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キビヤックの味や匂いは?イヌイットやエスキモーの食べ方とは?

更新:2019.06.21

キビヤックと言う食べ物をご存知ですか?アザラシとアパリアスを使った味、臭いともに特徴がある独特の食べ物で、イヌイットやエスキモーなど特定の国の民族に伝わる伝統食です。今回はそんな気になるキビヤックの食べ方、通販の有無などをご紹介します。また、似ている食べ物コパルヒンも紹介します。

キビヤックとは?

キビヤックとは発酵食品の一種

食べ物

キビヤックと言うものをご存知ですか?聞き覚えのない方も多いでしょう。キビヤックとはグリーンランド、カナダ、アラスカ州などに暮らす民族に伝わる伝統食です。

漬物、または発酵食品の一種です。日本にも漬物や発酵食品の文化がありますが、キビヤックは日本の食べ物とはずいぶん違ったもので、初めて知る人はびっくりするかもしれません。

そのインパクトのある作り方、味、臭い、食べ方などはかなり衝撃的ですが、気になる方は是非キビヤックについて覚えてくださいね!今回はそんなキビヤックを詳しくご紹介します!

材料はアザラシと海鳥(アパリアス)!

そもそもキビヤックはどんな食べ物かと言うと、なんとアザラシのお腹にアパリアスと呼ばれる海鳥を詰め込んで発酵させるという、なんとも強烈な食べ物です!

まずはアパリアスを捕まえ、内臓が傷まないよう涼しい場所に放置します。次にアザラシのお腹を裂き、肉や内臓を取り除いたらアザラシの中にアパリアスを何十羽も詰め込んでいきます。

そして空気が入らないようにアザラシのお腹を縫い合わせたら、地面に穴を掘り埋めて、二カ月以上発酵させます。いかがですか?なかなかインパクトのある作り方に驚く人もいるでしょう。アザラシは食べず内部で発酵したアパリアスを食べます。

イヌイット民族やエスキモー民族の伝統食

キビヤックは主に寒い地方に住む民族が食べているものです。グリーンランドに住むカラーリット民族、カナダに住むイヌイット民族、アラスカ州に住むエスキモー民族などに伝わります。

北極圏では夏の期間が非常に短く、その間繁殖の為にアパリアスが群れで飛来します。そのアパリアスを捕獲し、北極圏に多くいるアザラシを利用して作るのがキビヤックです。

寒い地方だからこそ、長い間地中に埋めて発酵させても腐らないのですね。キビヤックは栄養素も豊富な為、北極圏に暮らす人々にとっては貴重な栄養源としても知られています。

キビヤックの味は?

食べ方はそのまま!キビヤックの味は臭い鶏肉に近い

さて、気になるのがキビヤックの味ですよね。海鳥を丸ごと発酵させたものですから、発酵食品特有の強烈な臭いや癖があると言われています。出来上がる頃にはドロドロに溶けている為、どのような味なのか想像もつきません。

そんなキビヤックを食べたことがある日本人の感想によると、「臭いにさえ慣れれば味は濃厚な鶏肉のよう」ということです。確かに材料は海鳥なので、味は鶏肉に近いかもしれませんね。

ただし臭い自体が非常に強烈なので、それに抵抗がある限り近寄ることもできないとも言われています。現地ではそのまま食べる以外に、調味料として肉に付けて食べる方法もあります。また、人によってはブルーチーズやヨーグルトのような味わいに感じるという意見もありました。

キビヤックはお祝いの席などでも食べられる贅沢な味

お祝い

キビヤックは北極圏に伝わる伝統食ですが、普段の食事としてだけでなく、お祝いの席の御馳走としても食べられる食材です。栄養素も高い為、貴重な食材として知られているのですね。

主に現地の人達の誕生日、クリスマス、結婚式、成人式といった祝宴の席で、キビヤックが食べられます。特に脳味噌や内臓は食べられる部分も少なく濃厚な味なので、御馳走だと言われています。

その味は日本人にとって馴染みがありませんが、イカの塩辛や鮒寿司のような食べ物が得意な方なら、食べられるかもしれません。また、くさやのように臭いのきつい食べ物が平気な方でも食べられそうですね。

出来の悪いキビヤックは食中毒の危険性も

腹痛

キビヤックは寒い地方で作られる為、細菌なども発生せず地中でじっくり熟成、発酵されると言われています。しかし全てのキビヤックが必ずしも安全とは言い切れません。

キビヤックを作る際に不手際があったり、何かしらの問題があったりすると、安全な状態で発酵が進まず、細菌が発生してしまう恐れもあります。それを食べてしまうと、当然食中毒の危険性があるという訳です。

キビヤック自体、なかなか食べられるものではありませんが、もし海外旅行に行った際現地でキビヤックを御馳走になる機会があったら、安全性には気を付けたいですね。味と臭いのインパクトはもちろん、100%安全が保障されているものではないという点も注意してください。

キビヤックの食べ方は?

