つことさえできれば、あとは野となれ山となれという感じですね」といった形での使い方がNGとなります。

この場合、「コンペ」という物事さえ良ければ、後はどうなってもいいというような使い方になっていますね。誤用されることが多い使い方なので、注意するようにしましょう。

「あとは野となれ山となれ」のことわざの同義語は?

ことわざの同義語①旅の恥は掻き捨て

赤いトランクを持った女性

ことわざの同義語の1つ目は、「旅の恥は掻(か)き捨て」です。旅で行った場所は、知り合いもいないし、長く住むわけではありませんね。そのため、通常であればしないようなことを、その場限りだと思ってしてしまうことを意味します。

旅先から去ってしまえば、後のことは無関係となります。自分がやったことの結果は、見えませんし聞こえません。開き直りの気持ちが強いという意味での、同義語となります。

ことわざの同義語②毒を食らわば皿まで

空っぽの皿

ことわざの同義語の2つ目は、「毒を食らわば皿まで」です。毒の入った料理を食べてしまうと、死んでしまいます。どうせ同じ結果になるのだから、毒の入った料理の皿まで舐めても構わないことを表すことわざです。悪いことをやっても開き直って、そのまま続けていくことを意味します。

当面のことさえ良ければ、後のことは知らないと、利己的な気持ちになっている点が似ていますね。ただし、悪いことでも最後まで貫き通すという点が異なるとされています。

ことわざの同義語③運を天に任せる

空中のブランコに乗る女性

ことわざの同義語の3つ目は、「運を天に任せる」です。物事の結果が上手くいくかどうか、天の意志に任せることを意味することわざですね。成り行き任せという意味も持ちます。できるだけのことやった後は、運任せにするという点が似ている同義語ですね。潔い気持ちを込めて使うことができる点も似ています。

\ POINT /

言い回しが最も似ている同義語は?

「あとは野となれ~」のことわざには、よく似た言い回しを使ったバリエーションがあります。「あと」の部分を、「先」や「末」に置き換えて、「先は野となれ~」や「末は野となれ~」のような言い回しでもOKです。もちろん、意味は全く同じものとなりますよ。

「あとは野となれ山となれ」のことわざの反対語は?

ことわざの反対語①立つ鳥跡を濁さず

寄り添う白鳥

反対語の1つ目は、「立つ鳥跡を濁さず」です。「立つ」とは、鳥が飛び上がって去っていく様子を表す言葉です。水鳥が飛び去ったあとの水辺を見てみても、濁ることなく澄んでいますね。転じて、人間も水鳥のように、立ち去った跡が見苦しくならないように後始末をするべきだという戒めの意味を持ちます。

自分が行ったことの結果や、いなくなった後のことまで考えて、行動に注意を払う点が反対語となります。野になろうとも山になろうとも放置するより良いと考えられますね。

ことわざの反対語②鷺は立ちての跡濁さず

たくさんの鳥に手を差し伸べる女性

ことわざの反対語の2つ目は、「鷺(さぎ)は立ちての跡濁さず」です。鷺は、細くて長い首を持つ、水辺で生活する鳥のことです。「立つ鳥跡を濁さず」の語源とも言われていることわざです。どのような鳥が、跡を濁さずにいるのかが具体的に分かる表現ですね。

意味自体は変わらないので、「あとは野となれ山となれ」の反対語となります。安土桃山時代には確立されていたことわざなので、歴史を見ても、ずっと古いという点も異なります。

「あとは野となれ山となれ」は避けて反対語を意識して行動しよう

開き直ったり利己的になったり、「あとは野となれ山となれ」には、あまり良い意味は含まれていません。社会人として考えても、後のことは知らないという態度は、あまり褒められたものではありませんね。できれば、反対語の「立つ鳥跡を濁さず」を意識していきたいものです。

意味と使い方に注意しておけば、開き直ったり利己的になったりすることを避けるための手助けになるかもしれませんよ。胸を張って毎日を頑張っていきましょう。

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