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競技かるたのルールは?初心者が百人一首大会で勝つ方法は?

更新:2019.06.21

競技かるたが注目されています。日本の古典的遊びの百人一首には競技かるたを始め、いろいろなルールがあり、初心者でも楽しめるものや本格的な大会まで多くの人が楽しんでいます。競技かるたの並べ方ややり方、ルールと必勝法も紹介しますので、この機会に百人一首を覚えて競技かるたの世界に足を踏み入れてみてください。

競技かるたのルールは?

基本のルールを知ろう

競技かるたは百人一首の札を1対1でお互いに取り合うゲームです。下の句が書かれた札を25枚ずつ持ち札とします。読み手が一枚ずつ読み上げる歌の下の句を早く取り合います。自分の持ち札を先にゼロにしたほうが勝ちです。陣取りゲームのようなルールです。25枚ずつ並べるので残りの50枚は箱の中に入れておきます。

自分の持ち札の方を自陣、相手側を敵陣、相手陣と呼びます。まさにかるたの戦いです。自陣の札だけでなく相手の札も取って構いません。その時は、自分の札から一枚相手に渡すことができます。だから持ち札が一枚減ることになります。敵陣の札を間違って触った時には相手に一枚渡します。ルールに難しいものはありません。

体力や反射神経、記憶力、集中力も必要で、競技かるたはスポーツの一つとして部活動でも増えました。その競技かるた部にかける青春を描いた漫画は映画にもなり有名です。題名でもある「ちはやふる」という百人一首の歌について取り上げた記事がこちらです。ぜひ読んでみてください。

百人一首の並べ方・配置

百人一首を裏向けにしてよく混ぜます。それからお互いに25枚ずつ持ち札を取ります。裏向けで行うのは覚えているものを集めたりしないようにするためです。競技線という87cm以内に3段に分けて並べます。相手に近いほうから上段・中段・下段と言い、1cmくらいずつそれぞれ開けます。敵陣と自陣の間も少し開けます。

札の並べ方は自由です。中央を開けて両端に置く並べ方が多いです。どの場所にどの札を置くかという配置がとても重要です。自分がしっかりと覚えている札やどうしても取りたいと思う札の配置です。ここで勝敗を左右することもあります。同じように相手も札を並べます。それぞれ枚数を確認してから試合が始められます。

競技かるたの試合のやり方

かるたの札を並べ終わったら、暗記時間といって15分間が与えられます。声や音をださないようにして札の位置を正確に覚えます。初心者は難しいですが、下の句を見てその上の句が頭に浮かぶように練習していて、かるたの並べ方がとても重要なのです。暗記時間の最後2分には合図があり、素振りをすることが許されます。

一番初めには「序歌」といって百人一首にはない歌を読みます。そのすぐあとから始まるので、しっかりと聞いて待ちます。読み手は百枚全部を読みますので、初めに箱に直したものも出てきます。競技かるたは札に触るか、競技線の外に出すと、札を取ったということになります。そして持ち札がゼロになったほうが勝ちです。

並べ直しなどの際に待ってほしいときは手を挙げて読み手に待ってもらいます。そして最初と最後にはきちんと礼をします。これはルールというよりもマナーですが、とても礼節を重んじているのが競技かるたの世界ですので覚えておきましょう。

初心者が知っておくべき競技かるた用語は?

お手つき・決まり字・空札・友札について

競技かるたの用語はたくさんあります。経験を積んでいくとよくわかってきますが、基本的なものは初心者も覚えておきたいです。まず「お手つき」です。読まれた札(出札)のない陣の札に触ることを言います。この場合、一枚相手から札をもらいます。出札のある陣の札なら、どの札に触っても大丈夫です。

「空札」とはどちらの陣にもない札です。50枚は空札として箱に入っています。読み手は百枚全部を読みますので、その空札をきちんと聞き分けてお手つきしないようにしなければいけません。また「決まり字」といって先頭から何番目の字でどの札かが決まる字があります。早く札を取るためにはとても重要なことです。

そして、決まり字が途中まで同じになる札を「友札」と言います。この札がどこに配置されているかをしっかり覚えることが試合ではポイントになります。大会などでは友札によって勝負がきまることもあります。お手つきしたときに敵陣に渡す札を「送り札」と言いますが、ここでもどの札を渡すかが決め手になります。

かるたの取り方の用語

かるたを取る手は左右どちらかの手と決まっています。それ以外で取るのはルール上無効です。技としてもいろいろな取り方があります。「払い手」は基本的な取り方で一番早く取ることができます。「押さえ手」は確実に取れる方法です。「突き手」「戻り手」「札押し」「渡り手」もやり方を覚えて挑戦してみましょう。

かるたの取り方

  • 払い手:札を横から払って取る方法
  • 押さえ手:札を押さえて取る方法
  • 突き手:札に向かってまっすぐに手を突き出して取る方法
  • 戻り手:一度相手方に手を伸ばし、それから自分の札に手を戻して取る方法
  • 札押し:取る札には直接触らずに、手前の札で押して競技線の外へ押し出す方法
  • 渡り手:友札が同じ陣の中で左右に分けて配置されている場合に、右から左(または逆)へと手を移動させて取る方法

