INDEX

契約社員の特徴|正社員との違い

契約社員は「雇用期間が定められた」社員のこと

こっちを見て微笑む会社員の女性

契約社員とは、会社に入社する際に労働契約によって何年間働くか決められた働き方を指します。契約期間が終わった時には、会社から更新を申し入れられそれを受け入れた場合には継続して同じ会社で働き、契約が更新されなければ別の会社に移って働くことになります。

こういった働き方は「有期雇用契約」と呼ばれ、労働契約法で1回の契約期間は最大3年(専門職の場合は5年も可)と定められています。また、契約社員は労働期間だけではなく、業務の内容も限定されていることが多いので、専門的なスキルが高い人が多い傾向にあります。

正社員との違い①:「業務時間が人によって違う」

オフィスの机

正社員として会社に入社すると労働基準法に則った労働時間を守らなければなりません。休みも会社の休みに合わせて取ることになりますし、時には残業や休日出勤が発生することもあるでしょう。一方で、契約社員の労働時間の決まり方は正社員と全く違います。

例えば、子供の世話があるから9時~16時までの時短勤務で、土日と水曜を休みたいといった希望を出し、企業がその時間帯で契約してくれれば自分の希望通りに仕事に出ることができるのです。さらに、契約時間以外の労働をする必要が無いため、残業もあまり発生しないといわれています。

この違いは特に子育てをしながら安定した職を続けたいと思っている主婦の方や、家庭に入っても自分のしていた仕事を続けて生活が落ち着いたら本格的に復職したい、という女性にとってはとてもありがたいものです。自分の持つノウハウを活かせる仕事内容で契約すれば、社会においていかれるということも防げるでしょう。

正社員との違い②:「原則として転勤が無い」

出張に行く男性

契約社員は契約書に勤務地が明記されていればその場所以外で働くことはありません。正社員の場合、勤務地が限定されていないので転勤や異動を指示されれば遠い勤務地で働かなければなりませんが、契約社員は正社員と違い、自分が働きたい場所を選んで転勤せずに働き続けることができるのです。

この違いは、勤務地にこだわりがある、家の都合で近くで働きたいという人にとっては非常に大きなものとなります。ただし、契約書に勤務地が明記されていない場合、契約社員でも異動・転勤を命じられることもあります。働く場所にこだわっている場合は認識の違いでもめないように契約書をよく確認しておきましょう。

正社員の特徴|契約社員との違い

正社員は「雇用期間を限定せずに働く」社員のこと

打ち合わせをする3人の会社員

正社員という立場は、会社と雇用期間を設けずに労働契約を交わした社員を指しています。契約社員とは違い、労働期間が定められていないため、途中で気軽に別の仕事に移ることはできません。そのため無職になってしまうというリスクが低く、会社や自分の都合で離職しない限り定年まで仕事をし続けることが可能です。

ただし契約社員と違い、労働時間は全員が一律の規則に従って定められます。会社が9時~17時を終業時間としているなら、かってに時間を早めたり、出勤時間を遅くすることはできません。もちろん、繁忙期には残業をしなければならないこともあるでしょう。

契約社員との違い①:「福利厚生・保証の充実度」

笑顔で考え事をする女性

契約社員との違いで一番上げられるのは福利厚生の充実度です。会社から与えられる福利厚生や各種保証、その範囲はやはり正社員の方が充実している傾向にあります。例えば、正社員には独身寮や家賃補助の福利厚生が合っても、契約社員には無いなどの差をつけている場合が多いようですね。

他にも、交通費や使用できる療養所の制限など、福利厚生の充実度は契約社員と大きく違い、そのことから正社員の方が契約社員よりも優遇されていると感じる人も多いようです。

契約社員との違い②:「昇給・昇進がある」

笑顔で働く男性2人

正社員は、定期的に会社側が給与査定の機会を作っています。その時に、業績が認められたり、役割や成果が見直されれば昇進や昇給を受けられる可能性があります。契約社員は契約が終わる際に、契約更新する場合にのみ、給与査定が行われます。

例え社内で同じ仕事をして、同じくらいの成果を上げていたとしても、結果的には契約社員よりも正社員の方が出世や昇給のチャンスが多くなるでしょう。

契約社員のメリットは?

