
INDEX
パプリカとピーマンの違い・何科なのかも
パプリカとピーマンは何科|どちらもナス科トウガラシ属であり唐辛子の仲間
パプリカとピーマンはどちらも同じナス科トウガラシ属であり唐辛子の仲間です。そのため分類上では両者にそれほど大きな違いはなく同じ仲間といえます。ですが、同じ仲間でありながらパプリカとピーマンは色や形が大きく違いますよね。
見た目では、ピーマンは緑色、パプリカはカラフルなものというイメージを持っている方も多いと思いますが、これは成熟過程による違いでしかありません。
ピーマンは熟す前に収穫し、パプリカは熟してから収穫します。そのため同じ仲間であるピーマンも収穫せずにおいておくとパプリカのように赤や黄色、オレンジ色に変化していきます。
唐辛子の仲間でありながら赤パプリカと赤ピーマンには辛味がない
赤パプリカと赤ピーマンはどちらも唐辛子の仲間でありながら、ご存知の通り辛くありません。これはピーマンやパプリカは唐辛子を辛くないように改良されて作られているためです。また日本でも明治期まではピーマンを唐辛子の仲間という意味で甘唐辛子や西洋唐辛子と呼んでいました。
またあの赤い色は唐辛子の辛味成分ではなく、色素成分であるカプサイチンによるものです。食品添加物にパプリカ色素としても良く使われていますね!そのため同じ仲間のパプリカやピーマンには、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンがほとんど含まれておらず、唐辛子の仲間でありながら全く違う野菜になります。
パプリカとピーマンの違い①見分け方はパプリカは肉厚で甘みが強くベル型
パプリカとピーマンの違い1つ目は、パプリカは肉厚で甘みが強くベル型をしているということです。見分け方は、パプリカはピーマンよりも実が大きいのですぐにわかります。また甘みが強くピーマンのような苦味はほとんどありません。そのためピーマンが苦手なお子さまでもパプリカなら食べられるという方も多いようです。
パプリカとピーマンの違い②ピーマンは肉薄で苦味があり細長い形をしている
パプリカとピーマンの違い2つ目は、ピーマンは肉薄で苦味がありパプリカに比べると細長い形をしているということです。ピーマン独特の苦味は、小さい頃は苦手でも大人になると美味しく感じられ好きな人も多いのではないでしょうか。
またピーマンの中身は種子以外ほぼ空洞の作りをしており、パプリカとは違い厚みがありません。ピーマンは、パプリカより大きさも小さいので見分け方はすぐにわかりますね!
パプリカとピーマンの違い③パプリカとピーマンは栄養面でも大きく違う
パプリカとピーマンの違い3つ目は、栄養面です。まずパプリカには、ビタミンCやビタミンA、カロテンを多く含んでいます。またパプリカの色によってもに栄養面は違います。
赤パプリカにはカプサイチンが、黄色パプリカにはビタミンCが、オレンジパプリカにはベータカロテンが多く含まれておりどれを選んでも栄養価の高い食べ物です。熟してから収穫するためその分時間はかかりますが、栄養が高いのでぜひ食べてみてください。
またピーマンには、どくだみなどにも含まれる苦味成分のクエルシトリンや、ビタミンC、ビタミンP、鉄、カルシウムなど様々な栄養がバランスよく含まれています。そのほかピーマンは種にもピラジンという血行改善や冷え、むくみに効果的な栄養もあるので、ぜひ種まで食べてみてください。
パプリカとピーマンの生産地や日本での歴史
パプリカの生産地|原産地は中南米で生産地はハンガリーなど
パプリカの原産地は中南米であり、生産地はハンガリーやアメリカ、ブルガリア、スペインで主に生産されています。特にハンガリーでは、原産地の中南米からもたらされて郷土料理となるほどパプリカが愛されており、食卓には欠かせないといわれるほど様々な形で調理されています。
日本でも宮城県、茨城県、栃木県で栽培されています。特に宮城県は、パプリカ生産量日本第1位で沢山のパプリカが栽培されています。また日本への輸入パプリカは、主に韓国、オランダ、ニュージーランドから輸入しています。
ピーマンの生産地|原産地は中南米で世界では中国など
