
肉の賞味期限は
肉の賞味期限は購入してから1〜3日

肉の賞味期限は購入してからだいたい1〜3日です。厳密には、食べるまでの期間が短いので、お店では安全に食べられる期間を表す「消費期限」で表示されています。冷凍された状態で販売されている肉は、賞味期限が長いため、美味しく食べられる期間を表す「賞味期限」で表示されています。
冷蔵庫の温度は5℃前後に設定されています。この温度帯で冷蔵した時、ひき肉や鶏肉では1日、肉塊やスライスの状態での冷蔵や豚肉・牛肉では2〜3日冷蔵保存できます。
肉は毎日のように食卓に登場する食材ですから、安くたくさん買えると嬉しいですよね。以下の記事では、あの会員制の大型倉庫店・コストコで買える肉について21種類もの種類を紹介しています。こんなにあったらどれにしようか迷ってしまいそうですが、お料理の幅が広がりそうですよね!ぜひ参考にしてみてください。
冷凍保存した肉の賞味期限は1〜4週間

冷凍で保存できる期間は肉の種類や形態によって異なります。短いもので1週間、長いものだと4週間の賞味期限です。空気に触れる部分が多いと劣化しやすくなり、ひき肉は賞味期限が短いです。水分が多いことも劣化しやすくなる原因のひとつです。鶏、豚、牛の順番で水分量が多いので、賞味期限も鶏が最も短くなります。
肉を冷凍保存する際のポイント
- 買ってきた容器のまま冷凍しない。
- 基本はラップで包んで保存袋に入れる。
- 水気は拭き取る。
- 空気に触れないようにする。
生肉を買った時、多くは発泡スチロールに入っていますよね。このとき肉からドリップが出ている可能性があるため、容器のまま保存するのはやめましょう。水気がついたままだと効率よく冷凍できないため、水気を切って空気に触れないようにします。ラップで包んで保存袋に入れる方法が最も良いといえます。
解凍したあとはできるだけ早く食べる

解凍したあとはできるだけ早く食べきることが重要です。冷凍することで肉の細胞が壊れますので、壊れた細胞から旨味のもととなる成分が出てしまい、美味しさが失われてしまいます。また、冷凍中に活動を停止していた細菌などの食中毒菌も解凍することにより活動を始めるため、食中毒になりやすくなります。
では、再冷凍してしまえば良いのでは?と思うかもしれませんが、再冷凍することで壊れずに残っていた細胞も壊してしまいます。そうするとさらに肉の美味しさが失われることになります。
しかし、冷凍したり解凍したりを繰り返した肉を食べることはしっかり火を通して食べれば健康上にはなんの問題もありません。肉本来の美味しさが失われることになるため、塩などで食べるシンプルな料理の場合は避けたほうが良さそうですが、しっかり味付けをする料理などでは使えるでしょう。
肉の解凍のポイント
肉の解凍のポイント①使う分だけを解凍する

肉の解凍のポイントの1つめは、使う分だけ解凍することです。一度にたくさん解凍してしまうと、使い切れなかった場合に旨味がなくなったり腐ってしまったりしますよね。そうなるとおいしく食べられずに無駄になってしまうこともあります。なので、冷凍する際も1回で使う分で小分けにして保存すると良いでしょう。
主菜で使われる肉の量はだいたい60〜80g程度です。このくらいの小さなまとまりを何個かに分けて冷凍しておくことで解凍するときも手軽に1回分だけ解凍することができますよ。小分けに保存するときはラップに包み、保存袋に入れて保存することがおすすめです。
でも保存袋ってなんだかおしゃれなものがない印象ですよね。でも大丈夫。この記事ではなんと100均で買えるおしゃれな保存袋について紹介しています。
肉の解凍のポイント②低温でゆっくり解凍する

肉の解凍のポイントの2つめは、低温でゆっくり解凍することです。肉は急激な温度変化に弱く、肉汁が流れ出てしまい旨味が失われる原因ともなります。また、室温で解凍すると菌が繁殖し食中毒の原因となる可能性があります。気温が高くなる時期はもちろん、低温の秋や冬にも室温解凍は避けましょう。
低温でゆっくり解凍することにより、肉の内部の溶け方にムラが出にくくなります。これにより旨味が損なわれるこうえ、料理するときも火の通りがバラバラで美味くなくなってしまいます。美味しい料理のためには、解凍から気を配る必要があるんですね。
肉の解凍のポイント③完全解凍ではなく半解凍プラス自然解凍