社会保険に加入できる

仕事をする男女

契約社員と同じように、時間を定めて非正規社員として働くにはパートやアルバイトと言った方法があります。しかし、これらの方法では、規定で定められた時間働かなければ社会保険に入れない場合があります。

しかし、契約社員の場合、ほとんどの場合、社員と同じようにフルタイムで働くため、社会保険にも加入でき、安定を得ることができるでしょう。社会保険に加入すると、厚生年金、健康保険、年金保険の一部を会社が支払ってくれるようになります。さらに、給料から事前に天引きしてもらえるので払い忘れ防止にもなるでしょう。

世の中には社会保険に加入していないと受けられない保障が沢山あります。正社員よりも仕事内容や入社条件の敷居が低いのにもかかわらず、安定した保障を受けられる社会保険に入れるのはありがたいものですよね。

\ POINT /

社会保険に入れる条件って?

契約社員が社会保険に加入できるようになる条件は、正社員の労働時間・労働日数の4分の3以上働いているか、1年以上勤続する予定で労働時間が週20時間であることのどちらかです。その他にも細かな条件があるので、社会保険に入りたいと思ったら会社の担当に確認してみましょう。

他の仕事や副業を掛け持ちできる

カフェでアルバイトをする女性

会社側は基本的に、契約社員に対して労働契約を結んだ時間帯以外を拘束することはできません。そのため、契約社員が時間外に別の仕事を掛け持ちしたり、副業したりしていても問題にはならないのです。一方で、正社員は他の仕事を掛け持ちする兼業社員にはなれない規定がある場合がほとんどです。

自分のスキルアップのため、もしくは収入を増やすためにアルバイトをしたいと言った場合には契約社員として働いていた方が、空いた時間の自由度が高く、自分がやりたい仕事を兼業できるでしょう。

ただし、契約社員の場合でも契約書や就業規則に「副業禁止」と記載されていることもあります。その場合は他の会社のバイトにはなれないどころか、こっそり兼業していることがばれたらペナルティが発生することもあるので事前に確認しておきましょう。

憧れの企業で働ける可能性が高い

こちらに向かって笑いかけるビジネスマン

こんな企業で働いてみたい!という憧れは誰しもが持っているものですよね。しかし、例えどうしても入りたい憧れの企業があったとしても、正社員として就職活動を経て入社までたどり着くのは並大抵の苦労ではありません。しかも、有名企業や人気の会社ほど入社するための苦労や努力が多く必要となってくるでしょう。

しかし、契約社員としてそういった企業に入社するのは正社員よりもハードルが低い傾向にあります。例え契約社員であっても、働いている間は「○○で勤めています」と言えますよね。期間限定でも良いから憧れの会社で働いてみたい!という方には、入社のハードルが下がる契約社員という働き方は強いメリットとなるでしょう。

契約社員のデメリットは?

役職付の立場になれないことが多い

出世できずにへこむ女性

正社員であれば、働いている年数や行った仕事の成果によって出世が臨め、責任感のある立場についてキャリアアップすることも可能でしょう。一方で、契約内容で定められた仕事だけを求められる契約社員は、人をまとめる役職がついた立場にはなれないことがほとんどです。ある意味、制度の外に置かれている状況になります。

もちろん、人員が少ない職場の場合は責任のある立場の役割を担うこともありますが、いつ契約更新が終わって辞めてしまうかわからない契約社員に役職をつけるというのは、会社側も中々できることではありませんよね。出世したい!という夢がある人にとっては、役職付になれない契約社員はモチベ低下の原因となりそうです。

リストラ・雇い止めの恐れがある

リストラに合って落ち込む男性

契約社員で働いている限り、付いて回るのは雇い止めのリスクです。雇い止めとは、契約満了時に次の契約が行われず、会社で働けなくなること。その瞬間に仕事を失うことになり、無職となってしまうのです。