ピーマンの原産地はパプリカと同じ中南米であり、コロンブスが原産地である中南米の熱帯域からヨーロッパに香辛料として持ち帰りヨーロッパに広まりました。原産地は中南米ですが、現在の生産地は中国で最も多く生産しています。次いで世界ではメキシコやトルコ、インドネシアで主に生産されています。
日本では、茨城県や宮崎県、高知県で生産されています。特に茨城県神栖市では、温暖で水はけの良い土壌がピーマンの栽培に適しており、全国に出荷するほどの美味しいピーマンを栽培しています。
日本での歴史|ピーマンはポルトガル人にもたらされ戦後広まる
中南米が原産地のピーマンは、16世紀頃ポルトガル人によって日本にもたらされ戦後に栽培が広まりました。そのため日本では古くからピーマンが食べられていましたが、パプリカはその頃輸入が解禁されておらずあまり食べられていませんでした。
ですがパプリカは、1993年にオランダ産の輸入が解禁され、甘いピーマンとして一気に人気が高まり、その人気は現在でも高まり続けています。
パプリカとピーマンのおすすめの食べ方
おすすめの食べ方①赤や黄色のパプリカは生で食べると栄養を丸ごと取れる
パプリカとピーマンのおすすめの食べ方1つ目は、パプリカを生で食べる方法です。パプリカの赤や黄色、オレンジ色など鮮やかな見た目には、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの栄養分が豊富に含まれています。
ただし生食の場合は、残留農薬に気になりますよね。これはピーマンにも共通していますが、ヘタの部分を落として、水でしっかりと洗い流せば大丈夫です。また農薬を落とす専用の商品もありますので、より安全に食べたい方は農薬除去グッズがおすすめです。
おすすめの食べ方②ピーマンは生で食べると意外に美味しい!
パプリカとピーマンのおすすめの食べ方2つ目は、ピーマンを生で食べるという方法です。ピーマンを生で食べたことがない方も多いのではないでしょうか。なんとなく加熱して食べるというイメージがありますよね!ですがピーマンの生食は意外に美味しく、一度食べるとハマってしまう人も多いようです。
おすすめの食べ方③パプリカもピーマンも油で炒めるのがおすすめ!
パプリカとピーマンのおすすめの食べ方3つ目は、油で炒めて食べる方法です。パプリカもピーマンも油でコーティングすることにより加熱しても栄養分が損なわれません。特にパプリカやピーマンに含まれるビタミンAやビタミンDなどは、油で加熱することでより身体への吸収率も上がります。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ10選
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ①王道レシピ!ピーマンの肉詰め
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ1つ目は、王道であるピーマンの肉詰めです。ピーマンの肉詰めには、お肉と野菜を沢山とれて栄養バランス抜群のおかずです。子供から大人にまで大人気で、甘めのタレと絡めることで、ご飯がどんどん進んでしまいます。
ピーマンの肉詰めの作り方
- ピーマンはヘタと種を取って半分に、玉ねぎはみじん切りにする
- ボウルに挽き肉、卵、こしょう、塩、パン粉を入れてよく混ぜる
- 半分に切ったピーマンの内側に薄く薄力粉をまぶし、2で作ったハンバーグたねをしっかりすき間なくつめる
- 熱したフライパンに油をひき、肉面を下にして焼く
- 焼き色がついたら裏返して弱火にし、中まで火がとおったら完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ②生ピーマンつくね
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ2つ目は、生ピーマンつくねです。生ピーマンつくねとは、種を取り半分に切ったピーマンに、焼き鳥にあるつくね棒をのせるだけの超簡単レシピです。ちょっとした一品にも短時間で作れます。生で食べるピーマンは、新鮮なものであれば苦味の中に甘みもありとても美味しいですよ!
