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未踏峰のままになる理由とは?

未登頂の理由①危険

未登頂になる1つ目の理由は、危険な山だからです。未踏峰はたいがいが切り立った断崖などで足場が悪く、登るのに苦労して登頂に失敗することが多いです。凍っていることもあるため、ロープやピッケルなどできちんと体を固定していても、足を滑らせて落下してしまい命を落とすこともあります。

また、未登頂の山は標高が高く天気が急変することも、危険と認識される要因の1つです。晴れていたのに突然猛吹雪が襲ってくることもあり、そうなると先に進めなくなります。冷たい風が強く吹き付けた結果、低体温症になって最悪の場合死亡します。そうなる前に下山の判断をして登頂を断念することが多いようです。

未登頂の理由②立ち入り禁止

未登頂になる2つ目の理由は、立ち入り禁止になっていることです。主にヒマラヤ山脈では、宗教上の理由から登山を禁止している山があります。ヒンドゥー教の聖山とされる山は神様に関係があるという理由から、チベット仏教では山自体が信仰の対象となっています。

ネパールやチベットは高地にあるため、生活の中で山に対する感謝や畏怖を感じることが多いのでしょう。よそ者がその山に登って山を汚すということがあれば、天罰が下ると思うのも不思議ではありません。山岳信仰は日本にもありますが、特に禁止されることはなく、むしろ登頂してご来光を拝む行為が推奨されます。

世界の未踏峰の山6つ

世界の危険な未踏峰①標高の高いガンケルプンスム

世界の危険な未踏峰1つ目は、ガンケルプンスムです。ガンカープンスムとも呼ばれるこの山は、標高7570mと高く、ブータンの最高峰です。位置はブータンとチベットの国境沿いの中央付近にあります。ガンケルプンスムは「3人の精神的な兄弟の白い峰」という意味があり、形も3つの峰が並んでいるように見えます。

過去4回ほど登山家グループが登頂を目指しましたが、いずれも失敗に終わっています。ルートは中国側とブータン側の2つがあります。このガンケルプンスムには北ガンケルプンスムという衛星峰があり、そちらはすでに中国側から登頂されています。

ブータンは2003年から、信仰のために6000m以上の山に立ち入ることを禁止しました。当然ガンケルプンスムも含まれています。しばらくは未登頂の山のままでいることになりそうですね。ちなみに、未踏峰の山でガンケルプンスムより高い主峰はないそうです。

世界の危険な未踏峰②正体不明のキュンガリ

世界の危険な未踏峰2つ目は、キュンガリです。この山の標高は6599m、位置はネパールとチベットの国境にあります。ヒマラヤ山脈に含まれているということが分かっているだけで、形やどんなルートを通るのかということは不明です。ネパール政府はこの山を認識しているようですが、現地では知られていません。

日本人でこの山に挑戦した方がいましたが、失敗したか断念したようで登頂したという情報はありません。地図にも載っていないぐらい謎に包まれているため、手探りで進まなくてはならず、危険で難度の高い山のようです。

画像はネパールの中央部サランコットから見たヒマラヤ山脈。キュンガリは国境中央部にあるとされているので、この画像にキュンガリが含まれている可能性もあります。サランコットはヒマラヤ山脈の日の出が見られることで人気のある観光地です。首都のカトマンズからは西側になります。

世界の危険な未踏峰③秘境ザンスカール

世界の危険な未踏峰3つ目は、ザンスカールです。この山地で未登頂の山は標高は6045m、位置はインドの北西部になります。ザンスカールは現地の言葉で「白い銅」という意味です。日本人チームが登頂に挑みましたが、300mほど残して断念しました。他に6020mと6165mの山があり、既に登頂済みです。

ザンスカール山に登るにはザンスカール高地に行く必要があります。ザンスカール高地はヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に囲まれた高地で、他の地域からのアクセスが困難なことから周りとの交流が少ない地域でした。今では途中までですが道路が敷かれているので、観光客も訪れるようになっています。

半砂漠地帯で冬は大雪に見舞われるため、気候的に厳しい地域です。雪の影響で道路は通行止めになるので、ザンスカールの山に登ったり観光に行くには夏が向いています。

世界の危険な未踏峰④登りにくい山ミンリンカンリ

世界の危険な未踏峰4つ目は、ミンリンカンリです。漢字表記では梅里雪山となります。7つの山から成り立ち、標高は一番高い山で6740m、チベット南東部の端の位置にあります。国を問わず登山隊が挑みましたが、もれなく失敗し、未登頂となっています。