キビヤックの食べ方はアパリアスの内臓をすする

とても特殊な食べ物であるキビヤックですが、どのような食べ方なのでしょうか?キビヤックはアザラシの体内に詰め込んだアパリアスという海鳥を発酵させますが、発酵が進むとアザラシの中でドロドロの液状になります。

海鳥は羽などをむしらず丸ごとアザラシに詰め込む為、当然羽などはそのままの状態で出てきます。そして気になる食べ方ですが、尾羽を外して海鳥の総排出口、つまり肛門ですね、ここに口を付けて、液状に溶けた内臓をすすり出すようにして食べます。

お尻の穴から溶けた内臓をすすり出して食べるとは、なんとも衝撃的な食べ方です!日本人にとってはまったく馴染みのない食文化なので初めて食べ方を知ると驚いてしまいますね!

キビヤックの食べ方はかぶりつくのが基本

キビヤックは内臓だけでなく肉も食べられます。海鳥の羽が付いたままなので、皮を引っ張るようにして羽をむしり取りながら肉にかぶりつきます。この肉は普通の鶏肉よりも味が濃厚で美味しいと言われています。

また、キビヤックの中でも食べられる量が少ない為特にレアな部位と言われている脳味噌も、もちろんそのまま食べます。道具などは使わず歯で頭蓋骨を割り、中に入っている脳味噌を食べます。

見た目や食べ方は非常にグロテスクですが、発酵することでビタミン量が増す為ビタミンを補給しにくい北極圏の人達にとっては、非常に貴重な栄養補給でもあります。いかがですか?キビヤックを食べてみたい気になったでしょうか。

以下の記事では、キビヤックのような発酵食品を取り入れた料理方法を紹介しています。ぜひ参考にしていただいて、キビヤックを美味しくいただきましょう!

キビヤックの臭いは?

キビヤックの臭いはとにかく強烈!

女性

キビヤックは味や見た目も強烈ですが、何より臭いが強烈と言われています。発酵食品ですから特有の臭いが出ますよね。しかし同じような発酵食品の中でも、キビヤックは特別強い臭いがあります。

日本には同じような食べ物が無い為その臭いを例えるのが難しいのですが、あえて言うなら塩辛をもっと強くしたような臭い、もしくはくさやの臭いと例える人が多いようです。

塩からもくさやも、臭いの強い食べ物として知られていますね。また、キビヤックの臭いで注意したいのが、手や服などに付着すると数日は臭いが取れないという事です。石鹸で洗っても数日間臭いが続く為、覚悟をした方がよさそうですね!

キビヤックの臭いランク

キビヤックに限らず世界には臭いの強い食べ物が存在します。では、そのような食べ物と比べ、キビヤックはどれくらいの臭いなのでしょうか。臭いの単位はAu(アラバスター単位)で表します。

人間が感じる臭いの強さを数値化したもので、一位はスウェーデンに伝わるニシンの塩漬けシュールストレミング。その数値は8070ほどです。続いて二位が韓国の発酵食品ホンオフェで、数値は6230です。

更に三位がエピキュアーチーズと言う臭いの強いチーズで1870。そしてキビヤックは四位の1370となっています。こうして見ると一位の数値よりは大分低く感じますが、日本を代表する臭い食べ物、くさやが1267なので、やはり相当な臭いがあるようですね。

キビヤックの購入方法・通販サイトは?

キビヤックを取り扱う通販は今のところなし

パソコン

ここまでキビヤックの情報を知って実際に食べてみたいという勇気ある方もいるかもしれません。それでは、現在日本でキビヤックを食べることは可能なのでしょうか?

キビヤックは非常に特殊な製法で作られる食べ物の為、缶詰や真空パックなどにもなっておらず、残念ながら今のところ通販などで購入するのは不可能です。

確かに、アザラシのお腹に海鳥を詰めて発酵させた食品を、大量生産するのは難しいですね。また、日本国内でキビヤックを取り扱っているお店などもない為、手軽に食べるのは難しそうですね。

キビヤック以外の臭い食品は通販可能!

