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ボジョレーヌーボーのキャッチコピーまとめ!2017年の出来の評価も!

更新:2019.06.21

ワイン好きが解禁日を待ちわびるボジョレーヌーボーは、毎年、興味深いキャッチコピーと共に発売されます。ワインの出来の評価とも関係があるキャッチコピーを、今年のぶんも含めてまとめてみました。誰が、なぜボジョレーヌーボーにキャッチコピーをつけるようになったのか、そのヒミツと共にお楽しみください。

ボジョレーヌーボーの意味は?

ボジョレーヌーボーはボジョレー地区の新酒

ボジョレーヌーボーとは、ワインの産地として有名なフランス・ブルゴーニュ地方にある、ボジョレー地区で仕込まれた新酒のことです。ボジョレー(Beaujolais)という地名と、「新しい」を意味するフランス語のヌーボー(nouveau)が合わさってできました。

「ガメイ種」という品種の黒ブドウを、9月の収穫から2ヶ月という短期間で仕込み、味わうことができるワインです。同じボジョレーヌーボーでも、生産者や畑の違いから、全く異なる味わいになることが魅力です。さまざまな種類や等級に分かれているため、大人気の銘柄もあれば、無名の銘柄もあります。

POINT

ボジョレーヌーボーの歴史は

ワインの専門書によれば、ボジョレーヌーボーは地元の農民が収穫を祝ったことが始まりとされています。1800年代にはすでに存在しており、1951年にフランス政府公式のものとなりました。

ワインの出来のパラメーター

ボジョレーヌーボーは、ワインの出来のパラメーターとして、ワイン好きが待ち焦がれています。フランスでいちばん最初に出来上がる新酒であり、ブドウの質がワインの味に反映しやすい仕込みであることが理由です。

ワインの味は、ブドウの品質が大きく左右します。ボジョレーヌーボーを味わえば、その年のブルゴーニュ地方のワインの良し悪しが予測できるのです。ブドウづくりの技術が発達し、昔と比べて品質が安定してきたといっても、天候ばかりは自由になりません。今年のブドウの出来を、いち早くチェックしたい気持ちも分かります。

解禁日は11月の第3木曜日

ボジョレーヌーボーは、11月の第3木曜日が解禁日となります。もともとは11月15日が解禁日として指定されていましたが、土日と重なると、売上に支障が出る可能性がありました。

運送業者やレストランが休業となるため、解禁日にワインを売り出すことができない年があったのです。平日の木曜日を解禁日とすることで、問題を解決しました。

POINT

日本初のボジョレーヌーボーは

日本で初めてボジョレーヌーボーが売りに出されたのは、1976年のことです。その後、日本はバブル景気を迎え、大きなブームとなりました。ブームが去ったあとも、ボジョレーヌーボーの時期の盛況具合は、変わらずに続いています。

せっかくボジョレーヌーボーを味わうのなら、美味しいおつまみも準備しておきたいですよね。こちらの記事では、赤ワインに合うおつまみのレシピをチェックすることができます。ボジョレーヌーボーを引き立てる一品を探してみましょう。

ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは誰が決めている?

評価はボジョレワイン委員会

ボジョレーヌーボーの出来栄えの評価は、地元の「ボジョレワイン委員会(Inter Beaujolais)」と「フランス食品振興会(SOPEXA)」が行っています。委員会が、その年のブドウの出来を評価し、フランスの農産物・農産加工物の宣伝を担う、食品振興会がリリースしています。

しかし、ここで注意しておきたいのは、ボジョレワイン委員会の評価と、日本でおなじみのキャッチコピーは同じではないことです。

ボジョレワイン委員会の評価例

  • 2012年「心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた」
  • 2013年「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」
  • 2014年「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
  • 2015年「記憶に残る素晴らしい出来栄え」
  • 2016年 「エレガントで、魅惑的なワイン」

キャッチコピーは輸入業者の評価

日本でおなじみのキャッチコピーは、大手輸入業者・販売業者が、契約しているワイナリーの生産者と相談して決めているものです。ボジョレワイン委員会の評価を読むと分かるように、表現が専門的すぎて、一般の人には分かりにくいためだとしています。

ボジョレワイン委員会の評価も参考にはしているのでしょうが、日本でのキャッチコピーは、「◯年に一度の出来」など具体的かつ、やや大げさなものとなっています。

キャッチコピーは公式ではない

日本で話題となる、ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、フランス公式のものではありません。日本の大手輸入業者・販売業者やワイナリーの生産者のほか、ワイン専門店、ソムリエなどの協力のもと作られた、日本国内だけでのキャッチコピーです。当然、外国ではあまり知られていません。

なぜボジョレーヌーボーにキャッチコピーを付けるの?