肉の解凍のポイントの3つめは、完全解凍ではなく半解凍状態になるまで解凍することです。半解凍とは、肉の外側は溶けているけど中は凍っている状態のこと。完全解凍のほうが火の通り加減が均一になるからいいのでは?と思う方もいるかもしれませんね。この理由のひとつは、半解凍の方が切りやすい、ということ。
半解凍が良い理由のもうひとつは肉の旨味を損なわないためです。一度冷凍した肉は肉の旨味や風味成分が出てしまいやすいです。ここで完全に解凍してしまわずに半解凍状態にしましょう。半解凍の状態になってから室温で5分ほど置くとさらに美味しいですよ。
肉別おすすめ解凍方法
豚肉のおすすめの解凍方法は冷蔵庫解凍
冷蔵庫での自然解凍は使いやすい肉ナンバーワンとも言える豚肉にぴったりの解凍方法です。小分けにしてラップでくるみ、保存袋で冷凍してある豚肉を朝のうちに冷蔵庫に移しておきます。特に献立を決めていなかった日でも使い回しやすい豚肉が解凍されていることでスムーズに夜ごはんをに使えそうですよね。
鶏肉のおすすめの解凍方法は冷蔵庫解凍・電子レンジもアリ
鶏肉のおすすめもやはり冷蔵庫での自然解凍です。ただし、豚肉や牛肉に比べて水分を多く含んでいるのが鶏肉です。電子レンジで加熱して解凍しても水分が失われにくく、微調整ができるようであれば電子レンジでの解凍も良いでしょう。ささみなどはそのまま少し水を足して加熱することで茹でる手間を省くこともできます。
牛肉のおすすめの解凍方法は保存袋ごと流水解凍
牛肉はその肉質の部分と脂肪の部分が織りなす風味が特徴的ですよね。その旨味を逃さないために、ラップで包み保存袋に入れた状態での流水での自然解凍がおすすめです。この時に冷凍肉そのままやラップで包んだ状態での流水解凍だと旨味の部分が全て流れ出てしまいますので注意しましょう。
番外編・ブロック肉のおすすめの解凍方法は冷蔵庫の中で自然解凍
ブロック肉のおすすめの解凍方法は冷蔵庫の中で自然解凍する方法です。大きな塊の鶏肉や豚肉は安売りされてることもあり、買ってしまいますよね。そんなブロック肉は流水では水道代が大変なことに…ということにもなりかねません。なので、冷蔵庫の中で自然解凍しましょう。
急いでいる時の肉の解凍方法
急いでいる時の肉の解凍方法①流水で解凍する

急いでいる時の肉の解凍方法の1つめは、流水で自然解凍する方法です。冷凍肉との温度の差が大きくなってしまいますが、短時間でできる解凍方法の中では最も温度差が小さい方法です。最近流行している「プラスチックの溶けない氷」を一緒にボウルに入れて、水を流すと温度変化が小さくて済みます。
氷を一緒に入れることで保存袋の表面に氷の膜ができてしまう場合には、均一に解凍されなかったり、解凍されるまでの時間が長くなってしまったりします。氷の膜は剥がしましょう。水につけるときはしっかり口を閉めて穴が空いてないことを確かめましょう。
急いでいる時の肉の解凍方法②フライパンと水で解凍する

急いでいる時の肉の解凍方法の2つめは、フライパンと水を用いて解凍する方法です。フライパンに解凍前の肉と少量の水を入れます。フライパンのそこが水で覆われるくらいが良いでしょう。入れたら、強火にかけ3分ほど蒸し焼きにして待ちます。この時に焦げないように気をつけましょう。
3分蒸し焼きにしたら、完全に解凍される前、半解凍の状態で取り出します。直接火にかけることで流水や電子レンジでの加熱よりも肉のふっくらとしたボリュームを保ちながら解凍することができます。ただし、肉汁の流出は最も多いので、解凍する際に蒸し焼きに使った水は残っていたら料理に使うのが良いでしょう。
急いでいる時の肉の解凍方法③電子レンジで解凍する