このミンリンカンリは未踏峰の山でも特に危険とされています。要因は、モンスーン気候と複雑な地形です。モンスーン気候とは季節風により急激に天候が変化することで、登山を困難にします。また、褶曲という曲がりくねった地形で足場が悪く、登山が困難です。

ミンリンカンリは危険であるとともに、信仰対象の山でもあります。チベット仏教では聖地とされ、山の中腹にある寺院に五体投地をするために巡礼者がやってきます。地元では登山者を毛嫌いする風潮があり、最終的に登山は禁止となりました。

世界の危険な未踏峰⑤シヴァ神が住むマチャプチャレ

世界の危険な未踏峰5つ目は、マチャプチャレです。アンナプルナ山系の山で、標高は6993m、ネパール中西部にあります。一度だけイギリスの登山隊が登っていますが、頂上を踏まずに登山を終えています。それはこのマチャプチャレが現地では神聖視されている山だからです。

この山にはヒンドゥー教のシヴァ神が住んでいるとされています。そのため、この山は登山が禁止されています。マチャプチャレには「魚の尾」という意味があります。山の頂上が2つに別れていて魚の尾に見えることからその名前が付いたと思われます。また、鋭角の急斜面からネパールのマッターホルンとも呼ばれています。

マチャプチャレは見る場所によっては魚の尾に見えません。魚の尾に見えるのはアンナプルナエリアから見た場合です。登ることはできませんが、マチャプチャレを見たいと思った方はアンナプルナのトレッキングに参加しましょう。アンナプルナのベースキャンプを目指すもので、画像のようなマチャプチャレが見られます。

世界の未踏峰⑥聖地カイラス山

世界の危険な未踏峰6つ目は、カイラス山です。現地の言葉ではカン・リンポチェ、標高は6656m、チベットのガリ地区にある単独の山です。また、サンスクリット語のカイラーサという名前でも呼ばれます。チベット仏教を含む4つの宗教で聖地とされ、登山は禁止となっています。

チベット仏教では世界の中心である須弥山として信仰されています。誰かが登った記録はありませんが、伝説ではミラレパというチベット仏教の聖者が登頂したとされています。ミラレパはチベット仏教徒には身近な存在なので、それも巡礼地として人気な理由の1つでしょう。

ヒンドゥー教ではシヴァのシンボルであるリンガとして、ボン教では教祖が降り立った地として信仰の対象になっています。カイラス山の周りには巡礼路があり、チベット仏教徒は時計回りに、ボン教徒は反時計回りに進みます。チベット仏教徒には五体投地をしながら巡礼する者もいます。

未踏峰の山々の画像19選

未踏峰の山画像①ウルタールサール南東ピラー

未踏峰の山画像1個目は、ウルタールサール南東ピラーです。ウルタールサールはカラコルム山脈にある山群のことで、標高は7388mです。ほとんどのルートで登頂が成功し、残るはこの南東ピラーのみです。天候や雪崩などで登頂の難しい山として有名で、一流の登山家も解の見つからない山として匙を投げるほどです。

未踏峰の山画像②ヤルンガリ

未踏峰の山画像2個目は、ヤルンガリです。ロールワリン山群に属し、標高は5647m、ナーヴィレッジの近くに存在します。この山の東側にはツォーロルパ湖があり、登頂に成功したなら美しい湖が見られることでしょう。見た目は崖だらけで登るのは難しそうですね。日本語の情報は少なく、英語で調べると出てきます。

未踏峰の山画像③カンチェンジュンガ南峰

未踏峰の山画像3個目は、カンチェンジュンガ南峰です。カンチェンジュンガ2とも呼ばれます。ネパールとインドの国境にあるヒマラヤ山脈に属し、標高は8476mです。未踏峰の衛星峰では最も高さのある山です。カンチェンジュンガは偉大な雪の5つの宝庫というチベット語で、画像のように5つの山から成り立っています。

