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ヒラメとカレイの違いは?見分け方や大きさ・味・値段で比較!

更新:2020.11.13

ヒラメとカレイはよく似ていますが、確かな違いが存在していきます。ここでは、その見分け方・大きさ比較・味や食べ方の区別・値段や価値にある差についてをご紹介していきます。魚を食べるのが好きな方・釣り好きな方・ちょっとした知識として学びたい方など、ぜひご覧ください!

ヒラメとカレイの違いと定義

ヒラメとカレイの定義にある違い

考える

ヒラメの定義は「カレイ目カレイ亜目ヒラメ科ヒラメ属に分類される魚類であること」です。一方のカレイの定義は「カレイ目カレイ亜目カレイ科に分類される魚類であること」であり、どちらも元を辿ればカレイの類となります。唯一の違いは科目、ヒラメはヒラメ科・カレイはカレイ科という点です。

カレイという類の中でヒラメとカレイに分かれている、という少々ややこしい分類定義となっています。生物としての成り立ちは同じだが、そこから遂げた進化による特徴や生態に違いがあるということです。見た目には分かりにくい部分もありますが、生物的には似ても確かな違いがあると定義されています。

元々は全国的に区別していなかった

日本

どちらもカレイ目カレイ亜目であるように、元々日本のほとんどでは「カレイ」の名しかなく、「ヒラメ」の呼び名があったのは東京近郊だけでした。つまり、カレイは東京近郊のみで使われる方言だったのです。全国的には、カレイを今で言うカレイと呼ばず、別の名前で呼んでいたということです。

古くはヒラメをカレイの大型魚だと考えていたため、全国的にはヒラメのことを「オオガレイ」などの名で呼んでいました。いつしか全国的にヒラメ・カレイといった言い分けが広まり、現代では普通に言い分けられています。しかし今でも、オオガレイなどと呼ぶ地域も存在します。その場合は、ヒラメのことだと認識しましょう。

ヒラメとカレイの見分け方

ヒラメとカレイの見分け方①目の位置の違いで区別する見分け方

目「

見分け方1つ目は「目の位置の違いで区別する方法」で、表面から見て左側に目がくるのをヒラメ、右側に目がくるのをカレイとします。しかし日本で流通する種類は突然変異などが起きることがあり、ヒラメでも右側に目、カレイでも左側に目がくることもあります。よって、この見分け方では区別できない場合があるのです。

また、種類の違いでもこの見分け方が当てはまらないことがあります。たとえばヌマガレイは左目であり、ボウズガレイは同率で左寄り・右寄りが出ます。地域によって右寄り・左寄りの率が異なることもあるようです(日本は左をヒラメ・右をカレイとするがアラスカやアメリカでは半数以上のカレイが左寄り)。

目の寄り方向は、遺伝子レベルで決まるとの説です。明確には解明はされていないため見分け方としては不確かな部分もありますが、日本では目の位置での見分け方が一般的によく知られていると言えます。この見分け方は、大きさなどの身体的な特徴の他に地域や種類も考慮して使った方が良さそうです。

ヒラメとカレイの見分け方②口と歯の形の違いで区別する見分け方

カレイかヒラメか

見分け方2つ目は「口と歯の形の違いで区別する方法」で、ヒラメとカレイはどちらも肉食ながらエサに違いがあるため、食事に使う口や歯の形にも違いが見られます。ヒラメは裂けたように大きな口と大きく牙のように鋭い歯を持ちますが、カレイは対照的におちょぼ口のような口と小ぶりでノコギリのような歯を持っています。

ヒラメは成魚になる前まで小魚・甲殻類・貝類を食べますが、成魚になると主食は小魚になります。積極的に狩りを行うため、獰猛に映ります。カレイは甲殻類やヒトデといった海底で暮らす無脊椎動物と砂中に潜む小さな虫を主食にするため、口は小さく歯はすり潰し型です。狩りの動きは少なく、一見おとなしめに見えます。

ヒラメとカレイを見分ける時は、目の位置を見る見分け方よりも「口と歯の形を見る見分け方」の方がより正確です。なぜなら、目の位置による見分け方は種類・地域・遺伝子変異により当てはまらないケースがあるためです。一方で口や歯の形状は整体に基づく身体特徴であるため、種類や地域などの影響を受けにくいのです。

ヒラメとカレイの大きさの違い

ヒラメとカレイの大きさの差は歴然

種類によって大きさは異なりますが、一般的にヒラメの成魚サイズは体長80cm前後・カレイの成魚サイズは40cm前後です。ヒラメはカレイよりも半分くらい大きいとされます。ただし成魚の場合なので、成長途中の段階にあるヒラメは一見カレイに間違われることもあります。

大きさのサイズは歴然でありますが、それがヒラメの成魚なのか?カレイの子供なのかはよく見定める必要があるでしょう。大きさだけで判断せず、目の位置や口と歯の形なども含めて考えてみる必要がありそうです。そのため、大きさは見比べるにあたる1つの要素くらいで捉えておいた方が無難と言えます。

種類で大きさの差に違いがあるため時に区別は難しい

成長途中で見間違えるということもありますが、種類によってはヒラメよりカレイが大きいこともあるようです。ヒラメの大きさを超えるカレイの類はいくつか存在しますが、たとえば「オヒョウ」と呼ばれるカレイの仲間は、体長2m以上・体重200kg以上になるのが標準です。

