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ヘリコプターペアレントの特徴5つ|親の過干渉が子供に与える影響とは?

更新:2019.06.21

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この言葉はアメリカが発祥で、モンスターペアレントと同じように、過干渉などの行動によって問題視されている親の総称です。 一体、これはどんな意味で、どのような特徴があり、子供にどう行った影響があるのでしょうか。

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)の意味とは?

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)の意味

いつも見張られている

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)とは、モンスターペアレントの中でも特に、子供の観察・干渉がやめられない親の呼称です。まるでヘリコプターが子供の上空でずっと待機しているかのようなのでこのように呼ばれています。アメリカの大学によって報告され、ヨーロッパでも問題視されています。

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)は子供にトラブルが起きた場合には口を出さずにはいられません。たとえ子供が成人していても同じように介入してきます。まるで自分の身に起きたかのように、喜び・悲しみ・怒り、子供を差し置いて自分たちが対応してしまうのです。

子供に及ぶ悪影響(自主性の欠如やうつ状態)

子供への悪影響

このような親に育てられた子供は、自らで考え行動するという自主性とその能力の成長の機会を奪われてしまいます。何か問題が起きた時に自分で対処する方法を学んでいないため、どのように解決したらいいのかわからず親に依存してしまうのです。

それだけでなく、ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)に育てられた子供は、うつの割合が高いことも報告されています。親からの過干渉によって失敗した経験に乏しいため、一度何かあった場合には立ち直ることが難しく、意欲低下や無気力状態に繋がってしまう可能性があるようです。

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)は子供を守りたいという愛情が行き過ぎ、結果として子供が自分自身の人生を歩む力を奪ってしまいます。もし自分の親がヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)で、現在自己肯定感が低いと感じている方は、以下の記事も参考してみてはいかがでしょうか。

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)の特徴5つ

ヘリコプターペアレントの特徴①過干渉

過干渉

ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)の特徴1つ目は「過干渉」です。例えば子供が友人と遊びに行く際も当たり前のようについて行く、なんてことも。こんな行動をしてしまう背景には、子供のことが心配で仕方がないという心配性な性格が影響している可能性があります。

アメリカの大学生1700人に「親が自分のことについて介入してくるか」と聞いた調査では、約95%が「介入してくる」「とても介入してくる」と答えたそうです。驚くことにこうして介入されることについて、子供側は嫌がっていない、むしろ歓迎している声が多かったとか。子供が親に依存してしまっている影響でしょうか。

とはいえ、上で挙げたようにヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)の子供にうつ状態が多いというのもまた事実です。親からの過干渉により、自分だけではどうしたらいいかわからない、人に自分の人生を決められてしまう、ということは無意識下でストレスになっているということが伺えます。

ヘリコプターペアレントの特徴②過管理

過管理

特徴の2つ目は「過管理」です。例を挙げますと、試験勉強も一緒に取り組みカリキュラムまで立ててあげる、成人しても子供が友達と行く旅行の手配をしてあげる(勝手にしてしまうことも!)、さらにはその旅行に同行することもあるそうです。

このような行動からは、子供が自分の目に届く範囲にいないと不安になってしまうという親の性格が伺えます。子供が成長するにしたがって子供の動く範囲は大きくなっているのに、親もそれと同じように管理の範囲を広げていつまでの自分の管理下でないと気が済まないのでしょう。

ヘリコプターペアレントの特徴③過保護

過保護

特徴3つ目は「過保護」です。就職試験も同行し、子供がもらった内定を断るのも親が行う、就職しても休む際には親が連絡する、という事例があります。さらには、親が子供の上司に意見を言ったり、会社にまで送迎するなんてこともあるようです。

親からすると、子供が失敗しないようにしたいという気持ちがあるのは当たり前でしょうが、ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)はその気持ちが強すぎて過剰な行動に移ってしまいます。あまりに過保護だと、子供が自分では何も出来なくなってしまうことは容易に想像できるでしょう。