また、業績が悪化した際に行われる人員整理やリストラでは、まず正社員ではなく契約社員の経費削減から行われることが多くなっています。これらは大きな事由が無い限り解雇できない正社員に対して、契約満了のタイミングなら会社を辞めてもらうことができる契約社員の方が人件費削減に充てやすいという理由があります。

自分のライフスタイルに合った働き方ができる半面、仕事の状況が不安定でるという契約社員のデメリットは常に頭に置いて、自分の人生設計を考えていきましょう。

退職金が発生しない

頭を抱える女性

退職金というのは、仕事を辞める時に一定の計算方法に基づいて支給されるお金のことを指すのですが、契約社員の多くはこの退職金の支給が無い傾向にあります。そもそも、退職金制度は義務では無いので、会社が支給制度を設けないと定めてしまえばそれに対して異議を申し立てることはできないのです。

正社員と契約社員、同じ年数会社に勤めていても片方は退職金が支給され、片方には支給されないという状況は何となく不公平な気がしますよね。そういった立場に陥る恐れがあるというのも、契約社員が注視いなければならないポイントです。

ボーナスの支給が無い・少ない場合がある

お金が無いと困る女性

多くの企業では、正社員に比べると契約社員はボーナスが少なかったり、ボーナス制度自体が無い傾向にあります。その分、時給や月給が高い場合もありますが、長期的に見ると正社員との収入の差は大きくなることがほとんどでしょう。

ちなみに、年俸制で働く契約社員の場合、年俸を14や16で割った分を月々の給与として受け取り、ボーナス付きに余剰分を振り込んでもらうといった契約ができる場合もあります。

無期契約社員って何?

無期契約社員は「無期労働契約」に転換できる制度

拍手を受ける社員の女性

無期契約社員とは、2013年に行われた労働契約法の改正によって生まれた、新しい働き方の形です。この制度を簡単に説明すると、同じ会社で継続して働く契約社員やパートなどの有期契約社員が、5年経つと会社へ申し入れることで契約期間を設けない「無期契約社員」として働くことができる、というもの。

これにより、長期間務めた会社から突然雇い止めされるという契約社員が抱えるリスクが軽減できるようになるのです。ちなみに会社は5年以上働いた有期契約労働者に「無期契約社員」への変換を申し入れられた場合には、拒否せずに受け入れなければなりません。

2018年に多く発生すると言われる理由

カレンダーとコーヒー

無期契約社員は2018年以降にその数が増加すると言われています。なぜなら、5年という継続期間は労働契約法が改正された2013年以降に交わされた契約からカウントされるからです。

例えば、2013年10月に契約社員になった人が1年ごとの契約更新をしてきた場合、無期契約社員への転換を申し入れられるのは2018年10月以降となります。たとえそれ以前に5年以上継続して働いていても対象の勤続年数にはカウントされないので注意しましょう。

無期契約社員の社会保険や労働条件について

考える男性

限定された契約期間が無くなると聞くと、正社員になれるの?と考える方もいるかもしれませんが、無期契約社員になっても、突然職を失うという危険が軽減するだけで会社での立場や扱いは契約社員と変わらないことがほとんどです。たとえば正社員と契約社員で比べられるものの中には、社会保険の加入が挙げられますね。

一定の勤務時間・日数を満たしている契約社員が社会保険に加入できるのと同じように、無期契約社員であっても社会保険加入は可能です。社会保険の加入は会社の義務なので、もし加入させてくれない!といった事態が発生したらすぐに対処するべきです。ただし、その他の福利厚生や手当は契約社員と同等と考えておきましょう。

契約社員からは正社員になれない?昇給できる?

制度があれば契約社員から正社員になれる!