急いでいる時の肉の解凍方法の3つめは、最もオーソドックスな電子レンジで解凍する方法です。慣れるまでは加減がわからず火の通り方にムラがあった方もいるのではないでしょうか。しかし、解凍機能か100Wなどの弱い加熱を使って少しずつ加熱すること。いきなり3分などと設定せずに30秒程度から始めます。
下味冷凍肉のレシピ10選
下味冷凍肉のレシピ①鶏肉の塩麹漬け
下味冷凍肉のレシピの1つめは、鶏肉の塩麹漬けです。一口大に切っておくことで味が染み込みやすく、使うときもスムーズに使うことができます。塩麹がない場合には普通のお塩を大さじ4入れましょう。
鶏肉の塩麹漬けの材料
- 鶏もも肉 250g
- 塩麹 大さじ2(40g)
鶏肉の塩麹漬けの作り方
- 保存袋に一口大に切った鶏もも肉と塩麹を入れる。
- よく揉み込んだら出来るだけ空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ②鶏肉のスパイス香る冷凍肉
下味冷凍肉のレシピの2つめは、鶏肉のスパイス香る冷凍肉です。ピリッとする風味が少し大人な味になります。塩麹で漬けたこの鶏肉をタンドリーチキンにすればご飯が進む主菜になること間違いなし。
鶏肉のスパイス香る冷凍肉の材料
- 鶏もも肉 250g
- おろしにんにく 小さじ1(4g)
- おろし玉ねぎ 大さじ1(12g)
- パプリカパウダー 小さじ2(4g)
- チリパウダー 小さじ1(2g)
- 塩 小さじ1/2(3g)
- こしょう 少々
- カレー粉 小さじ1(2g)
鶏肉のスパイス香る冷凍肉の作り方
- 鶏もも肉は1枚を半分に切り、皮目に穴をあける。
- 保存袋に調味料を入れ、もんで混ぜる。
- 2に鶏もも肉を入れ、空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ③豚ひき肉のオイスターソース漬け
下味冷凍肉のレシピの3つめは、豚ひき肉のオイスターソース漬けです。豚肉は体力回復ビタミンと言われるビタミンB群が豊富に含まれています。ひき肉なので野菜炒めに用いて丼ぶりにすると一品で様々な栄養素が取れて良いですよ。
豚ひき肉のオイスターソース漬けの材料
- 豚ひき肉 250g
- オイスターソース 大さじ2(12g)
- みりん 大さじ1(18g)
- しょうゆ 大さじ1/2(9g)
- ごま油 大さじ1/2(6g)
豚ひき肉のオイスターソース漬けの作り方
- 保存袋に調味料を入れ、もんで混ぜる。
- 1にひき肉を入れ、もんで混ぜたら空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ④豚肉のケチャップ漬け
下味冷凍肉のレシピの4つめは、豚肉のケチャップ漬けです。いつもの野菜炒めや焼きそばに飽きてしまったときに大活躍の下味冷凍肉です。解凍しておけばどんな料理でも使えていつもと違う味を楽しむことができますのでおすすめです。
豚肉のケチャップ漬けの材料
- 豚こま切れ肉 300g
- ケチャップ 大さじ4(60g)
- すりおろし玉ねぎ 大さじ2(24g)
- 塩こしょう 少々
豚肉のケチャップ漬けの作り方
- 豚肉はあらかじめ塩こしょうをふってもむ。
- 保存袋にすりおろし玉ねぎとケチャップを入れ、よくもんで混ぜる。
- 1を加えて混ぜたら、空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑤豚肉の生姜漬け
下味冷凍肉のレシピの5つめは、豚肉の生姜漬けです。豚肉の生姜漬けは肉じゃがに用いたり、お弁当のおかずにしたりしてもいいですよね。それが簡単に用意できちゃうのがこの豚肉の生姜漬けです。明日から使えちゃいますね。
豚肉の生姜漬けの材料
- 豚ばら肉 150g
- 玉ねぎ 1個(200g)
- しょうゆ 大さじ2(36g)
- 砂糖 大さじ2(18g)
- 酒 大さじ1/2(7.5g)
- みりん 大さじ1/2(9g)
- おろししょうが 小さじ1(5g)
豚肉の生姜漬けの作り方
- 豚ばら肉は食べやすい大きさに、玉ねぎは5mm幅に細切りにする。
- 1に調味料を入れ、もんでよく混ぜる。
- 空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑥豚バラ肉のキムチ漬け