競技かるたの大会でよく聞く用語

「囲い手」という競技かるたの技があります。自分の手で札を囲うことです。決まり字が読まれる前にその札を囲い、防御するという作戦です。大会では「運命戦」ということが起こります。これはお互いに残り一枚になった場合です。相手の札を取ることは難しいので、どちらの札が読まれるか、運命に任せるしかないのです。

競技かるたでは審判がいません。自分たちでどちらが早いかを素早く決めます。同時の時は「セイム」と言い、その札がある陣のものとなります。互いに札を取ったことを主張して譲らないときは「モメ」と言いますが、進行が遅れるのでできるだけ譲り合うようにします。

競技かるた必勝法は?

初心者必勝法①百人一首を覚える

初心者がまずすることは百人一首を覚えることです。学校で宿題として暗記させられたという嫌な記憶がある人もいるかもしれませんが、百首の意味を一つずつ知りながら覚えると意外と楽しいです。恋の歌が多いので、その気持ちに今と同じだなと共感することも多いです。激しい恋情に驚くぐらいの表現もあります。

意味をひととおり知ったら次にグループ分けをして暗記することをおすすめします。ここでポイントは「決まり字」です。決まり字が一字の歌は7首しかありません。その一つである「村雨の露もまだひぬ真木の葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮れ」という歌が読まれた場合、「む」で始まる歌はこれ一つしかありません。

「む」と聞いた瞬間に下の句を取ることができるというわけです。7首をまとめて後に紹介します。決まり字を覚えることは競技かるたの基本となります。決まり字を覚えられたら、取り札を見て決まり字をいう練習が効果的です。かるたクイーンの人もやっている練習で、タイムを測ったりするとやる気が上がるそうです。

一字決まりのかるた

  • むらさめのきりもまだひぬまきのはに きりたちのぼるあきのゆふぐれ
  • すみのえのきしによるなみよるさへや ゆめのかよひぢひとめよくらむ
  • めぐりあひてみしやそれともわかぬまに くもがくれにしよはのつきかな
  • ふくからにあきのくさきのしをるれば むべやまかぜをあらしといふらむ
  • さびしさにやどをたちいでてながむれば いづこもおなじあきのゆふぐれ
  • ほととぎすなきつるかたをながむれば ただありあけのつきぞのこれる
  • せをはやみいはにせかるるたきがはの われてもすゑにあはむとぞおもふ

初心者必勝法②語呂合わせなどを活用する

一字決まりを覚えたら、次は二字決まりに進みましょう。二字決まりは多くなりますが、例えば「う」で始まる歌は「うかりける…」と「うらみわび…」しかありません。それをしっかり覚えて聞き分けることができれば簡単ですね。少しずつ覚えていくことが近道です。意味を知って語呂合わせをするのも良いアイデアです。

簡単なものを紹介すると、「かささぎの」で始まる歌の下の句は「白きを見れば…」となります。つまり「かさしろ」と2文字ずつを組み合わせて覚えるとすっと頭に入ります。他にも多くの初心者向けの語呂合わせがあるのでそれらを活用しましょう。

百人一首を覚えるやり方にはさまざまあります。五色百人一首という学校の先生が考案したものも簡単で使いやすいです。百人一首の札が20枚ずつ5色(青・緑・黄・橙・桃)に色分けされたものです。またアプリを使うやり方もおもしろいでしょう。そんなアイデアをまとめた次の記事もご覧になってください。

初心者必勝法③実際にかるたに触れる

百人一首を覚えるのが先決と言っても、覚えるだけでは楽しみが少ないです。やはり実践が大切です。やり方は競技かるたが最善ですが、初心者は他のやり方でも楽しめます。「ちらし」という百枚を配置や向きは関係なく並べて取っていくものや「源平戦」といってチームに分かれて50枚ずつを取り合うものがあります。

大会に出たいと思うようになると、かるたの並べ方・配置が重要になります。自分が覚えているかるたを利き手の近いところに置いておくのが有効でしょう。その時にもどの札をどこに置くのかを決めていつも同じ位置に置くと、よりはっきりと覚えて取ることができます。自分が絶対に取りたい札を確実に取りに行けるのです。

競技かるたの世界を楽しもう

漫画や映画の影響もあり、競技かるたをする人が増えてきました。各地で大会も行われ、全国大会がある滋賀の近江神宮は聖地とも呼ばれています。ルールや用語を知って、まずは家族や友人と楽しんでみてください。意味を知って好きな歌を覚えたり、決まり字を覚えたりすると、早く取れてとても爽快な気分になれます。

記憶力や集中力が必要なので、ちょっとした頭の体操にもなりますね。きっと並べ方もこだわりたくなることでしょう。古典の世界に触れながら昔の人の思いを想像するのも楽しいです。着物も着てみたくなるかもしれませんね。最後にお正月の初詣によく合う着物をご紹介します。こちらの記事をご覧ください。

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