未踏峰の山画像④パシブハラ東峰

未踏峰の山画像4個目は、パシブハラ東峰です。別名はスフィンクスで、標高は6825m、カンチェンジュンガにもほど近いネパール北東部のインド国境沿いにあります。画像では奥に見えている山の左側になります。パシブハラ・デヴィ寺院というヒンドゥー教のお寺からパシブハラの山々を見ることができます。

未踏峰の山画像⑤チュンブ

未踏峰の山画像5個目は、チュンブです。標高は6859m、プモリ山も近いサガルマータ国立公園内に存在します。画像では右側がチュンブ、左側がギャズンカンです。標高は高いですが、夏に行くと麓のほうは雪が溶けています。この山はエベレストトレッキングの途中で見つけられます。

未踏峰の山画像⑥ヤンリ

未踏峰の山画像6個目は、ヤンリです。標高は6635m、ネパール北西部のグンバという地域にあります。近くにはロンポ・ガンという山もあります。山夏には高山植物が生い茂り、川が流れていて風光明媚な場所です。首都のカトマンズから近いので、移動が比較的楽な未踏峰です。

未踏峰の山画像⑦ローナック

未踏峰の山画像7個目は、ローナックです。英語ではリフィルピークという名前です。標高は6070m、ネパール北東部にあります。近くにはカンチェンジュンガがあり、そちらのベースキャンプからも見られる山です。ちなみに、同じ名前の川がインド北東部に流れています。

未踏峰の山画像⑧ヒラリー峰

未踏峰の山画像8個目は、ヒラリー峰です。標高は7681m、チベットとネパールの国境沿いにあります。ヒラリーという名前はエベレストに初登頂した人物の名前から付けられました。画像では奥の山から3番目の山がヒラリー峰にあたります。同じく登頂したテンジンという登山家の名前が付けられた未踏峰もあります。

未踏峰の山画像⑨フレンドシップ峰

未踏峰の山画像9個目は、フレンドシップ峰です。標高は6592m、ヒラリー峰の近くにあります。画像では奥の山になります。夏に行くと麓では緑が見られるので観光に適したシーズンですが、モンスーンの影響を受けるため登山には向いていない時期です。

未踏峰の山画像⑩ヒムルンヒマール東峰

未踏峰の山画像10個目は、ヒムルンヒマール東峰です。標高は6932m、ネパールとチベットの間にあります。ヒマールは「雪山」という意味になるそうです。雪山と言われるだけあって雪をしっかりかぶっています。ちなみに、ヒムルンヒマールの主峰は2010年に登頂済みです。

未踏峰の山画像⑪カンジロバヒマール北峰

未踏峰の山画像11個目は、カンジロバヒマール北峰です。標高は6858m、ネパールのシェイポクスンド国立公園内にあります。他の峰はすでに登頂され、北峰だけ残されました。画像では奥の白い山になります。断崖絶壁のようで登るのは大変そうに見えますね。

未踏峰の山画像⑫ミンリンカンリの太子峰

未踏峰の山画像12個目は、ミンリンカンリの太子峰です。カワカブとも言われます。標高は6740mで、ミンリンカンリの山の中では最も高いものです。そのこともあってか、ミンリンカンリの主とされています。尖った山の形が美しいですね。

未踏峰の山画像⑬ミンリンカンリの神女峰

未踏峰の山画像13個目は、ミンリンカンリの神女峰です。メツモとも呼ばれます。標高は6054mです。名前から察せますが太子峰の妻とされています。山の形は太子峰よりもなだらかで、女性的な印象を受けますね。

未踏峰の山画像⑭五冠神山

未踏峰の山画像15個目は、ミンリンカンリの五冠神山です。別名はジャワリンガです。標高は5470mで、ミンリンカンリの中では最も低い山となります。チベット仏教の重要な5仏を表しているとされ、信仰の対象です。

未踏峰の山画像⑯マチャプチャレの夕景

未踏峰の山画像16個目は、マチャプチャレの夕景です。山の窪みに影が出来て立体感がありますね。鋭角な山の頂上が赤く染まり、空の色と対比になって美しい色合いです。山肌はごつごつとしていて男性的で、シヴァ神が連想させられます。

未踏峰の山画像⑰アンナプルナとマチャプチャレ

未踏峰の山画像17個目は、ネパールのポカラから見たアンナプルナとマチャプチャレ。左側のアンナプルナはマチャプチャレと比較するとなだらかです。山が赤く染まっていることを登山用語でモルゲンロートと言い、山が最も美しく見える瞬間とされています。