下味冷凍肉のレシピの6つめは、豚ばら肉のキムチ漬けです。ピリッと辛くお酒のお供にもぴったりなこの下味冷凍。少し贅沢な晩酌を楽しみたい金曜日の夜なんかにいかがでしょうか?
豚バラ肉の牛丼風の材料
- 豚ばら肉 200g
- コチュジャン 小さじ2(12g)
- おろしにんにく 小さじ1(4g)
- 酒 小さじ2(10g)
- しょうゆ 小さじ2(12g)
- キムチ 60g
豚バラ肉の牛丼風の作り方
- 豚ばら肉を食べやすい大きさに切る。
- 1と調味料、キムチを保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。
- よくもんで混ぜ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑦豚牛の合挽き肉の洋風ミート
下味冷凍肉のレシピの7つめは、豚肉と牛肉の合挽肉の洋風ミートです。ひき肉には1種類の肉のひき肉と、合挽肉があります。合挽肉の方がジューシーで再加熱したり解凍したりしても美味しく食べられます。
豚牛の合挽き肉の洋風ミートの材料
- 合挽肉 400g
- パン粉 1カップ(40g)
- 牛乳 100ml
- 卵 1個(50g)
- 玉ねぎ 1/2個(100g)
- 塩 小さじ1(6g)
- こしょう 少々
豚牛の合挽き肉の洋風ミートの作り方
- パン粉と牛乳を混ぜ合わせ、なじませる。
- 合挽肉と塩をボウルに入れてよく混ぜる。
- 1と2、残りの材料を混ぜ合わせる。
- 保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑧牛肉の韓国風甘辛味
下味冷凍肉のレシピの8つめは、牛肉の韓国風甘辛味です。解凍してサッと炒め、トマトやレタス、キュウリなどと盛りつければあっという間に焼き肉サラダが完成します。
牛肉の韓国風甘辛味の材料
- 牛肉切り落とし 200g
- おろしにんにく 小さじ1(4g)
- しょうゆ 大さじ1と1/2(27g)
- 砂糖 大さじ1(9g)
- 酒 大さじ1(15g)
- ごま油 大さじ1/2(6g)
牛肉の韓国風甘辛味の作り方
- 牛肉は食べやすい大きさに切る。
- 1と調味料を保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。
- よくもんで混ぜ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑨牛肉とまいたけのめんつゆ風味
下味冷凍肉のレシピの9つめは、牛肉とまいたけのめんつゆ風味です。まいたけとめんつゆという王道の和風タネは白いご飯はもちろん、うどんに乗せても美味しいですよ。
牛肉とまいたけのめんつゆ風味の材料
- 牛肉 200g
- まいたけ 50g
- めんつゆ 大さじ3(54g)
牛肉とまいたけのめんつゆ風味の作り方
- 牛肉とまいたけは一口大に切る。
- 1とめんつゆを保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。
- よくもんで混ぜ、冷凍する。
下味冷凍肉のレシピ⑩牛肉のプルコギ風
下味冷凍肉のレシピの10個目は、牛肉のプルコギ風です。このレシピでは辛さを控えているので、物足りないという方はお好みでコチュジャンをプラスしてみてくださいね。
牛肉のプルコギ風の材料
- 牛肉 250g
- おろしにんにく 小さじ1(4g)
- しょうゆ 大さじ2(36g)
- 砂糖 大さじ1/2(4.5g)
- 酒 大さじ1(15g)
- ごま油 大さじ1/2(6g)
牛肉のプルコギ風の作り方
- 牛肉は食べやすい大きさに切る。
- 調味料を保存袋に入れもんでよく混ぜる。
- 牛肉を入れたらまたよくまぜる。
- 空気を抜いて口を閉じ、冷凍する。
正しい解凍方法で美味しく食べよう!
この記事では肉の冷蔵庫での自然解凍や電子レンジでの解凍方法、そして下味冷凍肉の作り方について紹介しました。安いときに購入して賞味期限が切れる前に下味冷凍し、適切な解凍方法で解凍して食べると、時間が節約になる上に美味しくて良いですね。ぜひ参考にして実践してみてくださいね。
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