生ピーマンつくねの作り方
- ピーマンをしっかり洗い、ヘタと種を取り半分に切る
- つくねを乗せて出来上がりです。
また次項では生ピーマンの美味しい食べ方やレシピをご紹介しています。生で食べる際の処理方法についても詳しく記載していますので、ぜひこちらも参考にご覧ください。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ③青椒肉絲
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ3つ目は、中華料理の王道である青椒肉絲(チンジャオロース)です。青椒肉絲といえば細切りにしたピーマンや豚肉、タケノコがマッチしていて美味しいですよね!スーパーでは、ピーマンを入れるだけでできる青椒肉絲もあるのでとても簡単です。
青椒肉絲の作り方
- 豚肉、筍、ピーマンを細切りにし、切った豚肉に片栗粉をまぶす
- フライパンにごま油をひき、中火で豚肉を炒める
- 豚肉の色が変わったらピーマン、筍を加え強火で炒める
- 醤油、みりん、料理酒、オイスターソースで味を整えて完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ④パプリカの肉詰め
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ4つ目は、パプリカの肉詰めです。肉詰めといえば先ほどもご紹介したピーマンの肉詰めが一般的ですが、パプリカの肉詰めも大変美味しくおすすめのレシピです。
パプリカの肉詰めの作り方
- パプリカを洗い、ヘタを落とし半分に切ってタネを取り除く
- 玉ねぎをみじん切りにし、ボウルに挽き肉、卵、こしょう、塩、パン粉を入れてよく混ぜる
- パプリカの内側に軽く小麦粉をまぶし、2のハンバーグたねをしっかりつめる
- フライパンに油をしき、肉面を下にして焼く
- 焼き色がついたら裏返して弱火にし、中まで火がとおったら完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑤パプリカとベーコンのスープ
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ5つ目は、パプリカとベーコンのスープです。サラダや炒め物で余ったパプリカをおいておいて、スープにパパッと入れるだけで完成するのでとても簡単です。またパプリカのエキスでスープが赤く色づくため見た目も綺麗で栄養価も抜群ですよ!
パプリカとベーコンのスープの作り方
- 好みの野菜やパプリカ、ベーコンを角切りにする
- 鍋にバターをひき、ベーコン、パプリカ、野菜を炒める
- 水とコンソメの素を入れて塩コショウで味を整えれば完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑥パプリカのサラダ
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ6つ目は、パプリカのサラダです。赤や黄色のパプリカはレタスやキャベツの上にのせるだけで色あざやかになり見た目も素敵ですよね!パプリカを生で食べると、加熱に弱いビタミンCなどの栄養も丸ごと摂取できるのでおすすめです。
パプリカのサラダの作り方
- パプリカをよく洗い、種とヘタをとり細切りにする
- お好みでキャベツやレタスなどの野菜にツナやチキンを混ぜ合わせてパプリカをのせれば完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑦パプリカのピクルス
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ7つ目は、パプリカのピクルスです。お酢やお砂糖、はちみつなどのに半日ほどつけておくだけでできるピクルスはお料理の一品に最適です。お酢は体にもとても良く、特に夏場は疲労回復や夏バテ防止に毎日取りたいおすすめのレシピです。
パプリカのピクルスの作り方
- パプリカのヘタとタネを落とし、縦長にカットする
- 熱湯にパプリカを入れてサッと茹でる
- 米酢、砂糖、塩、黒胡椒、ローリエを混ぜ合わせる
- ビンに3の液とパプリカを入れ、冷蔵庫で半日ほど置いておくだけで完成です。