残念ながらキビヤックを通販などで購入するのは不可能でしたが、キビヤック以外の強烈な臭いを持つ食品は、一部通販で購入可能です。例えば世界一臭いと言われる缶詰、シュールストレミング。

こちらは、Amazonや楽天などをはじめ大手通販サイトで購入が可能です。ただし、その臭いは強烈で室内で開封すると部屋中に臭いが染みつき、ガス警報器が鳴ったりご近所さんから通報されたりと、かなり大変な目に遭うのは覚悟してくださいね!

もう少し手頃な臭い食べ物にチャレンジしてみたいという方は、くさやをおすすめします。くさやは日本国内で作られている為、各メーカーからお取り寄せが可能です。臭いに癖はあるけど食べてみると美味しいという意見もある為、是非お試しください!

キビヤックが食べられる国

雪国

キビヤックはカナダのイヌイット民族、アラスカ州のエスキモー民族、グリーンランドのカラーリット民族などに伝わる伝統食です。

その為、これらの国の民族が住む場所へ行き、現地の人と交流すればキビヤックを食べる機会に出会えるかもしれません。なかなかハードルは高そうですが、気になる方はチャレンジしてみてくださいね。

実際に日本人の冒険家など、一部の人は現地でキビヤックを食べたことがあるそうです。味と臭いに挑戦してみたい方は、海外へ行ってみてください!

コパルヒンとは?

コパルヒンとはセイウチ肉の発酵食品

これまでご紹介したキビヤックによく似た食べ物があります。それは、コパルヒンというもので、シベリアエスキモーなどをはじめ極北に住む遊牧民が作る、伝統的な発酵食品です。

キビヤックがアザラシと海鳥を使うのに対し、コパルヒンはセイウチの肉を使います。まずは全身が脂肪に覆われたセイウチの肉を、ブロック状に切り分けていきます。次に、セイウチの皮で肉をぐるぐる巻きにしていきます。

そのまま凍った地中に埋め一カ月程度放置することで、肉が熟成され発酵食品になります。寒い地方の伝統食だからこそ、肉が腐らず凍ったまま発酵されるのですね。キビヤックによく似た、インパクトの強い食べ物です!

コパルヒンの味と食べ方

食事

コパルヒンは凍った地中で熟成させる為、食べられる状態になっても凍ったままで出てきます。コパルヒンの食べ方は、まず凍ったままの肉を斧で割り、ナイフで薄くそぎ落とします。

肉には腐敗臭に似た強い臭いがあり、食べると舌がしびれるような強烈な刺激があるという事です。その為、最初に食べる時はかなり抵抗がある人も多いのだとか…。

しかし、一度食べて慣れてしまうと、その臭いと刺激的な味が癖になり、ハマってしまう人も居るのだとか。キビヤックと同じく日本ではなかなか食べられないコパルヒンですが、海外に行く予定がある方は現地でチャレンジしてみてくださいね。

コパルヒンの栄養素

シベリアエスキモーのように寒い地方で暮らす人たちは、新鮮な野菜から栄養を摂取するのが難しい為、このような発酵した食べ物で栄養補給をしていると言われています。コパルヒンを食べると、体がとても温まるそうです。

コパルヒンの材料であるセイウチは非常にタンパク質が豊富なので、動物性タンパク質を摂取するには欠かせません。また、発酵される事でビタミン類も増えるとの事です。

シベリアエスキモーは普段犬ぞりで移動をしているので、人間だけでなく犬にも栄養を与えなくてはいけません。その為犬にもコパルヒンを与え、元気にそりを引けるようにしているのだとか。なおコパルヒンも通販などはなく、現地でしか食べられない為注意してくださいね。

強烈な味と臭いのキビヤックは伝統的な発酵食品

寒い地域に伝わる発酵食品、キビヤックをご紹介しました。アザラシのお腹に海鳥を丸ごと詰めて、ドロドロになるまで発酵させるというのは、聞いただけでも強烈です!

海外の限られた地域に住む民族の間だけに伝わる為、日本で食べるのは難しいキビヤックですが、どうしても気になるという方は現地へ行ってみてはいかがでしょうか?

もちろん味の刺激の他に食中毒などの危険性もゼロではない為、もし現地で食べる際にはくれぐれも注意してくださいね!世界のビックリ食品、キビヤックについてのご紹介でした!

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