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「寂しい」と「淋しい」の読み方は?

「寂しい」の読み方|さびしい・さみしい

どちらが常用漢字か調べる

「寂しい」の読み方は「さびしい」です。また、「さみしい」とも読みます。2つの読み方がありますが、常用漢字としての読み方で制定されているのは「さびしい」なので、「さびしい」と読むのが一般的といえます。

現代ではスマートフォンやパソコンなどでの漢字変換するとき、どちらの読み方でも「寂しい」と変換されます。また、国語辞典などでは「さみしい」という読み方も掲載されています。ですから、「さみしい」という読み方も、一般的とは言えませんが間違いではありません。

「淋しい」の読み方|さびしい・さみしい

国語辞典で読み方を調べる

「淋しい」の読み方も、「さびしい」とも「さみしい」とも読みます。「寂しい」も「淋しい」も全く同様の読み方をします。先述したように、「淋しい」も、一般的なのは「さびしい」という読み方です。

「寂しい」と「淋しい」は意味にも違いはないの?

「寂しい」と「淋しい」の意味①心が満たされず物足りない感じ

閑散とした街並み

「寂しい」と「淋しい」はどちらも全く同じ意味をもっています。まず、1つ目の意味は、心が満たされず、物足りない感じを意味します。これまでは賑やかだったのに、その活気がなくなって廃れてもの悲しい様子や、あってほしいものが無くて満たされない気持ちを意味しています。

「寂しい」と「淋しい」の意味②孤独で心細い

一人さみしくひざを抱える女性

「寂しい」と「淋しい」の意味の2つ目は、孤独で心細いことです。これは、一人でいたいわけではないにも関わらず、話し相手、遊び仲間などがいない場合や、一人暮らしなどで、孤独感や心細さを感じる様子を表しています。

「寂しい」と「淋しい」の意味③人の気配がなくひっそりしている

廃れた風景

「寂しい」と「淋しい」の意味の3つ目は、人の気配がなく、ひっそりしているという意味です。これは、人の気配を感じず、自然の中、夜道、または、普段は賑やかな家の中などが、物音がなく、静かで、しんとしている様子を表します。

読み方も意味も全く同じとなると、ますます使い分けが難しく感じますが、この後使い分け方もご紹介していますので、ぜひ読み進めていってくださいね。

「寂しい」の使い方と「淋しい」の使い方は違うの?

「寂しい」の使い方|もの悲しい情景・感情を表すときに使う

彼との別れ

「寂しい」の使い方は、もの悲しい情景や感情を表すときに使います。先述したように、「寂しい」は常用漢字なので、「さびしい」あるいは「さみしい」という表現を使いたい場合は、情景でも感情でも、客観的でも主観的でも使えます。「さびしい」を表現するオールマイティな漢字といえますね。

「寂しい」の例文3選
  1. 地元の商店街は、私が子供の頃のような活気がなく寂しい様子だ。
  2. 一人暮らしの夜は孤独を感じて寂しい。
  3. 昨日まで賑やかだった祭り会場が、静まりかえって寂しいほどです。

「淋しい」の使い方|もの悲しい感情を表すときに使う

雨の中で感じるさみしさ

「淋しい」の使い方は、もの悲しい感情を表すときに使います。「淋」は水が滴り続ける様子を表した漢字です。そこから、涙が出て、自分の意志では止められないほど悲しい、心細い感情を表しています。ですから、「淋しい」は特に涙が出るような悲しい感情を強調して表現したい場合に使います。

「淋しい」の例文3選
  1. 遠距離恋愛の彼とはなかなか会えなくて淋しい。
  2. 親友が転校してしまって淋しくて仕方ない。
  3. せっかくの誕生日なのに誰も祝ってくれず淋しくなった。

読みも意味も同じ「寂しい」と「淋しい」の違いは何?

「寂しい」と「淋しい」の違い|「寂しい」は常用漢字「淋しい」は表外漢字

ビジネスで使う文書を作成する

「寂しい」は常用漢字で、「淋しい」は表外漢字であるという違いがあります。漢字には、国が取り決め、常用漢字表にまとめられた常用漢字というものがあります。「寂しい」は常用漢字として主に法令や教科書、新聞、テレビ・ラジオなどの放送で、一般的に日常で使用される漢字なのです。

また、試験の解答用紙などにも、常用漢字である「寂しい」を書くことを覚えておいてください。「淋しい」と書いてしまうと不正解となってしまいます。ただし、試験の問題やテレビなどで「淋しい」と表現されていることもありますが、よく見ると歌詞、小説、詩などの抜粋だったりするので公的な文ではないのです。

一方、「淋しい」は表外漢字です。表外漢字とは、「常用漢字表」に載っていない漢字のことです。常用漢字ではないので、一般的には「淋しい」は使われませんが、日常でよく使われる(見かける)漢字と言えます。私的な文章、小説などでは、「淋しい」を使っても間違いではありません。

「寂しい」と「淋しい」の違い|漢字の意味・語源・由来

日本庭園に感じる美

「寂しい」と「淋しい」は、漢字の意味、語源や由来が異なります。「寂しい」は、もともと「さぶし」という言葉で、「さびし」に変わり、さらに「さみし」にも転じていったようです。これは漢字の意味、語源だけではく読み方にも同様のことが言えます。