ボジョレーヌーボーにキャッチコピーを付ける理由①良い評価をするため

ボジョレワイン委員会の評価とは異なり、日本でのキャッチコピーでは、ボジョレーヌーボーの悪い評価は見当たりません。どんなに悪天候で、ブドウの生産に恵まれなくても、無難なキャッチコピーがつけられています。キャッチコピーにハズレ年がない理由の裏には、輸入・販売業者さんたちの涙ぐましい努力があるのです。

ボジョレーヌーボーにキャッチコピーを付ける理由②販売戦略の一貫

キャッチコピーは販売戦略の一貫として生まれたものです。ボジョレーヌーボーは「ヌーボー」でなくては価値が半減してしまいます。11月の解禁時期を逃して、クリスマスや新年に突入してしまうと、新酒ではなくなるためです。バレンタインのチョコレートが、2月14日を過ぎると半額になってしまうようなものです。

輸入・販売業者が見込んで買い付けたボジョレーヌーボーは、適切な時期に売り、成功させなければ儲けがなくなってしまいます。ボジョレワイン委員会の評価よりも、キャッチーな言葉を使うことで、販売を促進させているのです。

ボジョレーヌーボーにキャッチコピーを付ける理由③話題性を生むため

販売促進を狙って考案されたキャッチコピーは、「面白すぎる」「絶妙!」とSNSでも話題となりました。表現の絶妙さと、深く考えるとツッコミどころ満載な点が人気となり、歴代の名キャッチコピー集まで出来上がったのです。

さらに、コピー集SNS上で拡散されるというサイクルも生まれました。こうして、輸入・販売業者の努力の結晶であるキャッチコピーは、ボジョレーヌーボーの知名度向上と販売促進に貢献することになりました。今年も、根強いファンが、新たなキャッチコピーを待ちわびています。

ボジョレーヌーボーにキャッチコピーを付ける理由④期待値を上げるため

ボジョレーヌーボーの評価やキャッチコピーは、11月の解禁日を迎えなければ分かりません。そのため、今年のコピーは、まだ不明です。解禁日前に開封して、味を確かめるわけにはいきませんからね。しかし、ボジョレーワイン委員会は、その年のブドウの育成状態を見ながら、早めの評価のプレスリリースも行っています。

2018年のプレスリリースでは「すばらしいヴィンテージへの期待高まる」という評価が出ました。天候条件に恵まれて、収穫量と品質ともに文句なしの状態とのことです。プレスリリースの評価をもとに、今年のキャッチコピーを予測する楽しみ方ができます。ボジョレーヌーボーを予約しながら、予測してみましょう。

ちなみに、人気の銘柄は、ボジョレーヌーボーリヨン杯で金賞を受賞したワイナリーのものを基準に選んでみることもできます。ボジョレーヌーボー唯一の公式コンクールで、約400本以上のワインが出品されています。ボジョレーヌーボーの種類は、本当に豊富です。

ボジョレーヌーボー人気銘柄

  • ウリッス・ジャブレ
  • アルベール・ビショー
  • アンリ・フェッシ
  • ジョルジュ・デュブッフ
  • プレ・ペール

2000年から2017年までのボジョレーヌーボーのキャッチコピーまとめ

ボジョレーヌーボーのキャッチコピーまとめ①2000年~2004年

2000年~2004年キャッチコピーまとめ

  • 2000年「今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味」
  • 2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
  • 2002年「過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え」
  • 2003年「110年ぶりの当たり年」
  • 2004年「香りが強くなかなかの出来栄え」

キャッチコピーのまとめの1つ目は、2000年~2004年のものです。2000年は、ワインの出来ではなく、「今世紀最後」の文句で、レア感を出した絶妙なコピーです。2001年は「ここ10年で最もいい出来栄え」で、この年は当たり?と思わされますが、実は、1996年のコピーも「10年に1度の逸品」でした。

また、2002年でも「10年」が使用されています。1996年から7年しか経過していないのに不思議ですね。10年に1度の価値が暴落しそうです。2003年は110年前のボジョレーヌーボーと飲み比べたの?と質問したくなります。ワインは保存がきくとはいえ、110年前では、ヌーボーではなく相当な年代物ですね。

2004年の「香りが強くなかなかの出来栄え」だけは、これまで強烈なインパクトのキャッチコピーが多かっただけに、その普通さにほっとしてしまいそうです。この年のボジョレーヌーボーは、香りが楽しめるという、分かりやすいコピーですね。

ボジョレーヌーボーのキャッチコピーまとめ②2005~2009年

2005年~2009年キャッチコピーまとめ

  • 2005年「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
  • 2006年「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」
  • 2007年「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」
  • 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」

キャッチコピーのまとめの2つ目は、2005年~2009年のものです。2005年のボジョレーヌーボーは、タフな03年物と違い、新酒らしい可愛げがあったのでしょう。2006年は、76年物はともかく、つい1年前の05年物は、語り継がれるほど時間が経過していないのでは?と考え込まされてしまいます。