また次項では自宅でできる美味しいピクルス液の作り方をご紹介しています。ちょっとしたアレンジで様々な味わいのピクルスが楽しめてとてもおすすめです。ぜひこちらの記事も参考にパプリカのピクルスを作ってみてください。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑧ピーマンのジャコ炒め
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ8つ目は、ピーマンのジャコ炒めです。このレシピは、ピーマンのビタミンとジャコのカルシウムがたっぷり摂取でき栄養抜群です。またご飯もすすみ、おかずにもお酒のおつまみにもなります。冷えても美味しいのでお弁当にも最適です。鰹節を加えるとさらに美味しくなりおすすめです。
ピーマンのジャコ炒めの作り方
- ピーマンのヘタと種を取り除き、細切りにする
- フライパンにゴマ油をひき、切ったピーマンとじゃこを入れ、中火で炒める
- 火が通ったら醤油、酒、砂糖で味を整えて完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑨パプリカとピーマンカレー
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ9つ目は、パプリカとピーマンのカレーです。特にチキンとの相性が良く、パプリカとピーマンカレーに加えると、とても美味しくおすすめのレシピです。玉ねぎやじゃがいもなどの定番カレーに飽きたらぜひ作ってみてください。
パプリカとピーマンカレーの作り方
- パプリカとピーマン、玉ねぎを食べやすい大きさに切る
- フライパンに油をひき、挽き肉を炒める
- 挽き肉に火が通ったら1の野菜を加えて炒める
- 水を入れて10分程度煮込み、カレールウを加えて完成です。
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ⑩パプリカとピーマンの肉炒め
パプリカとピーマンのおすすめのレシピ10個目は、パプリカとピーマンの肉炒めです。王道メニューであり、間違いなく美味しいおすすめのレシピです。お肉は牛肉でも豚肉でお好みで合わせられます。ピーマンだけでも美味しいですが、やはりパプリカを加えることで見た目が鮮やかになり美味しそうですよね!
パプリカとピーマンの肉炒めの作り方
- パプリカとピーマンを食べやすい大きさに切る
- 牛肉または豚肉を食べやすい大きさに切ったら軽く片栗粉をまぶす
- フライパンにゴマ油をひき、お肉を炒める
- お肉に火が通ったらパプリカとピーマンを加える
- 全体に火が通ったらオイスターソース、醤油、酒、生姜チューブなどで味を整えれば完成です。
パプリカとピーマンが食べられるおすすめの店
おすすめの店|パプリカの本場であるハンガリー料理店!パプリカドットフ
パプリカ料理おすすめのお店は、東京都港区高輪にあるハンガリー料理の専門店「パプリカ・ドット・フ」さんです。ハンガリーでは、原産地の中南米から取り入れたパプリカを日本より頻繁に家庭で食べています。
特にハンガリーの伝統スープである「グヤッシュスープ」やチキンをパプリカソースで煮込んだ「パプリカチキン」は大変美味しくおすすめのメニューです。その他にもおすすめの美味しい料理が沢山ありますので機会がありましたらぜひ足を運んでみてください。
パプリカ・ドット・フおすすめの店|ピーマン料理はやはり中華料理店がおすすめ!
ピーマン料理おすすめのお店は、やはり中華料理店です。中華料理店は火加減も強いのでシャキシャキの美味しいピーマン料理が食べられます。ピーマンが大好きな人にとっては、ピーマン料理がずらりと並ぶ、ピーマン専門店というのがあっても良いかもしれませんね!
栄養豊富で美味しいパプリカとピーマンを沢山食べよう!
パプリカとピーマンの違いや何科であるか、原産地やおすすめの食べ方などをご紹介いたしましたがいかがでしたか?パプリカは唐辛子の仲間であったり、今ではパプリカもピーマンも原産地である中南米から遠く離れた日本でも広まったりと驚くことばかりですね。
ピーマン料理にパプリカを使ったり、パプリカ料理にピーマンを使ったりと柔軟にアレンジしてパプリカとピーマン料理を美味しくいただきましょう!
WRITER

商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。