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万能感の意味は?

万能感は幼児的特徴

赤ちゃん

万能感は幼児的な特徴です。幼児期の子供たちが持つ「自分は何でもできる」「何でも知っている」「何をしてもゆるされる」「特別である」という、全知全能にも近い感覚のことです。そのため「幼児的万能感」とも呼ばれます。

この万能感は幼児期においては、正常な感覚で、成長過程において必要な感覚です。幼児期の万能感は、やがて自信や自己肯定感につながっていきます。

この万能感は、子供が成長する過程で様々な困難にぶつかり、苦手な物に気づいていくと、徐々に薄れ自我の形成が促されます。つまり万能感は、子供が大人へと成長する過程で失われるべき感覚なのです。

大人の万能感とは自己の幼児性の現れ

イライラ

大人が持つ万能感とは、自己の幼児性の現れにすぎません。幼児は、無知で力なき存在ですが、圧倒的な存在である親の庇護下にあり、自分の無力さに気づくことがありません。つまり、なんでも思い通りになるという、現実とは乖離した認識を持っているのです。

このため幼児は、思い通りにならない事実が受け止められずに、癇癪を起したりダダをこねたりするのです。それでも子供たちは、様々な壁にぶつかり保護者に受け止められながら、現実を受け入れていきます。

ですが大人になってもまだ万能感が消えないということは、幼児性を自ら手放すことができなかった、または、周囲の大人がそれを手放す機会を与えなかったせいなのです。

万能感の読み方

辞書

万能感は「ばんのうかん」と読みます。万を「まん」という読み方はせず「ばん」と読ませるのは、とても珍しい読み方ですが「万国(ばんこく)」という読み方や「万博(万博)」という読み方と同じです。

万能感と全能感の違いは?

万能感と全能感は同じ意味

万物

万能感とは、言い換えると全能感のことです。読み方は「ぜんのうかん」です。全能とは全ての能力、際限のない力を指す言葉で、神の能力を表すときに用いられます。

他にも全能感と似ている言葉に「唯我独尊(ゆいがどくそん)」があります。釈迦が誕生の際に唱えた言葉で「天上天下唯我独尊」という言葉がありますが、天の上にも下にも自分より尊い者はないという意味です。

大人の万能感や全能感は躁鬱につながる

憂鬱

大人が万能感や全能感を持ち続けることは、躁鬱につながります。幼児期の万能感はいずれ自己肯定感につながりますが、現実とは乖離した認識である万能感は、大人が持っているとネガティブな要素を持ち始めるのです。

心理学の世界においても根拠のない万能感は「躁鬱」「自己愛性パーソナリティー障害」の一要因であるとされています。自己の認識と現実とのギャップにより心理的に不安定になるのです。結果「できない自分を認めてあげることができない」ため、躁鬱へとつながっていきます。

また「自分は特別だ」という思いが強いため人間関係がうまく築けなくなるという問題も、はらんでいます。ここに、万能感が生むネガティブな問題の一つである自己愛性人格障害(自己愛性パーソナル障害)についての、詳しい記事があります。ぜひ、参考にしてみてください。

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皆さんは自己愛性人格障害というものを聞いた事がありますか?人格障害とい

万能感の克服方法は?

万能感とは依存心の現れであることを知る

落ち込み

まず、大人が持つ万能感や全能感とは依存心の現れであることを知りましょう。幼いころは親や周囲の大人がすべてやってくれました。誰かがやってくれて当たり前だったのです。しかし、社会の中では誰も自分を優遇してくれません。己ですべてを解決しなければならないのです。これが、自立なのです。

ですが万能感を持ち続けている大人は「いつでも誰かがやってくれる」といった自分の認識と、社会の現実との乖離に対応することができずに苦しい思いをします。このギャップによる苦しみに耐えられないと、躁鬱や引きこもりの要因の一つになるとも言われています。

万能感の克服のために自己を観察する

考える

根拠のない万能感や全能感を克服し自立するためには、自己を観察することから始めましょう。自分の感情が大きく揺さぶられるときは、どんなときかしっかりと観察するのです。イライラの原因は、何なのか突き詰めていきましょう。

そして、突き詰めていって気づくのが万能感が強い人がイライラする時は「相手が思い通りにしてくれない」ことや「自分の思い通りにならない」時だということです。こういった、自己中心的な思考が、常にイライラの原因であるということに気づくだけでも万能感の克服につながっていきます。