「寂」という漢字は、「侘び寂び(わびさび)」という日本の古くからの美しさの意識を表現する言葉に由来しています。また「寂」は、漢字そのものに、「さびしい」という意味が含まれています。「静寂」などの熟語で使われ「さびしい」という意味として解釈される漢字になります。

一方、「淋」は、さんずいと、林を合わせた漢字です。林は、木がたくさん続く場所です。たくさん続くという意味に、水に関係するさんずいが付いているので、水が流れ続けることや、水(液体)をそそぐ、したたり落ちることを表しています。「淋」という漢字そのものは「さびしい」という意味を持っていないのです。

「寂しい」と「淋しい」の違い|「寂しい」は光景・「淋しい」は私的感情

寂しげにうつむく女性

「寂しい」と「淋しい」の違いには、「寂しい」は主に光景を表現するのに対し、「淋しい」はどちらかというと私的な感情を表します。「寂しい」は静寂などの熟語で表現されるように、周囲の光景が静かでもの悲しい感じを表現します。

「淋しい」は、水(液体)が止まることなく流れ落ちるという意味を持つ「淋」を使った言葉です。水から涙を連想させ、涙が出そうな、涙が流れるような状況におかれたときの私的な感情を表現します。

「寂しい」と「淋しい」の違いができるだけ簡単にわかるように、以下に主な違いを一覧にしてみましたので、判断に迷ったときはぜひ参考にしてくださいね。

寂しい 淋しい
常用・表外 常用漢字 表外漢字
漢字の意味 さびしいを含む さびしいの意味はない
使い方 客観的光景・私的感情 私的感情
公的文書・法令・新聞 使える 使えない
試験の解答・学校の作文 使える 使えない
私的な手紙・メール 使える 使える
小説・詩・歌詞 使える 使える

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方は?

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方①迷ったら「寂しい」

どちらを使うか困惑

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方の1つ目は、「寂」か「淋」か迷ってしまう場合には「寂しい」を使うということです。先述したように、「寂しい」は常用漢字なので、どんな場面の「さびしい」にも使えるのです。

使い分け方のポイントとしては、これが一番わかりやすく覚えやすいと思います。どっちを使ったらよいか迷ったら、「寂しい」を使えば間違いない!と覚えておえておくとよいですね。

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方②感情をアピールしたければ「淋しい」

淋しいことをメールでアピール

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方の2つ目は、感情をアピールしたければ「淋しい」を使うということです。小説や、詩、手紙などの文章で、より情緒的に「さびしさ」を表現したい場合、「寂しい」より「淋しい」のほうが、読み手に伝わりやすいでしょう。

ただし、どんなにアピールしたい場合でも、公的な文書や手紙などの場合には「寂しい」を使ったほうがよいでしょう。あくまでも、親しい間柄の相手への手紙やメールで使ってくださいね。

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方③公的な文書などは「寂しい」

学校では「寂しい」と習う

「寂しい」と「淋しい」の使い分け方の3つ目は、公的な文書などは「寂しい」を使うということです。探すのは大変かもしれませんが、新聞、テレビ、教科書などでは、 そこに注意して見てみると「寂しい」が使われているんです。

身近なところでは、ビジネスシーンでのお礼・お詫びなどの手紙、メールや試験の解答などでは、「寂しい」を使うことになりますので注意しましょう。

「さびしい」と「さみしい」の読み方(ふりがな)の使い分け方は?

「さびしい」と「さみしい」の使い分け方|「さびしい」が基本

寂しそうに見える女性

「さびしい」と「さみしい」の使い分け方は、「さびしい」と読むのが基本です。常用漢字の読み仮名としては「寂しい」は「さびしい」と読むと定められています。「寂しい」、「淋しい」の読み方は「さびしい」と覚えておけば間違いありません。公式な放送や、司会などでは「さびしい」と読みましょう。

ただ、「さみしい」も読み方としては間違いではありませんので、親しい間柄の相手との会話など、状況に応じて使い分けするとよいでしょう。

「さびしい」と「さみしい」の使い分け方|書く場合は「さびしい」

書く場合も注意

「さびしい」と「さみしい」の使い分け方として、書く場合は「さびしい」と書くと間違いないでしょう。特に、試験の解答の時は、「さびしい」と書かないと不正解となるかもしれませんので注意が必要です。

もちろん、私的な手紙、メール、小説などで、「さみしい」と仮名で表現することは間違いではありません。むしろ、かわいらしさもあり、より情緒を感じさせることができることでしょう。

違いを知って「寂しい」と「淋しい」を正しく使い分けよう

「さびしい」様子を表現したい場合には、「寂しい」は常用漢字なので汎用性があり、「淋しい」は、意味も使用範囲もどちらかというと狭いということがお分かりいただけましたか?社会人や大人の常識として、漢字や言葉の使い分けはとても重要です。ビジネスシーンや正式な手紙などで正しく使い分けてくださいね。

使用範囲が狭い「淋しい」ですが、愛しい人へのメッセージならば、漢字で表すなら「淋しい」を、かわいらしさもプラスするなら「さみしい」を使えば、感情をしっかりアピールできますよ。

日本語には「寂しい」と「淋しい」のように、どっちの漢字を使って表現するか迷う言葉がまだまだあります。迷いがちな言葉の使い分けについての関連記事を以下にご紹介しますので、正しく使える日本語が増えるよう、こちらもぜひご一読いただき参考にしてくださいね。

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