2007年と2008年は、ブドウの出来が良かったことが、よく分かりますね。珍しく普通のコピーです。普通すぎて、逆に物足りなさを感じてしまった方は、ボジョレーヌーボーのキャッチコピーに、だいぶ毒されてきています。

2009年のコピーは、2005年が過去最高だったの?と新たな発見をするのと同時に、50年に1度の出来なのに、匹敵する2005年はたったの4年前じゃないの!とツッコミを入れたくなります。10年に1度といい、こんなに頻繁にやってくる50年に1度でいいのでしょうか。前の2年が普通すぎた反動かもしれません。

ボジョレーヌーボーのキャッチコピーまとめ③2010年~2014年

2010年~2014年キャッチコピーまとめ

  • 2010年「2009年と同等の出来」
  • 2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
  • 2012年「史上最悪の不作だが品質は良く健全。糖度と酸度のバランスが良く軽やか」
  • 2013年「ブドウの収穫量は少ないが、みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
  • 2014年「近年の当たり年である2009年と肩を並べるクオリティ」

キャッチコピーのまとめの3つ目は、2010年~2014年のものです。2010年は50年に1度と言われた09年物と同等らしいです。さらに、2011年物は100年に1度と呼ばれた03年物を超す出来栄えでした。今世紀最高らしいですが、今世紀がまだ900年以上残っていることには触れず、優しく見守りましょう。

2012年と2013年は、不作だったんですね。収穫量が少ないだけで、品質は良いのだということを、全面的にアピールしたキャッチコピーになっています。厳しい天候条件を乗り越えて育ったブドウだと考えると、大切に飲みたくなってきますね。

2014年のコピーでは、再度09年に匹敵するものが出ました。2009年物のボジョレーヌーボーは、2005年物と同等であり、2010年物とも同等であり、2011年ものにはやや及ばず、2014年物と同等です。50年に1度とは、一体なんだったのでしょうか。

キャッチコピーまとめ④2015・2016・2017年

2015・2016・2017年キャッチコピーまとめ

  • 2015年「我がワイン人生最良のヌーヴォー」
  • 2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
  • 2017年「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」

キャッチコピーのまとめの4つ目は、2015・2016・2017年のものです。2015年のキャッチコピーは、誰のワイン人生なのかが、非常に気になるところです。長年ワインづくりに携わったワイナリーオーナーの言葉であれば、ロマンティックですね。

2016年と2017年は、出来が良い年だったのか、味についての普通の評価になっています。2000年からのキャッチコピーのまとめを見ていると、2年ほど普通のコメントが続いたあとは、「100年に1度」などのドカンとしたコピーが現れる傾向にあります。今年のキャッチコピーは、意外性という意味で期待大ですね。

ボジョレーヌーボーの面白いキャッチコピーも良いですが、ワインの本場フランスの、名言や格言などもあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。こちらの記事では、情熱的なフランスの著名人が残したことわざや名言が、わかりやすくまとめられています。

ボジョレーヌーボーの海外での評価は?

「今年もそんな時期か」と冷静

海外でのボジョレーヌーボーの評価は、意外と冷静です。日本ほど熱くなることなく、「今年もそんな時期か」といった感触です。ボジョレーヌーボーは、仕込み期間が浅い新酒なだけに、あまり美味しくないワインに分類されています。

じつは日本は、ボジョレーヌーボーの輸入量が世界一となっています。2016年のデータでは、60%近くの量を輸入しています。フランスやイタリアといったワインの本場で扱われる量は、日本ほど多くはないことが分かります。

POINT

期間限定品と初物のコンボ

ボジョレーヌーボーは、期間限定品かつ初物のワインです。日本人は、どちらにも弱いですよね。旬の品物を求めるのは、DNAに刻み込まれた本能かもしれません。

日本の解禁日に来日することも

ボジョレーヌーボーの解禁日は、11月の第3木曜日ですが、日付変更線の理由で日本が最も早く解禁します。ワイン通の中には、どこよりも早い解禁日を狙って来日する人もいます。ワインの出来のパラメーターともなる、ボジョレーヌーボーなので、気になる人は気になるんですね。

ボジョレーヌーボーといった新酒だけでなく、他のワインもいっしょに楽しみたい!そんな方は、こちらの記事のワイン特集がオススメです。コスパが良くて、コストコで簡単にゲットできるワインが揃えられています。

ボジョレーヌーボーのキャッチコピーを予測しよう

日本で独自に作られている、ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、内容が面白いことで人気です。歴代のキャッチコピーのまとめを見ていると、さまざまなツッコミポイントを発見することができますね。

今年のキャッチコピーは、11月15日(木)の解禁日までおあずけですが、ボジョレワイン委員会がプレスリリースした「すばらしいヴィンテージへの期待高まる」という評価と、歴代のコピーの傾向を照らし合わせてみましょう。

きっと2018年のキャッチコピーが予測できることでしょう。予測の当たり外れを確認しながら、今年も美味しいボジョレーヌーボーを堪能してみてくださいね。

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