未踏峰の山画像⑱チベット側からのガンケルプンスム

未踏峰の山画像18個目は、チベット側から見たガンケルプンスムです。手前は標高5000mを超えるチベット高原にあるプマユムツォ湖、青い宝石とのあだ名が付けられています。風がなければ湖にヒマラヤ山脈が写り込みます。

未踏峰の山画像⑲カイラス山と巡礼路

未踏峰の山画像19個目は、カイラス山と巡礼路です。右手奥にカイラス山が見えていますね。歩いてカイラス山に巡礼する人がほとんどですが、自転車で行くこともできます。日本から巡礼するならパッケージツアーを使った方が安心です。

日本に未踏峰はあるの?

日本の未登頂①平成新山

日本の未登頂の山1つ目は、平成新山です。1996年に誕生した長崎の雲仙普賢岳の脇にある山で、標高は1483m、最高峰になります。誕生以来、警戒区域として立ち入り禁止のままになっていますが、こっそり登っている人もいるようです。火山活動が収まれば一般に解放されるでしょう。

日本の未登頂②西ノ島の新山

日本の未登頂の山2つ目は、小笠原諸島にある西ノ島の新山です。西ノ島は海底火山が噴火してできた島で、現在も面積を広げています。噴火活動が激しく危険なため、登ることは禁止されています。日本にある未登頂の山はこの2つのみです。

登山初心者向けの山3選

登山初心者向けの山①高尾山

登山初心者向けの山1つ目は、高尾山です。高尾山の標高は599m、東京都心から1時間ほどで行けるので人気です。全て歩いて登頂すると1時間半はかかりますが、ケーブルカーなどで省略すると1時間で行けます。道中は売店が充実しており、お団子などの軽食が楽しめます。

高尾山のハイキングコースについてはこちらの記事で詳しく紹介されています。高尾山にはケーブルカーを使った簡単なルートからしっかり歩くルートもあるので、初心者以外の方にもおすすめです。

登山初心者向けの山②アダムスピーク

登山初心者向けの山2つ目は、アダムスピークです。スリランカにある標高2238mの山で、世界の4大宗教の聖地です。登る途中には売店など休む所もあり整備されているので、初心者でも登りやすい山です。ご来光を拝みに登山するため、深夜に登頂を開始する人がほとんどです。

登山初心者向けの山③キナバル山

登山初心者向けの山3つ目は、キナバル山です。マレーシアの最高峰で標高は4095mです。標高は高いものの整備されているため特に険しい道はなく、唯一歩きにくい岩場ではロープが張られているため安心です。道中はジャングルから岩山まで変化に富み、飽きることなく登れます。

気軽なハイキングができるスポット3選

ハイキングスポット①鎌倉

ハイキングスポット1つ目は、鎌倉です。東京からは電車で1時間の場所にあります。眺めの良いコースが多く、一番手軽な祇園山ハイキングコースでは由比ヶ浜が、一番長い天園ハイキングコースを進むと相模湾や伊豆半島が一望できます。

鎌倉のハイキングコースは以下の記事でも知ることができます。いずれのコースも足場の悪い道があるので、スニーカーで歩くようにしましょう。

ハイキングスポット②オアフ島

ハイキングスポット2つ目は、ハワイのオアフ島です。ビーチリゾートのイメージが強いハワイですが、ハイキングも人気があります。オアフ島にある山といえばダイヤモンドヘッド。標高は232mと低く、片道30分で頂上に到達します。登る際は1人1ドルの入山料が徴収されますので注意しましょう。

ハイキングスポット③ドロミテ

ハイキングスポット3つ目は、イタリアのドロミテです。この地域にはマルモラーダという標高3342mの山を含む世界遺産のドロミテ山群があります。また、ハイキング中は山々の他にも画像のような奇岩や渓谷など恵まれた自然を楽しむことができます。

未踏峰がなくなるにはしばらくかかりそう

2014年にネパール政府が100以上の未踏峰を解放し、その内10以上は登頂が成功しました。しかし、インドのロールワリン山群やパキスタンのカラコルム山脈には、まだ知られていない未登頂の山があると言われています。未踏峰がなくなるにはかなりの時間がかかりそうです。

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