逆に、カレイよりも小さいヒラメの仲間も存在します。それは「カンゾウヒラメ」と呼ばれるヒラメで、体長はカレイの標準より小さい25cm前後とされます。目の位置による見分け方も地域など様々の方面での考慮が必要ですが、大きさでの見分け方でも同じような考慮を要すると言えます。

ヒラメとカレイの味の違い

ヒラメとカレイにある味の違いと比較

ヒラメもカレイもアッサリした美味しい淡白さを持ちますが、ヒラメの方が甘味や旨味が強く、カレイの方がコクがあり白身魚らしい味わいを持つと言われています。端的に言えば、ヒラメは濃厚で美味しい、カレイの方はサッパリして美味しい感じになります。

どちらもしつこくないのに味が違うので、「ヒラメは好きだけどカレイはそれほどでもない」「カレイは良いけどヒラメはあんまり」と言う方もいます。しかし、魚の濃厚さが苦手でもヒラメには淡白さが含まれていますし、淡白が苦手でもカレイにはコクがあります。食わず嫌いせず、食べてから好き嫌いは決めましょう。

食感は、ヒラメの方がコリコリです。ヒラメは食事のために積極的な行動を取ることから、カレイよりも身が引き締まった筋肉質で、コリコリした肉質が味わえます。カレイはヒラメより動かないため、それほど筋肉質ではなく、ヒラメよりコリコリした食感ではありません。この食感の違いは、刺身で食べ比べるとよく分かります。

ヒラメとカレイには美味しい食べ方にも違いがある

ヒラメは生あるいは加熱少なめで食べるのが美味しいとされ、カレイは加熱して食べるのが美味しいと言われています。ヒラメは筋肉質でコリコリ食感を持ちますが、この筋肉は加熱時間が増えるほど引き締まり過ぎて食べにくくなります。そのため、基本的には生か加熱少なめで食するのが美味しいです。

カレイの方は筋肉が少なく、加熱後も身が締まり過ぎません。ふっくらした柔らかさが保たれ、加熱によって出てくる脂によりコクの旨味と甘味が増します。そういった事情から、カレイは加熱して食べる方が美味しいのです。しかし、美味しいと思うことには個人の価値観も関係します。様々な食べ方を試してみると良いでしょう。

カレイの煮付けに合うもの、煮魚に付け合わせるものが気になる方は以下の記事をご覧ください。煮魚メインの献立を考える時に役立ちますよ。

ヒラメとカレイの値段の比較

ヒラメとカレイは値段の差という違いでも比較される

時期や種類によって値段に差が出ることもありますが、一般的にはヒラメ1切れの値段は400〜500円・カレイ1切れの値段は300円前後が大まかな相場と言われています。ヒラメの方が高く、カレイの方が安いというのが基本であり、漁業や日本料理の世界ではヒラメの方が高級魚扱いされます。

ヒラメとカレイに価値や値段の比較と差がある理由

ヒラメ

ヒラメの方が高級という扱いをされる理由は諸説あるようですが、有力と言われている説は「日本料理において魚の頭は左向きにするのがしきたりである」ということと「旬が限られていること」の2つです。

日本料理で魚は基本左頭で出すのがしきたりで、ヒラメはそれに沿って出せるが、カレイは頭が右なので出せません。カレイの頭を左にすると裏返しになることから見栄えが不恰好になる、ということから形式的な日本料理に使うのがヒラメの方が多かったため、カレイよりヒラメのが高級なイメージがついたという説です。

旬の時期は地域で少しズレますが、ヒラメは北海道で秋〜初夏・本州では秋〜冬と時期が限定されているので漁獲量は少なめです。カレイは種類で旬の時期が違うため、1年中カレイが漁獲できます。そのことから、収穫量の少ないカレイを高級扱いしたという説もあります。しかし現在はヒラメ養殖のお陰で年中食べられます。

ヒラメとカレイには様々な違いが存在する!

分類の定義・大きさ・味・値段・旬など様々な面で違いがありました。分類的にはどちらもカレイ目カレイ亜目ですが、ヒラメはヒラメ科、カレイはカレイ科です。ヒラメの方が大きく、値段も高いとされます。味はヒラメの方が濃厚でコリコリ、カレイは淡白度が高いながら加熱向きで加熱によりコクが引き出されます。

旬は、ヒラメの方が限定的、カレイの方は1年中漁獲できます。ただ最近はヒラメ養殖が盛んになりつつあるため、考慮は必要です。一見似てもあらゆるところが違うため、見た目では見分けが難しいこともあります。そこで見分け方を用いますが、目の位置では地域や種類などの影響から正確な見分けができないこともあります。

そのため、見分ける時には「口と歯の形にのる見分け方」を使ってみましょう。ヒラメは小魚が主食なので尖った歯と大きい口を持ち、カレイは海底の生物を捕食するのでおちょぼ口ですり潰し型の歯を持っています。買わない可能性がある中で売り物の魚を触るのは良くないので、できるだけ触らずに目で見て区別してくださいね。

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BELCY編集部

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