ガッツポーズで喜ぶ女性

契約社員から正社員になるには、まず会社の規則や制度をチェックしましょう。もし「正社員登用試験制度」が制定されているなら、条件を満たし試験に合格すれば正社員になることも夢ではありません。正社員になりたい、と上司に相談すれば適した指導や準備をしてもらえるでしょう。

ただし、長く働いていれば誰でも登用試験が受けられるわけではありません。働いている姿勢や成績が上長に認められ「正社員として会社で働いてもらいたい」と思われることが重要です。正社員を目指したいと思ったら、自分に仕事への姿勢も見直してより大きく会社に貢献できるように業務に取り組んでいきましょう。

\ POINT /

正社員=昇給とは限らない!

正社員になればお給料が上がる、と考える人は少なくなりません。しかし、正社員になったからといって必ずしもお給料が上がるわけではないのです。契約社員と正社員の給与の決め方は微妙に違う上に、福利厚生費の天引額も変わってきます。お給料の増額は意識せず、立場の安定を得るという意識を持っておきましょう。

正社員になれないのはこんなケース

不満げな女性

一方、会社が「正社員は新卒者のみ」といった規定を設けている場合、契約社員から正社員にはなれないものだと考えましょう。そもそも登用制度がないのですから、無理は言えませんよね。正社員になれない場合、考えなければならないことは、自分の将来とライフプランです。

契約社員という立場に不安を感じ、将来的には正社員を目指したいと考えたなら、正社員登用制度がなく正社員になれない会社に居続けるのではなく正社員募集や正社員登用見込みの募集を出している会社に転職するというのも人生の選択の一つとなるでしょう。自分の人生計画を見直して、後悔しない選択をしましょうね。

契約社員で働く時に確認したいポイント

1.契約書に「更新の有無」について

書類をチェックする男女

契約社員として働く時には、労働時間や給与、休みなどを細かく取り決めた契約書を企業と交わします。この契約書で確認しておかなければならない点が更新についての記載があるかというポイントです。

万が一、契約書に満期時の更新が行われず仕事が無くなってしまう場合があります。もちろん、最初から更新せずに辞めるつもりなら問題ないのですが、面接時に「絶対に更新します」などと言われていて転職の準備をしていなかった場合には困ってしまいますよね。

2.契約書の「更新の条件」について

考え事をする女性

たとえ契約書に更新についての記載があっても、それだけで安心して読み流してはいけません。次に確認しておきたい点はその更新にどのような条件が付与されているか、ということです。ここを理解しておかないといざ更新!という時に思わぬ問題が発生してしまうかもしれません。

例えば、更新の条件に「業績がいい時に限る」などの表記があると、更新時期の会社の業績によって雇用期間が左右されてしまいます。曖昧で分かりにくい表記がある場合には担当に確認し、不安要素をなくしておきましょう。

3.正社員登用の制度や実績について

新規契約を結ぶ男性

募集時に「正社員登用試験制度」があり、将来的には正社員を目指したいという場合にはその制度の内容や実績を事前にチェックしておきましょう。入社何年後から受けられるのか、試験内容に難易度はどれくらいなのかを確認しておかないと、制度があっても正社員になれないという事態に陥ってしまうかもしれません。

特に、自分より前に入社した契約社員の中で、実際に正社員になれた人がどれくらいいるかなどの実績もチェックしておくと、その会社の正社員登用への積極性が分かるので同僚や先輩、上司などにも何気なく聞いてみましょう。その時、もしも正社員になれない可能性を感じたら、早めに転職や次の職場探しを始めましょう。

契約社員のメリット・デメリットを知って働き方を考えよう

契約社員という働き方は現代の日本社会に非常に多く、いろいろな事情を持つ人が自由なライフスタイルで働けるシステムとなっています。しかし、その契約社員には収入面、勤続面にデメリットが存在し、自分が本当に契約社員で居続けていいのかよく考えなければ損をしてしまうかもしれません。

もちろん、契約社員でいることにはメリットも沢山あるので、まずは自分の将来設計をよく考えて契約社員として働き続けることが良いのか、正社員登用や転職で正社員という立場を目指すべきなのかを見直してみましょう。働き方で大きく変わる人生なのですから、悔いが残らないように最も自分に役立つ選択をしてくださいね。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。

商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。