ヘリコプターペアレントの特徴④親子の距離感がゼロに等しい

距離ゼロ

特徴4つ目は「親と子の距離が近すぎてゼロに等しい」ということです。つまり、子供を自分の所有物だと思っている、自分と同一視してしまい手を出してしまう、ということです。先ほどは就職活動についてくるという事例を挙げましたが、なんと子供の婚活にまでついてくる親もいるそうです。

親にとって子供は大切な宝で、妊娠中は本当に親と子供が一体化している状態でした。ですが子供は成長するにしたがい親離れしていくものです。それを受け入れることが出来ず、いつまでも自分と子供は一心同体だと考えてしまっているのがヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)と言えるでしょう。

ヘリコプターペアレントの特徴⑤完璧主義(失敗が嫌い)

完璧主義

最後の5つ目の特徴は、非常に完璧主義であるということです。例えば、子供の成績に納得がいかないとそれがたとえ理不尽なことでも抗議する、自分や子供の行動が正しいと信じて疑わない、ということが挙げられます。これは失敗することが怖い・嫌いという過度な完璧主義からくるものではないでしょうか。

人は誰でも、間違いを犯したくはないですし、できれば失敗しない人生を歩みたいものです。しかし失敗する中で学びを得て成長していく必要があります。ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)は、この失敗を許すことが出来ず、事実に目を向けらないのでしょう。

このような親に守られ続けた子供は、自分がすることは何でも許されると考えてしまい、一人で社会に出た時に周囲から反感を買いやすくなってしまいます。それにうまく対処できず初めて挫折をし、そのショックで不登校や引きこもりに繋がってしまう、ということもあるようです。当事者の方は以下も参考にしてみてください。

過干渉にならない子育て方法を教えてくれるおすすめの書籍は?

母がしんどい

自分の宿題を母がやってしまう、自分の友達と遊びたがる、など子供と過干渉・同一視する母について、子供の視点から実体験を元に描かれたコミックエッセイです。自分の人生を歩めず苦しむ子供の気持ちがわかりやすく描かれています。この母を反面教師にすればいい子育てに繋がるかもしれません。

鏡の法則、母に縛られた娘たち

鏡の法則は、毒親、つまり子供に悪影響を与える親に育てられた方や自己肯定感が低い方のために綴られた本です。子供の人生を奪ってしまうヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)に育てられた子供はどんな苦労があるのかを知ることができます。

生きづらさを覚えている娘とその母との葛藤を掘り下げて書かれた本です。多数の事例とどうしたらその悩みを軽減できるのかが記載されています。母がヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)だった、という方に特におすすめな本です。

ヘリコプターペアレントの特徴が描かれた書籍は多数

本

これまで紹介した本以外でも、「モンスターペアレント」「毒親」といったキーワードで導き出される本にはヘリコプターペアレントの事例が載っているものがたくさんあります。こうした事例を反面教師にして、ヘリコプターペアレントにならない子育てに取り組んでいてはいかがでしょうか。

ヘリコプターペアレントにならない・巻き込まれない人生を送ろう

自分の子供が大事なことは悪いことではありません。しかしあまりに関わりすぎて過干渉になってしまっては、子供や周りはもちろん、自分にとっても良い影響をもたらしません。子供だけではなく、今一度、自分に焦点を当ててみてはいかがでしょうか。好きだったことは?大切にしていたものは?それを思い出してみてください。

自分という一個人を大切にすることで、自分だけの時間を再び持つことができ、子供との距離をうまく測れるようになるかもしれません。また、ヘリコプターペアレント(ヘリコプターペアレンツ)に育てられたという方も、自分の心は本当は何と訴えているのか、ゆっくり耳を傾ける時間を作ってみてはいかがでしょうか。

親は子を、子を親は選ぶことはできません。しかし自分の行動をどうするのか・人生の意味は自分で決めることができるんです。自分という人生を自分の足で踏み進め、納得のいく人生を過ごしていきたいですね。

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