万能感克服のためには失敗を恐れない

自信

万能感を克服するためには、失敗を恐れないようにならなければなりません。万能感を持っている人は、自分が失敗することを極端に嫌います。そのためいつでも「本気ではない」というアピールをします。また、失敗を恐れるあまり「何もしない」ようになるのです。

何もしなければ、もちろん失敗はありません。万能感を持つ人にとって「何もしない」ことは、自分を守る盾のようなものなのです。

しかし、万能なヒーローは存在しません。失敗して当たり前ですし、失敗の中で人は成長するのです。ですので万能感を克服するためにも、失敗を前提にした行動を起こすことが大切です。そして、もっと「ダメな自分」を認めてあげましょう。

万能感克服のために物事を自分で決定する

自信に満ちた男性

万能感を克服するためには、物事を自分で決定するようにしてください。万能感を持つ人は、失敗を自分のせいにしたくないので物事の判断や決定を他者にゆだねる傾向があります。

もし「自分で決定して、失敗してしまった時」の心配はしなくてもいいのです。大切なのは、あなたの行動はあなた自身が決め、自分の価値観で歩んでいくということです。

白か黒かで決まらないことがあると知る

解放

万能感を克服するために、物事には白か黒かで決まらないこともあると知りましょう。万能感の強い人は、物事の判断が極端であることが知られています。夢や目標が達成されないと知ったときに、落ち込み自己否定をしてしまうのです。落胆がひどいときは躁鬱に発展することもあります。

物事は決して、白か黒かでは決まりません。失敗をしても目標や夢を達成できなくても、人生は、まだまだ続いていきます。ですので落胆せず別の新しいルートを模索する方が賢明です。

他者を支配しようとしない

支配的な人

他者を支配しようとしないことを、意識するだけでも万能感や全能感の克服につながっていきます。万能感を持つ人は「自分が何でもできて特別だ」という思い込みがあるため優越感が強いのです。そのため、弱い立場の人間を平気で見下します。

また「周りの人間は自分のために動いてくれて当然だ」という思いも強いので、他者に対して支配的な態度をとるようになります。こういった自分の一面をしっかりと、把握し他者と自分は常に対等であると、意識するようにしましょう。

万能感は現実と向き合うことで克服する

気持ち

万能感を克服するためにも現実としっかり向き合いましょう。幼児的万能感を持つ人は「自分はとてつもない才能があるはずだ」などという、全く根拠のない自信が強く、本当の自分を受け入れることができません。万能感の強い人にとって現実を受け入れるのは大変つらい作業です。

ですが、現実から目を背けたままでは、本来の自分らしい自分の姿で生き生きと暮らすことはできません。本当の意味で自分が輝けるようになるためには、今の自分の能力や現実と向き合い、折り合いをつけ、そしてそのままの自分を認めることが重要です。

幼児的万能感を持つ大人の特徴

万能感を持つ大人①感情をコントロールできない

怒り

幼児的万能感や全能感を持つ大人の特徴のとして、感情のコントロールができないことが挙げられます。これは、万能感をもつために相手をコントロールできるという思い込みから起こるものです。そのため、気に入らないことがあるとすぐに、感情的になり、攻撃的な態度をとることで相手をコントロールしようとします。

万能感を持つ大人②自分のルールがある

譲らない

幼児的万能感を持つ大人は、自分のルールを持つ傾向があります。誰にも迷惑をかけない些細なルールならいいのですが、万能感を持つ人は「マイルールが絶対ルール」です。これは「自分は特別だ」「自分が正しい」といった誤った思い込みからくるものです。

万能感を持つ大人③他者に対して否定的である

非難

万能感を持つ大人は、他者に対して否定的です。万能感を持つ人にとって「いつも自分が正しい」ことは疑いようのない事実ですので、自分とは考え方が違う人を認め、受け入れることができません。そのため、あらゆる物事を自分の物差しで測り、そこから逸脱したものを否定し続けています。

万能感を解放し自分らしい人生を!

万能感や全能感は、幼児期においては必要な成長過程ですが大人になっても持ち続けると、ネガティブ要素を帯び始めます。自信を持つことはポジティブな行動へとつながりますが、過度な自信は、他者を傷つけ、本来の自己を認められなくなります。

そのため、誤った万能感は解放し自分らしい人生を模索するように心がけましょう。ここに万能感とよく似た自信家の心理について紹介している記事がありますので、一緒に参考にしてください。

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